<   2008年 08月 ( 9 )   > この月の画像一覧

自分にとっての正しい撮り方







自分らしい写真を撮るための方法は人それぞれだろう。
僕が写真を始めたきっかけは人を撮りたかったからだし、それ以外の被写体には長い時間、本当に全く興味を持てなかった。
写真を始めてまだ3年めくらいの頃、メキシコ旅行から日本に帰り、撮影済みのポジを確認したとき、人以外のカットが予想以上に多く驚いてしまった。
人を撮るフォトグラファーとしてのおかしなプライドのためか、心の中で自分を恥じた。
よそ見なんかしている場合じゃない、もっと人を撮らなければ、と思ったのからだ。
もちろんこれは、おかしな考え方だ。
だけど人以外の被写体は、基本的に僕にとって本気の禁じ手だったのだ。


タスマニアで生きるようになってから、僕は風景にレンズを向けるようになった。
美しい風景を見つづけるなかで、もうこれ以上自分のプライドに抗えなくなったからだ。
気持ち的にはタスマニアの大地に降服したということだろう。
もう大人なのだし、素直になってもいいと思った。


驚いたことに、風景を撮るようになってから人物写真に幅が出てきたような気がする。
以前はその人から出るオーラをいかに封じ込めるか、その人を見て自分がどう感じたか、に集中してシャッターを切っていたが、今は被写体となる人物を取り巻く環境に目が向くようになった。
人は生きている環境で作られるのだ。
だから、写真の中にその人が生きている環境を積極的に取り入れたい。


風景写真を撮るとき、僕は人を撮るときと同じ方法でシャッターを切る。
フレームの中から中心となる被写体を見つけ、その被写体を語る環境を写そうとする。
なので必然的にある一本の木のポートレイト、丘のポートレイト的写真になる。
それがいいのか悪いのか分らないが、それが僕にとっての正しいやり方だという事は、間違いないと思う。







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Richmond, Tasmania







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by somashiona | 2008-08-27 09:48 | デジタル

リノリウムの海









撮影のためホバートの中心部にある一軒のパブを訪れた。
開店前の店内には1920年代アメリカのキャバレーで流れていたタイプの音楽が聞こえる。
リチャード・ギアの映画「シカゴ」のサントラだ。

薄暗い店内の奥では、この日のモデルになってくれるピチピチガールズたちがセクシーな衣装を身にまとい、踊りの振り付け確認のためか、床に置いた小さなカセットデッキから流れる「シカゴ」のサントラにあわせ、腰をくねくね回していた。
彼女達が腰を回すたび、衣装のスパンコールがタングステンのスポットライトに反射する。
彼女達に挨拶をしてすぐに、僕は撮影のポイントを探し始めた。

広い店内の向こう側を見ると、ビリヤードのテーブルが数台、光の下で浮き上がっている。
グリーンのビロードが美しかった。
ビリヤード台のグリーンは、どんなに騒がしいパブの中でも、不思議とある種の優しさと落ち着きを与えてくれるものだ。

リノリウムの床が月夜の海で揺れる海面のようにきらきらと光っていた。
よく見ると、一人の老婆がもくもくとモップがけをしている。
物音一つたてず、足跡一つ残さず、まるで宗教的儀式のように床の上でひらひらと舞う。
この夜は、ピチピチガールズをさしおいて、この老婆が僕の心を鷲掴みにした。







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Hobart, Tasmania






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by somashiona | 2008-08-24 12:32 | デジタル

幸福の鼻血



思うに、僕は子供の頃しょっちゅう鼻血を出していた。
鼻くそをほじくっているうちに、鼻血ブー。
ケンカをしたら、鼻血ブー。
興奮しても、鼻血ブー。
ドリフターズか何かのギャグで「鼻血ブー」っていうフレーズがあったような気がするが、とても身近な言葉だった。(たかぎブーだったっけ?)
鼻血ブーだった頃の僕は、毎日が楽しくて仕方なかった。
だから僕にとって鼻血ブーは幸福の証だ。


古い写真を整理していてシオナが鼻血ブーの写真を見つけた。
友人家族とブルーニーアイランドの貸し別荘に行って、散々遊んだ翌朝の写真だ。
もう3年以上前のことだったと思う。
楽しくてたのしくて、もうたまらなくて、その結果前の晩から鼻血ブーだった。
ソーマはある意味クールだが、シオナのこういう動物的単純さに僕の血を感じる。
シオナの鼻血ブーも幸福の証なのだ。







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「なまえ」

by somashiona | 2008-08-22 21:52 | ソーマとシオナ

タスマニア冬の風景#9




「タスマニア、冬の光はどこにある?」
リッチモンドの町で僕はそう呟いた。
観光名所と呼ばれるところでポストカードになるような撮影ポジションは「なるほどなぁ」と納得してしまう説得力がある。
しかし、自分にとっていい写真となる被写体は絵柄がいい、光がいい、というだけでは物足りない。
何か自分とシンクロするものを感じ、それが心のひだに染込んでくる被写体にレンズを向けたい。


レンガ造りの古い家になぜか引き寄せられた。
周りを見渡し、裏庭に入った。
綺麗な庭などなく、伸び放題の雑草に冬の光が差し込んでいた。
思わず微笑み、僕はシャッターを切った。






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Richmond, Tasmania






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by somashiona | 2008-08-19 22:23 | デジタル

タスマニア冬の風景#8




リッチモンドへ行けば足は自然とリッチモンドブリッジへ向かう。
オーストラリアに現存する最も古い橋。
古いと言っても1823年、日本の歴史感覚で言えば可愛いものだろう。


イギリスで産業革命が起こると機械化により失業者が国中に溢れた。
人々は飢え、生きるために盗みを働いた。
そうしなければ本当に死んでしまうからだ。
盗みを働いた者は裁かれる。
イギリスの刑務所はすぐに満員。
イギリスには巨大な刑務所が必要だった。
オーストラリアという国は起業家にとって競争者のいない夢の大陸。
狭い国土しか持たないイギリスにとっては新たにお金を生み出す新しい土地であり、増え続ける囚人を収容する願ったり叶ったりの海に浮かぶ巨大な監獄だった。
囚人たちは見たこともない植物に囲まれた過酷な土地に送り込まれ、 国や起業家のために鞭で打たれ、無給で働かされる。
当時、パンを盗んだ7歳の少年でさえ、ここオーストラリアに送られた。
さぞかし母親や兄弟が恋しかっただろう。
国の力の前では個人の人生など空き缶同然だ。
こんなふうに人権が扱われるのは、それが昔の話だからではない。
今も1823年当時と変わらないような人権侵害が世界中で起こっている。
オーストラリアの古い建造物をみると、僕はついついそんなことを考えてしまう。






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Richmond, Tasmania






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by somashiona | 2008-08-15 12:26 | デジタル

タスマニア冬の風景#7 



リッチモンドはタスマニア観光の名所の一つだ。
オーストラリアに現存するもっとも古い橋と教会がある。
夏にここを訪れるとオーストラリア入植当時の姿を保った砂岩造りの美しい建物とその庭に目を奪われる。
よく手入れされたブリティッシュ・スタイルのガーデンで揺れる草花は、植物ファンではない僕でさえ思わずレンズを向けてしまう。


冬のリッチモンドを見たいと思った。
案の定、華やかなガーデンは姿を消し、観光客が多い夏の喧騒とはうって変わって、おそらくこれが本来の町の姿なのだろう、と思わせる冬の静かな空気がそこにあった。
それでも、放ったらかしにされた庭の柵に覆い被さる植物は、夏のそれ以上に僕には悩ましく見えた。
まるで深夜のパフォーマンスを終えたショーガールが、疲れ果て、化粧もろくに落とさないまま、自宅のソファーですやすやと寝息をたてているようだった。






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Richmond, Tasmania







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by somashiona | 2008-08-11 20:04 | デジタル

Happy birthday Shiona!




シオナ


今日は君の誕生日、ダディは一緒に過ごすことが出来ません。
でも、君のことをいつもの10倍考えています。
ダディが雲を見るのが大好きなのは、君も知っているよね。
仕事に向かう飛行機の中から綺麗な雲をたくさん見ました。
とても感動して、いい気持ちになりました。
青い空に自由に浮かぶ白い雲はまるで君のようでした。
君の年齢と同じ7枚の写真を送ります。


Happy birthday Shiona
I love you so much!













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コメントへの返事が難しい状態です。
しばらくコメント欄を閉じさせてもらいます。
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by somashiona | 2008-08-09 17:23 | デジタル

母の誕生日にシオナの写真


今日は母の誕生日。
おめでとうの言葉にかえて、シオナの写真を送ることにする。



シオナはいつだってソーマに嫉妬していた。
自分にはわからない字が読めて、買い物の時は合計金額を素早く計算し、世界で一番高い山や一番長い河の名前を知っているのだから。


しかし、最近のシオナは自分への自信を高めている。
本が読めるようになった頃からだ。
高い山や長い河の事だって何度もソーマから聞いたから、もう大体は知っている。
今、彼女の目の前にある大きな課題は計算だ。







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シオナ、暇さえあれば紙の上に顔を伏せ真剣にペンを走らす。
計算の練習だ。






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とにかく、頭に浮かぶ数字を紙の上に書いていく。
自分で自分のために出す問題なので、基本的に無理がない。
しかし、間違って自分の実力以上の問題を紙の上に書いてしまうことがある。






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そういうときは、しばらく悩む。
やがて、自業自得とわかっていても自分で自分にわからない問題を出してしまったことに腹を立てる。






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違う人に成りすまして、しばらくいじける。








母さん、こんなふうにシオナは自分で成長する努力をしています。
頼もしい娘をもちました。
母さんの遺伝子です。












ポチッのバナー、今日は無しです。
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by somashiona | 2008-08-09 00:24 | ソーマとシオナ

ヘブンへ行きたい!







今、午前4時を7分まわったところ。
うん、まいった、、、。
もう降参。
これ以上頭が回らない。
でも、、、もうちょっと頑張らないと明日困る、、、。
くそぉ〜、忙しいぞぉ。


こんなときはさ、もう全てを投げ出してHeaven(ヘブン)へ行きたい!


どんなヘブンがいいかなぁ、、、。
今は寒いから常夏の島ヘブン がいいなぁ、、、。
お腹がすいているから日本食ヘブンの方がいいかも、、、。
いや、待てよ。
やっぱりこういうときは、このヘブンでハッピーでしょ。








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え、君も一緒に来たい?






邪魔しないでくれる!










注)皆さん、コメントの返事はもうちょっと、本当にもうちょっと待っててちょーだい。






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by somashiona | 2008-08-04 03:24 | デジタル

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