寝こんでます



「一人暮らしは気楽でいいよ」と普段はまわりの人たちに言っている僕だが、今回のように何日間も高熱で打ちのめされているときは話は別だ。
39.5度前後の熱が3日間続いたときは、ひょっとしたらこのまま逝ってしまんじゃないだろうかという恐怖となんとも言えぬ悲しみのようなものがガンガンと頭が割れそうな頭痛の隙間を行ったり来たりした。
苦しさは心のなかだけでは消化できず、「うぅぅ〜くるしぃ〜、はぁはぁぁ、くそぉぉ〜、なんとかしてくれぇ〜、もういやだぁ〜」と声に出している自分に気がついたが、それでもやめることは出来ない。
悪寒で歯がガチガチ鳴っているときにベッドから這いずり出て、汗だくの下着やスエットシャツ、スエットパンツを着替えるのは拷問だ。
苦しすぎて医者にも会いに行けない。
こういう時に友人に電話して助けを求められないのは性分だ、仕方がない。
水だけで2日半を過ごしたが、3日目の夜にやっとバナナを一本食べることが出来た。
4日目は38度だいまで熱が下がり、猿のようにバナナばかり食べていた。
皮を剥くだけですぐに食べられるし、燃えるように痛む喉でも、バナナなら何とか通る。

熱にうなされている間、なんとアンリ・カルティエ=ブレッソンが夢のなかに出てきた。
そして「カメラを買いなさい」と僕に言った。
「何を買えばいいのですか?」と訊ねると「それは◯◯◯◯だ」と彼はきっぱりと言った。
手に入れようと検討しているカメラが3台ほどあったが、ハッキリ言ってこの◯◯◯◯はノーマーク、しかも発売されてから一年以上たつので全然ホットな選択には思えない。
どうしてこのカメラなのか理由を聞きたかったが、写真の本質的なことを僕の1000倍は知っている彼に理由など訊ねてどうする。
尊敬する人物の意見は黙って聞き、ただ実行するだけ。

4日目にドクターに会いに行く。
まだ38度だいの熱があったので相変わらず歯をガチガチならし、まるで初心者マークを付けたお嬢さんがフロントガラスに鼻をこすりつけそうに運転するようにしてクリニックまでたどり着く。
「扁桃腺が腫れ、気管支炎を起こしているだけだから大丈夫」と抗生物質を処方してもらう。
「熱を下げる薬は?」と聞くと「市販のパラセタモールでも飲んでればいい」と軽く流される。
そんなもの、すでにたらふく飲んでいるわ!と喉まで出かけていたが、オーストラリアの医者はこれが普通。
日本で高熱が続き、お医者さんに藁をもすがる気持ちで会いに行き、薬屋さんでバファリンかセデスでも買って飲むように、と言われ帰されることなどたぶんないだろう。
抗生物質で扁桃腺の腫れが収まれば、たぶん熱も収まるのだ、と自分に言い聞かせる。

熱が37.5度まで下がったとき、やっと楽になった。
楽になると、すぐにブレッソンの言葉が頭をよぎる、カメラを買いなさい、と。
ネットで検索すること一時間。
仕事で使えそうなカメラではないので、僕としては珍しく中古品を見つけ、ポチッとしてしまった。
大好きなコーヒー一杯も飲めず、一人こんなに苦しんでいるのだから、それくらいのご褒美はいいだろう。

風邪をひくと大げさに騒ぎ、突然気弱になり、甘いものをたくさん食べたくなるのは父譲り。
薬屋さんで処方された抗生物質を受け取った後、隣のお店で、普段なら絶対に買わないような高級アイスクリームやチョコレートをしこたま買って家に帰った。
まだ37.5度前後の熱が続いている。
この調子だと1週間は寝込みそう、、、涙。












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by somashiona | 2012-07-17 13:31 | デジタル

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