旨いコーヒーが飲みたければ




オーストラリアで就職活動をする際、面接時に「自分の長所と短所について話してください」という定番の質問をされるだろう。

「あ、長所ですか?僕はどんな人とでも打ち解けることができまして、友達の数がものすごく多いんです。一日のうちにmixiや携帯電話に費やす時間はもう半端じゃありません」なんてことを言っちゃいけない。
「僕はどんな人とでも打ち解けることができまして、以前務めていた会社ではその能力をカスタマーサポートセンターで発揮しました。短期間でこの部署の責任者になり、僕が作成したお客様苦情対応マニュアルは全国の支店に配布され、大変高い評価を得ました」ぐらいの大きなことを言わなければ、ここでは採用されない。
難しいのは短所の説明だろう。
誰にでもいくつか短所はある。
「え~、短所なんですが、、、僕は正直言いまして、生まれながらのグズグズダラダラ男でして、、、約束の時間に遅れたため、今まで何度友人たちやガールフレンドを怒らせたか、もう数えきれないほどなんです、、、」この調子で話を続けると懺悔の時間になってしまう。
これじゃいけない。
面接ではこの後こう続けるべきだろう。
「そんな学生時代の苦い経験から社会人になってからは5分前行動、ではなく、15分前行動を徹底的に自分に課しました。やらなければいけない仕事に対して必ず短期、中期、長期の計画と締切り時間を設定し、事を引き伸ばさないよう自分を厳しく管理する習慣がつきました」と自分の弱点を相手に示しつつ、それを克服できる人間だということをアピールしなければならない。
「なるほど。他に何かありませんか?」と面接官の厳しい目が光る。
「そうですね、強いて言えば、、、美しい女性に弱いことですかねぇ。あなたは違いますか?」というのは少しやりすぎだが、「正直言いまして、朝の旨いコーヒーを逃すと、僕のエンジン、一日中調子が悪いです」と言って微笑みかけるくらいのユーモアをオーストラリアの面接では忘れてはいけない。


さて、今日の本題に入る。(本題まで長すぎ)
「朝の旨いコーヒーを逃すと僕のエンジンはいまいち調子が悪い」これは僕の短所だ。
日本に住んでいたときは、一日10杯近いコーヒーを飲んでいた。
ストレートコーヒー、特にマンデリンが好きだった。
オーストラリアに移住してから一番恋しいのはこのストレートコーヒーだ。
オーストラリアのカフェで出されるコーヒーはエスプレッソマシーンで淹れるものか、もしくは紅茶などで使うプランジャーポッドだ。
コーヒー豆の焙煎(ロースト)には褐色から黒茶色までの煎りの深さを示す8つの段階があり、褐色から茶色くらいまでの前4段階がサイフォン、ペーパー、ネルドリップなどで淹れるコーヒー用の豆、そしてエスプレッソコーヒー用の焙煎は煎りの浅い方からシティーロースト、フルシティーロースト、フレンチロースト、イタリアンローストと茶色から黒茶色までの後半4段階になる。(僕の知識が正しければ)
エスプレッソをブラックで飲む気がしない。
毎日飲むには苦すぎる。
オーストラリアに来てから、コーヒーに砂糖を入れ始め、しだいにカプチーノ、ラテ、フラットホワイトなど、ミルクなしではコーヒーを飲めない体になってしまった。
日本に帰国するときの楽しみは、コーヒーの専門店で美味しいストレートコーヒーを飲むこと。
一杯目はモカ、お代わりでマンデリン、というように。
しかし、美味しいコーヒーを飲ませる専門店は毎年日本から姿を消しているような気がする。
とにかく、日本では旨いコーヒーになかなかありつけない。
結局、妥当なところで手を打って、スターバックスに行き、オーストラリアでいつも飲んでいるタイプのコーヒーを飲むことになる。
ちなみにスターバックス、カフェ戦争が激化するホバートではお店ができたかと思うやいなや、あっという間に姿を消してしまった。
スターバックスの大雑把な味は舌の肥えたホバート住民を満足させられない。
カフェでたぶん一番多く飲まれるカプチーノやラテ(カフェラッテ)はミルクが命だ。
蒸気を使って作るスチームミルク、温度と泡の密度の関係が絶妙なのだ。
不味いカプチーノやラテの一番の原因はスチームミルクの温度が高すぎること。
温度は70度が適温で80度までいくともうダメだ。
出された直後、ふぅ〜ふぅ〜息を吹きかけないと熱くて飲めないカプチーノやラテはその時点で失格だ。
忙しいカフェではいちいち温度計でこの温度を確認するわけにいかないので、コーヒーを作る人が手のひらで微妙にこの適正温度を感じなければいけない。
そして次に大切なのはミルクのフォーム(泡)の密度。
スプーンに重みを感じるくらいのこってりとした泡を含んだミルクであって欲しい。
どんなに高価なエスプレッソマシーンやコーヒー豆を置いていても、このスチームミルクが上手く作れなければおいしいカプチーノやラテにはなりえないのだ。
ちなみに、コーヒーを入れる達人たちが最終的にこだわるものは、グラインダー(コーヒーミル)の刃だ。
新鮮なコーヒー豆にはオイルがたくさん含んでいて、このグラインダーの刃をこまめにチェックしていないと豆をベストな状態で挽けないそうだ。
このレベルの味の違いは僕には分からないのだが。

ここで名前をあげても皆さんには全く関係の無い話だと思うが、ホバートで僕のお気に入りのカフェはレトロ カフェ(Retro Cafe)とアイランド カフェ(Island Cafe)だったが、最近強敵が現れた。
その名もネクストドアー・デラックス・コーヒー(Next Door Deluxe Coffee)。
ここで働くマークやカルメンの淹れるコーヒーは素晴らしい。
今年オープンしたばかりだが、すでにここで朝のコーヒーを飲まないと一日調子が悪くなる常連さんが増殖しはじめている。
僕は今、一日2~3杯の以上はコーヒーを飲まないようにしているが、この店の前を通ると、その決まりを破ってしまいがちだ。

オーナーの二人が友人なので店内の様子を撮影させてもらった。
オーストラリアの美味しいコーヒーの匂いがあなたに届くだろうか?
ホバートで旨いコーヒーが飲みたければ、Next Doorへ。
店の中はドアだらけ。











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by somashiona | 2010-09-20 11:58 | デジタル

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