身軽な旅行!?そんなのムリ、ムリ!



今、どんよりとした鉛色の雲とジェットエンジンの音に包まれたメルボルン・インターナショナルエアポートの建物の中にあるハドソンというカフェでラテを飲みながら飛行機の離着陸を眺めている。
海外への旅行はどうしても待ち時間が長くなるが僕はこの時間が嫌いじゃない。
色々楽しみ方はあるが僕が楽しみにしているのはなんと言っても読書。
腰を据えて読めなかった本を数冊、ここぞとばかりにカメラバックに詰め込む。
僕たち仕事で写真を撮る人間にとって撮影旅行とは胸を締め付けられる選択との格闘だ。
通常、機内持ち込みのバックが7kg、そしてチェックイン(預ける)するバックは20kgまでが限度だ。
昔は荷物の重さの制限はさほど厳しくなかったが最近では1kgでも越えるとスピード違反をしたドライバーのような怒りのぶつけどころがない思いを味わう。
フィルム時代は海外の取材でもEos-1Nが3台、28㎜、35㎜、50㎜、85㎜、70−200㎜、サンパックのフラッシュ3台、バッテリーパック2台、フィルムはタングステン、デイライト合わせて100本以上持って行った。
今はズームレンズをメインで使っているがあの頃は単レンズを信じていたので必然的に荷物が多くなった。空港ではフィルムのx線の器械の前で毎回すったもんだする。
デジタルになってから僕が取材旅行に持っていくカメラ機材は一見少なくなったような気がするが、実はそうでもない。
パソコン機器が付随してくるからだ。
例えば今日はEos30Dと40Dの2台のボディ。キャノンの17−55㎜と70−200㎜にシグマの17−70ミリ。シグマのレンズはキャノンのレンズに何かあったときの保険用と接写等のマクロを使うため。スピードライトが2台とバッテリーパックにトランスミッター。
ライトスタンド1本と傘。カメラのためのバッテリーが7個、フラッシュのための充電要電池が28本にもちろん各々のバッテリーチャージャー。
コンパクトフラッシュが10枚。パソコンはPowerBookG4でこれがけっこう大きく重い。500GBの外付けハードドライブ、USBハブ、カードリーダー、マウス、それらにつかう各種コードに日本、オーストラリアのコンセントの形状を変えるアダプター。ブロアー、レンズペーパー、シャワーキャップ、ビニール袋、ハンドタオル、輪ゴム、パーマセル、油性のペン、メモ帳、ボールペン、名刺、ニューロフェンプラス(頭痛薬)、予備の眼鏡、、、、。
今挙げたものは全て必須だ。
家を出る前は本当に全て準備したか心配になる。
今日は家を出る直前にパスポートを持っていないことに気がつき、焦った。
持って行きたいものは山ほどあるが少しでも荷物を減らすためにボールペンの一本、下着の一枚まで考えてしまう。
(冗談ではありません)
身軽な旅行がしたいなぁ、、、と思う時もあるがカメラ機材を持たない旅行など考えられないし、カメラを持てないのなら旅行など行きたくないと言っても言い過ぎじゃないかもしれない。
カメラを持たないで旅行をするのは下着をはかないでミニスカートで歩くときの女性の心境に似ているかもしれない。
(すみません、まったく的を得ていません)

この辺で話は戻るが、そんな厳しい選択をして荷物を減らしたカメラバックの中に割と重ための本を数冊詰め込む自分に「これだけは、これから頑張る自分へのご褒美ということで許してください」と小声で囁く。
人間、楽しみがなければ辛いことを乗り切れません。












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注)このテキストは4日前に空港で書きました。
写真はテキストと無関係ですが、飛行機に乗るといつも一瞬テロのことが頭によぎる。
そんな訳でオサマ関係の写真でした。












ranking banner「カメラを持たない旅行なんて、クリープを入れないコーヒーのようだ」遠藤周作






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by somashiona | 2009-03-15 23:28 | デジタル

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