ダライ・ラマがやってきた、ヤァ!ヤァ!ヤァ!



ある夜、夢を見た。
僕は東京ドームのスタンド裏、関係者控え室のようなドアの前に立っている。
どうしてかは分からないが、カメラを持ってそわそわしながら突っ立っている。
ドアが開くと赤とオレンジの服を来た人たちに囲まれて、ダライ・ラマが歩いてくる。
報道関係者や警備員たちはまだ彼らを取り囲んでいない。
これは写真を撮る最高のチャンスだと思い絞り、シャッタースピードを手元で大まかに合わせる。
彼が5mくらいまで近づく。
頭の中で「失礼ですが、写真を一枚撮らせてもらえないでしょうか?」の英語を組み立て、一つ疑問がわいた。
Excuse meのあと彼をどう呼ぶべきか?
普通ならExcuse me sirというところだが、彼をサーと呼ぶ人はいないだろう。
たしかダライ・ラマのラマは彼の位を表す言葉だったはず、だからといってエクスキューズ ミー ラマといえば、名字を呼び捨てしているようで感じ悪い。
ここはフレンドリーにエクスキューズ ミー ダライと呼んでみようか?
取り巻きに睨まれること間違いなし。
どうしよう、どうしよう、と焦っているうちにダライ・ラマは僕の前を通り過ぎてしまった。
絶好のシャッターチャンスをむざむざと撮り逃してしまった自分が情けなく、壁にもたれて頭を何度もぶつける、そんな夢だった。

朝起きて、この夢のことを考えた。
そうだ、ダライ・ラマがホバートに来るんだ。
彼は今74歳、これが彼に会える最後のチャンスかもしれない。
メディアパスをとれば間近で彼に会える。
もちろん写真も自由に撮れる。
しかし、今回はそうしなかった。
メディアとして行動を起こすには少し遅すぎたという部分もあったが、それよりも今回のチャンスは写真の仕事抜きで体験したかった。
仕事になると撮ることに集中しすぎ、ゆっくりと世界を代表する賢者の凄さを味わえない気がしたからだ。
結局、ギャビーと一緒に一般のお客さんとして彼の講演会に行くことにした。
70ドルのチケットは彼女が僕にプレゼントしてくれた。

ダライ・ラマを見たのは昨日のことだ。
会ったというには距離が遠すぎる。
話を聞いたともいえるが、僕的には生きているうちに本物のダライ・ラマをこの目で見て、オーラを感じることが出来きただけでもう大満足だった。

彼は話の合間、合間によく笑う。
彼の笑いにつられて聴衆も笑う。
「自然体」という表現は、まさに彼のためにあるような言葉だ。
もし、彼がたまたまカフェのテーブルで隣り合わせたら(そんなことはあり得ないが)、彼がどんなに偉大な人だと分かっていても、近所のおじいちゃんと世間話をするように、リラックスしてなんでも話せそうな気になる。
チベット語で彼が話をし、誰かが英語に訳すと聞いていたが、あやふやな単語を通訳に聞く以外、すべて彼は英語で話をした。
「皆さん退屈かもしれないが」といった時「you are boring」という表現を彼は使った。
これは僕を含め、外国人が英語を話す時によくやる間違い。
「you are boring」は「あなたは退屈な人」という意味で「you are bored」「あなたは今退屈な状態」という表現をするのが正しい。
彼もいっていたが、世界の賢人である彼も、うだつのあがらない僕も、母親から生を受けた、同じ一人の人間なんだ、と実感した瞬間だった。
世界の賢者だって英語で苦労し、間違えもする。

世界の環境問題についての講演だったが、話の内容はバラエティにとんだものになった。
色々な話の中で僕の心に残った言葉を少し紹介したい。
1、幸せになるためには自分自身に自信を持たなくてはいけない。自分に自信がないと人を疑う。どんなに富を得ても自分を疑い、人を疑う人生に幸せも、心の平和も訪れないと彼は言っていた。
2、社会の変化、環境の変化、人間の変化、世の中の変化、全ての変化は突然空から降って来るものではない。一人一人の人間が行動を起こさなければ、いかなる変化も起こらない。一人一人が行動を起こすためにはその人の心の中に変化が起こらなければならない。心の変化は一人一人が物事を良く考えなければ起こらない。
「考えなさい」と彼は何度も言った。
「ホバートは小さな街だから忙しい大都会の人たちより、考える時間はたくさんあるでしょう」というと会場に笑いが広がり拍手が起こった。
3、「私はいまでも毎日5時間のメディテーション(瞑想)をしている」といっていた。

ダライ・ラマに会えて本当によかった。

あ、そう、そう、もしあなたにダライ・ラマに話しかけるチャンスが訪れたときは「ユア ホリネス」(your holiness)という表現を使いましょう。
ローマ教皇などに話しかけるときと同じ表現。(普通はそんなチャンスなかなかないよなぁ、、、)
Excuse me your holiness. May I take your photograph please?
知ってれば夢の中でダライ・ラマの写真が撮れたのに、、、。
















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タスマニアのローカル紙マーキュリー、今日の一面。








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by somashiona | 2009-12-09 13:27 | デジタル

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