6月の花嫁#4 その三





フォトブログ写真講座、前回あれほど真剣に解説したにも関わらず、結局皆さんの心に残っている教訓が「エロ is Power」だと事実にショックを隠せない僕。
(もう皆さん、そういうこと、好きなんだからぁ)


書く人がエロだからか?
読む人がエロだからか?
それが問題だ。



めげずに今日も写真講座、いきまっせ!






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花嫁の準備が整い、ダディと記念撮影。
慌ただしい中、スピードライトをカメラから離し撮影する。




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いい瞬間はいつも、ポーズ写真の後に訪れる。






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散らかった、狭い部屋の中で式直前のポートレイトを撮る。
こういう状況では出来ることは限られるが、それでも最善を尽くそう。






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技術的、時間的に出来ることに限界がある時は、被写体のパワーでポートレイトをものにする努力をするしかない。






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同じ場所で、同じイメージの写真。
モノクロとカラー、両方おさえておくとお客さんに喜ばれる。






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新婦とブライドメイトのポートレイト。
この部屋がどんなに爆発していたか、この写真からは分からない。
ポートレイトは人数が多くなるほど難しくなる。
人数が多い時のポートレイトは一人一人の表情より全体の造形だ。
僕は造形美に弱いタイプのフォトグラファーなのでこういう写真ははっきり言って苦手。






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そう、こういう写真が僕の味だ、と自分で言ってしまう。






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まさに式にいく寸前の顔をフレームに収める。






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ベール越しの女性の顔、個人的に好きな状況だ。






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あの扉の外へ一歩出れば、違う人生がはじまる。






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そして、そんな娘を見つめる父の顔。
おっ、まずい、またうるうるしてきた。






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いよいよだ。お父さん、かなり緊張気味。






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ヴァージンロードを歩く前、父と娘、しばし見つめあう。






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野外での結婚式、特にタスマニアという島ではとてもお似合いだ。
日中、野外でのイベント写真撮影は露出に注意する。
特にタスマニアのように大きい雲が晴天の空を流れる環境では太陽が雲に隠れるたび露出が3ストップ(3段)以上簡単に変わる。
ファインダーを覗き、撮影している状態でも露出の変化に敏感に反応しよう。
晴天の野外撮影は顔に濃い陰が出来やすいので、通常スピードライトでフィルライトを当てるが(僕の場合はスピードライトの発光量をマイナス1.5ストップ前後位に固定してしまう)、フラッシュの光がその場の神聖な空気を乱し、参加者をイライラさせる場合もある。
その空気を感じたら、速やかにスピードライトのスウィッチを切り、RAW現像時に陰を起こす努力をしよう。






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これは結婚式写真だけではなく、イベントものを写すとき全てに言えることだが、撮影者が自分一人だからといってひとつのポイントだけで撮ってはいけない。自分はその場にいるので現場の全体像を掴んでいる、しかし、写真を見る人、特にその現場に行っていない人は全体の雰囲気がどういうものだったのかが一カ所からの撮影では伝わらない。
自分が仕事をしている現場がどう見えるのか、あらゆる角度からそれを伝える努力をしなければいけない。
しかしながら、イベントを追うとき、ベストポジションから離れ、イベントの進行から一時自分を切り離すのはリスクが伴う。
ここは勇気を持って、捨てるべき場面は捨てなくてはならない。
新婦たちが着替えをしていた部屋の鍵をあらかじめ借りていた僕は、疾風のごとく建物の2階に駆け上がった。






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下におりると、今度は池の石垣にへばりつき、違うアングルをおさえる。
このアングルから見える2階の窓がその前に写真を撮った場所。






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手作りの結婚式、BGMは友人の歌声だ。
思わず僕も一緒に歌いそうになったが、結婚式を台無しにしてしまう可能性があるのでやめにした。






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指輪交換の瞬間。
彼女の表情からその思いが伝わる。






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そしてキスを。
こんな場面を見ると僕も誰かにチューしたくなる。
この時はカメラにチューをしてその場をしのいだ。
指輪交換からキスまで、結婚式で撮り逃しては行けない場面のひとつだが、普通はこれを教会の中でやる。教会の中はフラッシュ禁止の場合が多い。
しかも教会はたいがい暗い。
一脚、三脚という手もあるが、一人で動き回る結婚式ではできるだけ邪魔なものを持ちたくないのが本音だ。
身軽さは写真に集中するためのとても大切な要素なので、何を持ち、何を切り捨てるか真剣に検討するべきだ。






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結婚の誓約書にベストマンがサインをする。






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そして、新郎新婦がサインをすると、二人は晴れて夫婦だ。






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式が終わる頃には飾り付けてあった花がほとんど倒れていたが、誰もそういうことは気にしない。
実はこのとき、僕はパニックに陥っていた。
カメラが一台潰れていることに気がついたのだ。
シャッタスピードが1/125秒以上になると正常に動かない。
結婚式写真の鉄則(に限らず仕事で写真を撮る場合)は必ずカメラのボディーを2台以上使うことだ。
フィルム時代は使うフィルムの感度の問題もあってボディーを2台以上使うのが当たり前だった。
スポーツを撮る時は必ず最低3台、首や肩にぶら下げていた。
デジタルになってから、ほとんどの撮影は1台で済むようになったが、それでも「もしも」に対して必ず保険をかけておかなくてはいけない。
カメラが壊れて写せませんでした、コンパクトフラッシュの画像が消えました、じゃ済まされない問題だ。
どんなに面倒でも、カメラは2台以上持っていこう。
一台が壊れていたことに気がつかなくても、最低限、もう一台のカメラに使える写真がある。
このカットはどオーバーになってしまったカットだったが、なんとかフォトショップで使えるカットに出来た。
フォトショップ様、様だ。






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式が終わり、新郎新婦はゲストたちからお祝いの言葉をかけられる。
こういう間違いなく周りがごちゃごちゃした状況ではメインの被写体を中心に闇雲にシャッターを切りたい衝動に駆られる。
ナショナルジオグラフィックマガジンなどで宗教的儀式や村のお祭りなどの写真を見ると、混沌としたカオスの中でフォトグラファーが美しい造形を見つけ出し、その場をの熱を語りながら、なおかつ写真的にも高い完成度を目指しているのがわかる。
こういう場面でフォトグラファーの技量が試されるのだ。
ごちゃごちゃした状況下においても、コンポジション的な美を探そう。






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式が終わった直後は参加者の顔にまだ式の興奮が残っている。
ゲストの姿をフレームに収める大切な場面だ。
手を抜いてはいけない。






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単なるスナップといわず、感情が伝わる写真を撮ろう。






今日のまとめ
・ポーズ写真を撮り終えたときの被写体を狙おう。
・技術的、環境的にいい写真が撮れそうもない時は、被写体のオーラにすがろう。
・グループ写真は造形美を意識しよう。
・大切な写真を撮り逃したら、お金をもらえないばかりか、一生恨まれて生きていかなければならないことを自覚しよう。       それが嫌なら、最善の準備をして撮影に臨もう。
・フラッシュの存在を感じさせない日中シンクロは確実に身につけておこう。
・カメラは必ず最低2台用意し、両方で撮影しよう。
・フォトグラファーはフォトショップに足を向けて眠らないようにしよう。
・他人のチューを見て、自分もその気になるのは間違っていると意識しよう。
・混沌とカオスの中でも造形美を意識しよう。
・カメラをバックにしまうまでは手を抜かない、気を抜かない。








え、写真講座、そろそろ飽きてきた?

その四に続く






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by somashiona | 2008-06-12 09:29 | 仕事

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