久しぶりの散歩道





札幌の実家には2012年の10月から2013年の2月半ばまで居たが、雪が降るまでは頻繁に散歩をした。
北海道というと自然に溢れた場所というイメージを持っている人も多いと思う。
確かに、それは間違いではないのだが、僕の実家がある住宅街から1〜2時間歩いても、僕が満足する自然など何処にもないのだ。
もちろん大小様々な公園もあれば河の流れに沿った堤防もある。
市や区が少しでも住民たちのためにと自然環境を残そうとする努力は見える。
でも、そのどれもがとても人工的で、中途半端な自然にレンズを向けるくらいなら、パチンコ屋、ドラッグストア、コンビニ、ビデオレンタル屋、そして、それこそ、伝統や個性というものがまったく感じられない札幌の住宅を被写体にするほうが、フォトグラファーの僕の眼には、よほど楽しかった。
そう言いつつも、東京の池袋で数週間過ごしていたときは、さずがに札幌の中途半端な自然が恋しくなった。
池袋ではどこを見上げてもビルだらけで、土や樹の幹や川の水が流れる音など、そういうものに触れる機会が全くない。
いや、行くべきところに行けば、少しはあるのだろうが、サンシャインビル、ビックカメラ、東急ハンズなどの誘惑が僕を自然へ向かわせなかったという方が正しいのだろうか。
自然を身近に感じる生活がどれほど贅沢なものか、タスマニアで生きる僕はあらためて痛感した。
タスマニアにはサンシャインビルのような高い建物やビックカメラのような物欲を駆り立てるお店はないが、自然と美味しい空気ならたっぷりだ。

タスマニアに帰ってすぐに、僕はとても久しぶりにいつもの散歩道を歩いた。
澄み切った青い空、まったく人とすれ違わない道、静まり返った夕方の街を丘の上から見下ろしていると、時々セスナ機が空をよぎる音が聞こえ、僕は目を細めて空を見あげてみる。
夏場の激しい乾燥のせいで、雑草たちはラクダ色。
木々の皮が剥け、地面に垂れ下がり、立ち枯れし、折れて地面に落ちた白骨のような木々の枝がらくだ色の雑草の上に散らばる。
そう、まったくいつもと変わらない普段着のタスマニアなのだが、日本から帰ったばかりの僕には全てが輝いて見える。
家のドアを出て数分でこれが手に入る環境。
日本の便利さ、テクノロジー、人々の優しさ、美味しい食べもの、美女たちとの楽しい時間、たしかに堪能したが、何も無いのに心が満たされるこの感じは、タスマニアならではだと思う。
興奮のあまり、地面に映る自分の影にさえシャッターを切る始末だった。














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by somashiona | 2013-04-13 16:52 | デジタル

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