6月の花嫁#4 その二


石頭フォトグラファーburgさんより、その二を急ぐようにという催促と長文マジレスを頂いたので、今日は珍しく翌日アップを強行する。



カ、、、(スライドショーの擬音はもうやめ)




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新郎とベストマンのカットはおさえておかなければならない。
女性はメイク、ドレスなどの準備に時間がかかる。
ポートレイト系は男性グループを先に撮ろう。






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そうこうしているうちに、ゲストたちが続々とB&Bに到着する。
慌ただしくなる前にゲストたちの顔をフレームに収めておこう。
新郎新婦たちにとって、ゲストたちの姿は後々大切な記録写真になる。






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ゲストたちを撮る時、出来るだけ話をしよう。
新郎新婦たちの身内か、それとも仕事関係の仲間か、写真に収める優先順位を頭の中へ必死に叩き込む。とはいえ鬼のような顔になってはいけない。
おめでたい席だ。顔はいつでもにこやかに。






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ゲストたちが集まりだしたにも関わらず、新婦たちの部屋は準備がなかなか進んでいない。彼女たち、本気で焦りだす。






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新婦が主役と頭で分かっていても、美しい女性を発見したら本能でシャッターを切ろう。エロはいつだって創作意欲に結びつく最大の力だ。






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美女たちが着替え、メイクをする女の館では自分の姿を消そう。
バスムームの壁に張り付きながら鏡に写る彼女たちを撮っている僕はほとんど息を止めていた。
辛い仕事の中でいかに幸せを見つけ出すかが、仕事を長く続ける鍵になる。






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「ねえ、ねえ、このパフュームってとってもいい匂いだと思わない?」
化粧品の匂いが充満するバスルームの中で頭がボォ〜としていた僕は
「うん、とってもいい匂い」と思わず答えてしまい、皆が僕の存在に気がつき、笑った。






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新婦、いよいよウェディングドレスに着替え始めた。
このあと下着姿にいたるまで、僕はシャッターを切り続けたが、こういう場面で躊躇してはいけない。
ここにいる女性たちと同じく、自分もこの式を作る一人だと自覚すれば遠慮してその部屋から出ることもなく、出てほしいと言われることもない。
これはスポーツ、芸能、報道などあらゆる分野で言えることだ。
その場に自然と溶け込む、これが大切。
写真はその場にいなければ撮れないのだ。






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どうやってウェディングドレスの後ろを縛るのか、誰も分からない。
一同、焦りまくる。






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どうやら解決の糸口が見えてきたらしく、皆の顔から安堵の笑みがこぼれる。
こういうシーンは結婚式の思い出とともに彼女たちの記憶に残るだろう。
写真的に撮り逃すしてはいけない瞬間だと、本能的に気づかなくてはいけない。
大切な場面の写真は、フォトショップで少しいじる。






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結婚式写真を撮るとき必ず聞かれるのは、モノクロも撮ってくれるかどうかということだ。
それだけではなく、どれくらいフォトショップで加工してくれるかを聞かれることさえある。
ブライダルフォトグラファーがフォトショップを使うようになってから大げさな加工の写真が目につくようになった。
品のないセピア。だだコントラストを上げビビッドな色にしただけの写真。
悲しいかな、一般ピープルは大げさなフォトショップの作業を写真に加えれば加えるほど、喜ぶ傾向がある。
最近では何も加工をしないと、まるでフォトグラファーが手を抜いたように思われるほどだ。
僕は結婚式の一連の写真の中でポートレイトとして成り立つカットや印象的なカットに関してモノクロやフォトショップで加工し一連の写真と差別化する。
それでも、出来るだけ最小限の加工にとどめ、自分のテイストが残るよう心がけている。






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女たちの館では写真撮影会がはじまった。
マタギのように自分の存在を消し、撮影に徹しすぎたのか、皆プロフェッショナルなフォトグラファーを部屋の隅へ追いやり、ベストポジションを独占する。
こらぁ〜、どけなさぁ〜い!
だから、時間がないんだってば!






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一番嬉しそうに写真を撮っていたのは、やはり花嫁のお母さん。






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こちらのウェディングのしきたりでは、式がはじまるまで新郎と新婦は別々の場所で式を待ち、お互いの姿を見てはいけない、ということになっている。
新婦、窓の下にタキシードを来た新郎を見つける。
「うわぁ〜、彼ったら素敵、、、」






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「しぃ〜っ、見つかっちゃダメよ」






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「うふふふぅ〜!」

はい、はい、あなたたちは幸せ者です。
こういう時の女性って、本当にかわいらしい。






今日のまとめ
・男子をさっさと先に撮る。
・忙しくなる前にゲストと会話し、撮影の優先順位を探る。
・本気モードだけど顔はニコニコ。
・エロ is Power.
・女性のいい匂いに酔って自分を見失わない。
・その場に溶け込みすぎて撮影のベストポジションを一般ピープルに奪われない。
・すこしはカスタマーに媚びた画像処理をする。
・何気ないシーンが人々の心に焼き付くことを知る。
・伝統のしきたりを破った花嫁がいたら、証拠写真を撮っておく。

その三へ続く












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by somashiona | 2008-06-10 18:10 | 仕事

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