自分をいたわる記録写真




このとき僕は多忙を極め、まったく自分の時間が取れず、おまけに理由の分からない悲しい気持ちに心が支配されていた。
思春期の少年じゃあるまいし、と自分に言い聞かせるのだが、時々訪れるこの得体の知れない悲しみに一度足を掴まれると、身体に重たい錨(いかり)を巻付けられ、底なしの青が広がる海底へとどこまでも、どこまでも、沈んでいく。
2時間だけ完全な空き時間ができた。
「写真を撮りたい」
そのとき、これ以上の欲求は思い浮かばなかった。
すぐに太陽が沈んでしまうのはわかっていたが、かまわない。

限られた時間、いったいどこへ行こうか?
頭で考えるまでもなく、身体は海に向かっている。
身体は正直だ。
精神がすり減ると、なにがそれを癒してくれるのか素直に教えてくれる。
潮の香り、波の音、冷たい風、自分の力でゆっくりと立ち上がろうと思うのなら、自然に力を借りるしかない。

もうずいぶん昔の記憶のように感じていたが、この日の写真の記録を見ると5月3日となっている。
ほんの2ヶ月前のこと。
最初のカットは17:30ではじまり、最後は18:17で終わっている。
自分をいたわった日の短い記録写真だ。






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Lower Sandy Bay, Tasmania








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by somashiona | 2008-07-11 18:14 | デジタル

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