ストリートスナップショットはやめられない!



忙しく、自分の写真をしばらく撮っていないときは、打ち合わせなどで街に出かけたときの数十分を使いストリートスナップショットに没頭することによって欲求不満のささやかな解消を図る。
ストリートスナップショットといえば、街の中をあてもなく歩き、次々と視界に飛び込む自分のアンテナに触れる被写体をカメラで素早く切り取りながらまた移動を続ける、というようなイメージを僕は持つ。
まさに武器を手に獲物を追い求めながら移動する狩人だ。
ずいぶん昔に僕が心から憧れるマグナムのフォトグラファー、デイヴィッド・アラン・ハーヴィーのインタヴュー記事に出てきた一文を読んで目から鱗が落ちたことがある。

「絵になる背景を見つけたら、あとはそこに自分が欲しいと思う被写体が現れるのを待つだけ」

ストリートスナップショットこそが唯一正しい写真表現だと信じ込んでいたその時代、今思えば当たり前のやり方だが、罠を仕掛けて待つ方法を知らなかった僕には実に驚きのハンティング手法だった。

たしかに、背景や光はいいのにそこにパンチのある被写体がないという理由だけでその場を離れることがよくある。
人は何かを求めて常にアクションを起こし続けていないと気がすまない動物なのかもしれない。
でも、いいロケーションで気長に待ち続けると思ったよりも高い確率でそこに現れてほしい被写体が登場する。
嘘だと思うのなら、ぜひやってみてほしい。
あなたの普段の行いさえよければ、写真の女神は贈り物をくれるはず。

このやり方はスナップなのに写真の完成度も比較的高い。
なんといったって露出、ピントや構図もすべてじっくりと時間をかけ決められ、あとは来るべき獲物を待つだけなのだから。
自分の立っている位置と使っているレンズ、絞りの関係でどの範囲まで獲物にピントが合うのか考えておく。
待っている間、太陽に雲がかかったらどれだけシャッタスピードを落とせばいいのか、もしくは絞りを開ける方を選ぶのか決めておく。
たったそれだけだ。








この日、僕が立っていたのは以前既に何枚かお気に入りの写真が撮れたフォトジェニックな場所。

そこに壁の色とマッチした男性が通り過ぎ一枚撮る。








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この男性の服装やオーラは決して僕の欲しいものではないが、この一枚で何か撮れる予感と写欲が湧き、ここに少し留まることにする。
「予感」これは写真を撮るうえでとても重要だと思う。
この「予感」を感じたら、それに従うべきだ。
「予感」は写真の女神の囁きなのだから。








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次々とファインダーの中に被写体が飛び込むが、欲しいものとはすべてが違う。




今日は駄目かなぁ、と思いはじめた頃








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やって来ました、ドロシー・ザ・ダイナソー君。
服の色と壁の黄色、君のその表情、その立ち方、ハグしたいくらい。

だからストリートスナップショットはやめられない!

















現代の天才ライカ使い、デイヴィッド・アラン・ハーヴィーの動画を見て勉強するべし。


























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by somashiona | 2010-01-26 10:22 | デジタル

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