最後の最後で一枚撮れた




2008年度、徳島市での阿波おどり開催期間は8月12日から15日までだった。
僕は初日と最終日の2日間を撮影にあてた。
会場は見ているだけで嬉しくなるような顔で溢れていた。
阿波おどりのコスチュームを身にまとった女性全てに恋をしてしまいそうだったが「阿波の女性は強いので下手に手を出さないように」と東京の写真家から事前にアドバイスを受けていたふにゃふにゃ北海道人の僕はビビってしまい、誰にも声をかけずじまいだった。
祭りに参加する男性は子供から老人までとても男らしく見える。
今の時代、男が男らしくあるなんて素敵じゃないか。
西洋じゃなかなかモテない日本人男性だが、祭りのコスチュームで日々の生活を送れば未来は明るいかもしれない。
でもタスマニアでこの格好はちょっと目立つよなぁ、、、。

阿波おどり最終日が後数時間で終わるというとき、一度撮影をやめてベンチに腰を下ろし、その日3本目のミネラルウォーターを飲みながら取り残している写真がないかもう一度良く考えてみた。
当たり前のことだが祭りが終われば後で後悔してももう欲しい絵は手に入らない。
ウェストバックの中に入っているデジタルヴォイスレコーダーのことを思い出した。
スライドショーを作成する時のために音声をとっておこうと思っていたのにすっかり忘れていた。
このレコーダーは数回しか使っていず、まだ操作がぎこちない。
この時はちょっとした思いつきだったが、後でこの録音がとても役だった。






f0137354_7571536.jpg







f0137354_7574581.jpg







f0137354_758158.jpg







f0137354_7584098.jpg







f0137354_7591298.jpg







f0137354_7594155.jpg







f0137354_801888.jpg







f0137354_804355.jpg







f0137354_811277.jpg







阿波おどりのイベントが終わった。
徳島市から40分ほどの場所に滞在していた僕は最終列車を逃す訳にいかない。
駅はうちわを持った人でごった返していた。
取材の時は出来るだけカメラバックを持たないようにしている。
腰のウェストバックにはボイスレコーダー、名刺、財布、メモ帳、筆記用具、地図、ペンライト、サングラスを入れ、肩からたすき掛けにした小型のバックには70−200mmf2.8や予備のフラッシュ、コンパクトフラッシュ、バッテリー、シャワーキャップ、輪ゴム、ビニール袋、ハンドタオル、そして両肩にはカメラ(Eos 30D、40D)をぶら下げている。
たいした装備ではないが仕事が終わると昼前から夜の11時まで歩き詰めだった身体にずっしりとくる。

この夜は駅にいてもまだ写真を撮るモードだった。
祭りを終えた人びとの姿が良かったからというより、2日目の撮影に手応えを感じなかったからだ。
たしかに撮ったことは撮ったが初日と同じような写真しか撮れなかったという思いが後に残った。
こういうふうに仕事を終えるのはどうもスッキリしない。
満員列車の中で写真を撮る訳にもいかず、しばらく悶々としていた。
乗客がどんどん下車する中、真っ白なサングラスに真っ白のタンクトップをきた青年が目に入った。
僕には彼の後ろに後光がさしているように見えた。
まだ車内には乗客が何人かいたが、これを撮り逃すと凄く後悔すると思い声をかけてみた。
「こんばんは、君さ、なんだかすごくいい感じのオーラを放っているよ。一枚写真とってもいいかな?」
「え、俺っすか?いいっすよ、べつに。どうしますか?なんかしたほうがいいっすか?」
「いや、そのままでいいんだよ。ホント、そのままで」
カシャ。
「オッケー、サンキュ」










f0137354_832395.jpg











この写真、阿波おどりとは関係ないけれど、たぶんこの日一日で一番いい写真だったような気がする。
これでゆっくり寝れる。














ranking bannerカメラはベッドに入る直前までしまわないでおこう、と思った人はポチッとよろしく!







このブログへのご意見、ご感想がありましたらEメールにてtastas65*yahoo.co.jp
(*マークを@に変えてください)のアドレスにぜひお寄せください。
また、お仕事のご相談、依頼も大歓迎です!
ranking banner

by somashiona | 2008-11-25 08:07 | デジタル

<< previous page << 四万十川よ永遠に | 同じアホなら撮らなきゃそん、そん >> next page >>