線路はつづくよ何処までも #1




5週間の日本滞在、移動は全てJRを使った。
四国から僕の実家のある札幌まで寄り道をしながら北上し、札幌から東京へ再び南下した。
長い列車の旅、退屈するだろうか?という心配は駅弁を食べているうちにすぐに消えた。
まるで古い映画を見るように車窓から流れる風景を眺める。
ガラス越しの景色はもの凄い勢いで後方へと吹き飛ばされるが、忘れ去られた記憶の断片は目の前の風景と脈略なく次から次へと脳裏に浮かんだ。


何日間かをかけ車窓から見た色を長い巻物の紙の上で表せたのなら楽しいに違いない。
四国では何もかもが緑色に囲まれていた。
関西付近では赤茶けた色、関東に近づくに従ってシアン。
夜は紫からブルーブラックへと変化し、東北地方から北海道にかけてはライトグレーからチャコールグレーへと色は重みを増す。
実際の色だったのか、それとも僕の心の色だったのか今となっては定かでない。
車窓から見る風景はセンチメンタルでエモーショナルなのだ。


東北地方や北海道の道南の海岸線の風景を見つめていた時の僕は現実の時間の流れを飛び越え、深い記憶の谷底へ落下し続けている気分だった。
僕は高校時代を道南松前町で過ごした。
学校へ通うべく毎日海岸線を潮風を受けて自転車を走らせた。
夏の日のブルーの海、雨の日のグレーの海、夕暮れのオレンジの海。
土砂降りの日に学校をさぼって友人と泳いだときは空と海の境目が消えた。
大きなテトラポットの陰で大好きな子と何時間も過ごした。
夜、父親と大げんかをして家を飛び出したときはテトラポットの陰の僕の秘密の場所を知っている親友が早朝に差し入れを持ってきてくれた。
車窓から見える風景と遠い記憶が際限なくリンクし続ける。
まるで線路が何処までもつづくように。












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by somashiona | 2008-11-28 23:12 | デジタル

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