結婚一周年、おめでとうございます!




ご存知のとおり、オーストラリアでは離婚も多いが、再婚も多い。
また、結婚するしないの概念にとらわれない「パートナー」という関係のカップルが実に多く、別れを経験した男女は積極的に次の出会いを求めミツバチのように野原を飛び回る。
この愛する相手を求める活動に「もう年(とし)だし」とか「別れたばかりだし」や「子どもがまだ小さいし」ましてや「経済力がないし」などといった諸般の事情はまったく関係ない。
50歳でも、70歳でも、生きている限りは毎日の幸せを求め、誰かを探し続ける。
通りで手をつなぎ、キスをする熟年カップル、オーストラリアは愛のオアシス。

そういう世界において、その活動をしていないシングル(独り身)の男女は、年齢に関わらず、かなり不思議がられる。
「どうして一人がいいの?」「誰かと一緒にいられない特別な事情でもあるの?」となんでも率直にオージーたちは聞いてくる。
「だってさ、せっかく恋愛するなら、ティーンエージャーの頃のような胸ときめく恋愛、何もかも捨てられるような恋じゃないとつまらないと思うし、恋の行方がどうなってしまうのかを分かってしまったこの年齢(とし)で、そんな純粋な恋がまた出来るなんて思わないもの」と答えると、熟年になってから愛する人を手に入れた人たちは、ニヤリと笑い、待ってましたとばかりに自信を持ってこう断言する。
「あのね、恋に年齢なんて関係ないのよ。何歳になったって、恋をすればティーンエージャーよ」と。

昨年末、相原さんが奥様を連れてタスマニアへ来た。
いわゆる新婚旅行というやつだ。
有名人になるとそれなりに辛いことがたくさんある。
有名人のデートや結婚式、または新婚旅行にはパパラッチがつきものだ。
相原さんにとってはとても思い出深いタスマニアのとあるビーチで奥様と一緒に散歩をするという情報をキャッチしたパパラッチは早速現場で張り込みを開始した。
この時、パパラッチは二人の子どもと一緒だったので、子供には「ちょっとそこで静かに遊んでいなさい」という指令を出しておいた。

あ、いた、いた、相原さんと奥様がビーチを歩いている。
僕はキャノン70-200f4レンズで二人を狙う。
住宅街のすぐ脇にあるビーチ、犬の散歩をする人、ランニングをする人などが二人の姿と重なる。
相原さんはタスマニアでの撮影の際、長い間このエリアに住むご家族の家にホームステイしていた。
ここが相原さんのタスマニア写真の原点だ。
写真には撮る人の人間性というものが強く反映される。
相原さんの写真から受けるあのストレートな、開けっぴろげな気持よさはいったい何なのだろうと、時々思う。
彼の撮影自体は極めて過酷だ。
ストイックな状態で、顔も金剛力士のようになりながらも、そこから出てくる写真にはなぜか「細かいことはいいからさ、まあとにかく、そこの草むらに寝っ転がって、しばらく流れる雲を見てごらんよ」的な安堵感がある。
相原さんと付き合っていて時々思うことは、彼の人生の転がし方がオーストラリア人のそれとどことなく似ていることだ。
日本人は他人のことはポジティブに受け入れるが、自分のこととなるとネガティブ傾向になる気がする。
自分を過小評価し、自分のポテンシャルを他人に見せない語らない部分に美を感じている気さえする。
オージーたちはその真逆で、どんどん自分をアピールし、結果的に幸福をたくさん招く。
彼らはそういうことに長けているだ。
相原さんも幸福を招き、自ら作り出すことに長けている人だと思う。










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奥様は知的でとてもゆったりとした優雅な女性だ。
日本女性の持つ特有の品格を備えている。
奥様とはじめて東京の相原さん宅でお会いしたとき、帰りは奥様と一緒の電車だった。
相原さんは奥様に「くれぐれも気をつけるように」と言い、僕には「いい子でいるように」と忠告した。
そんな忠告はもちろんすぐに忘れ、僕は初対面の奥様にあれやこれやと質問を浴びせた。
お二人は長い間友達という間柄だったそうだ。
「それじゃ、いつ頃相原さんを好きになったんですか?」と聞くと、奥様は僕の目を真っ直ぐに見て「ずっと、ずっと前から好きでした」と答えた。
僕はこの言葉にクラッときた。
なんだかとっても素敵な響だった。
たぶん、相原さんはそんなことも知らず、多くの時間をテントの中や、灼熱の砂漠で過ごしていたのだろう、来るべき時に向かって。
縁というものは、不思議なものだ。










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手に手をとってビーチを歩く相原さんと奥様。
半径3メートル以内がまるでピンクのハート型カプセルに包まれているようだった。
撮影の時は彼の半径3メートル以内は危険区域であるにもかかわらず。
お二人とも幸せいっぱい、そう、まるでティーンエージャーの恋のよう。
これはまさしく、ティーンエイジラブ。
ファインダーを通して彼らを見ている僕の口元が思わず緩み、笑顔になってしまう。
「勘弁してよ、相原さん、幸せすぎだって〜」とケチをつけたくなる。笑
恋といえば、僕の周りには濃い人が多いが、濃い人が恋をすると、やはりそれは、かなり濃い恋になるということが分った。










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その夜、相原さんのお気に入りのイタリアンレストラン、ダ・アンジェロで「結婚おめでとうパーティ」があった。
オーストラリアにおいて相原さんにとって欠かせない大切な人たちに奥様を紹介するパーティだ。
最愛の人を大好きな土地で、大好きな人たちに紹介する相原さん、さぞかし幸せな時間だったろう。
おいしい料理はすぐになくなり、楽しい時間もすぐに過ぎる。
外はすっかり暗くなり、皆にさよならを言った後、お二人はまた仲良く手をつないで、初夏の香りがするバッテリーポイントのオレンジ色の明かりの中に消えた。










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相原さん、奥様、ご結婚一周年、おめでとうございます!














注(チュ♡)相原さん、迷いに迷ったのですが、チュー♡の写真をアップするのはやめておきました。
Just in case.(念のため)









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by somashiona | 2011-03-09 10:17 | 人・ストーリー

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