AI SERVOのレッスン、しかし、、。




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ソーマ、カメラを持つと動くものにレンズを向ける傾向がある。
確かに、ハイシャッタースピードで動いている被写体をフリーズさせたときの水しぶきや波打つ髪、弾ける砂埃や宙を舞う人体をじっくりと静止画で見るのは新鮮な驚きがある。
彼が使っているEOS 30D、親指フォーカスといって、シャッターボタンでピントを合わせるのではなく、カメラボディの背面にある小さなボタンでオートフォーカスを使いたい時だけこのボタンを押す設定になっている。
僕の友人たちのプロフェッショナルなフォトグラファーは、僕の知る限り、すべてこの親指フォーカス設定だ。
次にフォーカスの設定に関してEOS 30Dは3つの選択ができる。
ONE SHOT、AI FOCUS、そしてAI SERVOだ。
僕の友人たちのプロフェッショナルなフォトグラファー(くどい?)の90%は常にAI SERVOにカメラを設定している。
AI SERVOというのは被写体の動体予測をする機能で、とくに自分(カメラから)に向かって真っ直ぐに動く被写体、もしくは自分(カメラから)から真っ直ぐに遠ざかる被写体にピントを合わせ続けてくれる。
実は、僕はこのAI SERVOという機能を普段あまり使わない。
この話をすると友人たちは驚く。
驚くくらいAI SERVOを使うというのが彼らにとって当たり前なのだ。
僕は普段ONE SHOTにカメラを設定している。
理由はただ一つ、ピントが合うとファインダーの中のフォーカスの照合マークが点灯し、フォーカスが合わなければシャッターが切れないようになっているからだ。
(実際はこの照合マークが点灯して撮ったにもかかわらず、ピンぼけということもよくある)
AI SERVOはピントが合っていなくてもシャッターが切れるが、僕にとってそれほど怖いものはない。
だが、AI SERVOの方がONE SHOTよりもフォーカスの精度が高いともいわれている。
動く被写体を撮るときは置きピンとマニュアルフォーカスを併用することのほうが多い。
ちなみに、ファインダーの中から様々なフォーカスポイントを選ぶことができるが、僕の友人たちのプロフェッショナルなフォトグラファー(だから、くどいって?)はみな中央の一点しか使わない。
これは僕もそうだ。
この一点が一番フォーカスの精度が高く、スピードも早いから。
え、AI FOCUSは?
この存在は忘れていいです。はい。










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話は戻って、
動く被写体が好きなソーマのカメラも親指フォーカス&ONE SHOTという設定になっていたが、この日は彼にAI SERVOの使い方を教えた。
たまたまそこに水の中を駆けまわる犬たち、AI SERVOのレッスンに最適な被写体がいたからだ。
いや、最適とは言いがたい。
最適なのはレールの上を自分に向かってくる電車や運動会などで決めれれたコースを走ってくる子供たちだろう。
彼が使っているレンズはシグマの17-70mmズーム。
できるだけ70mm側を使い、被写体を大きく捉えるようにする。
犬たちはソーマの近くから遠くの方まで、めまぐるしく走りまわり、飛び跳ねる。
まっすぐに、斜めに、時には突然方向を変え、ソーマのレンズは常に動き続ける。
なかなか思うように撮れない。
では、ダディーが見本を見せてあげよう、と僕のカメラをAI SERVOにセットした。
レンズは最近ほとんど付けっぱなしにしているキャノン35mmf2.0。
絞りはf2.8にセット、プロレス、格闘技を撮っていたときはいつもこの絞りだった。
このレンズ、オートフォーカスを使うとき、ピントのリングを手動で動かすことが出来ない。
オートフォーカスでだいたいの当たりをつけ、マニュアルフォーカスでピントの調整をする僕のいつもの使い方ができないのだ。
キャノンの50mmとこの35mmレンズは、僕が東京でプロレスや格闘技を撮っていた時代のメインレンズだったが、その時代はすべてマニュアルフォーカスで撮っていたので、このレンズを使ってAI SERVOで撮るのは、どうもしっくりこない。
ダディの威厳と共に、ソーマの目の前で撮った見本の写真をさっそくモニターで見せる。










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「お〜、ダディ、いいね〜、犬の顔を拡大して見せてよ」
ず、ずぅ〜、拡大、あれっ、ピントが来てない、、、おかしいなぁ、、、?
じゃ、次の写真、ず、ずぅ~、拡大、あれ、これもダメ、、、、。
あら、次も、また次も、、、。
ソーマ、僕の横で大笑い。
笑うな、バシッ!と小突いても、笑いが止まらず、「ダディ、たしかスポーツ写真でお金稼いでたって言ってたよね?」ときつい言葉。
ああ、ダディの面目丸つぶれ、、、。
このレンズ(35mmf2.0)、AI SERVOを使うと微妙にフォーカスが後ピンになると判明。
こいつはやはり、マニュアルフォーカスでつかってあげよう。










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AI SERVOのレッスン、もう一つ大切な事を伝授。
撮影の時、メインとなる被写体を追いかけているとき、その好対照となる被写体も探すこと。
遠くを撮っているときに足元のもの、大笑いしている人のそばの悲しげな顔、のっぽとオチビさん、このときは猛スピードで走りまわる2頭の犬にどうしてもついていけない、白い犬の存在がそれに当たる。
この白い犬のしょんぼりした顔を見ているだけで、僕はこの時間を大いに楽しむことができた。










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by somashiona | 2012-04-05 11:04 | ソーマとシオナ

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