ワンポイントアドバイス / ホバート・ショウデイ2009 #6






写真にハマると好きな写真家ができてくる。
憧れの写真家、あ〜あ、この人のような写真が撮れたらいいのに、、、と思いながら写真集を眺める。
そして、自分の写真を撮るとき、憧れの写真家が撮った写真に似せようとするだろう。
「芸術とは、限りなく盗作に近い模倣なり」その行為は決して間違ってはいない。
写真をはじめた数年間は。


僕が写真をはじめた頃の(今でも)ヒーローはアンリ・カルティエ・ブレッソン、ロバート・フランク、ドアノー、エリオット・アーウィットといった写真史の中に登場する古典ともえいる写真家たちだ。
彼らの写真集を集めては、穴が空くほど眺めた。
彼らの写真は一見地味。
撮影のテクニックや表現方法において、奇をてらった手法をとらない写真家たちだ。
彼らの写真はその鋭い観察力と無駄のない構図、そしてそれ以上にあり得ない一瞬を切り取る写真ならではの魅力に溢れ、長い年月が過ぎても年をとらない写真だ。

お気に入りの写真集を穴が空くほど眺めると、彼らの撮影パターンのようなものを発見することがある。
エリオット・アーウィットの写真集を眺めていると、同じロケーションで撮った数枚の写真でショートストーリーを見事に見せてくれるパターンが多い。
絵になるロケーションを見つけたら、無駄に動かず、彼はしばらくそこにとどまって獲物を待つのだ。
この手法は僕も仕事でプライベートで、撮影の時にいつも心がけている。

イベントのもの仕事や今回のお祭りのようにたくさんの魅力的な被写体がいて、見るべきものが多い場所で撮影をするとき、ついついひたすら動き回って、あれもこれも撮ってしまい、その結果ジャブを打つばかりの写真のオンパレード(雑誌でいえば表紙や扉を狙えない雑感ばかりの写真)になってしまいノックダウンを狙えるクロスカウンターパンチがないことに気づき、負け戦で終わることがある。
特にストリートフォトは魅力的な被写体を見つけ、それをフレームに収めることが出来ただけで満足してしまいがちだが、その被写体を取り巻く背景が良くなかったら写真の効果は半減だ。
いいストリートフォトを撮る条件はいい背景となるであろう場所に自分が立っているかどうかにかかっている。
広いお祭り会場を冷静に観察すると絵になる背景となりえる場所は意外と限られている。
いい背景を見つけたらそこにとどまり、どんな被写体がそこに来れば思惑通りの写真が撮れるのか、空想を膨らませることをお勧めしたい。
そうすると、あらら不思議、そんな被写体がそこにふらふらと近寄ってくる。
その時に露出やピントを合わせたのでは遅すぎる。
間違ってもオートフォーカスで撮ろうとしてはいけない。
背景となる構図が決まっているのなら主要被写体がその中のどのポジションにあるべきなのかはおのずと決まるだろうし、それが決まればはじめからそこにピントと露出を合わせておけばいい。
そしてそのポイントに理想的な被写体が夢のように通りかかった時に確実にその一枚モノにすればいいのだ。
マニュアルの露出、マニュアルのフォーカスは確実に獲物をモノにするための必須条件だ。
晴天の日にカメラの設定を絞り優先にしておいて、真っ白な服を来た白人のゲイのカップル、真っ黒な服を来た黒人のシンプソンファミリーなどが現れたら露出はあっという間にどアンダー、どオーバーになってしまう。

ごみごみした場所でじっくりと獲物を狙うとき、背景だけでなくテーマを決めることもお勧めしたい。
例えば、30分の間で自分の撮った写真を一度思い返してみる(もしくはモニターで確認する)。
同じような距離で撮っている写真が多いのであれば次の30分はクローズアップ、次の10分は全景、というようにテーマを決めるのだ。
それはこの後の30分はピンクでいこうとか、30分は男だけ、などテーマは何でもいい。
テーマを決めることによって不特定の多くの被写体を浅く見るのではなく、特定の被写体をじっくり深く観察できるからだ。

次回イベントものの撮影に出向くときは手の甲に「背景」「テーマ」と看護婦さんのようにボールペンで書いてからお出かけしよう!
















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本日はショウデイの写真が続いている罪悪感が引き金となった写真撮影ワンポイントアドバイス。
このシリーズは次回で終わりにする予定。








ランキング、下降の兆しが見えてきた。
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by somashiona | 2009-10-30 06:31 | ホバート・ショウ・デイ

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