小悪魔プリ〜〜〜ズ!





特別なイベントのない週末はビーチに行くか、どこか近くの公園をてくてく歩く。
ビーチではすぐに子供たちが砂遊びに夢中になるので、僕はデイパックから本を取り出し、用意しておいたコーヒーを飲みながら砂浜に寝転がって読書にふける。
公園の場合はビーチと違って子供たちが一カ所で夢中になって時間を過ごすことがないので、ひらすら歩いたり走ったりを繰り返すことになる。

子供たちと出かけるときはデイパックの中に必ずティシュー、水、スナックか果物、雨具か温かいジャケットそして帽子を用意する。
この日、うかつにも水を忘れてしまった僕たちは喉がからからだった。
「喉が渇いたなぁ~もう」と僕。
「ダディ、公園の入り口にキヨスクがあったよ」とソーマ。
「ねえダディ、わたし飲み物よりもアイスクリームが食べたい。ねえ、いいでしょう!」とシオナは小悪魔お願いモード。






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「う~ん、でも昨日の晩ご飯の後、デザートでアイスクリームをたくさん食べたでしょう」と自分はすぐに甘いものに手を出すのに子供には厳しい僕。

「ねえ、ねえ、ダディ、お願い。プリ~~~ズ!」






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どうもシオナの「プリ~~~ズ」に僕は弱いのだ。
この小悪魔プリ~~~ズ、年を追うごとに要求の難易度が高くなっている気がする。
結局キオスクが閉まっていたので家に帰る途中でアイスクリームを買い、シオナは大満足。







オーストラリアで暮らしはじめてすぐに、もの凄く驚いたことの一つはティーンエイジャーの娘を持つ親の態度だ。
寿司屋で働いていた時、16、17歳のスタッフに「週末何していたの?」と聞くと「彼女の家に泊まってた」もしくは「彼が泊まりにきていた」と彼らはよく答えた。
最初の頃は「えっ、両親が家にいなかったの?」と僕は聞いていたが、両親は家にいたと彼らは言う。
「んじゃ、夜はどこで寝るわけ?」
考えがすぐそこに直結してしまうのは悲しいが、素朴な疑問だ。
「私の部屋で」「彼女の部屋で」が100%返ってくる答えだ。
「で、するの?」と聞けば、「あたりまえ!」とこれも100%お決まりの答えが返って来る。

こちらでは娘が16歳を越え、ボーイフレンドがいるのなら、親はできるだけボーイフレンドを家に呼ぶようにしむける。
この年頃の男女、やりたいことは決まっている。
親たちもその経験をたくさん積んできているので、子供たちの気持ちは百も承知だ。
親と子供の関係が上手くいっていない家庭で育ったティーンエイジャーはボーイフレンド、ガールフレンドと快適な場所を探して夜な夜な暗闇を徘徊する。
日本と違ってこちらのティーンエイジャーはお金を持っていない。
ラブホテルなどもちろんないこの土地では車の中、野外、悪ガキたちがたむろする家で欲望を爆発させるしかない。
そういうシーンでは決まって飲酒やマリファナがつきもの。
若いカップルの行為が目をぎらつかせた奴らの目に留まれば、かならず厄介なトラブルへと発展する。
ティーンエイジャーの娘を持つ親にとって、家が一番安全な場所、という結論に達するのは自然な成り行きだろう。

こちらでは基本的にどんなことに関しても見て見ぬふりをしない。
問題と思えることがあればそれが問題になる前に話し合い、解決するよう努力する。
きれいごとよりも現実を直視する。
ティーンエイジャーの娘を持つ親の行為はその典型だと思う。

それにしても、それにしてもだ。
シオナがティーンエイジャーになったとき、はたして僕にそれが出来るだろうか?
これはホバートに住み、なおかつ娘を持つ日本人男性の友人たちと集まった時によくあがる話題だ。
夜、娘の部屋からベッドがきしむ音やあの声が聞こえてきたら、、、。
僕も友人たちもそこで弱々しくため息をつく。
いつもは3秒以内で眠りに落ちる僕も、その状況では夜は長いだろう。
そして次の朝、ボーイフレンドの顔を金剛力士像のような顔で睨みつけるに違いない。

「ねえダディ、ジョンを家に泊めてもいいでしょう。プリ〜〜〜ズ!」

ああ、シオナ、あんまり急いで大きくならないでね。






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by somashiona | 2008-10-26 17:23 | ソーマとシオナ

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