ライトルーム アドベンチャー 2008 イン タスマニア 最終回



イベント最終日の13日は参加者全員がホバートに戻り、写真のオークションに出席しなければならない。
しかし、早朝ならまだ撮影のチャンスが残っている。
この日、相原氏は「クレイドルマウンテンの撮影の穴場にご招待しましょう」とブルース氏とマキ女史に声をかけていた。
早朝の撮影、もちろん日の出前の起床だ。
凍える寒さの中、真っ暗闇のボタングラスの湿原を光のハンター3人は三脚を抱え、黙々と歩いた。
空が青色から紫、そしてオレンジへと刻一刻と変化する。
美しい光に湿原が覆われると、誰かが号令をかけるわけでもなく、皆が一斉に撮影を始めた。
美しいクレイドルマウンテンの風景にレンズを向ける彼らの影はまるでフィルムの早回しのように目に見えて角度を変えてゆく。
三人のトップフォトグラファーが同じ場所で時間と追いかけっこをしているが、レンズを向ける方向は不思議と三者三様だ。
自然美という舞台で三人はまったく違う踊りを繰り広げる。
その個性こそ、世界を舞台に戦う最高の武器なのだろう。
朝の時間はあっという間に過ぎてしまった。








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今回のアドビシステム ライトルームアドベンチャーは多くのスポンサーが協力してくれた。タスマニア観光局も大きなスポンサーのひとつ。
今回、最高の撮影フィールドを提供してくれたタスマニアに対して何かの形で恩返しを、と考えたアドビシステム ライトルームアドベンチャーは、参加したフォトグラファーの写真をオークションにかけ、その売り上げ全額を正体不明の病気で絶滅が危惧されるタスマニアデビル保護の為の基金に寄付することにした。

午後7時、観光大臣の挨拶ではじまったこのチャリティーオークションにはとてもたくさんの人たちが集まった。
世界トップクラスの写真家の作品を手に入れようと、皆目を輝かせていた。
各フォトグラファーはお気に入りの写真を10点から15点エプソンのA3+サイズのペーパーにプリントアウトし、それをオークションへ提供した。
最低落札価格は5ドルからはじまる。
どの作品に人気が集まるか、一目瞭然だ。
これは多くの写真家にとっても新鮮な経験だったらしく、ある意味緊張した面持ちでオークションの成り行きを見守っていたフォトグラファーも少なくない。
写真をやっていない一般の人たちが写真を見る目は、ある意味厳しい。
クオリティがどうのこうの、レンズがどうのこうのというふうには作品を見ないからだ。
そこに何が写っているか、それがすべてだ。
綺麗か、笑えるか、インパクトがあるか、印象的か、そういう単純で純粋な要素が人々の判断基準であり、それはまぎれもなく良い写真の大切な要素なのだ。

オークションが終わった後、タスマニアを舞台に寝る間も惜しんで戦った戦士たちはリラックスしきって杯を交わしていた。
オークションの売り上げは8000ドル(オーストラリアドル)、誰もがハッピーな夜だった。

アドビシステム・ライトルーム・アドベンチャー、次はどの国を舞台に、どんな顔ぶれのフォトグラファーが集められるのか?

写真は世界の言語だ。
次回も日本から素晴らしいフォトグラファーが参加し、世界のフォトグラファーたちの高い技術やモチベーションを大いに学んで欲しい。
外の空気は予想以上に張りつめたもので、心も身体もリフレッシュされるはずだ。









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おわり









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取材を終えた直後に書いたものを久しぶりに読み返すと、自分がどんなにラッキーだったかを痛感する。
写真を愛する人たちの誰もが、もっといい写真を撮れるようになりたい、といつだって願っているはずだ。
写真に王道はないだろう。
どんなことでもそうだろうが、写真もたくさんの経験、知識、失敗、情熱、こだわりを要求される分野だ。
写真に王道はないかもしれないが、世界をフィールドに走り続け、素晴らしい作品を発表するフォトグラファーたちからはいつも同じ種類のオーラを感じる。
それは決して写真のテクニック本や写真教室が教えてくれる種類のものではない。
それは一口では言い表わせないものであり、それを見たからといって次の日から自分もマネできるというタイプのものでない。
この取材で僕が得たことは、実はなかなか人に上手く伝えられないものなのだけど、きっと写真に夢中なあなたはなんとなく僕が言わんとすることを感じて頂けたと思う。
これは、僕にとって本当に「とっておきの話」(くどい)で、それをブログで話してしまう心の広さには、まったく自分でも泣けてしまう。

(ピシっ!バシッ!、、、ごめんなさい、言い過ぎでした)


いい機材でなければ撮れない写真や、撮れない分野というのは確かにある。
でも、その前に、滝に打たれ修行をする必要はないにしても、自分が撮ろうとするテーマや被写体に対して真剣に向かっていく態度みたいなものは、やはりきちんと考えてみるべきだと思う。
テクニックを越えて写真に写ってしまうものは、結局は、その辺のことなのだという気がするからだ。

6回にわたる今回のシリーズ、最後まで付き合ってくれてありがとう。
いつも誰かに話したい、話したいと思っていたことをブログで発表できて、かなりスッキリしました。
(トイレのあの後の気持ち?)

















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by somashiona | 2009-08-09 22:30 | 仕事

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