カラースコーパーが病を治してくれた




札幌へ帰ったとき、僕の大好きな人生の大先輩の女性からカメラのレンズを一本頂いた。
フォクトレンダーのカラースコーパー20mm F3.5。
小さな、小さなパンケーキレンズだ。
このレンズが前回話した僕の「写真撮りたくない病」を直してくれるきっかけとなった。

僕は仕事でキャノンのEos 7Dと40Dを使っている。
え、プロなのに?と言われそうだが、依頼があればこれでプロのスポーツ写真も撮る。
最新の機能を搭載したカメラをたくさんの写真ファンがいつも追いかけているが、この7Dや40Dの画素数やクオリティについて雑誌からも新聞からも、広告の媒体ですらクレームを言われたことはない。(本当は最新のカメラが欲しいのだけど、、、)
Eos10Dを使っていたとき、雑誌の表紙に使うので画素数の多いRAWデータが欲しいと一度だけ言われたことがあるが、(その時、世の中はすでに30Dだった)それでも結局はクオリティの問題もなく無事表紙を飾った。
仕事のときは必ずカメラを2台使う。
プライベートな写真を撮っているときにカメラが故障してしまっては本末転倒なので、普段は仕事では使っていないキャノンのEos 30Dを街や海や山に持っていく。
これだと雨降りの山も砂だらけのビーチも気兼ねがない。
そんな訳で、僕には3台のEosが必要ということになる。
画素数的には今世の中に出回っているコンパクトカメラのほうがEos30Dよりも遥かに上回っているのだが、それでもやはり一眼レフを持ち歩きたい。
いつも使っている機材が一番早く確実にイメージをものにできるし、普段のスナップショットが仕事のための練習にもなるからだ。
カメラが変われば気分だけでなく、被写体へのアプローチも自ずと変わり、自分の幅を拡げる可能性があることもよく分かっている。
もしEosでないカメラを普段のスナップショットで使うのであれば、Eosを上回るなにか特別な魅力があるカメラであって欲しい。
そうでなければ、違うカメラをわざわざ持ちたいとは思わない。
ニコンやペンタックスの一眼でプライベートのスナップを撮りたいとは思わない。
FujiのX100とかライカのM8であれば喜んで毎日持ち歩きそうだが。

さて、話を戻して、カラースコーパーがどうして「写真撮りたくない病」の治療に効果的だったのかといえば、それはこのレンズが完全マニュアルフォーカスの単レンズだからだと思っている。
ファインダーを覗いて、指でピントリングを回し、理想の構図になるよう体を動かして被写体と向きあう、この動作が僕に何かを取り戻させてくれたのだと思う。
僕はニコンのFM2というカメラで写真をはじめた。
完全マニュアルのカメラで、使っているレンズもすべて単レンズだった。
身体にはいつも2~3台のカメラと28mm,35mm,50mm,85mmのマニュアルのAiニッコール単レンズを身につけているのが標準装備。
今思えば28mm~85mmという画角が長い間僕の写真表現の世界で、結局は今もその感覚はあまり変わっていない。
Aiニッコールのピントリングのスムースな動きは写真を撮るという行為に安心感を与えてくれる。
プロになってスポーツの専門誌で写真を撮る時ですら、しばらくFM2にモータードライブを付けて頑張っていた。
Eos30Dにカラースコーパーを付けてファインダーを覗いていると、スナイパーの本能がめらめらと燃え始め、何か撮れそうな予感で満たされる。
実際は15mm-85mmのズームレンズのほうが遥かに何かが撮れるチャンスがありそうなものだが、あの「何かが撮れそうな気がする」という予感はなぜか少ない。
いろんな物事がオート化されるとその分、体の中の感性や本能がお休みし始めるのかもしれない。
そんなにマニュアルフォーカスの単レンズがいいのなら、いつもそれで写真を撮ればいい、と言いたいところだが、仕事でズームを使ってしまうのは絶対撮り逃しはできないという恐怖からなのか、、、。

Eos30Dにカラースコーパーを付けると、コンパクトカメラのようにとは言わないが、それでもかなりカメラが小さくなったように感じる。
最近、忙しくてプライベートな写真を撮りたくても撮れない状態が続いているので、この日はいつものウォーキングコースにカメラをぶら下げて出かけた。
もちろん30Dにカラースコーパーを付けて。
ノックロフティという場所が僕のお気に入りのウォーキングコース。
アップダウンが多く、景色にも変化があって気持ちがいい。
気合を入れて歩いても1時間はかかるし、いい汗をかくこともできる。
ウォーキングは僕的には散歩ではなくエクササイズなので、普段は滅多にカメラを持っていかないのだが、この日は写真が撮りたくてたまらない気分だったのだ。
普段は花の写真を撮らないのだが、この日はカラースコパーをくれたSさんを想って植物と向き合った。
彼女が撮る花の写真はいつだって優しさで溢れている。
僕には彼女のように撮れないが、気持ちだけはタップリと一枚一枚に詰め込んだ。
写真を撮りながらのウォーキングは1時間半ほどかかった。
草むらで立ち止まり構図を決めていると、ショートパンツをはいた僕の足の上をたくさんのアリが這い上がってきた。
この日のウォーキングの写真を時系列でたくさんアップするが、皆さんも一緒にタスマニアの夏を歩いた気分になってくれればと思う。











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by somashiona | 2011-12-21 20:05 | デジタル

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