歯の妖精がやってくる!(ヤァ!ヤァ!ヤァ!)





「ダディ、ダディ!」
シオナが興奮気味に叫びながらソファーに座っていた僕の膝の上に飛び乗る。






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何か意味ありげな笑みを浮かべ、僕に向かって手を差し出した。






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「え、なにシオナ?なんか拾ったの?」とアフリカ南部ジンバブエの大統領選決選投票に関するテレビ番組にどっぷりと浸かっていた僕は片方の眉を上げ、定まらない目で彼女の手のひらを見た。






「ね、ねっ、ダディ、いいでしょ!可愛いでしょ、マイ トゥース!」
「マイ トゥースって、、、歯?」






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彼女の手のひらにはポツンと小さな白い歯が転がっていた。
トウモロコシのかけらのような小さくて白い歯。
生まれてからまだ6年しか働いていないその歯は早々とそのお役目を終えたらしい。






「シオナ、痛くないの?」
「う〜ん、うん、全然、痛くない」
「でも、ビックリしたでしょ?」
「いつも指で動かしてたから、ビックリなんてしない。あのねダディ、今夜はこの歯を枕の下に置いて寝るのよ。そうするとね、シオナが寝ている間にトゥース・フェリー(歯の妖精)がやって来て、この歯を2ドルと取りかえてくれるの。ダディ知ってた?」
「え、えぇ〜、誰がそう言ったの?」
「マミーよ!」
「マミー、50セントって言ってなかった?」
「ダディ、2ドルよ。それで、そのあとシオナは昨日よりもビッグガールになるの!」
そう言ってシオナは少し大人びた微笑みを僕に投げかけた。






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自分の身体の一部を失ったのに、とても得意顔。
前歯からのぞく小さな隙間さえ、なぜか誇らしげに見える。
そうか!何かを失うって、何かが新しくなることだったんだ。






髪の毛を失っても、そう思えるダディでありたいと思った。






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by somashiona | 2008-06-24 13:43 | ソーマとシオナ

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