ジュリアンとチャシーとブロックリーエステイト / ウェルカム秋のブロックリー編







「休みをとってタスマニアに行きたいのだけど」と日本の誰かから相談の連絡があるとき、僕は必ずといっていいほどこう答える「でも、ここは何も無いよ」と。
それというのも、以前タスマニアに住むオーストラリア人の知人からこんな話を聞いたからだ。
彼女のもとに日本人の友人たちが旅行で訪ねてきた。
遠路はるばるタスマニアまでやって来たのだからと、彼女はかなり張り切って、自分の一番好きな場所へ早速友人たちを連れていった。
車を約2時間半走らせたどり着いた場所は、人っ子ひとりいない真っ白なビーチ。
「どう、綺麗でしょ、素敵でしょ!」と溢れる笑顔で友人たちに言うと、彼らはなにやら困惑した様子。「2時間半も車に乗って、どんなに凄いものが見れるかと思ったら、何も無いじゃない、、、」と漏らした。
タスマニアには世界遺産のエリアやたくさんの国立公園があるが、僕が好きなタスマニアは知人が日本からの訪問客に見せたような何も無いビーチや片田舎の羊がいる平凡な風景だ。
そういう場所で腰を下ろしてボォ〜としたり、歩きながら考え事をしているとき、タスマニアに住んでいることの幸福を実感する。
もしも日本から1週間の予定でタスマニアに滞在する人がいるのなら、僕ならこんな旅をすすめる。

4日間はバックパックを背負って世界遺産や国立公園の中をテントや山小屋に泊まりながらシャワーも浴びずに歩きまわり(ウンチももちろん茂みでする)、タスマニアの自然を堪能する。
そして、後の3日間は片田舎にある秘密のホテルに滞在し、タスマニアの食材を使ったおいしい料理を朝昼晩食べて、暖炉の火の前で本を読んだり、ワインを飲んだり、とにかくゆっくりとした時間を過ごす。これが僕のおすすめプランだ。

実はタスマニアの田舎には「え、こんな所に、こんなゴージャスなホテルが!」と言いたくなる秘密のホテルがいくつかある。
客室はほんの少しだけ、完全なプライベートが約束されたうえで、至福の時間を提供してくれる秘密のホテルだ。

今回、僕がブログで紹介するジュリアンとチャシーが経営するブロックリー・エステイトもそんな秘密のホテルの一つだと思う。
「ホテルを取り巻く秋の風景を撮ってほしい」という依頼で2日間をここで過ごした。
ここに来るのは3回目、以前僕のブログの「簡単で美味しいスペイン料理」という記事で少しだけ触れたホテルだ。












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このホテル、ホバートから車で約1時間。
幹線道路を外れ、牧草地にある小さな小道に入り、ホテルの入り口に無事にたどり着くまで、道に迷ったのでは?という不安になんども襲われる。笑
久しぶりに訪れたブロックリー・エステイトは暖色系の秋の色で染まっていた。
ホテルの敷地は10,000エイカー(4000ヘクタール)(ちなみに東京ドームは4.67ヘクタール)、そこに4000頭の羊、25頭の牛、20羽のニワトリ、15羽のターキー、3匹の猫、3匹のシープドッグ(羊を追いかける犬)、数えきれないほどのポッサムやワラビーたちがいて、ジュリアンとチャシー、そしてファームマネージャーのグレッグが住んでいる。












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敷地内に入るとジュリアンがニワトリたちに餌をあげていた。
そして、そこにチャシーが加わる。
オージーのジュリアンとスペイン人のチャシー、本当にお似合いのカップルだ。












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ただでさえゆったりとしたタスマニアなのに、この敷地内に入ると時間はさらにゆるやかな流れに変わる。
人間、動物たちだけでなく、自転車や長靴までもがその時間の流れを楽しんでいるようだ。












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広い敷地内、撮影スポットをジュリアンに案内されながら探す。
一人だと迷子になりかねない。
この日は今にも雨が降り出しそうな空模様だった。
陰影のある光は期待できそうもない。
ロケハンと本番を兼ねた撮影をゆっくりとしかし無駄のないように進める。
写真の仕事は計算が大切。
例えば、夜の写真を撮れるのはこの日だけ。
明るいうちに夜になると何がフォトジェニックになりうるか予想しながら撮影を進めなくてはいけない。
建物を入れない風景写真ひとつとっても、ただ綺麗なだけの風景写真を撮ってはいけない。
どんなコンセプトでどのようにその風景写真を使えばビジネスの戦略と重なるのか考えながらシャッターを切る。
文字やロゴを入れる可能性を考慮に入れて構図を考える。
これらの写真が提供するであろう彼らのビジネスのイメージを自分なりに固めていく。
仕事の写真はある意味、コンサルティングなのだ。
彼らの求める写真だけでなく、新しい方向性を示唆できるような写真を提供したい。












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そうこうしているうちに、あたりは薄暗くなってきた。
ホテルのある方向へ歩いて行くと、おいしい匂いが漂ってくる。
鼻をクンクンさせ、匂いのもとへ引き寄せられるように歩みを進めると、キッチンの窓の向こうで真剣に料理をするチャシーの姿が見えた。
彼女が作るスペイン料理、考えただけで唾液が湧きでてくる。
ホテルは徐々に夜の佇まいに変化する。
一旦撮影を切り上げて、至福のときを味わうことにした。












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つづく (To be continued)














Brockley Estate(ブロックリー・エステイト)のウェブサイトは「ここで」













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by somashiona | 2012-05-03 12:02 | 仕事

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