タスマニアで生きる人たち

次のプロジェクトは?

デジタル
元のサイトで完全版を読む
ここ数ヶ月の間ずっと次のプロジェクトのことを考え続けている。 まだ今のプロジェクトが終わっていないのだからそんなことを考えている場合ではないのだが、この6ヶ月間ひたすら画像処理をしていたせいか写真を撮りたい欲求を抑えきれなくなりはじめている。 落ち着きがなく、物事に集中できず、夜もろくに寝れず、寝れば寝たで夢の中でも考え続けている。 頭がおかしくなりそうなほど。 今までやりたかったプロジェクトはいくつかあるのだが、「それは本当に心からやりたいことなのか、時間やお金や労力をかけやるべきことなのか、そんなテーマの写真は過去にさんざん見てきたのではないか」と自問自答を続けていると不確かな気持だけが残る。 今やっている「タスマニア10,000人プロジェクト」は10年近く前からやりたいと思い続けていたこと。 しかし、誰かにこの案を話すと80%以上の確率で反対された。 特に写真やアートをやっている人からの反対が多かったので、これも何度も自問自答したがやりたいという気持は一向に収まらなかった。 一度プロジェクトをはじめたらほとんどのエネルギーをそこで費やすことになる。 半端な気持では自滅する。 そうやって自滅した経験も実際いくつかある。 プロジェクトのテーマを考える際、考慮すべきことはいくつかある。 そのテーマは本当に筋が通っているか? 自分を満たすだけでなく、社会的、写真史的意味はあるのか? それをお金を出してでも見たいと思う人は他にどれくらいたくさんいるだろうか? 現実的か? どうやって見せるのか? そんなことを考えていると怖気づき、前に進むのを躊躇してしまう。 色々なことをそぎ落としていくと、自分が本当に撮りたいものとは、自分が本当に見たいものだということに気づく。 それは他の写真家たちの作品の中でまだ見ていないタイプのものだ。 あらゆる分野のことが写真で表現しつくされていて、まだ見たこともないタイプの写真などあるわけがない、と自分に言い訳をしそうになるが、実際は毎年そういう写真が世の中から出てくる。 人間の想像力は底なしだ。 自分が本当に見たいものは同時に撮影という行為を通して自分も経験したいことだ。 いやそれは、イチローをテーマに写真を撮ろうとするとき、自分も同じ場所で野球をするという意味ではない。 イチローに会いにアメリカへ行き、イチローと共に時を過ごし、イチローが経験したことをその場で見て、スランプに苦しむ彼に心を痛め、イチローが果たす成功に対し同じ感動を味わうということだ。 こういう全てのプロセスを含めた経験をする覚悟があるか、それを心から楽しめるのかどうかという話だ。 昨夜も眠れず、あれやこれやと考えていると、突然僕の頭の中に雷が落ちた。 あっ、それは面白い、それならとことん見てみたいと。 いや待て、落ち着け、落ち着け、もうちょっと冷静になって考えろ。 頭の中で考えがジェットスターのようにぐるぐる回り続ける。 気が付くと夜中の3時を回っている。 もう寝なくては、でも寝たらこのアイディアを忘れるかもしれない。 ベッドから抜け出し、パソコンを開いて考えを書き留めることにした。 いいアイディアは朝起き抜けに見た夢のように時間が経つと忘れてしまうものだ。 興奮して考えたことを文章にすると意外と冷静になり、考えの粗も見えてくる。 少しリサーチもしてみる。 気が付くと窓の外にオレンジ色の光が見えるではないか。 デスクの上にあるX100を手に取り、レース越しに数枚写真を撮る。 コップに水を入れ少しだけ飲んだあと、窓辺にコップを戻す。 マジック・アワーの光がコップの中にも入り込んでいる。 綺麗だ。 興奮した頭を冷やすため、散歩に出ることにした。 タスマニアは真夏のはずだが路上に駐車している車や芝生の上は露で濡れている。 一時間ほど散歩をして戻ったが、プロジェクトのアイディアはまだ輝いている。 数ヶ月寝かせても想いは募るばかりなら、次のプロジェクトはこれで行こう!









2枚目の画像










人気ブログランキング」参戦中。 本気でポチッとしてねー! ↓ ↓ ↓ 自分の考えに興奮し、一晩中眠れないなんて、久しぶりのこと。でも、この年になると夜更かしは堪えますねぇ、、、。 本当に見たいものは自分でもわからない、と思った人はポチッとよろしく!


このブログへのご意見、ご感想がありましたらEメールにてtastas65*yahoo.co.jp (*マークを@に変えてください)のアドレスにぜひお寄せください。 また、お仕事のご相談、依頼も大歓迎です!




もっと見る
タグ
デジタル
X100