タスマニア冬の風景#5

北海道で生まれ育った僕にとって、暖房とは灯油を燃やすというイメージに直結する。
幼い頃、学校で石炭ストーブを使っていた記憶がかすかにある。
石炭ストーブの周りには鉄の柵のようなものがあって、休み時間雪に埋もれたグランドでクラスメートと遊んだ後、皆のぬれた手袋や帽子がストーブの柵にぶら下げられ、そこから湯気が上がっていた。


タスマニアの暖房は、おそらくまだ木が主流だと思う。
冬になると長さ30〜40cm直径20〜30cmに切られた丸太が小型トラックの荷台に満載され道路の路肩に止めてあるのをよく目にする。
そのくらいの量だと大体200ドル前後の値札が荷台に表示されているはずだ。
このトラック一杯の丸太、以前住んでた家では1ヶ月半で全て消費した。
冬期間中、タスマニアの人たちが皆、毎日この勢いで木を燃やしていると考えると、ちょっと恐ろしい気がする。
世界の暖房燃料の80%以上はまだこの木に依存しているらしいので、冬になると世界中で凄まじい量の木が灰になっているということだ。


今僕が住んでいる狭いフラットでは電気ストーブを使っている。
僕は寒がりなので朝起きたらすぐにこのストーブのスイッチをオンにし、家にいる限りは寝る前までオフにすることはない。
家の中ではアウトドア用の温かいソックスをはき、常時フリースを着ている。
(北海道の冬、家の中ではTシャツだった)
時にはダウンベストを着て、毛糸の帽子をかぶることもあるが、それでも歯をカチカチならし、震えているときがある。


ベッドのシーツの下はもちろん電気毛布。
つい最近までは湯たんぽも一緒に使っていた。
湯たんぽ、皆さん知っているだろうか?
厚いゴム製で出来た氷枕のような袋状の物の中に熱湯を注入し、さらにそれを毛がふさふさした厚手の生地で出来た巾着のような袋に入れ、ベッドに入れる寝る。(とても悪い説明文)
僕はこの湯たんぽを毎晩抱きしめて寝ていたのだが、ある日、強く抱きしめすぎたのか、低温火傷を負い、身体に水ぶくれが出来たのをきっかけに、辛い別れを味わった。
この湯たんぽ、タスマニアでは人気の商品で、子供からお年寄りまで愛用者が多い。
僕の子供たちはこの湯たんぽを巾着ではなく、毛がふさふさしたワンちゃんや猫ちゃんのぬいぐるみのような袋に入れて毎晩抱きしめている。
「次はゾウさんのぬいぐるみにしようかなぁ」と僕の家でホットチョコレートをすする友人に言うと「君はね、違うものを抱きしめて寝ることをそろそろ真剣に考えるべきだよ」と彼は真顔で僕に答えた。


あ〜あ、だから冬は嫌なんだ。











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Mt Wellington Pinnacle, Tasmania










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by somashiona | 2008-07-27 22:02

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