シオナは6歳




狙ったわけではないが、母の誕生日の翌日はシオナの誕生日だ。
母は70歳になり、シオナは6歳になった。




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僕が母と国際電話で話しをしている時のことと、シオナと絵を描きながら会話を楽しんでいる時のことを思い浮かべると、彼女たちの年齢が64歳も離れている割には会話の内容にさほど違いがないような気がしてならない。
これは母が幼稚であるとかシオナが大人びているのでは、などという問題ではなく、日常の会話を楽しむには6年間の人生経験もあれば充分なのだというシンプルな事実なのだと思う。
幼児並みの英語しか操れない僕がローカルの人たちと会話を楽しめるのも、きっとその程度のことなのだ。


日本では子供の名前を決めるとき、その名に何かしらの意味や思いを込める。


ものを学ぶことを何よりも重んじた父は僕にマナブという名を付けた。今はこの名が大好きだが、子供の頃はテストで悪い点を取るたびに先生から「お前はマナブなのにまったく学んでないなぁ」と皮肉られその度、自分の名を恨んだ。自分の名は自分に対する悪いジョークとしか思えなかった。まあ、いけない葉っぱの入ったケーキをパーティで食べて救急病院に担ぎ込まれるところを見ると、いまだに人生を学んでいないのかもしれないが。

僕の妹が生まれたとき僕は5歳だった。僕はその時のことをとても鮮明に覚えている。
母がまだ病院にいる間、父は妹の名前を決めるため漢和辞典と長い時間睨めっこしていた。父が僕に聞いた。「お前は今日からお兄ちゃんだ、お前も妹の名前を一緒に考えなさい。何かいい考えある?」
僕は父に言った「あゆみ、がいいと思う」。
ちょうどその時、テレビでいしだあゆみが『ブルーライトヨコハマ』を歌っていたのだ。
(街の灯りが〜とても綺麗ね〜ヨコハマ〜ブルーライトヨコハマ〜、と頭の中にメロディが流れた人は、ニヤッとしてください)
(いしだあゆみ、誰それ?と思った人は気にせず、先に進んでください)
でもまさかその名前があっさり採用されるとは思ってもいなかった。
妹が大きくなって「私の名前の意味って何?」と父に尋ねると「うんそれはだな、、、えぇ〜と、、、人生を着実に歩んでほしいというか、、、なんというか、、、」
父は少し居心地が悪そうだった。


西欧の人の名前にも一応意味があるが、それにこだわって親が子に名前をつけることはほとんどないらしい。
僕の子供たちの母の名はエスター。一番星という意味。
昨日丸一日を一緒に過ごした友人のスコットに彼の名前の意味を聞くと、「スコットランドから来た男がスコットって呼ばれたのがはじまりじゃないのかなぁ、、、僕はタスマニアンだけどね」と答えた。
「じゃあデイヴィッドってどういう意味?」と聞くと彼は「、、、、、。」だった。



ソーマは壮真と書く。強く健康な男であるようにという願いを込めて『壮』。そして常に真実を追究する人間になるようにという意味と僕の大切な写真から一文字をとって『真』。

オージーに日本人のこういう名前の意味を説明するととても面白がる。
「じゃあ、僕の友人のヨーコはどんな意味?タケシにも何か意味があるの?」と会話は止まらない。
でも、シオナの意味を言うとオーストラリア人は一瞬首をひねる。
シオナの名前の意味はSummer Tideと僕が答えるからだ。
シオナは汐夏と書く。
8月生まれの彼女、夏の潮の流れのような美しい女性になって欲しい。
でもあいにく8月のオーストラリアは、真冬なのだ。




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恒例の彼らの母親が作るバースディケーキ。
子供たちのリクエストに応えて作るので、これを見るとその年の子供たちのテイストがよく分かる。今年のシオナはチョウチョとハートそしてピンクのケーキをマミーにお願いした。少しテイストが大人びたような気がする。
もし僕のバースディケーキを誰かが作ってくれるのなら、僕はピンクのビキニを着た不二子ちゃんのケーキをお願いするだろう。




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今年は少人数でこじんまりとしたお誕生会にした。
皆が歌うハッピ〜バ〜スデ〜トゥ〜ユ〜の歌声にのってバースディケーキが運ばれ、願い事を込めてからローソクの火を吹き消す瞬間がバースディパーティのハイライトだ。




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ローソクの火を吹き消す瞬間は、他の子供たちの口元も火を吹き消す形になる。
これは海の中をダイバーが潜る映像を見る時、無意識に息を止めてしまう僕自身の姿と重なる。




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パーティがはじまったときはまだ学校のユニフォームを着ていたシオナだったが、さっそく僕の贈ったプレゼントのドレスを着てみる。




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一度ドレスを着てしまうとそこからはもう女の子の時間。
マニキュアをし。




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ペディキュアをし。




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誰もその邪魔をしてはいけない。




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ソーマは退屈になり




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他の子をつかまえてチャンバラがはじまる。




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何はともあれ、数週間前からこの日が来るのを指折り数えていたシオナ。
どんなプレゼントよりもまた少しビックガールになったということが嬉しくてたまらない、6歳になりたての女の子だ。








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by somashiona | 2007-08-12 11:48 | ソーマとシオナ

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