写真はエネルギー配分が大切




知らない街を 歩いてみたい  
どこか遠くへ 行きたい
知らない海を ながめてみたい  
どこか遠くへ 行きたい
遠い街 遠い海  
夢はるか 一人旅


         「遠くへいきたい」 作詞 歌詞:永六輔





「遠くへ行きたい」という旅番組があった。
凄く昔のことで、僕の世代でもこの番組を覚えている人はあまり多くないかもしれない。
僕も番組の内容はあまり覚えていないが、テーマ曲として流れていた「遠くへ行きたい」という歌はよく覚えている。
子供心にもこの歌の気持ちを理解できていたつもりになっていたし、この歌を聴いて僕もどこか一人で旅立ちたいといつも考えていた。
そして一人旅が出来る年齢になると、旅先で自然とこの曲が頭の中を流れる。
これを書いた永六輔さん、きっとたくさん旅をした人だろう、旅人の気持ちを短い歌詞の中で見事に描いている。
旅と街、そして海、これはお中元の海苔セット、銀行の粗品のタオルと一緒で切り離しがたい。
今は少し変わっただろうが、この旅セットにもう一つ加えたいのは、駅だろう。
ローカル路線の駅もまた旅心をくすぐる大切な要素だ。






下灘といえば、やはり駅。
多くの人がこの駅を撮っている。
僕がブログはじめてからもすでに何度もすばらしい下灘駅の写真を見た。
特に音羽屋さんが撮る下灘駅の写真はあの駅の持つ味を見事に表現していると思う。
下灘の駅は一人旅をする人の心の中に何のフィルターも通さず自然と染込む場所だ。






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僕はと言えば、駅に行き着くまでに写欲が沸騰しまくり、見るもの見るものを撮りまくっていた。
皆さんも経験があるだろう、知らない街で写欲がまるで発情期の動物のように爆発し、何でもかんでも撮りまくるあの状態を。
そして後で冷静にそれらの写真を眺め、なぜその写真を撮ったのか自問するが答えが見つからないケースを。
答えなんていらない、構図がどうのとか、撮っている被写体がこうのとか、そういうことは無責任だがどうでもいいのだ。
写欲沸騰中に撮った写真はある意味その場所の様子、自分の状態、その時間の空気感を正確に言い当てている。
テクニックを駆使しているわけではないし、難しい概念を絞り出しているわけでもないから写真が素直だ。
しかし一方で写欲沸騰中は思いのほかエネルギーを使う。撮っているときはどんなにエネルギーを使っているか気がつかないが、危険な状態は僕の使っているデジタルカメラのバッテリーのように突然やって来る。
「さっきまで電池マークが半分だったのに、なんで突然なくなっちゃうの?」とバッテリー切れを嘆くのと同じ状態に身体が陥るのだ。
報道の仕事をしているときはこれに細心の注意を払う。
本当に写しに来ていることが起こるまでの待ち時間が長く、慣れていないときは一番大切なことが起こる前にその周辺の雑感的写真を撮りすぎ、肝心要の時電池切れになってしまうのだ。
写真は集中力が命だ。そしてその集中力は体力がないと発揮できない。
なので体力のない僕はエネルギー配分に気を使う。






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知らない街でエネルギー配分を間違ってしまった僕は下灘の駅に着いたときはもうイマジネーションを使い果たしてしまっていた。
せっかく素晴らしい場所に来たのにどう撮っていいか分からず、駅の周辺を撮っていた。
情けないぞ、自分、、、。
そんな僕とは対照的に「遠くへいきたい」を地でいく男性が一人、汽車を待つでもなく、知らない海を幸せそうに眺めていた。






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by somashiona | 2008-11-03 08:03 | デジタル

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