ひさしぶりに、のんびりと、子供たちと




日本からタスマニアに戻ってもう1週間経つというのに、僕はなんだか落ち着かない。僕たちはどこの国に住んでいたって等しく一日24時間あるはずなのに、日本での一日の時間の流れとタスマニアのそれは驚くほど違う。オーストラリアの冬、日本との時差はたった1時間のはずなのに、心の時差は少なくても5、6時間はありそうだ。上手く流れに乗らないと、すぐに取り残されてしまう世の中だというのに。

長く留守にした家へひさしぶりに帰ってくると、それがどんなにみすぼらしい住まいであっても、やはり自分の家は居心地がいいと思ってしまう。
特に自分のベッドは格別だ。枕を抱きしめ、毛布の匂いをクンクンと嗅ぎ、ひんやりとしたシーツに頬擦りしたくなる。
この家に引っ越してからまだまともなベッドがなく、収納場所のメドがたたないプラスティックの大きなコンテナたちを並べ、その上にダブルサイズのキャンピングマットを敷いてとりあえず(本当にとりあえずのつもりがもうすぐ一年)ベッドの代わりにしている。そんな即席ベッドでも、やはり自分の居場所で寝るのは心地いいものだ。

いつものストープトップ・エスプレッソ・メーカーでコーヒーを淹れ(なんだかんだいっても自分で淹れるコーヒーが美味い)、いつものカップでコーヒーを飲む。歯磨き粉の味もひさしぶりにオーストラリアだし、テレビのスイッチをオンにしても日本のテレビ画面から流れ続けるお笑い芸人の下品な笑い声など聞こえない。
それでも何か落ち着かないのは、やはりまだ子供たちの顔を見ていないからだ。

子供たちはスクールホリデーの最中だったということもあり、僕が日本を発つ少し前から母親とともにクイーンズランド州に遊びに出かけていた。
なので、タスマニアに帰って来てもすぐには子供たちに会えなかった。
実を言うと、日本滞在中の1ヶ月間、僕は一度も子供たちに連絡をしなかった。
「愛する者を1ヶ月間も放ったらかしにしておく、イコール、愛がない」という図式が頭の中にある人からは「信じられない」と言われるどころか、かなりマジでおしかりを受けることもある。
これは僕の昔からの悪い癖というか、習性なのだけど、何かに夢中になっている間は人と連絡をとる気になれないのだ。これは愛の有る無しの問題ではない。物事に取り組んでいる最中に緊張の糸を切られたくないのだ。(自己中心)愛する人の声を聞くと南極からポカポカの登別の温泉に突然引き戻されるような気がするのだ。一度温泉につかってしまったら、もう南極で犬ぞりに引かれたくはない。南極に行ったことはないけれど。

その罪滅ぼしではないけれど、子供たちにたくさんのお土産を買って来た。
彼らは日本の食べ物が大好きだ。かりんとう、きびだんご、あられ、ミルキー、、、あれ、すべて僕の好物?
今回の食べ物分野のヒットはベピースターラーメンと横綱あられだ。
おもちゃ分野はソーマには子供科学実験セット。ひとつは「反射のふしぎ・かがみ実験」そしてもう一つは「光の三原色実験」。
誕生日でもクリスマスでも、子供たちのプレゼント選びはいつでも頭を悩ます難易度の高いショッピングだ。
この実験セットを札幌の大丸藤井セントラルで見つけた時は科学が大好きなソーマの好奇心おう盛な顔が浮かび、思わずにやけてしまった。
シオナにはゴム製のスタンプといろいろな色のインク、そして和紙で出来た綺麗な日本のレターセットをプレゼントした。様々な絵柄のスタンプは予想以上に値段が高く、それでもこういうのはたくさん種類がないとつまらないので、調子に乗ってたくさん買ってしまった結果、ソーマのプレゼントの倍近くお金を使ってしまった。
その他、文房具フェチの僕はゼブラやuniのボールペン、シャープペンシル、ノートなど買い込みそれもプレゼント。
風変わりなプレゼントは日本で売られている歯磨き粉。
僕も覚えがあるが、子供の頃、はじめて海外の歯磨き粉を使ったとき異国の味だと思った。僕の子供たちもそう感じるのか、日本の歯磨き粉の味が大好きなのだ。
電気屋、オモチャ屋、お土産物屋、プレゼントを買うためいろいろな店を回ったけれど、結局洋紙、文具、家庭雑貨そしてオフィス器具などを扱う大丸藤井セントラルが一番面白く、3時間ほどそこで時間を過ごしてしまった。

子供たち、僕の家の中に入るなり、しばらくはプレゼントに夢中。
今週は土曜、日曜、月曜(祭日クイーンズバースデイ)の2泊3日だ。
ひさしぶりの再会だからあまり多くのことをせず、できるだけ家の中で彼らとゆっくり過ごしたかった。
そのことを子供たちに伝えると、彼らもそれに賛成した。
朝はいつまでもパジャマ姿でたっぷりとぐずぐずだらだらするのだ。
シオナは破れたレースの下でお絵描き、ソーマは獲物を見つけては輪ゴムを飛ばす。
万華鏡を作ってみたり、ゆっくり時間をかけて皆でボリューム満点のランチを作ったり(ソーマの作る味噌汁はうまい)、夕食は彼らが僕にジャパニーズカレー(日本のカレーライス、こくまろ)を作ってくれたり、外に出かける時も今週は遠くへ行かず、徒歩1分の場所にある公園ですませる。僕たちはバトミントンで盛り上がったが、ワールドカップの一回戦ドイツに負けたオーストラリアのサッカーグランドは静かなもので、3人の男女がラグビーのボールを蹴って遊んでいるだけだった。食後はまた1時間ほど家の周りを散歩し、みんなでストレッチをする。
ストレッチをしているとき、ソーマが僕の足に自分の足を合わせ自慢げに僕の顔を見る。
日本へ行く数ヶ月前、ソーマの足が僕より大きくなっていることに気づき、僕はかなり驚いた。人生まだ10年しか生きていないのに、既に僕より足が大きいのだ。(ちなみに僕のスニーカーのサイズは26cmか26.5cm)
このまま成長し続ければ、近い将来3メートル以上の巨人になるだろう。まったく、やめてほしい。
シオナに「君だけはダディより大きくならないで、いつまでも可愛らしくいてね」というと「そんなの無理よ、だってオーストラリアの女子の平均身長は170cm以上なんだもの。ダディって169cmだったでしょ」と畳み込まれる。子供たちが僕より小さいうちに、みっちりとダディの強さと恐ろしさを教え込んでおこう。
ひょっとするとシオナの足も僕より大きいのでは?とソーマが言い出し、物差しで測りはじめる。あまりにも身体的なことで父親をおちょくるので柔術のテクニックでソーマを羽交い締めにし、洗濯バサミの刑を執行した。
月曜日、彼らを母親の元へ送ると、顔が汚れたアプリコットもベランダでブーメランと一緒にまったりとしていた。

やれやれ、やっとタスマニアに帰って来た気になれた。

















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注)部屋が散らかっているのは子供たちがいる時だけよ!(ウソ)








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by somashiona | 2010-06-15 19:43 | ソーマとシオナ

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