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ブタニカルガーデン、お散歩スナップの続き




昨日に引き続き、ブタニカルガーデンお散歩スナップだ。
またか!と思うかもしれないが、人物写真が撮れない欲求不満をもの言わぬ植物にぶつける卑怯者写真家に成り下がっているので仕方ない。(大袈裟な表現)
正直、写真自体はいまいちなのだが(涙)、ブログにアップできる時にさっさとやっておかないと、人目にさらされることが写真たちなので、どうか大目に見てもらいたい。


この日は風が強かった。
この風を表現しようと揺れる花にレンズを向けた。




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ん、風を感じない?
変だなぁ、、、。

じゃ、これは?




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何がなんだか分からない?

こんなんで、どう?




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火事の写真じゃないですってば!

これならどうだ!




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え、三脚使えって?









では、風のないシダ類のコーナーへ。




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いいぞ、今度は揺れていない。
でも、ちょっと暗いぞ。
そうだ、シダ類は暗くてジメジメしたところが好きなのだ。
なぜだか共感してしまう。




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また場所を変えて、、、
てくてく歩く。




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今度は木陰に行ってみる。
日の当たらない男は木陰が好きなのだ。




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花びらが落ちて地面がピンクの絨毯になっている場所を木陰で見つけた。
そこに一輪の花が、静かに、凛とした態度で咲いていた。
やはり木陰にはいいことがある。
その花をしばらく見つめた後、お辞儀をするように僕はシャッターを切った。








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by somashiona | 2007-10-30 16:09 | デジタル

タスマニアの中の小さなジャパン




最近ちょっと調子が出ない。
どう調子が出ないのかと言うと、忙しくて自分の写真を撮る時間がとれず、調子が出ない。
撮りたいものは人だ。
だが、正直いって忙しい時間を割いてまで撮りたいと思う人が見つからない。
いや、贅沢は言ってられない。顔なじみの友人がモデルでも構いはしないさ、と思うが彼らと会う時間を作れない。
そうなると僕は、落ち込んでくる。
つまんない毎日は嫌いだ。


週末、子供たちはブタニカルガーデン(タスマニア王立植物園)に行きたがった。ソーマは植物の名前をできるだけたくさんノートに記入するというミッションに燃え、シオナはスケッチブックに植物の絵を描くのだと張り切っていた。
僕は僕で苦手な植物をスナップしながら、落ち込んだ写欲を少しでも盛り上げようという企みを持っていた。




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植物園に入ると皆無言でそれぞれの関心に向けて散っていった。
植物園は比較的安全な場所なので、僕も自分の写真にすぐに熱中した。


今日、僕を優しくいたわってくれる場所は植物園(タスマニア王立植物園)内にある日本庭園だ。
落ち込んだハートには故郷のテイストがよく沁みる。
といっても、植物に関する知識をまったく持ち合わせていない僕はファインダーで捉えているものの名前もよく知らず、まるで瞑想でもするようにシャッターを切り続けるだけだ。
最近調子が出ないと愚痴りつつも、シャッターを切ってさえいれば、とりあえず心が和む。(頭のつくりはかなり単純)
以前は写真を撮るという行為は、苦しみや痛みの中に自分から入っていく苦行だったが、最近はなんだか楽しい。どうしてだろう?




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しばし時間が過ぎた後、子供たちも一緒だったことを思い出し、あわてて彼らを捜しに園内を見渡すと、彼らの自由学習タイムはとっくの昔に終わっていたようで、そこら中をキャーキャー言いながら走り回っていた。
僕もキャーキャーわめきながら走り回りたい気分だったので、彼らの仲間に入れてもらった。
ちょっと走るとすぐに太腿にくるなぁ、、、などと情けないことを思いつつも、シャッターを切りながら何度も、何度も走り回った。
やはり僕の専属モデルは彼らだ。




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疲れ果てて芝生の上で寝転ぶ彼らをファインダーに収めようとするが、シオナ、わざとに目を開けない。
ソーマはシューズで顔を隠す。
僕の専属モデルは手強いのだ。
でも彼らを笑わす方法なら僕が誰よりも知っている。




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あっという間に夕食の時間。
今日の献立はサーモンのチャウダーにしようと彼らと決めた。
フィッシュストックを作るのに少し時間がかかるから、早く帰らないといけない。




お決まりの記念撮影をして僕たちはブタニカルガーデンを後にした。




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by somashiona | 2007-10-29 15:34 | デジタル

お散歩スナップは楽し




昨日しばらく会っていなかった友人と散歩をした。
彼は決して一カ所にとどまらないジプシーのような男なのだが、国籍は日本人だ。(僕は少し疑っている)
多趣味、多才な男で、彼がギターを弾くと、男の僕でも惚れてしまいそうになる。
そんな彼がいま写真にハマっている。
2ヶ月半、帰国していたのだが日本で彼が撮った写真を見ると、写真が楽しくて、楽しくて仕方がない、という気持ちが十分に伝わってくる。

僕もそうなのだが、海外に長く住むと、帰国した時日本を見る目が外国人の目になる。
いや、いや、青い目になるという話ではない。へろぉ〜う、はうずごぉ〜いん?
日本に住んでいたときは当たり前の光景、人々、文化、全てがとても新鮮なものとして目に映るのだ。
海外のフォトグラファーが撮った日本の国技相撲の写真を見ると、目からウロコが落ちることが度々ある。
げ、げっ、相撲をこう撮るかぁ、、、とその新鮮な視線に驚く。
逆に日本人の僕がタスマニアのような海外に住んでいると、最初の数ヶ月は海外のフォトグラファーが相撲の写真を撮るような視線でタスマニアを切り取るのだが、5年もすむと、悲しいかな目にするもの全てが当たり前になる。

僕がスナップショットを大切にするのは、それが錆び付きはじめたアンテナのメンテナンスにうってつけだからだ。
撮る対象は何でもいい。
限られた場所、限られた時間、限られた光りで自分がどれだけキラリと光るものを見つけられるのか挑戦する道場なのだ。

サマータイムになり、夏が近づきつつある昨日のタスマニアはぽかぽか陽気。
友人の住むバッテリーポイントからサラマンカのカフェまでスナップショットを撮りながら、写真の講釈つき散歩を彼と楽しんだ。
もちろん僕が講釈たれ夫だ。


以下、僕の講釈だ。




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散歩スナップの時こそ、自分の苦手な被写体にレンズを向ける。
練習なのだからあれこれと試行錯誤してみる。
時間をかけても誰からも文句は言われない。
仕事の写真はあれこれと考える時間がないので、こういう機会にじっくりとファインダーから被写体を観察する。
僕の場合、やればやるほど結果は悪くなる。(涙)




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反射するものに気を配る。
撮りたいもの直球で攻めず、多重露光のように反射を利用して撮るのが好きだ。
フォトショップのレイヤーを使えばいいじゃん、という声が聞こえそうだが、その場にあるものを利用し、その場で勝負するのが写真なのだ。(講釈たれ夫なので口調がちょっと強気)




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ラインに敏感な人がいる。
友人のギャビーがそうだ。
彼女はラインと影を見るとほとんど生理的に反応し、フレームに収める。
彼女はマーキュリーというタスマニアの新聞で毎週不動産の紹介をしている。
テキストと写真の両方を一人でこなしているが、ライン・ウーマンだけに建物、室内の雰囲気をラインを使い、いつも美しくまとめる。
実はこれ、僕がもっとも苦手な分野。
散歩スナップの時は、そういうことも意識して写真を撮ってみる。
でも、やっぱりいまいちだ。(ちょっと弱気な講釈たれ夫)




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そして影。
写真と言えば、光りと影。
影のある男だと言われたことがあるが、影を写真に収めるのは、ちょっと苦手。




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そしてやはり、人に目がいってしまう。
このお互いの腰に手を回す女性二人、双子か?と思うほど同じオーラが漂う魅力的な女性だった。
影に手こずっていたおかげで、彼女たちを撮るチャンスを逃してしまった。
頭から電柱が出ている、典型的なダメ写真だけど、それでも好きなものは好きだ!と言い張る講釈たれ夫。




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こういう写真はすぐにフォトショップしたくなる。
何枚かの写真を見せる場合、全ての写真に統一感を持たせないと写真が死んでしまう。
この写真、一枚だけで使えばいい感じだと思うが、今日の一連の写真に混ぜてしまうと不自然さだけが印象に残ってしまう。
講釈たれ夫は失敗例にも講釈たれる。




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僕はこういうシーンがとても好きだ。
頭の中で勝手に物語が始まるのだ。
人の行動をよくよく観察すると、面白いシーンがたくさんある。
この人、人生の悲しみに耐えきれず木陰で涙を流しているかもしれない。
いや、もしかすると木と会話できる秘密の能力を発揮しているのかもしれないし、ただたんに鼻をほじくっているだけかもしれない。




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講釈たれ夫、いつものように訳の分からないことをごちゃごちゃ言っているが、ぽかぽか陽気のこんな昼下がりは、難しいことは考えず、このおばあちゃんのように庭の片隅で爆睡するのがきっと一番いいに違いない。




それにしても、お散歩スナップは楽しいなぁ。








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by somashiona | 2007-10-23 17:12 | デジタル

ストーミーボーイ




僕の友人であるオージーの女性の話しだ。

ある日、僕の友人のAさんは、、、(という呼び方をするとなんだかとても彼女が遠い人のように感じるので、とりあえずローラと呼ぼう)

もとい。
ローラは友人のキャシー(これも仮名)とコーヒーを飲んでいた。
この日のお題目は連休に何をするかだ。
二人は自然を心から愛するアウトドアウーマン。
自然の成り行きで、4泊5日のブッシュウォーキングへ行くことに話は決まった。
メンバーはローラとキャシー、そしてキャシーの恋人のジョン。
誰かもう一人いるといいのだが、、、。
このとき、ローラにはステディな関係の相手はいなかった。
ジョンの友人でブッシュウォーキングが大好きな男性がいるので彼を誘ってもいいか、とキャシーが提案し、そのもう一人、ティムが参加することになった。

出発の日、ローラは初めてティムにあった。
どんな男性が来るのだろうかと、ローラは少し期待に胸を膨らませていた。
がっちりとした大きな身体に無精髭、ハンサムとは言い難い、どちらかと言えば森のクマさんのようなティムの顔を見て、内心彼女はガッカリした。

キャシーとローラはトライアスロンやアドベンチャースポーツに参加するほどの体力の持ち主だ。
険しい山道であろうが、過酷な天候であろうが、そんじょそこらの男どもには負けない。
そんな彼女たちがティムの体力に驚いた。
ティムの身体能力は彼女たちのさらに上をいくのだ。
しかし、皆のおしゃべりにいつも笑顔で頷くだけで、積極的に自分から話さないティムの性格に若干のつまらなさもローラは感じていた。
この人はシャイなの?それとも楽しい話しができる教養にかけているの?
ローラにはティムがどういう人間なのか、なかなかつかめない。

タスマニアの国立公園内にはハットと呼ばれる山小屋がある。
トイレ、水道、電気、そういった設備は一切ない掘建て小屋のようなものだ。
予約の必要もない。
空いていれば誰でも泊まっていい。すでに先着の人たちがハッとの中にいても、まだスペースがあるのなら知らない人同士でそのハットに泊まる。もし中が満員であれば、マナーとして無理には泊まらず、周辺でテントを張る。
雨の多いタスマニアの山の中、疲れた身体でびしょ濡れのテントで寝るよりは、暖炉のあるハットに泊まるほうが数段快適なのだ。

彼らも夜はハットに宿泊した。
春さきとはいえ山の中は凍えるほど寒い。
バックパックに詰められる食料には限りがある。
簡素な夕食をとった後の彼らの楽しみは、朗読会だ。
暗いハットの中、暖炉の前に皆で輪になって座り、一冊の本を回し読みする。
夜は長い。寝袋にくるまり、片手にハチミツ入りの暖かい紅茶の入ったマグカップを持って、朗読する者の声に静かに耳を傾けるのだ。
皆の顔の片側は暖炉の炎の光りでオレンジ色に染まっている。

ローラはティムが朗読するたびに目を閉じた。
山道を歩いているときはあまりおしゃべりをしない彼の声。
その声は朗読しているその本の美しい内容に、これ以上ないほどマッチした、甘く、穏やかで、低いけれどどこまでもとおる澄んだ声だった。
その声を聞くと、ローラの頬はなぜか火照りはじめる。
朗読が始まってから数時間たち、ふと、ティムの声の調子の変化にローラは気がついた。
所々不自然な箇所でセンテンスが途切れる。
ローラは閉じていた目をそっと開き、薄暗いハットの中で暖炉の炎が反射するティムの瞳を注意深く覗き込んだ。
彼の目には涙が溢れていた。
この美しい本のストーリーの世界に、完全に入ってしまっているティムは、まるで彼の周りに誰もいないかのように本を読み、感動のあまり、声を震わせ、目に涙を浮かべていたのだ。
そんなティムを見ているうちにローラの瞳にも涙が溢れた。
タフな彼女は思った。
どうかしている、私。
きっとこの雰囲気がいけないのだ、と。

2日目の昼過ぎからキャシーの具合が悪くなりはじめた。
お腹がひどく痛み、吐き気が治まらない。
これ以上のブッシュウォーキングは無理と判断し、引き返すことに決めた。
しかし、ローラとティムはそのままこの素晴らしいウォーキングを続行すべきだ、とキャシーとジョンが強く主張したこともあって、二人はそのままブッシュウォーキングを続行した。

多くを語らないティムのことを前のように居心地悪くローラは感じなかった。
ローラの知らない草花のことを何気なくティムに尋ねると、彼は驚くほどの知識で全ての質問に答えてくれる。
まるで自分の家族の話しをするかのように、ティムは愛する自然について静かに語る。

翌日天候が急変した。
気温がぐっと下がり、激しい吹雪が吹き荒れた。
視界もほとんど遮られ、これ以上歩くのは危険だと判断し、その場で急いでテントを張り、体温の低下を防ぐ努力をした。

夜、荒れ狂う天候の中、オレンジ色の光を放つテントは激しい音をたて、揺れ続けた。
ありったけの衣服を身にまとい寝袋にくるまった二人はこのまま雪が何日も降り続けたらどうなるのだろうか、という話しをしたが、二人の顔は深刻な表情であるとは言い難かった。
彼と一緒であれば、不思議と怖いものは何もないようにローラには思えた。
二人はこの夜もテントの中で昨夜の本の続きを読んだ。
朗読するティムの声をローラは再び聞きたかったのだ。

翌朝、テントのジッパーを開けると辺り一面銀世界で空はどこまでも青かった。
二人は口から白い息を吐いて、おはよう、と言った。


その日以来、ローラとティムは毎年ここを訪れる。
しかし今はキャシーとジョン同伴ではない。
かといって、ローラとティムの二人だけでもない。
あの嵐の夜に身ごもった、ストーミーボーイも一緒なのだ。






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Hamilton, Tasmania




コメントの返事ができない状況が続きそうなので、少しの間だけコメント欄は閉じさせてもらいますね。いつもコメントしてくれている皆さんの声を聞けなくなるのは寂しいけど、余裕が出てきたらすぐに開きますから。その時はまた宜しくお願いします。




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by somashiona | 2007-10-19 17:31 | B&W Print

あぁ〜あ、ギャビーが行っちゃったよ




親友のギャビーが南アメリカへ行ってしまった。
来年の1月まで帰ってこない。
半分は仕事で半分は彼女の冒険の旅だ。
某有名ガイドブックの南アメリカ版を担当することになった彼女、取材と写真撮影をかねて、一人南アメリカを隅から隅へと飛び回る。
彼女にとってスパニッシュを話すのは御手の物。
写真がちょっと心配だと行っていたが彼女の腕ならば絶対に大丈夫。

僕が心配なのは彼女の個人的な冒険のほうだ。
チリの山の中を1200km、一人マウンテンバイクで走破するのだ。
バイクを一人でバラバラにし、また組み立てる練習、折れたスポーク、切れたチェーンの直し方、彼女が自信のなかったメカニカル的な知識を出発までに習得した。
ほぼ全行程でテント生活になる。
水の浄水器、炊事道具、テント、雨具、パソコン、カメラ機材等々、全て彼女のマウンテンバイクに付けるとオートバイくらいの重さになる。
同じことを自分ができるか、と考えると、僕は尻込みしてしまう。
健康状態、治安、天候、考えれば考えるほど尻込みしてしまう。
ギャビーには頭が下がる。


考えてみると、彼女と会うときはいつだって建物の外だ。
お互いに忙しいので、2時間マウンテンバイクで山を走ろうとか、2時間ビーチを歩こうだとか、いつもそうやって僕たちは自分のエクササイズも兼ねて、会い、話しをする。
話はそれるが、タスマニアでは夫婦揃って歩いている人をよく見かける。身体を動かしながら話しをすると話題がポジティブな方向に展開するからなんだよ、と僕の友人が教えてくれたことがある。
なるほど、夫婦の複雑な問題を話し合うとき、夜タングステンライトに照らされたキッチンのテーブルで、差し向かいになって話し合えば、問題はますます深刻になるかもしれない。
彼女と歩きながら、もしくはバイクに乗りながらの話題はいつだってチャレンジだ。
たまにはエッチな話しもするが、ほとんどが前向きで、夢があって、やるべき意義のあることに向かって挑戦する話しだ。
そして彼女が話した事柄は数ヶ月後に必ず実行される。
しかし彼女にはチャレンジしたいことが両手の指で足りないほどあるので、話題は尽きないのだ。
そういう人と普段話しをしていると、かなりの影響を受けてしまう。
不満を抱えたまま現状から動かなかったり、他者からの不条理な批判をいちいち気にしたり、ましては太っていく自分に対して何も手を打たず、自己嫌悪に陥りながら毎日を過ごすなんてことは許せなくなってしまう。
目指すべきゴールがないと生きている心地がしないのだ。

そんな彼女からの刺激を4ヶ月も受けずにいるのは非常に危険だ。
するずるとだらしない毎日に足首を握られそうな気がする。
4ヶ月後、彼女は僕がどれだけのことを成し遂げたのか聞くだろう。
「ブログやってた」「で、それから?」「、、、、。」
こんな会話は避けたいものだ。


彼女、出発前にフリーランスとしての彼女の仕事に関するウェブサイトを立ち上げた。
彼女の過去の仕事や素敵な写真も見ることができる。
時間があったらぜひ覗いて欲しい。
ウェブサイトの名前は「gabi mocatta」
写真はこちらで




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自然の中に入るといつでもハッピーなギャビー。
でも、彼女が走ると追いつけない。




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お互いに写真が好きなのでお散歩中も気が抜けない。
撮りたいものを見つけるとお互いに相手のカメラを奪ってでも撮る。
でもその後は見ないので、撮った時点で満足するようだ。
ギャビーが撮った花。




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僕は僕で夕日をパチリ。
モニターを見せてとせがむ彼女に「ちょっとあっち行っててよ!今いいところなんだからさ!」とすぐに自分の世界に入ってしまう僕。




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チリへの出発前日。
ボーイフレンドと一緒にバイクの最終チェックと荷物の梱包に大忙しだった。
「お引っ越しですか?」と聞きたくなるほどの荷物の量。
ボーイフレンドの彼はアウトドアの達人。
バイクに乗らせるとプロ並みの早さだ。
そんな彼も「あぁ〜あ、寂しくなるなぁ〜」と子供のように何度もため息をついていた。
元気を出すんだ、オーストラリア男児!











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by somashiona | 2007-10-17 15:37 | デジタル

反応する写真




さて、今日もブッシュウォーキングの話しの続きである。
筋肉痛は相変わらず、というよりも昨日より悪化している気がする。
そう言うと皆さんは「ほら、ほら、それって、もう歳だっていう証拠」とすぐにつっこみを入れたくなるだろう。
残念ながら反論の余地がない。(涙)


ブッシュウォーキングをしていて、苔むしたルートに入ると日本人の僕たちは「うぅ〜ん、いいねぇ〜」などと思わず声が出てしまう。
タスマニアで日本人観光客向けのガイドをしていたことがあるが、お客さんを短時間で満足させようと思ったときは、とにかく苔むしたレインフォレストの中を歩くように心がけた。
そうすると天気が悪く、少しご機嫌斜め気味のお客さんも「アッラァ〜、素敵ねぇ〜」という事になるのだ。
日本人は苔を見ると「情緒漂う」とか「いとおかし」の世界に入るが、驚くことに(驚かないかもしれないが)オージーはそうではない。
彼らは苔を見ると「足下が滑りやすくなるから気をつけなくては」もしくは「ここは地学的には渓谷で日光が比較的、、、」というように気持ちが展開していくようだ。
札幌で生まれ育った僕にとって、苔のある風景は決して山の中の風景と結びつくものではなかった。
苔と言えば神社、お寺、お墓、というような極めて単純な連想がはじまる。
もし神社やお寺のある風景が綺麗に刈り込まれた芝生ばかりのアメリカの庭のようだったなら、僕もオージーのように苔を捉えていたかもしれない。

カメラを持って頭の上の見えないアンテナを四方八方に動かしているとき、フォトグラファーが反応する被写体というのは、その人の生まれ育った環境や経験や体験から生まれるオブセッションのようなものがとても強く影響しているに違いない。
写真家の相原さんと一緒にカメラを持って歩いていても、反応する被写体がまったく僕とは違うことに純粋に驚く。
僕は相原さんの写真が好きだ。でも僕が撮りたいものはまったく同じ場所に立って、同じく前を見ていても、やはり相原さんとは違うのだ。
それは一流の写真家と僕の感性が同じであっては相原さんも困ってしまうと思うが、僕ではなく、巨匠アンセル・アダムスと相原さんが一緒に撮影に出かけても、やはりフレームに収めるものはまったく違うのだろうという気がする。(でも見てみたい)
ロスにいた頃、同じ風景を前に、がちっと硬いモノクロで正統派のアンセル・アダムス風に、次はぬめっとちょっとセクシーで無機質のヘルムート・ニュートン風に、フレームを傾けてマリー・エレンマーク風で、、、というような遊びをよくしたものだ。
悲しいのは、そういうことを何度やっても、「次はマナブ風で」というのが見つからないところだ。
あれから軽く10年以上過ぎているが、いまだにこの「マナブ風」が分からない。(マナブカゼじゃないよ!)


土曜日のブッシュウォーキングでは、長い時間カメラをぶらさげて歩いていたのに、まったくまともな写真が撮れなかったのだが、ブッシュウォーキング終了間際にふつふつと写欲が沸いてきた。
理由は簡単。
全行程をちゃんと歩ききることができるだろうか?というプレッシャーから解放されたからだ。








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登山道のスタート地点にある古池に目が吸い込まれた。
スタートのときは見向きもしなかったくせに、だ。
苔同様、古池はなんといっても蛙飛び込む水の音なので反応してしまうのだ。
そこに何があるというわけではない。
朽ちていく葉や木の枝。
池を構成する全ての要素が油絵のようなこってりとした色を発している。
こういう時はそれが良い被写体になり得るか否かに関わらず、とにかくシャッターを切ってみる。理由は後で考えればいい。心が反応したという事実が重要なのだ。
いい構図を探そうなどと思っちゃいけない。
素直になるのだ。
「どうしてなのか分からないけど、あの人、なんだか気になる」
恋だって、そうやって始まるじゃないか。









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帰路、助手席の窓からタスマニアの春特有の、濃い緑で覆われた牧歌的風景を眺めていると、助手席側の台地一面が黄色い花で覆われているではないか。
運転していた友人に「ちょっと車を止めて!」と叫んだ。
車に乗せてもらっているにもかかわらず、こういう時は思わず命令口調になる。
これは栽培している花だ。
おそらくカノーラだろう。
ベジタブルオイルよりも身体に良いと言われている、あのカノーラオイルの花だ。
こういう風景を見るとフォトショップでどうイメージを作ろうか?とすぐに考えてしまう。暗室作業で身に付いた癖だ。ポジフィルムで長く仕事をしている人はあまりそういうふうには考えないそうだ。
僕にとって写真は作り上げるもの。
フォトショップというものが世の中になかったら、仕事でない写真はきっといまだにモノクロ一本やりか、モノクロのティンティング、カラーネガの世界、もしくはクロスプロセスとうの技術を使い、時間とお金を振りまきながら写真を撮っているだろう。いや、そんなにお金のかかることは続けられないかもしれない。
ロスの写真学校に行っていた時先生たちが言っていた。
アジアでは撮影の際に時間をかける傾向があるが、欧米では写真を撮った後に時間をかけると。









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そして雲。
僕は雲を見ると反応する。
パブロフの犬状態だ。(ワン、ワン)
走る車から、防風林見下ろす雲を、パチリ。
意外な場所で発見してしまった静かなビーチに微笑みかける雲を、パチリ。
夕焼けに染まる真っ赤な雲を、、、というような写真を撮りたいわけではない。
キレイじゃなくてもいいのだ。
雲を見るといつだっておおらかな気持ちになれる。
雲を見るといつだって自然に包まれている気がする。
見上げれば、雲は毎日、どこにでもある。
この気持ちを写真に託したいのだが、まだどう撮っていいのか分からない。
でも、「あっ、雲が、、、」と思ったときは、とりあえずシャッターを切ることにしている。

自分の心が反応する物に、素直にシャッターを切りたいのだ。










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by somashiona | 2007-10-15 14:29 | デジタル

子供たちのいない週末はラウール岬へ




今週末は子供たちの面倒を見ない週だ。
自分だけの時間が使える自由な週末、貴重な週末。

この週末は純粋に遊ぶ事に決めた。
写真の事はしばし忘れて、、、。

このタスマニアにはパーマネントヴィザ(永住権)を持っている日本人男性が少ない。
オージー女性との間に子供がいる日本男児となれば、もう完全に片手で足りる。
この日はそんな希少価値のある?日本人男性の友人と共に、久々のブッシュウォーキングへ出かけることにした。
目指すはタスマニアの南端ポートアーサー付近にあるラウール岬。
休みなしで歩けば往復6時間のコースだ。
朝、おにぎりを作ってから、7時にホバートを出発した。
青空だが少しひんやりとした空気のブッシュウォーキング日和だった。

彼とは以前一度だけ一緒にブッシュウォーキングへ行ったことがある。
とても楽しい思い出で、こんなに楽しいのなら毎月やろう、と固い約束をしておきながら、この日は3年ぶり、2度目のブッシュウォーキングだった。
子供がいる日本人男性同士、話すことは山ほどある。
普段、オージーたちと会話をしても決して埋まらない種類の心の溝をこういう機会にたっぷりと埋めておくのだ。
日本の社会を離れ、ここで生きていこうと決めた日本男児に降り掛かる多くの困難は、やはり同じ立場の人間でなくては分かりあえない。
日本人にしか分からないような冗談で笑うことによって、普段の張りつめた緊張が少しほぐれるのだ。

写真のことはしばし忘れて、と言いつつも、カメラなしで自然の中に入るだなんて言語道断。
友人が希望していた写真の撮り方講座の一日講師になりつつも、本気モードで撮影しないよう注意しながら歩みを進めた。
本気モードに入ると友人に申し訳ないことになってしまうからだ。
写真を撮るあなたなら、何の話しをしているのか分かるだろう。




最初は高い木々の間を縫って僕たちは歩いた。




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最近、木の写真を撮るとすぐにナチュレア・スタイルになってしまう。
シャッターを切る瞬間、「じゃ、ナチュレアさんで」と呟くのだ。
いかん、いかん、影響され過ぎだ。





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乾燥したユーカリの森を過ぎると、次第に周りが苔むしてくる。
たぶん沢か渓谷を歩いているのだろう。
湿った空気が汗だくの身体に心地よい。
ファーンツリー(シダ類)と苔の組み合わせを見ると、やはり無視できない。





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森を抜け周りの植物の背丈が低くなった途端、強風に身体を煽られた。
潮の匂いがする。





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そして突然視界が開けると、思わず「おぉ〜」っと叫び声を上げてしまった。
目の前に絶景が広がる。
吸い寄せられるように前を進むと思わず足がすくんでしまった。
岸壁、絶壁だ。
強風で涙が流れる目をしっかり見開き、風にあおられるバックパックをしっかりと担がないと崖の下に引きずれ落とされそうだ。




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ここからラウール岬のテーブル(台地)が見える。
目指すはあの先端だ。


おしゃべりを楽しみつつ、歩みを進めているうちに先ほど見下ろしたラウール岬のテーブルにたどり着いた。




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ここから後ろを振り返ると、先ほど写真を撮った山が見える。

何度も崖の縁に出た。




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日本ならこれらの崖の縁に、間違いなく柵を立てるだろう。
一歩間違えると、簡単にあの世だ。
しかし、ここは自己責任の国。
こんな自然の中に柵などこしらえようものなら、皆本気で反対するに違いない。

テーブルの先に見えた大きな池(小さな湖)にたどり着いた。
もうすぐ折り返し地点に違いない。




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水に沈む木の枝をフレームに収めると、すぐに歩きはじめた。




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気をつけて歩かないと、足下に咲く小さな、小さな花を踏みつぶしてしまう。




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やっと岬の先端にたどり着くと、先ほどから抜きつ、抜かれつつしていた地元のお年寄り3人組がランチタイムを終えて、居眠りしていた。




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こんな絶景を前にランチだなんてゴージャスには違いないが、彼らの足下から50cm先は20メートル以上もある絶壁だ。




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彼らの間にお邪魔させてもらって眼下を見た。




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真っ青な海に渦巻く波模様を見ているうちに、頭がクラクラしてきた。





朝作ったおにぎりを食べ(こんなときはサンドウィッチよりもやはりおにぎりなのだ)、チョコレート、ビスケットで糖分を補給し、上手いコーヒーが飲みたいなぁ、という思いを胸にしまい、再び僕たちは歩き出した。

帰り道は上り坂が多く、体力のない僕はぜいぜい吐息を切らし、膝は笑い出したが友人はヘッチャラだ。
こういう時、いつも自分の体力のなさを情けなく思う。
これでもし僕が煙草をやめていず、マウンテンバイクに乗っていなかったのならブッシュウォーキングなどきっと楽しめなかったのだろう。
身体の弱い僕にとってタスマニアに住んでいるというこの現実は、きっと神様が導いてくれた長生きへの道なのだろう。
もし大学卒業後、あのままサラリーマンを続けていたら、、、と考えると本気でぞっとする。
会社のノルマ、人間関係、昇級、付き合い、満員電車、ローン、お金、お金、お金、、、僕にはムリ。
もう日本へ戻れない。

結局、僕たちは8時間歩いた。
今日は全身筋肉痛でひぃ〜、ひぃ〜言っているが、それでも心身ともに心地良い日曜日だ。

さあ、これから少しマウンテンバイクに乗るとしよう。
それにしても、、、うっ、ううぅ〜、身体が痛い、、、。










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by somashiona | 2007-10-14 15:43 | デジタル

行かなかったけど、チューリップフェスティバル




タスマニアで生きる人たちに春の訪れを告げるフェスティバル、それがロイヤル・タスマニアン・ブタニカル・ガーデン(王立タスマニア植物園)で開催される「スプリング・チューリップ・フェスティバル」だ。
1985年にはじまったこの催しは、ホバート市とコミュニティーが一体となって作りあげている。
今年は先週の土曜、日曜に開催された。
このフェスティバルのお楽しみは広い園内に咲き乱れる様々な種類のチューリップ鑑賞だけにはとどまらない。
期間中、各国の料理が屋台に並び、開園から閉園まで休む事なく繰り広げられる歌、踊り、パフォーマンス等、大人から子供まで訪れた人々皆が春の訪れを陽気で明るいムードで迎える。


と、あたかも僕も行ってきたような口ぶりだが、実は、、、今年はこのフェスティバル、、、逃してしまった。
先週末は子供たちと約束していた自転車大冒険にたっぷりと時間を使ってしまったのだ。
まあ、いいではないか。
子供との約束は撮影よりも大切だ。(根性なしです)

2005年のチューリップフェスティバル、雑誌で使おうと思い取材したが、結局売り込まなかった。
理由は極めて明快、やはり花の写真には自信がないのだ。
チューリップフェスティバルに居ながらにして、目が追いかけている対象は、結局花ではないのだ。
これでは売り込もうにも内容に骨がない。
そんな訳で本日初公開、ちょっと古めのチューリップフェスティバル2005。


最初は心の中でチューリップ、チューリップと呟きながら花の写真に専念する。




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しかし、気がつくと「咲いたぁ〜、咲いたぁ〜、チュ〜リップぅ〜の花がぁ〜」と口ずさみはじめ、写真にも人が登場する。




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もう一度、気を引き締め、自分らしい花の写真を撮ろうと気持ちを集中する。




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しかし、春の花の歌をうたう美しい聖歌隊の歌声にふらふら、、、




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名も無きアーティストの手で描かれた路面の落書きをじぃ〜と鑑賞、、、




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お約束の美女探しがはじまり、美人ママさん発見に喜び、、、




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そのママさんを見つめる僕よりも遥かに強力なライバルの視線も捉え、、、




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民族衣装をまとう子供たちと話しをし、、、




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園内で繰り広げられる様々な人間模様にくすくすと笑い、、、




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フェイスペイントした少女の姿に目を奪われ、、、




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どこからか聞こえるダディ〜!という声に振り向き、撮影の間、子供たちを見てくれていたギャビーと子供たちに手を振ってパチリと記念撮影。




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日も傾き、閉園時間が近づいている。




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最後に暗くなりはじめた園内にしっとりと佇むチューリップにお別れを言って撮影を終えた。




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花はやはり、花を愛する人が撮ったほうがいい。
「蒼いみかん」、ねねさんの花の写真を見たことがあるだろうか?
僕は彼女の花の写真を見るたび鳥肌が立つ。
花に威厳があり、花が語りかけ、花から物語がはじまるのだ。
それは室内で飾り立てられたバラでも、田んぼで西日を受ける稲の穂であっても変らない。
ねねさんは写真をはじめてまだ半年らしいが、彼女はカメラを持って生まれてきたか、どちらか一方の目がレンズになっているに違いないと密かに疑っている。
ねねさんの写真はすべて完成度が高い。
持って生まれたセンスの良さもあるのだろうが、ファインダーで捉えるモノに対する見識の深さが何よりも彼女の写真を味わい深いものにしているのだと思う。
その中でも、彼女が撮る「花」、特にバラは一級品だ。
(ねねさんのブログのカテゴリ「薔薇幻想」だけで1冊の写真集ができる)
彼女の花はポートレイトなのだ。
僕がポートレイトを撮る時、心がけ、懸命に努力するが、思うように捉えられないことを、彼女は花という被写体を通して見事にやってのける。
まったく嫉妬してしまう。
写真を撮る人は、人それぞれ、その人ならではの写真、またはその人にしか撮れない被写体というものがあると思う。
写真を撮る作業というのは、そういう自分探しの作業でもある。
写真というものにハマっている人は、カメラを通して自分の内面と向き合う、自分探しの作業にハマっている人なのではないか。
(まあ、単にレンズマニア、幻の名機マニアもいるだろうが)
その対象が何なのか早く気づき、それを掘り下げていく事が、写真というものを自分のものにしていく一つの良い方法だと思う。
きっとねねさんにとってはその対象が花なのだと思う。

おっと、今日はチューリップフェスティバルの話しから飯沢耕太郎氏もしくは高橋周平氏に傾いている。


ねねさんのブログ「Girls Bravo !」のなかで僕のブログ「ガールズの世界」にリンクしてもらっている。
まだ見ていない方、是非飛んで行って欲しい。









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人のふんどしで相撲をとる夫です。








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by somashiona | 2007-10-12 18:03 | デジタル

誕生日はファミリーポートレイトでどう?



うぅ〜ん、最近人を撮っていない、、、。
人を撮っていないと、僕の場合、何を撮っても写真をやっていないような気分になる。

ちょうどそんな時、たてつづけにファミリーポートレイトの仕事が何本か入った。
同じ写真を撮るという行為でもファミリーポートレイトの仕事はメディアの仕事と少しスタンスが違う。
それぞれの家庭が持つ、たぶん彼らは気がついていない種類の温かさを、ひと時彼らと一緒に共有でき、家族愛、夫婦の愛、親子の愛、兄弟の愛、身内の愛、そういったかけがえのないものの重さを再認識できる。
新聞や雑誌の仕事よりもファミリーポートレイトでこういったものを多く実感できるのは、たぶんリラックスした環境でゆっくりと時間をかけて撮影するからだろう。

いいファミリーポートレイトが撮れるかどうかはお客さんの撮影に対する姿勢にかかっている。
皆で協力し、思い出に残るいい写真を共に作ろう、という一体感が生まれた時、どんな撮影環境でも納得できる写真を撮る事ができる。
フォトグラファーの仕事はこの一体感をいかに作るかだ。
これが簡単そうで、難しいのだ。
写真の技術がいかにたくさんあっても、このセンスがなければファミリーポートレイト、いや、ポートレイトという分野の写真は難しいと思う。
もちろん、僕もそれで苦しんでいる人間の一人だ。


この日はユキちゃん1歳の誕生日だった。
ご両親はファミリーポートレイトというかたちでこの日を思い出深いものにしようと決めたようだ。
ナイスな選択だ。(笑)
3歳以下の子供の撮影は何が起こるか分からない。
機嫌の悪い日に当たってしまうと、もうどうする事もできないのだ。
いや、それでもフォトグラファーはどうにかしなくてはいけない。
カメラをいったん脇に置き、お絵描きをし、ブロックを組み立て、お馬さんにだってなる。

ユキちゃんは撮影の準備をしている時からもうご上機嫌ムード。
カメラを向けるたびに腕をバタバタさせケラケラと笑い声を上げてくれる。






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正直いって、大助かりだ。






ストロボのセットを用意していたが、ユキちゃんを怖がらせないよう、窓からの自然光で撮影を始めた。
多少ぶれても、そこは雰囲気優先モード。
技術的完成度を求めるあまり、その場の雰囲気を逃しては本末転倒だ。






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ダディと笑い。






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マミーに甘え。






でも、僕がどうしても欲しいショットは、実は泣き顔なのだ。
親というのは意外と自分の子供の大泣きした写真を持っていないもの。
しかし、泣くのは子供の仕事だ。
しっかりと、いい仕事をしてもらわないといけない。

それでは気合い入れて、いきましょう。
はい!






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え、聞きたくない?






じゃあ、カラーで。






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そう、そう、その感じ。
で、もっとカラダ全身で表現して!






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それですよ、それ!






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あっ、もういい加減にしてって?






じゃ、この辺でサヨナラしましょ。








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by somashiona | 2007-10-10 13:28 | 仕事

ガールズの世界




子供たちと一緒に友人宅を訪れた。
僕の子供以外にも何人かの子供たちがその家を訪問していたので、大人たちはリヴィングルームへ、ボーイズは庭へ、そしてガールズは子供部屋へと誰の号令も待たず、それぞれ散っていった。








しばらくして、ガールズたちがいる子供部屋から物音一つしない事を不思議に思った僕は、ドアの隙間からこっそりと中の様子を覗いてみた。




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小さな女の子たちが眉間に皺を寄せて、何やらひそひそと声をひそめて話している。険悪なムードという訳ではない。まるでご近所の奥さんの不倫にまつわる噂話をしているようだった。
子供とはいえども、「男のあなたには聞かれたくないのよ」のオーラが100%充満していたので、鏡に反射した彼女たちの姿をこっそりとフレームに収めてその場を去った。





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そろそろおいとまする時間が近づいたので、声をかけに子供たちのいる部屋へ再び向かった。
ガールズたちは相変わらず100%ガールズの世界に浸りきっていた。
僕はといえば、彼女たちが生意気ティーンエイジャーになった姿を見たようで頭がクラクラした。
写真を撮っても振り向きもしない彼女たちに「10分後に帰るからね」と独り言のように小声でつぶやいた。







女の子のたちが集まると自然に出来上がる「男のアンタは入れてあげない」世界は僕には脅威だ。
女性は、年代やそこにいる個人個人の性格を問わず、集まると異質なパワーを発する。
どう形容していいのか上手く表現できないが、強いて言えば「男子禁制」のパワーとでも言うべきか。
女性の刑務所で1ヶ月ほど働くと、女性の見方がまったく変わってしまいそうな気がする。
共感できそうも無い世界というのは、とても居心地が悪いのだ。







この女性特有の世界、個人プレーでそのオーラを発している場面に遭遇する事がある。




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そんな時は油断して、ついついその世界に近寄ってしまうが、
「はい、ダディ、ディナーの準備ができましたからね。ナイフとフォークを並べてくださいな」
などと真顔で娘に言われると、
「あ、は、はい、、、すぐにやりますから、、、」
とクールな対応ができなくなってしまう。


やはり、、、




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こっちのほうが全然入りやすい。
「ズン、ズン、ズン、ガルルルル〜、ギャォォ〜〜、ドカァ〜ン、、、」
どこの国の言葉でもなく、文法などまったく無いにも関わらず、参加しているボーイズみなの気持ちが通いあう。




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そうだろ、ソーマ?
君もそう思うだろ?















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もちろん、男のアンタなんて仲間に入れてあげないもぉ〜ん、と思った人も、ポチッとふ、ふ〜んだ!








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by somashiona | 2007-10-05 16:17 | デジタル

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