タスマニア冬の風景#8




リッチモンドへ行けば足は自然とリッチモンドブリッジへ向かう。
オーストラリアに現存する最も古い橋。
古いと言っても1823年、日本の歴史感覚で言えば可愛いものだろう。


イギリスで産業革命が起こると機械化により失業者が国中に溢れた。
人々は飢え、生きるために盗みを働いた。
そうしなければ本当に死んでしまうからだ。
盗みを働いた者は裁かれる。
イギリスの刑務所はすぐに満員。
イギリスには巨大な刑務所が必要だった。
オーストラリアという国は起業家にとって競争者のいない夢の大陸。
狭い国土しか持たないイギリスにとっては新たにお金を生み出す新しい土地であり、増え続ける囚人を収容する願ったり叶ったりの海に浮かぶ巨大な監獄だった。
囚人たちは見たこともない植物に囲まれた過酷な土地に送り込まれ、 国や起業家のために鞭で打たれ、無給で働かされる。
当時、パンを盗んだ7歳の少年でさえ、ここオーストラリアに送られた。
さぞかし母親や兄弟が恋しかっただろう。
国の力の前では個人の人生など空き缶同然だ。
こんなふうに人権が扱われるのは、それが昔の話だからではない。
今も1823年当時と変わらないような人権侵害が世界中で起こっている。
オーストラリアの古い建造物をみると、僕はついついそんなことを考えてしまう。






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Richmond, Tasmania






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by somashiona | 2008-08-15 12:26 | デジタル

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