ソーマ、目指せ一攫千金!(父のために)





世の中にはコレクター(収集家)と呼ばれる人たちがいる。
僕は意識的に何かを集めたことがなく、コレクターの気持ちがどうも理解できない。
古いカメラや特定の画家の絵、ブリキのオモチャや陶器ならなんとなく理解できるが、切手やコインを集める人はどんなタイプの人なのか会ってみたい、と思うくらいだ。
と思ったら、毎週末僕は会っていた。
僕の財布の中の小銭をいちいちチェックするソーマ、いま珍しいコインの収集に情熱を注いでいるらしい。








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オーストラリアの20セント、50セント、2ドルなどのコインは何種類かの違う絵柄がプリントされていて、その中には例えば1万枚限定版とかオリンピック記念版とか世の中にあまり出回らない珍しいコインがあるらしく、そういうコインはぐっと価値が上がるらしい。
またその他レアなコインの例は表はオーストラリアの2ドルだが裏はシンガポールのコインのプリント、裏も表もオーストラリアの50セントだがコインの周りが波打っている(他の国のコインの型を使ってしまったため)という誤って作ったものも市場に出回っていることがあり、そういうものはとても高価だという。
そういうことが起こってしまうのはオーストラリアのコインの一部が違う国で作られていたからなんだよ、とソーマが僕に説明してくれた。
本当かどうか、僕は調べていないが。



将来は考古学者になりたいというソーマが金属探知機で自分の家の庭を調査していて古いコインを発見した。
R・ジョセフという人物の名と1855年という文字が見えるがそれ以外の情報は分からない。
この日はブッシュウォーキングをしようと張り切っていた僕だが、ソーマはどうしてもこのコインのことを調べてその価値を知りたいと言う。








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「だってダディ、こんな古くて小さなものが1000ドルとか2000ドルの価値のあるコインだったりすることだってあるんだよ。ダディ、いま新しいカメラとかマックが欲しいんだよね。これで買えるかもしれないんだよ」








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「え〜っ、ホントに〜?」と驚く僕とアプリコット。








「よっしゃ〜、今日はこのコインを専門家に見せて高値で売りつけよ〜!そしてマックを買おう〜!」と簡単に折れたダディ。










ホバートで信頼が出来るコイン、切手、メダルなどを扱うショップへ行く。
ショーケースの中に自分が見つけたものと同じコインがあるかどうかソーマは探してみるが見つからない。








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ショップのおじさんにソーマがコインを見せてみた。
こういうのを見せられると収集家としての血が騒ぐようで店の奥から色々な書物を引っ張り出しソーマと二人盛り上がっている。
そして見つけた。








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これは1800年代にオーストラリア、ヴィクトリア州でゴールドラッシュが起こったとき、貨幣を作る金や銀が不足したため臨時に作られたトークン(代用硬貨)だった。
コインに記された名、R・ジョセフはイギリスのテーラー(仕立て屋)だったがお金を盗んだ罪でコンビクト(囚人)としてタスマニアに送られる。タスマニアで刑期を終えた彼はタスマニアのニュータウンで商売をし大成功を納める。
このコインにプリントされている建物はまだニュータウンに現存しているとショップのおじさんが教えてくれた。
それを聞いてこの建物を探しにいこう、と騒ぎ出すソーマ。

「それよりも、おじさん、このコインの価値はどれくらいなんですか?」と頭の中にマッキントッシュを浮かべながら声をひそめて訊ねるダディ。

「う〜ん、そうだなぁ、、、、」とおじさん腕を組む。

ソーマ、シオナ、ダディ、静かにおじさんの口元だけを見つめる。

「コンディションが良ければ100ドル以上はするけど、このコンディションなら10ドルちょっとかなぁ、、、」

ひえぇ〜っ、マックの夢が、、、。








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ニュータウンに行き、コインにプリントされていた家を見つける。
建物の形からすると教会だったのだろう。
この建物があるストリートもビショップ・ストリートだからきっと間違いない。
今は普通の家として使われているみたい。

「な〜んだ、たったの10ドルちょっとか〜、マック買えないなぁ、、、」といつまでもぶつぶつ言うダディ。

「ダディ、きっとねこういうコインがたっぷり入った木箱かなんかがまだどこかの土の中に埋まっていたりするんだよ。それを見つけたらマックなんて軽いよ。今日はそれを見つけようよ」

「よしゃ〜、ソーマ、一攫千金を目指せ!ダディのために!」を声を上げる僕。
「イエ〜ッ」と盛り上がるシオナ。








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親子三人の協議の結果、オーストラリアに現存する最も古い橋(1823年)と最も古いカソリック教会、セント・ジョンズ教会(1837年)があるリッチモンドへ金属探知機を持って出かけることにした。
ここなら古い財宝が地中に埋まっている可能性が大だ。







 
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リッチモンドに着くなり、ソーマは本気モード。
金属探知機がピピピィ〜と鳴るたびに地面を掘り返す。
一番多くヒットするのは、、、ビールの栓と空き缶。
それでもめげないソーマ。
コンビクト(囚人)たちが作ったリッチモンドブリッジに狙いを定め、その下に長いことうずくまったまま動かない。








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しばらくしてソーマの集中力について行けなくなったシオナは木登りをしはじめる。








「何か見つけた〜」とソーマの元へ戻ると「まだ、これだけ、、、」と手のひらから生き物が、、、。








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さらにしばらくするとソーマが叫ぶ「何か発見した!」
シオナも興奮気味にソーマに駆け寄り、二人で地面を慎重に掘り出す。
そして出て来たものは、、、。








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「ダディ、これはきっとねコンビクトが残した金属製の食器か何かだよ」と真剣なソーマ。

「ソーマ、これはきっとコカコーラの缶だとダディは思うよ、、、」

ソーマとシオナは「、、、、、、、。」









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疲れ果てて、しょんぼりと地面に座り込む二人。
でも、なかなか面白い一日だったことは間違いない。
















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by somashiona | 2009-10-22 07:57 | ソーマとシオナ

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