こんな時だから、自分で考えてみよう




実は、2月末に腰を壊してしまい、それから3週間まったく働けなかった。
よし、いい機会だ、本をたっぷり読もう、と思っていたが一度切れた緊張の糸はゆらゆらと風に揺れるばかりで、どうしても何かしようという気になれず、ほとんどの時間を蝉の幼虫の抜け殻のようにベッドやソファでじっとしてすごした。
そして、あの地震。
あの地震が起きてから2日間はテレビにかじりつき、その後はネットで原発による危険性が本当はどれくらいのものなのかという情報をとり憑かれたように追いかけ続けた。
きっとたくさんの人たちが同じようなことをしていたのではないだろうか。
自分も含め、多くの人たちは少しメディアやネットからの情報と距離をおくべきなのではという気がする。
オーストラリアに住んでいてさえ、毎日これだけたくさんの地震や原発関係の情報に触れるのだから、日本に住んでいる人たちが目や耳にする情報の数はハンパじゃないだろう。
くだらない、と言いながらもテレビのスイッチをオンにしていれば、それはテレビ局に貢献することになるしおまけに電気の無駄使いだ。
インターネットで情報や映像を追いかけるのを1週間やめれば、それは節電として本当の意味で被災地に貢献できるだろう。
いったん全ての情報から離れ、自分の中で整理する時間が必要なのでは?
正直言って、何をしていても、考えは知らず知らずのうちに地震や原発に向かって進む。
ブログにしてもそうだ。
今の日本の状況に関連しない話などしてはいけないような気持ちになってしまう。
ハッピーな話、楽しい話などしたら苦しんでいる人たちに背を向けているような気持ちになってしまう。
そう思うべきではないと分かってはいるのだけど。
僕は今、タスマニアに住み普通の暮らしをしている。
取材の依頼で現地に入る予定もなく、放射能に関する多くの意見を聞いたところで、僕は専門家じゃないのでどの意見を信じていいのかわからない。
タスマニアの友人たちは「どうして危険が迫っているのに人々は逃げないんだ。東電や政府の話を信じた挙句にあんな目にあっているのに、まさか、まだ彼らのいうことを信じているんじゃないだろうね」と素朴な疑問を僕に投げかける。
僕の前の妻と電話で話しているとき彼女はこう言った「私が子供たちとまだ東京に住んでいたら、迷うことなく遠くに逃げるか、国内から出る」と。
きちんとした情報を把握していないからそんなことを言うんだ、みんながそうしたら日本はパニックになってしまうだろう、というと「あなたは自分の子供達が危険にさらされているのに、本当か嘘か分からない情報や日本のみんながどうするかを気にするのか?」と詰め寄られる。
日本に10年以上住んでいた彼女ですら、日本政府からの情報は信じられないらしい。
同じことがオーストラリアで起こったなら、政府が何を言おうと多くの人たちは自分の判断で逃げてしまう気がする。
国の方針や世の中の意見に従順に従う日本人の国民性は素晴らしくもあり、大きな危険性も孕んでいる。
でも、もし僕が東京や福島の周辺に住んでいたなら、逃げずに国の指示に従うかもしれない。
子供たちにも「いいかい、僕たちは皆同じ船に乗っているんだ。みんなで一緒にこの危機を乗り切ろう」と言い出しかねない気がする。
インテリジェンスな判断より、最終的には自分の持つ血の判断に気持ちが偏りそうになるなんて、まさしく世界大戦に突入していく頃の日本人のメンタリティと同じじゃないか。
でも、冷たい床の上で震える夜を過している人がまだまだたくさんいるのに、その人たちを置いて自分だけ逃げ出す気持ちになれるだろうか?
誰かが残って戦わなくてはならないとき、その誰かは僕ではないんだ、と自分や子供たちに言えるだろうか?
人はそういう状況に追い込まれたとき、自分を犠牲にしてでも誰かの為に何かをしようという強い気持ちが沸き起こるものだと思う。
僕はキレイごとを言っているのだろうか?

子供を巻き込んでまで、最終的には危険な判断をしてしまいそうな自分が少し怖くなる。

こういうことが起こった時こそ、決して人ごとではなく、自分ならどうするかをしっかりと考えてみたい。










今日の写真は昨夜ホバートの街を歩きながら撮ったスナップ。
毎日が節電状態のホバート、街の中心部にもかかわらず、夜の街には人がいず、ただただ暗い。
カメラを持って行っても使わないだろう、と思いきや、意外にも、のめり込んでシャッターを切った。
夜の街はどういうわけか、昼間には見せない人格のようなものを少しだけ見せてくれている気がした。
ひっそりとした通りには、哀愁すら感じる。
残念ながらこの日はEos 30Dと手ぶれ補正のないシグマのズームレンズでの手持ち撮影だったので、出来ることに限りがあった。
今度は7Dと手ブレ補正レンズで臨みたい。
というか、三脚を使ってバシッとキメるべきかも。















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by somashiona | 2011-03-29 19:22 | デジタル

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