オスの求愛行動




動物のドキュメンタリー番組を観ていて不思議な感動を覚えるのは求愛行動だ。
動物たちが自分たちの種を残すため長い歳月をかけて培ってきた求愛行動には嘘偽りのない真剣さに満ちている。
ある者(オス)は自分が持っている最も美しい部分を最大限の効果で見せようとする。
歌唱力に自信のある者(オス)はメスの前で心を込めて(たぶん)甘いラブソング(たぶん)を歌い、容姿に自身のない者はメスに女装して相手を安心させてから一気に口説き落とす。
男たるもの強くなくてはいけないと信じるタイプの種は一人の女性をめぐり数人のオトコたちがボロボロになり力尽きるまで戦う。
勝ち残ったものがよろけながらその女性(メス)に近づくとき、それがたとえ猿やゴリラであってもメスの目には感動の涙が溢れ、オスの口元には「俺の気持ち、分かってくれただろ?」とでも言いたげな少しはにかんだ微笑みさえ見える(気がする)。
これら求愛行動で肝心なのは殆どの種においてオスが勝ち取るための努力をしているという点だ。
草食系男子などと呼ばれる輩が現われる昨今、オスを勝ち取るための飽く無き戦いをメスが繰り広げるケースを目にすることさえある。
メスから言い寄られるのはもちろん誰だって大好きなのだが、だがやはり勝ちとり、守り、養うというスタイルにこだわり続ける男も多いだろう。
女性の前でカッコをつけ、それを見た女性の目がハート型になり、それから二人は手をとりあって歩く、という昔の映画のお決まりのパターンはあからさますぎて品がないとか、インテリジェンスを感じないとか、そういうことを言っている人も動物たちのように嘘偽りなく、もちろん他人の目もお構いなしに100%必死で求愛されると殆どの人はコロリと目がハート型になるだろう。
人間もオスとメスの関係は意外とシンプルで、それがうまくいかない時、欠けているのはただ単に嘘偽りのないひたむきさや真剣さだったりするのではないかと思う今日この頃だ。












本日の一枚

動物の求愛シーンを見るたび、僕はTくんのことを思い出す。
数人の友人たちとパーティを楽しんでいた彼、その中にお目当ての女性がいた。
Tくんとその女性は少人数でパーティから離れ、水の張っていないプールの中で寝転びながらビールを飲み、楽しい時間を過ごしていた。
Tくんは突然立ち上がり、プールの壁に向かって走りだした。
みんなが凝視する中、Tくんはプールの壁を使ってバク転(後方回転)を披露しようとしたが、失敗した。
彼曰く、その行動はまったく衝動的なもので、特にバク転が得意だったわけでもなく、というより出来るかどうか確信もなく、アルコールが少し回っていたということもあるが、とにかく、お目当ての女性の気を引きたかっただけだというのだ。
友人と共に僕の家を訪れ、そんな話をしてくれた後、窓辺に座ってTくんは黙々と本を読み始めた。
まるで僕たちがそこに存在していないかのように。
Tくんの話を聞いた後、呆れる気持ちより、僕は何か純粋な美しいものを感じ、感動に浸ってしまった。
特に、バク転で負った傷口を見ると、感動せざるを得なかった。


















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本日も2位。今晩マイケル・チミノ監督、ロバート・デ・ニーロ主演のあの名作「ディア・ハンター」でも久しぶりに観るべきか、、、。お〜、でぃあ、、、。



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by somashiona | 2012-01-24 15:52 | 人・ストーリー

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