初登校



今日はソーマのハイスクール初登校日だった。
思い出の一枚を撮るため、早朝、車を40分かっ飛ばし、ソーマの住む街に行ったものの、家にはすでに誰もいなく、街の中のバス乗り場に行くと、そこに制服を着た息子が立っていた。
タスマニアの学校では卒業式も入学式もない。(やる学校もあるかもしれない)
僕の知っている限り大学だけが日本で行うようなフォーマルな卒業式をする。
日本人の僕としては♫あお〜げば〜とお〜とし〜♬的な儀式がないと、成長した子どもの姿を見て、感慨にひたり涙する機会がないので、なんだかとても寂しい気がする。
オージーたちよ、とてもエモーショナルでセンシティブな日本人という人種のために、せめて卒業式くらいはやっておくれ、、、。
バスを待つソーマに駆け寄り「よっしゃ、写真撮るぞ、写真!」というと、「え〜、ダディ、こんな道端で撮るの、嫌だよそんなの、、、恥ずかしいよ、ねえ、お願いだからやめてよ、、、」と反抗的な態度。
いやいや、気持ちは十分わかるんだけど、入学式もないし、もちろん学校の公式な集合写真もないし、今撮らなければこの記念すべき第一歩を記録するものが何も残らないではないか! 
「ソーマ、ダディはこの一枚のためにわざわざホバートから車を飛ばしてきたんだ。1、2分くらいサービス精神をだしてくれてもいいじゃなか!」と引き下がらない僕。
「だってすぐにバスが来るよ。ね、他の人たちだって見てるじゃない、やめようよ、ダディ、、、」バスを乗るため集まりだした人たちの目を気にするソーマ。
「ソーマ、わかってるだろ、ダディは撮るといったら絶対撮るんだから、もっと人が集まる前にやっちまわないと、もっと恥ずかしい思いするぞ」我が子を脅す父。
「わかったよ、ホントにすぐやってね、一、二枚だけだよ」と言うと気持ちをサッと切り替え、笑顔モードのソーマ。
うん、さすがにダディのモデルをながくやってきだだけのことはある。
夏休み中の屋外水泳教室のせいで顔の日焼けにはゴーグルの跡がまだ残っている。
本当に数枚切っただけで僕は撮影を切り上げる。
「ソーマ、じゃ次は道路の真中をダディに向かって思いっきり走ってきてくれ!」
「ダディ、やめてよ、そんなことできるわけないじゃない、こんなところで!」ソーマが本気で焦りだす。
「冗談だよ、冗談だってば!」と僕が言うとわまりの人も笑い出す。
「ソーマ、ネクタイ上手く結べたか?」と言って僕はソーマに近寄り、ネクタイのノットを整える。
「似合ってるな、ソーマ」と僕。
「うん」と少し照れくさそうに笑うソーマ。
すると間もなくスクールバスが来た。
バスに乗り込むと不安そうにソーマは中を見回す、後方に座っていた上級生の女の子の集団が「こっちに座りなさいよ」とでも言ったのだろう、ソーマに手招きすると、彼はニコリとして彼女たちの方へ歩いた。
走り去っていくバスに向かって僕は手を振ったが、ソーマと女の子たちは話を始め、僕の方を一度も見なかった。
僕はバスが走り去った方向を眺め続け、うれしさと寂しさが混ざり合う複雑な気持ちを味わった。
こうやって子供たちは僕の手の届かないところへ、どんどん行ってしまうのだ。











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連絡:4年分の僕のブログを読んでくれた熊本のY.Yさん、御礼のメールを送ったのですがリターンメールになってしまいました。この場でお礼させてください。ありがとうございました。嬉しいです。





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by somashiona | 2012-02-06 17:28 | ソーマとシオナ

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