いつまで続くか誕生日の誓い





日本に住んでいた時、誕生日が来ると僕は自分のために眼鏡をプレゼントしていた。
毎年眼鏡が変わるのだ。
ただ眼鏡を変えるだけで一歳年齢が増えるごとに、まるで自分が生まれ変わるような気がした。
だがオーストラリアに来て以来、その習慣はすっかり無くなってしまった。
眼鏡を買うにはドクターの診断書みたいなものが必要だし、眼鏡そのものの値段が日本よりずっと高いから。

今年の誕生日、自分のためにランニングシューズを買った。
考えてみるとランニングシューズを買うのは生まれてはじめて。
僕の足は25.5cmと小さいにも関わらず、足の甲が高く、幅が広い。
おまけに扁平足ときているものだから靴選びにはいつも苦労するし、買った後満足する靴などなかなかない。

買ったランニングシューズはニューバランスの769というモデル。
ランニングシューズってこんなに軽いの?と驚いた。

僕は身体が弱く、体力もないので定期的に運動をしていないと大変なことになる。
水泳、マウンテンバイク、これらを中心にエクササイズをするのだがどうしても続かない。
仕事が入って1週間なり2週間なりそれに拘束されるといままで調子良く続いていたエクササイズがお休みになり、一度休むと再開が苦しい。
続かない理由を色々と考えてみたのだが(意志の弱さには触れないで欲しい)道具、施設、そういうものが必要なエクササイズをやっているから毎日続かないという結論に至った。
では最も手軽にできるエクササイズは何か?
たぶん歩くこと、走ることだろう。

僕は走ることが大の苦手。
喘息持ちなのですぐに呼吸困難に陥る。
2分も走ると膝、太ももが痛みだし、その後歩行すら困難になる。

しかし一番苦手なことに挑戦すること、それに意義があるような気がした。
そして走ってみたが、、、案の定2分で足が鉛のように重くなり、5分で身の危険を感じた。
「歳をとると膝にくるよ」という言葉をよく聞くが、これがビックリするくらい当てはまる。
スポーツを始めるとすぐにプロのような完成系を想像し、はじめから飛ばしてしまう僕だが、今回は長丁場で責めようと心に決めた。
まずは歩くこと、そうそれでいい。
家から早歩きで1時間30分、約7.8kmのコースだ。
コースの半分はアップダウンが多い山の中、車の心配もないし、空気もきれい。
このコース、走るようになれば50分くらいまで時間を縮めることが出来るだろう。
歩きはじめた最初の夜は足が吊って眠れなかった。
歩いているだけなのに足だけにとどまらず、体中が痛い。
子供たちと一緒に歩くとき、彼らは僕がやっていることを何の苦もなくこなす。
歩くこと、走ること、彼らにとっては呼吸をするくらいなんてことのない自然な行為なのだ。
ヨハンは言っていた「以前は普通に出来ていたことが出来なくなったとき、老いを感じる」と。
5分走っただけで身の危険を感じ、その後1週間は筋肉痛に苦しみなんて、これを老いと呼ばずして何と呼ぼう。
歩いていると60代、70代と思われる人たちが走っているのを良く見かける。
40代の僕が歩くだけでひぃ〜ひぃ〜言っているのにも関わらず、彼らは走っているのだ。(敬礼)
いつの日か出来ないことがたくさん出来て、それを受け入れなければならないのは知っている。
でもその日が来るまで、ひたすら闘ってやろうじゃないか。

週に4、5日このエクササイズを続け、3週間目にはじめて全コースを走ってみた。
いや、気持ちとフォームは走りなのだが、スピードは早歩きと変わらない。
「スイミングプールで白い肌の死体が浮いていてビックリしたけどよく見たらマナブさんが泳いでいるところでした」と言われたことがある。
そんな失礼なことを言うのは料理人のコージなのだが、実際、泳ぎもマウンテンバイクも、何をやっても僕はノロノロだ。
それでも本人は精一杯やっているのだが、、、。
そして、走りもしかり、、、。
それでも7.8kmを一度も歩かず、止まらず、走りきった時はひさびさの充実感に包まれた。
ひょっとするとそんな距離を走りきったのは高校生の部活動以来かもしれない。
いやいや、小さなことだが、かなり感動した。


「継続は力なり」これが大切。
この話をブログでする理由は他でもない他言実行型という環境に自分を追い込むためだ。
44歳にしてどこまでできるか?
経過は時々ブログで報告しよう。
この話がまったく出なくなったら「マナブさん、ランニングの話はどうなったの?」とか「やれやれ、自分の約束も守れないなんて情けないったらありゃしない」といったプレッシャーをかけて欲しい。

いつまで続くか、誕生日の誓い。












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注1)タスマニアに住んでいる方へ
走っているのか歩いているのか区別がつかない東洋人を見かけても話しかけないでください。危険です。

注2)これを読んだあなた、人ごとだと思っているでしょ。
騙されたと思って走ってみてください。
弱くなった自分の身体に唖然とすること間違いなしです。

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by somashiona | 2009-05-22 10:01 | ソーマとシオナ

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