<   2007年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧

地に足がついていない





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どうしてこういつまでたっても地に足がついていないのかなぁ、と時々思うことがある。


地に足がつかないまま、地に足がつかない他の多くの人たちと一緒に、定められた運命へと僕は運ばれていくのだろうか。


「そんなの嫌だ!」ともがいてみても、どうしようもないことがこの世界にはあるのかな、と時々思うことがある。


そんなことを考えはじめて、気持ちがブルーになってくると、とりあえず寝てしまうことにしている。


例えば今日のように。


“After all, tomorrow is another day.”(明日という日がある)とスカーレット・オハラだって言っていたじゃないか。








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by somashiona | 2007-08-31 21:58 | ホバート・ショウ・デイ

キッスは熱く




最近、人の写真を撮っていない気がする。
撮りたい被写体にべったりと張り付き、時間をかけ、信頼関係を築き、被写体のプライベートな空間に入り込む、そんな写真を撮っていない。
そしてそれがない写真は、ちょっと僕にはつまらない。


僕が写真をはじめた27歳の頃はとにかくいつでもカメラを持っていた。
ニコンFM2だ。
あの頃、もっとも身近な被写体はやはり好きな人、友人、家族、だったと思う。
常に彼らにレンズを向けていたおかげで、彼らはレンズを意識しなくなっただけではなく、モデルになってくれる喜びすら感じはじめていたし、僕は僕で写真を撮ることによって人が積極的に自分を見せるようになるということを知り、興奮した。若かりし頃、催眠術を使って女の子を口説けたらどんなにいいだろう、とバカなことを考えたものだが、写真の魔力はこの催眠術と近いものがある。「はい、みっつ数えますからねぇ、あなたはこのシャッター音を聞くとだんだぁ〜ん気持ちよくなってきますよぉ〜。ワァ〜ン、ツゥ〜ウ、スリィ〜、、、」
そんな訳で寝顔からトイレでおしっこをしている所までありとあらゆる写真を撮らせてもらった。


そういうことができたのは僕があの頃比較的若かったからではないかと最近よく思う。今の僕の歳になってくると友人と言えども常識や遠慮というものを考えてしまい、彼らが恋人とベッドで盛り上がっている場面やトイレの便器に座っているシーンを以前のようにすんなりと撮れなくなってきた。
大人になるということは、まったくつまらないことだ!


僕にとって人を撮る喜びは、いかにその人の防御を崩し、プライベートな空間に入り込めるかということなので、そういう写真が撮れなくなってくるとフォトグラファーとして危機感を持ってしまう。
報道系の仕事をする時、一般的常識、人としての良識とプロ意識、メッセージを伝える使命感がせめぎ合い、シャッターを押すブレーキになってしまうことがある。常識や良識がない写真は品がないと思うが、それでもシャッターを押す瞬間ためらわない自分を常に持っていなければいけない。


被写体のプライベートなシーンの一つとしてキスの写真は僕のお気に入りの一つだ。
しかし、キスの写真は難しい。
情熱的なキッスの写真を撮りたい。
唾液が糸を引くような写真、という意味ではない。
それはまた違う分野の写真だ。
キスはしている本人たちにとっては気持ちのいいことだが、写真的には実はなかなか良い絵にならないのだ。
良いアングルを探すのだがいつも顔が隠れてしまう。
男と女の情熱を表わそうと両者の表情を狙うのだが、これがなかなか難しい。


僕が今までに撮ったキッスの写真の中で一番のお気に入りは、僕が初めて撮ったキッスの写真だと思う。
ブレブレの写真だが、撮りたいキッスが撮れた写真だ。
いつものようにコダックのTri-Xをカメラに詰込んで友人の熱いシーンを撮りはじめた。
まだフラッシュの上手い使い方など知らず、増感という手も考えつかず、薄暗い光りの中で声を殺し、身体を石にして、シャッタースピードを1/15秒にセットし、淡々と彼らを撮った。
もちろん彼らはすぐに僕の存在など忘れ、自分たちの世界をさまよった。


熱い、熱い、キッスの写真、また撮り始めたい。




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by somashiona | 2007-08-29 19:31 | B&W Print

日曜日の過ごし方の一例




5.30 a.m.
ソーマが寝ている僕の肩を揺する。渋々目を開けると彼は満面の笑みを顔に浮かべている。彼は超朝型人間。早朝が一番機嫌のいい時間だ。家の中はもちろんまだ真っ暗だが、彼のスマイルにつられて僕もニヤリと彼に微笑んでから、彼を抱きしめて「おはよう」と日本語で言う。
彼はさっそくいつものようにプラスティックのブロックを引っぱり出してきてカーペットの上でTokyo CityやSapporo Cityを作る。その街で繰り広げられるドラマのストーリーは彼の頭の中にだけある。

6.30 a.m.
シオナが目をこすりながら起床。
シオナの朝はいつでもゆっくりだ。
シオナがソーマよりも早く起きるのを、僕は今まで一度も見たことがない。
兄弟のこういう違いはどこから生まれるのだろうか?
さっそくシオナもSapporo City危機一髪のストーリーに参加。




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僕は昨夜の夕食の洗いものをし、エスプレッソを飲み、日曜の朝恒例のホットケーキ作りにかかる。
ソーマが生クリームのホイップを手伝う。




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6.40 a.m.
朝食はホットケーキとグリークヨーグルトの上にシリアルとラズベリーシロップをかけたもの。
子供たちと朝食を食べながら、この日何をするかの作戦会議。
本日の議長はシオナさん。

朝食後はソーマとシオナのお絵描きタイム。
その間に僕は再び洗いものと部屋の掃除。
そして夕食の為の準備をできるだけこの時にしておく。


9.00 a.m.
スイミングプール。
子供たちが風邪をひいていない限り、日曜はプールに行くことにしている。
オーストラリアのプールに行って最初に驚くことは、なんてったって水が深いこと。
50mのコースは足がまったくつかない。
泳ぎに自信のない人が50mのコースに挑んで途中でギブアップすると、溺れる可能性がある。
子供たちもやはり足のつかないプールで泳ぐ。
こっちの人たちはまともに泳げない人でも、ほとんどの人が立ち泳ぎというものを上手くこなす。深いプールで立ち泳ぎをしながら会話を楽しむことができるのだ。僕は1000mをノンストップで泳げるが、なぜか立ち泳ぎで会話をすることができない。立ち泳ぎ5分とクロール300mなら立ち泳ぎのほうが僕には辛いのだ。日本のプールで立ち泳ぎなんてしたことがないので、しかたない。
僕の子供はまだちゃんとしたフォームで泳げないが、足がまったくつかないプールのなかで2、3時間潜ったり沈んだりしている。6歳になったばかりのシオナも溺れそうなワンちゃん状態で25mを泳ぎきる。もちろん万が一に備えて僕も同じプールに入っているのだが、足のつかないプールで2、3時間彼等に付き合うとかなりの運動になる。
ちなみに僕たちがいつもいくホバート・アクアティック・センターというプールにはダイビング用の深さ5mのプールもあるのだが、このプールに入るとプールというものの概念が根底から覆される。人がほとんどいない時にこのダイビングプールに浮かぶとグランブルーのジャック・メイヨールになれる。青い宇宙の中を彷徨えるのだ。自分がプールにいることだけではなく、水の中にいることすら忘れてしまう。深い水の中は静かだ。


12.00 p.m.
ランチタイム。
子供たちにインスタント食品を食べさせることに僕は反対だ。
だが日本の文化に触れようという意図で(言い訳です)母が送ってくれたマルちゃんの屋台十八番を子供たちに与えたところ、大人気だった。
この日のランチは子供たちのラーメンコールに負けて、マルちゃん屋台十八番タスマニア風。


2.00 p.m.
ショッピング。
子供たちと約束をしていたバトミントンセットとサッカーボールを買いにいく。
ヨネックスのラケット2本とバード(羽)2個入りがセットで40ドル。
アディダスのサッカーボールが20ドル。
遊び道具に60ドルは痛い出費だが、自分も一緒に遊べるオモチャには、いつでも積極的な投資をするダディ。


3.00 p.m. ~ 4.30 p.m.
親子対抗大バトミントン選手権。

4.30 p.m. ~ 5.30 p.m.
親子対抗ブラジル人にも負けないぜサッカー選手権。

この時点でダディーの膝が笑いはじめギブアップ。


6.30 p.m.
ディナー。
サーモンとジャガイモと野菜たっぷりのクリームシチューホバート風。
昼間に仕込んでおいたので、こってり濃厚な味。
海苔の佃煮、ごはんですよは桃屋ですよ風をオーストラリア産アキタコマチの上に。これも昼間に作っておいた。
クリームシチューと海苔の佃煮の組み合わせについては突っ込みを入れないで欲しい。
どうしても両方食べたかったのでしかたがない。
デザートはタスマニア産アイスクリーム。
子供たちの一番好きなフレーバーはバニラだ。
マカデミアナッツ入や、ラムレーズンを買ってくると彼らは不機嫌になる。
ふん、つまんない奴ら!


7.30 p.m.
全員歯を磨いてからマミーの家へと出発。
車の中では今子供たちが気に入っているビートルズのオクトパス・ガーデンを全員で何度も熱唱。
イエローサブマリンも同じく彼らのお気に入りナンバーだ。
どうやら彼らはリンゴの歌に弱いらしい。


8.10 p.m.
マミーのお出迎えを受けたあと、週末に起こったことを我よ先にとマシンガンのようにマミーにまくしたてる二人。
マミーへのお土産の海苔の佃煮はビニール袋に入ってシオナの手からぶら下がったままだ。



帰り道、一人で車を運転しながら週末を振り返る。
この時間、少しだけ寂しい思いに捕われる。
でも子供たちとたくさん遊び、エネルギーを使い果たして疲労困憊しているせいか、そのことについてはあまり深く考えられない。
そのかわり、一週間の終わりのささやかな充実感に身も心も浸す。
子供たちと交わした会話や彼らの笑い声を何度も思い出してみる。

若かりし頃はいかに子供を作らないようにするかに細心の注意と情熱を注いでいたが、一度子供を持ってしまうと、こんなことならもっと若い時に作っておくべきだった、と少し悔やまれる。(本当は全然悔やんでいないけど)


子供ねぇ、いずれは欲しいけど、今はまだいらないよなぁ、と思っている若いカップルの皆さん。
子供は体力のあるうちに作っておいた方がいいですよぉ〜!





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あっ、そう、そう。
余談だが、日本では時間の表記を12:00 a.m.とコロン(:)で時間と分を分けるがオーストラリアでは12.00 a.m.とピリオド(.)を使う。小さなことだが慣れるのに意外と時間がかかった。






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by somashiona | 2007-08-27 18:16 | ソーマとシオナ

キャプテン・イアン、君なら大丈夫




友人からの電話に僕は少なからず動揺した。
キャプテン・イアンが病気になった。
長期のホリデーをとり、凍ったアラスカの水の上でカヤックしていたはずの彼。
いや実際していたのだが、そこで病気が発症した。
緊急手術のため大急ぎでホバートに帰り、翌日には手術台に乗った。
僕が彼に会ったのは手術3日後だった。
日本なら少なくても一ヶ月は病院のベッドの上だろう。
オーストラリアではよほど重体でない限り、ほとんどの手術のあと、家に返される。


僕は重たい気持ちを引きずって、彼の家のドアをノックした。
ドアが開いたとたん、満面の笑みを浮かべたつもりだが、成功したかどうかは分からない。
彼の顔は青白かった。

彼に心から同情したのは、他でもないこの僕が同じ病気を10年以上前に経験しているからだ。
彼がどんなに震え上がったか、痛いほどよく分かる。
誰にでも訪れる「死」というものを、はじめて自分のこととして考える記念すべき瞬間だ。
この瞬間から自分がこの世に存在する意味を真剣に考えるのだ。


彼は世界有数のオイルカンパニーの為に働いている。
海中を調査する船の船長だ。
大きな船の中では大勢の船員が彼を慕っているに違いない。
頼もしい船長のはずだが、僕は彼が密かに放つ孤独な匂いが好きなのだ。
海の男は孤独だ。
長い航海から帰ってきても、陸の上で日常的に付き合う人たちが少ないため、一握りの友人と連絡を取った後、今度は再び一人きりで世界のどこかへ旅立つ。
まったく流木のような男だ。





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さすがの彼もこの日は元気がなかった。
これから先の事を考えると不安という名の真っ黒で不気味な雲が心の中にどんどん広がってしまう。

彼のお姉さんがシドニーから看病に駆けつけていた。
なんと13年ぶりの再会だと言っていた。
1時間半ほど僕たちは話しをした。
散歩をしたい、とイアンが言ったので僕は驚いた。
まだ手術から日がたっていないのに、、、。
でもこういう時は病人の意見が何にもまして優先される。
はじめてタスマニアに来たお姉さんは寒い、寒いと何度も言って肩を揺すった。
本当に寒がっているのか、それとも久々に再会した弟とあまりにも接点がなく間が持たないからそう言っているのか、僕には分からなかった。





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外はフィルターをかけたようにどこもここもオレンジ色だった。
その中に突如現れた虹を見て、「イアン、君ならきっと大丈夫さ」と僕は何の根拠もなく彼に言った。
彼は何の反論もせず「そうだね」とただ静かに答えた。





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空はすぐに紫色からブルーグレーに変り、鎮痛剤が切れてきたイアンの傷口も痛み出した。





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僕たちは無言で来た道を引き返した。





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by somashiona | 2007-08-24 20:34 | 人・ストーリー

気分しだいで責めないで




スナップを撮るときはノーファインダーで撮ることが多いが、魅力的な人を見つけ、カメラ目線の写真やポーズ写真が欲しいときは、自己紹介をして、写真を撮る許可を得てから撮る。
ほとんどの人は「どうして私?」「この写真何に使うの?」と聞く。
こういう時はちゃんと真っ直ぐに相手の目を見て、直ちにその理由を答えなくてはならない。
知らない人たちに声をかけ、楽しい話しに花を咲かせられるのは、僕の場合、カメラを持っているからだし、どうしても撮りたい理由がそこにあるからだ。
こんなことカメラを持っていなかったら絶対にできない。

人の写真を撮るときの僕は普段の10倍以上ナイスな人になっていると思う。
ニコニコし、常に相手を喜ばせ、褒め、安心させるような言葉をかけるようにしている。
でも、ある時点から僕がそういう態度を取ると被写体の反応はどんな人でもだいたい同じようなものになる事に気がついた。
仕事で気難しい芸能人、政治家、スポーツ選手の写真を撮るときはできるだけナイスな人であるように心がけるが、普段の撮影は被写体に応じて僕の態度も変えるようになった。
無言でマシンガンのようにシャッターを切る僕。
うぅ〜ん、うぅ〜んと唸るばかりでなかなかシャッターを切らない僕。
訳の分からない事をわめき散らしながらファインダーを覗く僕。
被写体は不安げな顔になったり、不機嫌な顔になったり、吹き出したりする。
恋が芽生えるときは心に化学反応が起こるように、ポートレイトにも何かしらの予期せぬ反応が欲しいのだ。
撮影が終わるとちゃんとナイスな人に戻るが、できるだけ責めの写真を撮るようにする。
気分しだいで責めないで!涙が出ちゃう!と言われようが容赦しないのだ。
被写体に対するリスペクトはもちろん大切だ。
でも、人を撮るときは表面的な態度がどんなにへつらっていようとも、心の中ではフォトグラファーが絶対的に主導権を握っているべきだと思う。
気難しい政治家先生の撮影の時、僕の心の中がごますり状態で撮った写真は、後で見てもうんざりする。
相手が誰であれ、撮影のときは自分が王様でありたい。(心の中の話しだ)

この強面のあんちゃんの写真を撮ったとき、人ごみの中でポーズをとってもらったが彼の顔がニヤついていたので僕はなかなかシャッターを切らなかった。
いい加減、彼の顔がムスッとなり、通りすがりの女の子の顔がフレームに入ってきた瞬間、僕はシャッターを切った。
写真は絵画とは違うので、考え尽くした構図の中にも、何かしらの予期せぬ偶然が欲しい。
その瞬間をフリーズさせられるのは、写真ならではの魅力だと思う。






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Hobart Show Day, Glenorchy, Tasmania






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by somashiona | 2007-08-22 19:48 | ホバート・ショウ・デイ

こんな空を見たら、御用心




あなたは夏のオーストラリアを車でドライブしていたとする。
何日も雨が降らず乾いたオースラリアの夏だ。
車内の音楽はお気に入りのCDよりもローカルのFMラジオがいいだろう。
ピップホップからカントリー&ウェスタンまで幅広い音楽をカバーし、JDが飛ばずジョークにハンドルを叩き、思わず一人で笑ってしまう、そんなステーションがいい。


長距離のドライブで腰が少しだるくなってくる。
お腹も空いてくる夕暮れ時の時間だ。
あなたが滞在する市内のホテルに向かうルートは、1つか2に限られる。
日本とは違いオースラリアではA地点からB地点へ向かうルートはほとんど一つか二つしかないのが普通だ。


法定速度の110km/hで車を走らせて、順調にいけば後一時間半で街に到着するだろう。
そんなことを考えながら、前方に広がる空を見る。






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夕暮れ時とはいえ、なにか色が異様だ。
雲とは言い難いような雲がもくもくと広がる。
ああ、なんて幻想的で綺麗なんだろう、、、と思ったあなた、それはちょっとマズい。
あなたの行く手にはオースラリア夏の風物詩、ブッシュファイヤーが待ち受けているのだ。
ということは、道路は消防隊によって有無をいわさず閉鎖されることになる。
今走っている道が閉鎖された時、迂回路にたどり着くまで気の遠くなるような距離をオースラリアでは走らなくては行けない。
これはもう、悪夢だ。
見渡す限りの草原にドライブインなど一軒もない。
誰にもぶつけられない怒りと空腹で頭がクラクラするが、それよりも何よりも、今度は残りのペトロール(ガソリン)の心配を深刻にしなければいけない。
こんな場所でエンストしたら、お陀仏だ。

みなさん、オースラリアでこんな空を見たら、用心してください。
車にはいつも水と予備のガソリンと非常食を!



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by somashiona | 2007-08-21 19:45 | デジタル

ホバート・コンデジスナップ




一所懸命ブログを更新していると、なんだか仕事をさぼっているような気分になるし、一所懸命仕事をしていてブログを更新できないと、毎日アクセスしてくれている人たちを裏切っているような気分になって罪悪感に苛まれながら日々を過ごすハメになる。

うぅ〜ん、ブログとの付き合いは難しい。
よし、写真だけアップしよう!とも思うのだが、今までさんざんブログで言いたいことを言ってきたので、写真だけだと臆病風を吹かせたように思われるかもしれない、と結局臆病風を吹かせてしまう。
いやいや、僕は何ていったってフォトグラファーなんだから、テキストなしでいいじゃない、ともう一度思い直すが、相原さんの楽しい文章を読んでしまうとその言い訳は通用しないことがよく分かる。
そんなに気に入っていない写真ならたくさんあるんだから、それでいっちゃおうか、、、と少し弱気になる時もあるが、ワルテル君のいきいきとした姿を見るとフォトグラファーじゃなくたってあんなに躍動感のある写真を撮っているんだからなんとかしなきゃ、と負けん気に火がつく。

ブログは楽し。
だけど、続けられなくなるとプレッシャーになる。
僕はプレッシャーに弱い。
涙。


でもって、そんな時はコンデジスナップ。
なぜって、、、その、、、まあ、特に深い意味はない、、、。
何となくそういう気分なのだ。



Fuji FinePix F11を手に入れた日に、ウキウキしながら撮った夏のホバート市街。
新しいカメラが手に入ると数日間は欲しいオモチャを手に入れた子供状態になる。
きっとこの子供状態が楽しくて何台もカメラを手に入れている財布に余裕のある人が、世の中にはたくさんいるのだと思う。
非情に危険なオモチャだ。
大人のオモチャ、と命名したいところだが、これも少し語弊がある。



このスナップショット、
被写体が女性ばかりなのは、僕が男だから。
空が青いのは、夏だから。
コントラストが高いのは、フォトショップだから。



基本的に僕のスナップショットは被写体にフォーカスを合わせたりせず、いつも被写界深度を使って距離を目測で計ってシャッターを切る。
(ワルテル君の写真の多くもそういうふうに撮られていると思うのだが、、、)
だから、このカメラのようにオートフォーカスしかなく、マニュアルの固定フォーカスが使えないと、自分の持っているスキルを思う存分発揮できない。

ツアーガイドの仕事をしていた時、日本でプロカメラマンだったと言う話しをするとお客さんは皆自分の持っているカメラを僕に押し付けて、「さすが、プロ」という写真を僕に撮ってもらおうとする。
もともと写真を撮るのが好きなので、僕も調子に乗って撮ってしまうのだが、僕が使っているキャノン以外のカメラ、特にコンデジだともうお手上げだ。
自分の知らないカメラでいい写真を撮るのはほとんど不可能に近い。
知らないカメラは僕の目になってくれない。
まるで度の合っていない眼鏡をかけてテニスでもしているような気分になる。
ラケットの真ん中でボールを捉えなれないばかりか、空振りすらしてしまう。
結局、プログラムオートを使って普通にシャッターを押すのだが、フォーカスロックの具合もよく分からず、ピンぼけ、露出オーバーの写真を撮って、恥ずかしい思いをするのが関の山だ。


どうしてこんな話しをしているのか、自分でもあまり分かっていないのだが、しばらくはこんな調子で僕のブログを続けよう。
タスマニアのこと、人の暮らしのこと、愛、挫折、貧乏、性、と伝えたいことはまだまだたくさんあるのだが、それをこのブログで表すには気合いと時間がもう少し必要だ。
なるべく長くこのブログを続けたいと思っている。
アップダウンもあると思うが、気長にお付き合いいただきたい。









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by somashiona | 2007-08-20 17:42 | デジタル

働かざるもの食うべからず




日本にいた頃、働かずして生きていく方法はないものか、暇さえあれば知恵を絞っていたが、たどり着く結論はいつだって海外のスーパー宝くじで10億を当てるという安易な夢想だった。
一度その夢想がはじまるともう止まらない。
とりあえず借金を全て返し、今まで買いたくても買えなかったキャノンの最高級の機材を全て揃えた後、もう仕事の為に撮らなくてもいいのだということに気づき、趣味のライカを購入する。そして長年の夢だった視力回復の手術をして、おまけに腫れぼったい目を綺麗な二重まぶたに整形してから半年ほど世界放浪の旅に出るのだ。
放浪の旅は仕事ではないので重たいキャノンの機材一式を持っていく必要はない。ライカのボディ2台に28mmと50mm。35mmも一本用意しておきたいところだ。フィルムで仕事をしていた時代の海外取材はデイライトやタングステンフィルム、ISO100から1600までを300本から400本用意し、空港のX線でいつもイヤな思いをさせられていたが、この世界旅行はなんてったってごく個人的な趣味の撮影旅行なのだからフィルムは30本ほどあればそれでいい。
フィルムの種類も仕事ではないのでTri-xが90%で、残りの10%はコダクローム64だったりする。普通の人はコダクローム64はもう販売中止になっているじゃないか、というだろうがなんといってもお金持ちなので普通のルートじゃないところからフィルムが手に入るのだ。まあ、一本5千円と少しばかり高くつくが、欲しいイメージの為にはそれくらいはしかたない。
趣味と言いつつも素晴らしい場所で素敵な人たちに会うとついつい本気モードで撮ってしまう。30本なんて1日で無くなってしまう本数だ。プロでやっていたときの癖がなかなか抜けないのだ。いいカットが撮れるまでとことんフィルムを使ってしまう。でも今はお金持ちなので別にいいカットがとれなくても気にしない。ただライカのシャッター音が聞きたくて、ついついシャッターボタンを押してしまう。巻き上げのため右手の親指に水ぶくれができるまでシャッターを切るのだ。
お金持ちだからクレジットカードはもちろんVIP会員。電話一本かければ誰も知らない南の島のハンモックでうたた寝しているうちにFedExのスペシャル便がその日のうちにやってきて、ホテルの部屋までフィルムを届けてくれる。
誰もいない真っ白なビーチで海に沈む夕日を撮っていると遠くのほうから黒いシルエットが僕のほうに近づいて来る。
距離が縮まるにつれそのシルエットがまるで不二子ちゃんのようだということに気がつく。あいにくシルエットの正体は不二子ちゃんではなかったが、夕暮れの砂浜を散歩していたその27歳のフランス人女性と静かだが楽しいおしゃべりの時間を過ごし、夕暮れの写真のことなどすっかり忘れてしまう。彼女、3ヶ月間の休暇を取ってこの島でバカンスを楽しんでいる。一人旅だ。この島を去った後どこにいくの?と聞かれ、別に予定はないよ、と答えると、それじゃあ私の住むコート・ダジュールに一緒に行こうと誘われる。それはいい考えだね、とかなんとかいっているうちに空には星がきらめく。でもその前に今晩の予定は?と彼女はにっこりと僕に微笑む、、、。


うぇ〜く、あぁ〜ぷっ!
こら、こら、起きなさい!
疲れているのは分かっているけど、目を覚ましなさぁ〜い!


タスマニアに住みはじめてしばらくの間、僕はまったく仕事をしていなかった。
そうあってはいけないのだが、オーストラリアでは市民権、もしくは永住権があれば仕事をしなくても生きていける。
国から生活補助金が支給されるからだ。
仕事が見つかるまで終わることなく支給される。
例えば40歳の男性の場合、月に12万円くらい支給されると思う。

このシステムを聞いた時、僕は自分の耳を疑った。
なぜって、長年の夢、仕事をしないで生活できるのだから。
タスマニアで12万円。
贅沢はできないが、とりあえず生きていける。
たまにはカフェでエスプレッソだって飲むことができる。
こんな甘い話し、あっていいの?と思った。
たぶん皆さんもそう思うだろう。
僕は怠け者を決め込むと、とことんナマケモノになれる。
これはまさにナマケモノ天国だ。
しかし、信じられない話しだが、僕はこの生活環境に馴染めなかった。
結論から言うと3ヶ月で自分を疑いはじめ、6ヶ月でもう限界だった。
何も生み出さないことがどんなに苦痛か知らされた。
何も生み出さないと自分の存在価値を疑いはじめる。
自分がいてもいなくても、この世の中は何も変わらないのだ。
この考えはまんざら間違ってはいないが、それでも仕事をしている時は自分が働かないと困る人が少なからず出て来る。そうすると少しは頑張らなくちゃと思える。しかし、仕事をしていないと何も生み出していないにも関わらず、生意気にもしっかりと食べ、飲み、それに飽き足らずガソリンを使い、電気を使い、水を使い、火を使う。そこで消費されるものを代わりに補ってくれるのは、朝早くから眠たい目をこすりながら職場に行く人たちが払ってくれた税金だ。
考えれば考えるほど、自分がゴミのように思えて来る。
自分の存在価値を疑いはじめると、自分の人格までとことん疑いはじめる旅がはじまる。そうするとやがて自分が嫌いになり、自分を取り巻く人たちが嫌いになり、世の中が嫌いになり、人生がイヤになる。
2週間に一度センタリンクというお役所のようなところに行き、一応は仕事を探したんです、みたいなコトを証明する書類にハンコをもらう。このハンコをもらうと銀行の口座にお金が振り込まれるのでホッとする。このハンコをもらう為にセンタリンクに来た人たちの列は、昔社会科の教科書で見た世界恐慌の時代の支給される食料を待つ人たちの列と人々の目が同じに見えて仕方がない。そして、自分がその列の中にいると思うと自分のことが心から情けなくなる。
タスマニアには親子三代に渡って一度も仕事をしたことがない人たちがたくさんいるらしい。自分のお父ちゃんやお母ちゃんが働いているところを見たことの子供がやがて親になり、子供も同じことを繰り返す。
児童手当のシステムを逆手に取って父親の分からない子供をどんどん産む若い女性も多い。子供がいればいるほど自分のタバコ代や酒代が増え、彼女たちの子供は必要なものを与えられず怒りと不公平感を抱きながら成長するが、多くの場合は親と同じ道をたどる。

こういう人たちをたくさん抱えるオーストラリア。
それでもこういう人たちをまかなう為の税金を払っている納税者が文句を言わないのは、仕事を辞めるたび、子供を産むたび、新しいビジネスをはじめるたび、もう一度大学に戻って勉強をし直すたび、この社会のシステムに助けられた経験が誰でも一度はあるからなのかもしれない。
僕もたくさん働いて、きちんと税金を払い、この国の人たちに何かしらのお返しをしなければいけない。

最近忙しく、自分の写真がまったく撮れない。
唯一のチャンスは金曜日の午後と子供たちを迎えにいく土曜の朝だ。
特に土曜の朝はまだ空が暗いうちから車に乗って子供たちが住むニューノーフォークの近辺に行く。
ロケハンも何もせずの行き当たりばったりだ。
別にいい写真が撮れなくてもいい。
カメラを車に詰込み、なかなか暖まらない車内のなかで冷たい手をこすりあわせながら空が白んでくるのを待つだけで自分が取り戻せたような気がして嬉しいのだ。自分の写真を撮るときは、好きな自分になれるときだ。
運が良ければいい写真が撮れるだろう。
最近、写真との付き合い方が変ってきた。
男が大人になって、今まで反発していた父親とやっと腹を割った男の話しができるようになるときのように、写真に対して意地や見栄を張らなくなってきているのかもしれない。
こんなに長く好きでいられることなのだから、もっと大切にしてあげないといけない。

そんなことを考えながら歩いていた土曜の朝、はっと我にかえり立ち止まった僕は、身を切るような冷たい空気の中、静かに佇む二本の柳の気と向かい合っていた。
水辺に映った二本の柳と僕は、父と息子のようにしばし見つめあった。







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New Norfolk, Tasmania







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by somashiona | 2007-08-14 19:52 | デジタル

シオナは6歳




狙ったわけではないが、母の誕生日の翌日はシオナの誕生日だ。
母は70歳になり、シオナは6歳になった。




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僕が母と国際電話で話しをしている時のことと、シオナと絵を描きながら会話を楽しんでいる時のことを思い浮かべると、彼女たちの年齢が64歳も離れている割には会話の内容にさほど違いがないような気がしてならない。
これは母が幼稚であるとかシオナが大人びているのでは、などという問題ではなく、日常の会話を楽しむには6年間の人生経験もあれば充分なのだというシンプルな事実なのだと思う。
幼児並みの英語しか操れない僕がローカルの人たちと会話を楽しめるのも、きっとその程度のことなのだ。


日本では子供の名前を決めるとき、その名に何かしらの意味や思いを込める。


ものを学ぶことを何よりも重んじた父は僕にマナブという名を付けた。今はこの名が大好きだが、子供の頃はテストで悪い点を取るたびに先生から「お前はマナブなのにまったく学んでないなぁ」と皮肉られその度、自分の名を恨んだ。自分の名は自分に対する悪いジョークとしか思えなかった。まあ、いけない葉っぱの入ったケーキをパーティで食べて救急病院に担ぎ込まれるところを見ると、いまだに人生を学んでいないのかもしれないが。

僕の妹が生まれたとき僕は5歳だった。僕はその時のことをとても鮮明に覚えている。
母がまだ病院にいる間、父は妹の名前を決めるため漢和辞典と長い時間睨めっこしていた。父が僕に聞いた。「お前は今日からお兄ちゃんだ、お前も妹の名前を一緒に考えなさい。何かいい考えある?」
僕は父に言った「あゆみ、がいいと思う」。
ちょうどその時、テレビでいしだあゆみが『ブルーライトヨコハマ』を歌っていたのだ。
(街の灯りが〜とても綺麗ね〜ヨコハマ〜ブルーライトヨコハマ〜、と頭の中にメロディが流れた人は、ニヤッとしてください)
(いしだあゆみ、誰それ?と思った人は気にせず、先に進んでください)
でもまさかその名前があっさり採用されるとは思ってもいなかった。
妹が大きくなって「私の名前の意味って何?」と父に尋ねると「うんそれはだな、、、えぇ〜と、、、人生を着実に歩んでほしいというか、、、なんというか、、、」
父は少し居心地が悪そうだった。


西欧の人の名前にも一応意味があるが、それにこだわって親が子に名前をつけることはほとんどないらしい。
僕の子供たちの母の名はエスター。一番星という意味。
昨日丸一日を一緒に過ごした友人のスコットに彼の名前の意味を聞くと、「スコットランドから来た男がスコットって呼ばれたのがはじまりじゃないのかなぁ、、、僕はタスマニアンだけどね」と答えた。
「じゃあデイヴィッドってどういう意味?」と聞くと彼は「、、、、、。」だった。



ソーマは壮真と書く。強く健康な男であるようにという願いを込めて『壮』。そして常に真実を追究する人間になるようにという意味と僕の大切な写真から一文字をとって『真』。

オージーに日本人のこういう名前の意味を説明するととても面白がる。
「じゃあ、僕の友人のヨーコはどんな意味?タケシにも何か意味があるの?」と会話は止まらない。
でも、シオナの意味を言うとオーストラリア人は一瞬首をひねる。
シオナの名前の意味はSummer Tideと僕が答えるからだ。
シオナは汐夏と書く。
8月生まれの彼女、夏の潮の流れのような美しい女性になって欲しい。
でもあいにく8月のオーストラリアは、真冬なのだ。




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恒例の彼らの母親が作るバースディケーキ。
子供たちのリクエストに応えて作るので、これを見るとその年の子供たちのテイストがよく分かる。今年のシオナはチョウチョとハートそしてピンクのケーキをマミーにお願いした。少しテイストが大人びたような気がする。
もし僕のバースディケーキを誰かが作ってくれるのなら、僕はピンクのビキニを着た不二子ちゃんのケーキをお願いするだろう。




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今年は少人数でこじんまりとしたお誕生会にした。
皆が歌うハッピ〜バ〜スデ〜トゥ〜ユ〜の歌声にのってバースディケーキが運ばれ、願い事を込めてからローソクの火を吹き消す瞬間がバースディパーティのハイライトだ。




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ローソクの火を吹き消す瞬間は、他の子供たちの口元も火を吹き消す形になる。
これは海の中をダイバーが潜る映像を見る時、無意識に息を止めてしまう僕自身の姿と重なる。




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パーティがはじまったときはまだ学校のユニフォームを着ていたシオナだったが、さっそく僕の贈ったプレゼントのドレスを着てみる。




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一度ドレスを着てしまうとそこからはもう女の子の時間。
マニキュアをし。




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ペディキュアをし。




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誰もその邪魔をしてはいけない。




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ソーマは退屈になり




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他の子をつかまえてチャンバラがはじまる。




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何はともあれ、数週間前からこの日が来るのを指折り数えていたシオナ。
どんなプレゼントよりもまた少しビックガールになったということが嬉しくてたまらない、6歳になりたての女の子だ。








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by somashiona | 2007-08-12 11:48 | ソーマとシオナ

タスマニアの羊を追いかけて





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子供の頃、昆虫を追いかけて夏を過ごした。






十代の頃、女の子を追いかけて痛い目にあった。






大学時代、オートバイで風を追いかけ日本が美しい国だと知った。






サラリーマンになって、成功と報酬を追いかけがむしゃらに働いた。






フォトグラファーになって、夢を追いかけ貧乏になった。






そしていま、タスマニアの羊を追いかけ先の見えない人生に迷い込んだ。






めぇ〜、めぇ〜。






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渋カメラ別冊『渋女カメラ』特別寄稿
『タスマニアの羊を追いかけて』









全然関係のない話しだけど、今日僕の母が70歳になった。
一生懸命育てた息子は遠くの国の島に住み、羊を追いかけている。
「育て方を間違ったか」と悔いが残る70年なのか?
それとも、「さすが私の息子、自由奔放に生きている」と誇れる70年なのか?
怖くてそんなことは聞けないが、僕が70歳になった時、母のような人になっていればいいなぁ、と僕は密かに思っている。

母さん、誕生日おめでとう。






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by somashiona | 2007-08-08 17:13 | デジタル

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