ペイ・アズ・ユー・ゴー





タスマニアは電気代が高い。
暖房、温水、調理、家電など生活の中で欠かせないエネルギーの大半は電気でまかなわれている。
タスマニアではAurora(オーロラ)という会社が電力の供給をしている。
電気代の支払い方法はいつくか選択があるが、基本的には3ヶ月に一度
請求書が来るシステムだ。
どのくらいの大きさの家に、何人で住んでいるかによって、もちろん電気代は違うだろうが、僕が小さなアパートに住んでいたときの冬を含む寒い時期の6ヶ月間の電気代は月平均で150ドル(今日のレートなら日本円で1万3千円)は下らなかった。
一軒家に住んでいたときは毎月平均200ドル以上(1万7千円)、大人3人で家をシェアしている友人は3ヶ月分の電気代を来月1500ドル(12万4千円)支払わなければならないとこぼしていた。










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タスマニアでは暖房に関しは暖炉を使っている家がまだ多く、そこでは当然薪(まき)を買うことになる。
冬のタスマニアでは道路脇に暖炉用の薪を積み上げたトラックやトレーラーをよく見かける。
「ブラディー・グッド・ファイヤーウッド」と書かれたこの薪、多分300〜400ドルといったところだろう。
この大量の薪、家の大きさにもよるが2ヶ月もつかどうかというところ。
そう考えると暖炉を使った冬の暖房費も決して安いものではない。                       
ヨハンじいさんの家に行くたび、寒い家の中で手にひび割れを作りながら電気代を節約する姿を見て感動し、自分の家に戻ると暖房をできるだけ使わないように頑張るのだが、いつもだいたい1週間で今までの暖房の使い方に戻る。
「あの時の感動は嘘だったのか?えっ、嘘だったのか?」と意志の弱い自分を責めるのだが、僕は寒さにめっぽう弱いのだ。
オーストラリア人がTシャツとショートパンツで外を歩いている時も、僕はダウンジャケットを着ている。
(欧米人の体温は日本人より高いので寒さに強いらしい)
家の中でフリースを着込み、毛糸の帽子を被って生活することなど、僕も、多くの友人達も、かなり当たり前だ。
僕はそれに加え、寝袋を多用する。
以前、友人とスカイプで話をしているとき、パソコンから離れるときにジャンプしている僕の姿をモニターにとられ、友人は不思議に思ったらしい。
デスクの下の下半身をすっぽりと寝袋に入れていたので、移動の時はジャンプをしなければならないのだと友人に説明すると、彼は本気で呆れていた。
(恥ずかしいものか!絶対恥ずかしくなんかない!)
寝袋の写真がないかと写真のフォルダを探してみると、やっぱりあった。
テレビを観ている子供たち、しっかり寝袋にくるまっている。
ちなみに、今ぼくの家にはテレビが無いので、観たいときはパソコンに繋げるという、面倒なシステムを我が家ではとっている。










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今住んでいる僕の家は「ペイ・アズ・ユー・ゴー」(PAY AS YOU GO)という電気の方式だ。
PAY AS YOU GOを訳すと、「収入の範囲内で」「使った時だけ支払う方式」「利用時払い」といった感じだろう。
ブルーのプリペイドカードを持って電力会社のオーロラが指定している最寄りのお店に行き、欲しいぶんの電気代だけをチャージする。
僕はいつも100ドルだ。
チャージしたカードを機械に差しこむと、まだ残っている金額に新しく加えた金額が加算され表示される。
毎日使った分だけの金額がマイナスされ表示されるのを見ると、お金が羽を伸ばして飛んでいくのが見えるようだ。
自分が使う電気代が毎日目で確認できるので、電気代に今月は200ドルしか使えないのに、300ドル分も使ってしまった、などという事態にならない。
まさに「収入の範囲内で」だ。
これは便利である一方、かなり深刻な落とし穴もある。
あといくら分電気が使えるのか、ずぼらな僕はあまり確認しない。
子供たちが来た週末、おいしい料理作りで盛り上がっているとき、突然家中の電気が止まってしまい、いままで何度焦ったことか。
週末なのでタスマニアではほとんどのお店が空いていず、カードをチャージできるお店を求めて街じゅう車を走らせるハメになるのだ。
家に帰ったときは、オーブンの中のチキンもイジケたようにしなびているし、子供たちが僕を見る目も「ダディ、いい加減にしてよね、まったく、、、」色に染まっている。










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もうすぐ12月、暦の上では夏になるのだが、ここタスマニアは相変わらず肌寒い。
だからといって真夏に暖房のスイッチをオンにするのも気が引ける。
「いまからそんなんじゃ、年をとったら生きていけんぞ!」というヨハンの顔が目に浮かぶ。










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by somashiona | 2010-11-19 11:28 | デジタル

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