ライトルーム アドベンチャー 2008 イン タスマニア Vol.3










この夜、フォトグラファーたちが次々と相原氏の写真展に足を運んだ。
一番熱心に作品を鑑賞し、相原氏に多くの質問を浴びせていたのは伝説のフォトグラファー、ブルース・デイル氏だった。
相原氏も堪能な英語で身振り手振りを加え説明する。
世界で活躍する為に英語力は不可欠だ。
この日、二人の間で同じ電波を発する者同士が分かりあえる友情が芽生えたように思える。








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写真展の会場からワークルームに戻ると各フォトグラファーたちがその日の画像を処理していた。
2台用意されている大型のエプソンプリンタは順番待ちの列が出来ている。
撮影し、データの処理を終え、プリントする。
全てのワークフローがここで行われる。
それぞれのフォトグラファーがもつ画像処理のテクニックを全てここで見ることが出来る。
注意深く選択したカットを最終的に仕上げるまで、各フォトグラファーは僕の予想以上に時間をかけていた。
特にプリント段階のチェックは暗室で納得がいくまで何枚もプリントを行うそれとさほど変わらないほどのこだわりを各フォトグラファーたちは見せていた。
どんな機材でどう撮ろうと、画像処理に時間をかけようがかけまいが、プリントがファイナルワークだからそのクオリティにこだわるのだ。








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タングステンライトやハロゲンライトのもとでのプリントチェックに納得がいかないブルース氏はトイレに駆け込んだ。
お腹の調子が悪くなったわけではない。トイレは、女性が化粧の調子を確認する場所、そこにはたいてい鏡の前に蛍光灯がある。
プリントの調子を確認したいのなら、蛍光灯の光が一番だ。
ブルース氏は相原氏に意見を聞きたいと言った。
トップフォトグラファー二人はこうしてトイレの中に消えた。
ピグメントインクでプリントされたブルース氏のテストプリントのクオリティに相原氏は驚愕した。
完璧なプリント。
しかし、ブルース氏は緑のトーンが嘘くさい、とまだ納得がいかない様子。
こだわり続け仕事をしてきた長年の態度、どんなに疲れていても、今更変わるものではない。

このイベント全ての日程を通して一番早く起き、一番長く撮影をし、一番遅くまでワークルームで働いていたのは一番の年長者で、フォトグラファーとしてのキャリアも一番長いブルース・デイル氏に他ならなかった。
伝説のフォトグラファーの名称はたゆまない努力の賜物だったということをしっかりと僕はこの目で見た。

翌日、僕はこの伝説のフォトグラファーと一日を共にする約束を取り付けることが出来た。
彼から何を学べるのか、子供のように浮き浮きしながらその夜、僕はベッドに入った。








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by somashiona | 2009-08-02 20:43 | 仕事

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