ウィドウ・メーカー







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ホテルの全景を写すためにジュリアンと一緒にロケハンをした。
裏庭から奥に向かって徐々に登りの斜面になる林の中を歩いた。
斜面の上からホテルを見下ろす絵が欲しかったのだが、どのポイントも木々が邪魔になってダメだ。
ヤギやワラビー、ポッサムやウォンバットくらいしか通らない林の中には、大きなユーカリの木が番人面で立っている。
もしこれらの木が人間だとしたら、切り落とされたTシャツの袖口から出た太い腕を組み、強面でよそ者を睨みつけるタイプのお兄さんといった感じ。
大きく、腕を広げ、しかも半ば立ち枯れたユーカリの老木を前にすると、畏敬の念を抱かずにはいられない。
これもまた、もし人間だったら、酸いも甘いも噛み分けたその顔に深く年輪を刻む、人生のラストステージに立つ老人といったところだろう。
そういった老木のまわりには長い年月をかけて朽ちていった枝や葉が円を描くように落ちている。
いや、枝などという生やさしいものではなく、まさに腕や足を切り落とされたような大きな木の塊がどっさりと落ちているのだ。
老木の周りにできたその円は、まるで彼の一生を映し出す走馬灯のようだ。


「マナブ、知ってるか、こういう木のことをウィドウ・メーカーって言うんだ」怖いものでも見るように老木をじっと眺める僕に気が付き、ジュリアンが言った。
ウィドウ・メーカー?最初に僕の頭に浮かんだのはポップコーン・メーカーだったが、ウィドウは未亡人という意味だから、「ウィドウ・メーカー」は「未亡人製造機」のような意味になる。
「男達がこんな樹の下を歩いていると、突然頭上に太い枝が落ちてきて、妻たちは未亡人になるんだ。だから、ウィドウ・メーカーさ」と言ってジュリアンはニヤリと笑う。
実際に昔はそういうふうに命を落とした男達がたくさんいたのだろう。
にもかかわらず、ウィドウ・メーカーという言葉を聞いて、最初にポップコーン・メーカーを連想してしまった僕には、鬱陶しい夫を失ったあと、その後の人生を夫の残した財産や保険金で陽気に暮らす逞しいオーストラリアの女たちの姿しか思い描けない。
いや、けっしてそれが一般的なオーストラリア女性のイメージというわけではないのだが、、、。












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by somashiona | 2012-05-21 17:03 | デジタル

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