赤いダットサン




子供の頃の思い込みや癖のようなものは、大人になってもあとを引く。


「サン」で終わる名前や言葉は僕にとって「佐藤さん」や「田中さん」の「さん」と同じイメージで結びつき、「さん」が付いているというだけの理由でその名前や言語がとても身近なものに感じられた。
その代表はダットサン。
僕にとってかつての日産自動車の「ダットサン」は「ダットさん」であり、名前に「さん」が付いている車なのでカローラやシビックとは比べものにならないほど人間的な存在だった。
ジョナサンは僕にとってあくまでもジョナさん。ジョナサンさんと呼ぶなどもってのほか。
あの有名な富士山ですら、かなり高学年になるまで富士さんだった。
もちろん、山だから「さん」なのだということは頭では分かっているのだが、人格を持った山としての「富士さん」の方が僕には何故かピッタリきた。
パンの中でクロワッサンが特別なものに思えたのは、やはりクロワッさんと友達のように何度もその名前を呼び続けたからだろう。
落下傘ですら、決して他人ごとではなかった。
学生の頃、テストの答えに「デオキシリボ核酸」と書かなくてはならない場面に遭遇したことがあるが、僕の頭の中で一度イメージしてしまった「デオキシリボ・角さん」という海外で生まれ育った角さんのイメージが離れず、どうしても「核酸」という漢字が浮かばなかった。


友人から受け取った絵葉書に感動したことがある。
フランスの古典主義絵画の代表者ニコラ・プッサンの絵葉書だった。
その絵葉書がキッカケでプッサンの絵に興味を持ち、色々と調べてみて、さらに彼の絵画について関心が高まったが、心のなかで彼の名を呼ぶとき、「プッさん」と呼んでしまう自分を意識しないわけにはいかなかった。
40歳後半になっても、子供の頃の癖が抜けずにいるのだ。
まったく、恐ろしい。











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by somashiona | 2012-07-23 16:44 | デジタル

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