ハトやカモメに餌をやる人



東京に住んでいたとき、よく浅草に出かけてスナップショットを撮った。
北海道出身の僕にとって、浅草という街が醸しだす匂いや空気は、なんだかとても粋に感じた。
ロスアンゼルスの中のハリウッドブルーバード界隈の雰囲気にある意味似ていないでもない。
チャイニーズシアターのように、ある時期、栄華を極めた場所は当時の鮮やかな色を失っているが、それでも、その時の誇りを今も身にまとい、今の時代を生きる僕たちに、「おい、しっかりやれよな」と言ってくれている、そんな気がする界隈だ。
浅草に行くと、物凄い数のハトに囲まれ餌をあげている人を必ずと言っていいほど見かけた。
これと同じような光景を僕はロスでも、メキシコの小さな町の広場でも、そしてここタスマニアのホバートでもよく目にする。
まあ、タスマニアの場合はハトではなくカモメなのだが。
この風景を見るたび、僕は毎回同じことを考える、餌をあげている人はとても孤独な人生を送っている人なのではないかと。
もちろん、何の根拠もない。
その人は会社の人気者かもしれないし、フェイスブックには登録している友達が500人くらいいる人かもしれない。
でも、大量の鳥に囲まれ餌をあげている人にはなにか共通点のようなものがある。

1,周りにどれだけたくさんの人がいようが、その人の目にはハト(カモメ)しか見えていない。
彼らは自分の周囲3メートル以内の世界に目に見えない特別な空気の壁のようなものを作り、世界は彼らだけのためにある。
2,餌をあげているときのその人の表情は限りなく無表情で、目はほとんどの場合、どこか一点を見つめている。
3,餌をあげている途中で彼が作り出している空気を読めない子どもがハトを驚かそうと突然彼らの世界に乱入し、彼は一斉に飛び立つハトを見つめ、人生のあらゆる希望を失った人のような悲しげな一瞥を子供に投げ、子供は無邪気に笑い声を立てる。

そう、ハトやカモメに餌をあげている人を見ていると、この3つのことが必ず起こるのだ。
あなただって、この光景を今まで何度か目にしているはずだ。
これを一度見てしまうと、仮に自分の手に、食べきれなかったフィッシュアンドチップスが入った紙袋があろうと、カモメにそれを投げることを僕は躊躇してしまう。
僕が地面に放り投げたチップスに大勢のカモメが集まり、それに囲まれる僕の姿は他の人たちから見ると、孤独な人生を送っている男じゃないかと思われる可能性があるからだ。
そして、次に思うこと、それは人の目を気にしてチップスを鳥たちに放り投げるという、そんな些細な行為も実行できないなんて、まったく意気地なしでシケた男だよ、ということ。
人目を気にせず、自分のやりたい事を無心に行える境地、意外と多くの人が経験していないのでは?
とりあえず、サングラスを掛けて、長めのコートをはおり、口には白いマスクをして、公園で一人ハトに餌を上げることからはじめてみようではないか!
人生は意外なことから開けていくものだから。










f0137354_17391839.jpg











f0137354_17385120.jpg












本日の写真

ホバート、コンスティチューションドック(埠頭)で一人無心でカモメに餌をやる男。
彼の平和に満ちた世界をぶち壊したのは、無邪気な子どもではなく、カメラを持った中年の男、僕でした。



















本題とはあまり関係ないが、YouTubeで見つけたおばあちゃん。
無表情でギターを弾く姿が最高。
こんなイカした年寄りになりたい。




















人気ブログランキング」参戦中。
目標の1位になったけど、まだまだ本気でポチッとしてねー!
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ


もうこうなったら、淡々とブログを更新!1位じゃなくても淡々と更新!皆さんも飽きずにつきあってねー!



わたしは孤独な人間だが、孤独だと人に悟られないよう気をつけて生きている、と思った人はポチッとよろしく!









このブログへのご意見、ご感想がありましたらEメールにてtastas65*yahoo.co.jp
(*マークを@に変えてください)のアドレスにぜひお寄せください。
また、お仕事のご相談、依頼も大歓迎です!












by somashiona | 2012-02-16 17:57 | デジタル

<< previous page << 映画だ!タスマニアだ!「ハンタ... | 海で泳ぐ >> next page >>