シェフィールド、冬の朝



普段は積極的に風景写真を撮るタイプではないが、ヨハンの家に泊まった日の朝は何故か必ず早朝にベッドを抜け出し、朝の光を求める。
シェフィールドの冬の朝はホバートよりも格段に寒い。
霜で覆われた車に乗り込むと窓から顔を出し、アイドリングの音が迷惑にならない場所までとりあえず移動し、車にこびり付いた霜を落とす作業を始める。
これをやっているうちにいつも目が覚める。
雪こそ降っていないが、至る所が霜に覆われ美しい。
朝一番にこの小さな町に届いた光がマウントローランドをオレンジ色に染める。
いつもシェフィールドの朝はこのオレンジ色に染まったマウントローランドの撮影から始めるが、この日はもっと地味でありきたりな何かを撮りたかった。
冷たい空気に押しつぶされたような霧の塊が留まる場所を探しはじめた。
僕は霧が好きだ。
霧は心を鎮めてくれる。


朝の色温度はまだ青が強い。
光はまだ十分に地面にまわっていない。
真っ白な霜を踏みつける音がさくさくと冷たい空気の中に響く。
スニカーはすでにびしょ濡れでつま先が冷たい。
吐く息は白く僕のまわりを取り囲み、霧と混じり合う。
そもそもヨハンを訪れる予定ではなかったので、あまりしっかりした防寒具を持っていなかった。
寒さが耐えがたくなると車に戻り、また違う撮影ポイントを求め移動する。
写真を撮るというよりむしろ、朝の散歩でもするようにシェフィールドの町周辺をぶらぶらする。
車は殆ど走っていないし、歩いている人も見かけない。
朝、霧が起こりやすい場所は近くに川や溜池などがある場所だ。
貯水池がありそうな農地へと向かう。
太陽は勢い良くグングンと空へ登りはじめ、色温度は青から黄金色へと変わる。
黄金の光を受ける朝の霧、牧草地を覆った霜はゆっくりとゆっくりと溶け始め、草の先の水玉がキラキラと光りだす。
霜に覆われた蜘蛛の巣まで、まるでなにか特別な飾り付けのようだ。
羊たちの群れは鳴き声もたてず、朝からもくもくと足元の冷たい草を食べている。
制約のない写真をテンポよく撮り続ける。
こういう時の撮影は楽しい。
シャッターを切るたびに満ち足りた気持ちで胸が一杯になる。
いい写真が撮れているかどうか、そんなことすらどうでもよくなる。
前の夜にヨハンと一緒に聞いたクラッシック音楽の効果がまだ続いているのだろうか?


久しぶりにのびのびとした朝を過ごすことができた。
シェフィールドまで来て良かったと思った。
















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前の夜にヨハンと一緒に聞いたクラッシック音楽。
あなたも目をつぶって聞けば、満たされた気持ちになります。笑










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by somashiona | 2011-06-21 22:11 | デジタル

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