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校歌を思い出した







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清らかな流れ みどりの島に
明るく 明るく すこやかにのびよう



古い校舎を写真に収めているとき、僕が通っていた小学校の校歌を思わず口ずさんでしまった。
小学校から高校にかけて6回も学校が変わっている僕が唯一記憶している校歌だ。
校歌は覚えているけれど、校舎に関しては何も覚えていない。
おぼろげに記憶にあるのは校舎の玄関の前にあった小さな金魚のための小さな人口の池だけだ。
その池にアリを落として金魚がそれを食べるのを飽きることなく眺めていた。(残酷?)
この校歌の学校に僕が通っていた時、一学年にたしか5クラスの教室があったはず。そして一教室には生徒が40名いた。
40名×5クラス×6学年=1200名、なんだかすごい環境だ。
僕の子供たちの学校は1クラスに生徒が20人もいなかった気がする。



愛媛のFさんの案内で四国にある古い学校を訪れた。
この学校のとても素敵な校長先生のご好意で校舎の中を見ることが出来た。


人類の文明は便利なものを目指して進化し続ける。
そういう意味では新しいものはたいがい古いものより勝っている。
僕はアンティーク志向じゃないし、ましてやレトロ主義でもない。
あまり好きではないが携帯電話やパソコンのない生活はもはや考えられないし、カメラもデジタルの恩恵を充分受けている。


古い校舎には不便なこともたくさんあるに違いない。
でも、時が刻み込まれた古い物質が人間の五感に与える刺激や記憶の襞に残すイメージは新しいものそれより遥かに深く、長く持続するような気がする。
こんな素敵な校舎で学校時代を過ごした子供たちはとても幸せだと思う。






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数の単位を覚えたての子が「いぃ〜ち、じゅ〜、ひゃ〜く」とぶつぶつ呟きながら階段を上がる姿が目に浮かぶ。






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遅刻してしまった日。静かな廊下を教室に向かって一人歩くときに聞こえた「ぎぃ〜っ、ぎしっ」と床の鳴る音は忘れがたいだろう。






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先生の話も上の空でぼんやり自分が座る木の机の表面を眺める。
卒業した生徒たちが残したいたずら書きを見つけたかもしれない。
「山下先輩、大好きです♡」






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入道雲が浮かぶ真夏のグランドで友達とドッジボールをした後に水飲み場で飲んだあの水は、どんな飲み物よりも美味しい。スポーツ刈りの頭を蛇口の下に持っていき目をつぶる。頭から首筋に流れ落ちる水の音と蝉の泣く声が聞こえただろう。






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畳の図書室で江戸川乱歩を夢中で読んでいる時、ふと視線を本から外し上に向けると、額縁に入った歴代の校長先生たちと目が合いしばらく見つめ合ってしまった文学少女もいるだろう。






オーストラリアでは古い建築物の外部や美しい部分だけを上手く残し、超近代的な設備を整えた建物にしてしまうケースが多い。
もちろんそういう建築方法はお金がかかるだろうが、全てを壊してしまえばこの時点で歴史は消えてしまう。
この美しさ、あらゆる方法で出来るだけ長く保ち続けて欲しいと思う。



明るく、明るく、すこやかにのびよう


はたして僕は、あの学校で健やかにのびたのだろうか?
うん、きっとのびた。






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by somashiona | 2008-10-30 20:57 | デジタル

タスマニアで生きる人の日本の旅




今年、僕は日本を味わった。
日本の夏にどっぷりと浸かった。
8月から9月にかけて、5週間の旅だ。
あまりにも素晴らしい毎日だったので、何から話しだせばいいのか分からない。
想像を絶する暑さのため毎日10リットルの汗を流したにも関わらず(大げさ)、4キロも太ってしまった。
海外に住むブロガーたちには言いにくいことだが、美味しいものを毎日、毎日たらふく食べた。
日本がいかに豊かな国だったのか、再確認した。
日本は本当に美しい国だと思った。


旅のはじまりは四国だ。
ブログをはじめて以来、四国は僕が日本で一番カメラを持って訪れたい場所になってしまっていた。
四国に住むブロガーたち、そう、You, you, あなたたちのせいだ!
「これでもか、参ったか!」と見せるあの美しい写真たちに、僕はオーストラリアの離れ島でノックダウン寸前の状態だったのだ。


ひさびさの日本、しかも四国、最高。
僕は日本人だが、北海道で生まれ育った僕にとって、しかも海外生活がもう10年以上になる僕にとって、四国はほとんど外国だった。
僕がガイジンになってしまったのか?(害人じゃなくて)
いや、四国は日本の中の外国、間違いない。
たぶん、日本という国が自分たちの持つ美しさを否応無しに捨て去りながら進化していく中で、四国はそのスピードがゆっくりなのだ。
だからきっと逆説的に四国は他の都道府県と性格を異にした、日本の中で最も日本らしい外国になっているのだろう。
日本に住むサムライ魂を持った男が一般の日本人から精神的に距離を置くように。


憧れの愛媛県。
ブログのコメント欄を通して交流させてもらっていたFさん夫妻に2日間お世話になった。
それはもう、至れり尽くせりのおもてなしを受け、愛媛を100%堪能できた。
見るもの全てがもうめちゃくちゃ新鮮で、僕の写欲は常に沸騰状態。
案内をしてくれているFさんそっちのけで、あっちでカシャ、カシャ、こっちでカシャ、カシャと僕はシャッターを切りまくり。
「初めて会う人なんだからさ、ちょっとはまともな会話をしなさいよ!」とFさんに言われなかったことがほとんど奇跡だ。(え、思ってた?)
カメラを持つとすぐこれなんだか、、、これだから写真オタクは困る。
Fさん、ごめんなさいでした。


情熱的に撮影したものの、結局僕は外国人の観光客が撮るような写真ばかりをコンパクトフラッシュの中に溜め込んでいた、、、。

やっぱり僕がガイジンだった。






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by somashiona | 2008-10-28 21:42 | デジタル

小悪魔プリ〜〜〜ズ!





特別なイベントのない週末はビーチに行くか、どこか近くの公園をてくてく歩く。
ビーチではすぐに子供たちが砂遊びに夢中になるので、僕はデイパックから本を取り出し、用意しておいたコーヒーを飲みながら砂浜に寝転がって読書にふける。
公園の場合はビーチと違って子供たちが一カ所で夢中になって時間を過ごすことがないので、ひらすら歩いたり走ったりを繰り返すことになる。

子供たちと出かけるときはデイパックの中に必ずティシュー、水、スナックか果物、雨具か温かいジャケットそして帽子を用意する。
この日、うかつにも水を忘れてしまった僕たちは喉がからからだった。
「喉が渇いたなぁ~もう」と僕。
「ダディ、公園の入り口にキヨスクがあったよ」とソーマ。
「ねえダディ、わたし飲み物よりもアイスクリームが食べたい。ねえ、いいでしょう!」とシオナは小悪魔お願いモード。






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「う~ん、でも昨日の晩ご飯の後、デザートでアイスクリームをたくさん食べたでしょう」と自分はすぐに甘いものに手を出すのに子供には厳しい僕。

「ねえ、ねえ、ダディ、お願い。プリ~~~ズ!」






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どうもシオナの「プリ~~~ズ」に僕は弱いのだ。
この小悪魔プリ~~~ズ、年を追うごとに要求の難易度が高くなっている気がする。
結局キオスクが閉まっていたので家に帰る途中でアイスクリームを買い、シオナは大満足。







オーストラリアで暮らしはじめてすぐに、もの凄く驚いたことの一つはティーンエイジャーの娘を持つ親の態度だ。
寿司屋で働いていた時、16、17歳のスタッフに「週末何していたの?」と聞くと「彼女の家に泊まってた」もしくは「彼が泊まりにきていた」と彼らはよく答えた。
最初の頃は「えっ、両親が家にいなかったの?」と僕は聞いていたが、両親は家にいたと彼らは言う。
「んじゃ、夜はどこで寝るわけ?」
考えがすぐそこに直結してしまうのは悲しいが、素朴な疑問だ。
「私の部屋で」「彼女の部屋で」が100%返ってくる答えだ。
「で、するの?」と聞けば、「あたりまえ!」とこれも100%お決まりの答えが返って来る。

こちらでは娘が16歳を越え、ボーイフレンドがいるのなら、親はできるだけボーイフレンドを家に呼ぶようにしむける。
この年頃の男女、やりたいことは決まっている。
親たちもその経験をたくさん積んできているので、子供たちの気持ちは百も承知だ。
親と子供の関係が上手くいっていない家庭で育ったティーンエイジャーはボーイフレンド、ガールフレンドと快適な場所を探して夜な夜な暗闇を徘徊する。
日本と違ってこちらのティーンエイジャーはお金を持っていない。
ラブホテルなどもちろんないこの土地では車の中、野外、悪ガキたちがたむろする家で欲望を爆発させるしかない。
そういうシーンでは決まって飲酒やマリファナがつきもの。
若いカップルの行為が目をぎらつかせた奴らの目に留まれば、かならず厄介なトラブルへと発展する。
ティーンエイジャーの娘を持つ親にとって、家が一番安全な場所、という結論に達するのは自然な成り行きだろう。

こちらでは基本的にどんなことに関しても見て見ぬふりをしない。
問題と思えることがあればそれが問題になる前に話し合い、解決するよう努力する。
きれいごとよりも現実を直視する。
ティーンエイジャーの娘を持つ親の行為はその典型だと思う。

それにしても、それにしてもだ。
シオナがティーンエイジャーになったとき、はたして僕にそれが出来るだろうか?
これはホバートに住み、なおかつ娘を持つ日本人男性の友人たちと集まった時によくあがる話題だ。
夜、娘の部屋からベッドがきしむ音やあの声が聞こえてきたら、、、。
僕も友人たちもそこで弱々しくため息をつく。
いつもは3秒以内で眠りに落ちる僕も、その状況では夜は長いだろう。
そして次の朝、ボーイフレンドの顔を金剛力士像のような顔で睨みつけるに違いない。

「ねえダディ、ジョンを家に泊めてもいいでしょう。プリ〜〜〜ズ!」

ああ、シオナ、あんまり急いで大きくならないでね。






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by somashiona | 2008-10-26 17:23 | ソーマとシオナ

コーエン・ブラザーズ




どう言う訳かオーストラリアに移住して以来、大好きだった映画を楽しめなくなった。
どんなに前評判がいい映画でも観終わったあとに残る気持ちは「こんなのばっかりだよなぁ、、、」か「あ〜あ、なんだか時間の無駄だったなぁ、、、」で、最終的に落ち着く結論は「これに時間を費やすのなら本を読むべきだった」となる。
学生時代、映画館で見た映画の本数年間69本という記録を持ち(この数字にこだわりはない)、ハリウッドに3年以上住み毎日映画漬けだったにも関わらず、最近は観る映画、観る映画、シラケてばかりだ。


先日、テレビの下に積んであるDVDディスクを整理していたらタイトルの入っていないディスクを一枚発見した。
さっそくDVDプレーヤーに入れてみたが読み込めない。
パソコンに入れてみてもダメ。
まったく記憶にないディスクだったので何が入っているのか気になってしかたがなくなり、結局VLCメディアプレーヤーというソフトでこのディスクを開くことに成功した。
このソフト、使うのは初めて。
Macちゃんの画面を食い入るように見つめるとタイトルが浮かび上がってきた。
「NO COUNTRY FOR OLD MEN」そうコーエン・ブラザーズの映画だ。
そういえば、かなり前に知り合いからこのディスクを貰ったっけ、、、。
なんだ、アダルトじゃないんだ、、、と少しがっかりした気持ちを認めつつ、この映画を見るつもりなどなかったのに、数分で僕はこの映画に引きずり込まれた。
美しいシネマトグラフィーとコーエン・ブラザーズ映画特有の緊張感のせいだ。


彼らの映画はどれも好きだが、1番好きなのは?と聞かれたら、僕は「ファーゴ」をあげると思う。
雪の中の映像があんなに綺麗な映画は初めてだったし、あの何とも言えない間(ま)というか、静けさが醸し出す緊張感は他の映画じゃなかなか味わえない。
今回偶然に観た「NO COUNTRY FOR OLD MEN」、「ファーゴ」よりも良かったのでは?と個人的にとてもショックを受けている。
この映画を観終わった後、後悔など一つもなかった。
いや、そういえばあった。
とても大きな後悔があった。
このディスク、日本語字幕はもちろん英語のサブタイトルもついていない(理由は追求しないように)。
たぶん日本語字幕でこの映画を観た人はあまり気がついていないかもしれないけれど、この映画、役者さんたちが話す英語の訛りが半端じゃなくキツい。
映画の舞台がテキサス周辺みたいだからアメリカの南部訛りだろう。
特にトミーリージョーンズをはじめとするオールドメンたちが話す英語が見事に聞き取れない。
おじちゃんたちの会話が分からなければこの映画のタイトルが言っている「年寄りの住む場所なんかもうどこにもねーづら」の心が理解できない。
英語圏に住んでいて英語が理解できなかったときの精神的ダメージは大きい。
(このディスクをくれた100%オージーの彼もこの映画の英語は所々分からなかったようだ)
それにも関わらず、この映画が「ファーゴ」よりもいいかも、と思ったのだから、僕的にはかなりヒットなのだ。
この映画、いずれ日本語字幕でもう一度じっくり観てみたいものだ。






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注)2、3枚目は過去に一度ブログでアップしている写真です。この映画のイメージと相性がいいので再登場です。










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by somashiona | 2008-10-22 10:31 | B&W Print

やっぱり、愛かな?




ファミリーポートレイトは楽しい。
撮影のローケションは出来るだけその家族と関わりのある場所を選ぶように心がけている。
その家族にとってはどうということのない、いつもの散歩道やキッチンの壁紙、そういったものが10年、20年後に写真の中で見ると懐かしさ溢れる大切な思い出の一部になっているはず。
写真スタジオで家族写真を撮るのも特別な儀式のようで素敵だが、ポートレイトを撮る家族が住む家に僕が出かけるようにしているはそのためだ。


今回写真を撮っていて、親が我が子を見つめるときの愛おしさ一杯の眼差しに僕は心うたれた。
写真を撮る時、フォトグラファーはモデルになってくれる人たちがいい表情をするようにありとあらゆる工夫をするが、親が子供を見つめるときのあの顔に勝るものはないだろう。
僕は見たことがないけれど、自分の子供を見つめる時、僕もそんな顔をしているのかもしれない。
子供たちが成長して、思春期に入り、生意気なことや、憎たらしいことを言うようになっても、僕はああいう愛おしさ一杯の顔で子供たちを見つめるのだろうか?
そうだといい 。


愛おしさ一杯の眼差しで見つめる対象が増えれば増えるほど人生は豊かになるだろう。
それが家族だけでなく、他人へ、動物たちへ、自然へと広がっていく心を持てたら、今よりももっといい毎日を過ごせるかもしれない。
それが出来るかどうかは全て自分次第なのに、実行できない人間の我というのもまた手強い。
ファミリーポートレイトを撮っていると、幸せの根底はやはり愛なんだ、という基本的なことを再確認してしまう。










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by somashiona | 2008-10-20 09:47 | 仕事

オリィが主役じゃなかったの?







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みんな、こんにちは。
サムだよ。

身内の自慢話になっちゃうけど、僕のマミィって最高なんだ。
僕たちが生まれる前は筋金入りのバックパッカーで世界中を一人でまわっていたんだ。
ダディが恋に落ちたのもその行動力と違う文化を見ている視野の広さだったらしいよ。


でもね、子供が出来たら(それって僕のことだけどね)どこにも行けなくなるし、何も出来なくなるんじゃないかって少し心配していたんだ。
それで、僕が生まれる少し前にマミィの身体と同くらい大きなバックパックを背負ってインドのカシミール地方の近くにある凄い山を一人で歩きに行ったんだ。
でもね、無責任な現地ガイドに山の中で置いてきぼりにされて大変なことになっちゃったんだ。
あ、この話、詳しくするとこのブログで一週間くらい特集を組まないといけなくなるから端折るけどね。






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オーストラリアのマミィたちは子供が出来て一年くらい経つと決まって皆同じストレスを感じはじめるんだよね。
今まで一所懸命勉強して、仕事を見つけて、キャリアを積んで、そして社会の中で自信を持って生きていけるようになった矢先に、子育てのため一日中家の中で時間を過ごさなくちゃいけなくなるでしょ。
これって精神的にとっても堪えるらしいの。
社会の中で自分が価値のない人間になってしまったように感じるらしいんだ。
そんなこと全然ないのにね。
子供からも、ダディからも離れて、一人で行動する時間が欲しくなるんだって。
そして、多くのマミィたちは僕たち小さな子供をチャイルドケアーに預けて働きはじめるの。
マミィも働かないと食べ物がなくなっちゃうお家はしょうがないけどね。
でも、そんな心配のないお家のマミィもやっぱり働きはじめるの。






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僕のマミィもきっとそうなるだろうと思っていたのに僕が生まれてから考え方がガラッと変わっちゃったんだよ。
僕と一緒の時間が楽しくてしかたないんだってさ。
毎日毎日変化する僕やオリィの様子を見逃したくないんだってさ。
たくさん絵本を読んで、僕やダディの身体にいい美味しいものを、あれこれ工夫して作るのが楽しくてしかたないんだって。
あ、オリィはまだいろんなものが食べられないけどね。
こういう心境の変化に一番驚いているのは、他の誰でもないマミィ本人らしいよ。
女って不思議な生き物だね。
男の僕には不可解なことばかりだよ。






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ところでね、マミィって料理の達人なんだ。
今ね、マミィとオリィがブランコに乗っている裏庭を家庭菜園にする計画中なの。






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みんな、パーマカルチャーって言葉、聞いたことある?
パーマカルチャーって持続可能な農業を土台にして持続可能な文化を作っていこうという社会的な運動のことらしいんだけど、タスマニア出身のビル・モリソンっていうおじさんが1973年に大学で教え始めたのがはじまりらしいんだ。
マミィの考える理想的な暮らしがこのパーマカルチャーにどうやら近いらしいんだよね、僕は子供だから難しいことは分からないけどさ。
マナブちゃんはポッサムの着ぐるみを着てマミィの家庭菜園から新鮮なバジルやトマトをしっけいして美味しいパスタを作る夢を見ているみたいだよ。
マナブちゃん、タスマニアにはそんな大きなポッサムいないよ。






ところで今回のファミリーポートレイト、オリィが主役のはずなのにさ、なんだかマナブちゃん、オリィよりも僕のマミィばっかりパチパチ写している気がするよ。
だいたい写真写す時にね、「さあ、それじゃ服脱ぎましょうか」って、どうしてマナブちゃんはいつも言うわけ?






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by somashiona | 2008-10-18 15:41 | 仕事

男の絆ってやつですか?







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こんにちは、みんな。
僕が誰だか分かる?
僕の名前はサム。
前に一度マナブちゃんのブログで紹介されたんだけど、覚えてる?






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そうこれが2年前の僕さ。
2006年の8月にマナブちゃんがEOS10Dって書いてある黒い箱でこの写真を写したんだ。
その時の記事は 「ここ」で読んでね。
僕のダディとマミィがマナブちゃんにファミリーポートレイトっていう写真をまたお願いしたんだよ。
マナブちゃんはまた黒い箱を持って来たけど、それにはEOS40Dで書いてあったよ。

今回の写真の主役はどうやら僕じゃないらしいんだ。






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そう、僕に弟が出来たんだよ。
オリィっていうの。凄く可愛いんだ。
仕事から帰って来るダディの足音が聞こえると、僕はいつも通りドアの陰に隠れてダディを驚かすんだ。
ダディは僕を捕まえて、それからぎゅうぎゅうってハッグして、夕立みたいなキスをして、そしてまた抱っこして、僕はめちゃくちゃハッピーな気分になるんだ。
それから今度はダディ、オリィをベイビーベッドから取り出して、僕にしたのと同じことをオリィにもするんだ。






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もちろん僕のことを忘れられちゃ困るから、ダディがオリィにキスしている間も僕はダディの足に絡まったり、オリィのほっぺたの横に僕の顔をおいて、自分の存在をアピールするんだよ。






僕たちの生活にオリィが加わってから僕とダディの関係が少し変わったような気がするの。
なんて言うのかなぁ、、、男の絆っていうやつが芽生えてきたような気がするんだ。
僕みたいな子供がこういうこと言うのもなんだけどね、でもなんかそう感じるの。






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僕の家はマウントウェリントンの麓にあるから、裏庭から外に出るとすぐに山の中なんだよ。
ダディもマミィもアウトドアが好きな人たちだから、僕たちはいつもたくさんの時間を森の中で過ごすんだ。






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森の中ではね、この男の絆っていうやつが一層強まるんだよね。
だって、家の近くとはいえ森の中には川も流れているし、足を滑らせると危険な崖もあるし、ダディが嫌いなトゲトゲのブラックベリーの蔦や蜂なんかもいるから僕みたいな子供でもいつもと違うアンテナが立って、どこか神経が敏感になるんだ。野生の本能が目を覚ますのかな?






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それで、ダディもいつもの10倍くらいアンテナを忙しく動かして、あらゆる危険から僕を守ろうとする男性だけど母性が働いて、僕たちの関係はいつもよりもっと、もっと近くなるんだよね。
人間が洞穴に住んでいた時代から男たちは森の中で狩りをしていたでしょ。
静かに動物を追いかけるその仕事は言葉よりも心で感じる無言のコミュニケーションが大切だったらしいんだ。声を出したり、音を立てると獲物は逃げちゃうからね。
だから男同士で自然の中に入ると本能的に助け合い、お互いを信頼し、その絆を強く意識する古来から男の身体の中に埋め込まれていた細胞が目を覚ますような気がするんだ。
子供の僕が言うのも何だけどね。






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僕だけじゃなく、子供って自然の中に入るとダディやマミィよりも先に歩きたくなる。
その先がどうなっているのか知りたくて、足が勝手に先へ先へと進むんだよね。






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でもね、どんなに遠くまで行っても振り返ってみると、そこには必ず僕を見つめるダディの温かい目があるって僕は知っているんだ。
で、僕はまた先へ、先へと進んじゃうわけ。






あのね、さっきからさ、ダディ、ダディって言ってるけど、やっぱり一番いいのはね、ダディとマミィに挟まれてたくさん構ってもらっているときなの。






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それからね、もっと好きな瞬間は、ダディとマミィが見つめ合って、幸せそうに笑っているときなんだ。
僕みたいな子供が言うのもなんだけどね。






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あ、そうだ、これを読んでいる人たちに一応言っておくけど、僕が話せる単語は、まだマミィとかノーとかだけなの。
だから、これは僕の心の声ってやつなの。
んじゃ、またね。












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by somashiona | 2008-10-14 23:12 | 仕事

カモノハシはE.T.だった?




昨夜、子供たちとDVDでスピルバーグ監督の「E.T.」を観た。

この映画、僕が道南の松前町に住んでいた時の1982年に公開された映画だ。
僕は高校生だった。
大の映画好きだった僕は友人と一緒に、この映画を見るため朝一番の汽車に乗って函館にでかけた。ちょっとした小旅行だ。
映画館に入ったときはほとんどお客さんが入っていなかったので、僕も友人も周りに遠慮なく肩を震わせ大泣きした。映画が終わって館内の照明が明るくなった時、がらがらだった館内はいつのまにか満員になっていた。お客さんたちのくすくす笑う視線を受け、僕たちは恥ずかしさのあまり席を立ち上がれず、次の回の上映も続けて観てしまったという思い出がある。


昨夜、ソーマは「ジョーズ」を観たがっていたが、シオナが怖い映画は夜夢に出て来るから嫌だと言い張り、結局「E.T.」を観ることになった。
家の中で映画を観る時、部屋の明かりを暗くして、僕がソーマとシオナに挟まれるかたちで一緒にソファーに座り、ポップコーンやチップスを食べながら映画鑑賞をするという子供たちが作った暗黙のルールがある。
なので以前観たことがある映画でも最後まで彼らに付き合わないといけない。
やれやれ「E.T.」かよ、と心の中で思いながらこの映画がはじまったが、最終的に大泣きしていたのはやはりダディだった。
お前たちよくそんなにクールに観ていられるな、エリオット(主人公)が泣いているのを見ても平気なのか?と言うと、だってこの映画、今日で4回目だもん、と二人は答えた。
この映画、自転車で大きなお月様を背景に空を飛ぶシーンしか記憶していなかった僕にはとても新鮮だった。
はじまりから終わりまで、まったく隙のない映画だ。
あまりにもよく出来ていて感心してしまった。
三人兄妹の妹役だったったドリュー・バリモアが可愛らしい。この後ドラッグで苦しむ人生が彼女を待ち受けているだなんて、この時は誰も想像しなかっただろう。彼女は9歳からお酒を飲みはじめ、12歳の時にはすでにコカインに手を出していたと言われている。
苦しいリハビリのあと、みごとハリウッドに復帰した。


Hey Soma, what does E.T. stand for? (ソーマ、E.T.って何の略?)
Extra Terrestrial!(地球外生命体!)とすぐに返事が返って来た。
ダディ、Extra Terrestrialはね、weird(気味の悪い、不可思議な)っていう意味もあるんだ。
イギリス人がタスマニアに来てはじめてplatypus(カモノハシ)を見た時、彼らはカモノハシをExtra Terrestrialって呼んでいたんだよ。
ホントか、ソーマ?カモノハシはE.T.だったの?
うん、学校でそう習ったもん。
おまえが生まれた時、ダディもソーマをE.T.って呼んだんだ。
え、どうして?
だって身体赤いし、しわくちゃだし、ダディにとってはね、未知なるものとの遭遇だったんだよ。
、、、、、。
いやぁ〜い、ソーマはE.T.だぁ〜!
シオナ、うるさいって!僕がE.T.ならシオナはカモノハシだ!


この夜、僕と子供たちは、「E.T, phone, home,,,」と言いながら、何度も互いの人差し指をくっつけあった。







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by somashiona | 2008-10-12 08:48 | ソーマとシオナ

老人とダイアン・アーバス



ロスアンジェルスの学校で写真を学んでいた時、授業は35mmのカメラからはじまった。
学校指定のカメラはニコンのFM2だ。もちろんフィルムカメラ。
その後、6x6版や6x7版などのミディアムフォーマットカメラを学び、つぎに4x5版のラージフォーマットカメラの使い方を教えてもらった。
毎回の授業でアサイメント(宿題)がでる。
一度でも提出しなかったり、合格基準をクリアしなかったら即落第だ。
そのころの僕はミディアムフォーマットカメラもラージフォーマットカメラも持っていなかったので、毎日学校からカメラを借りていた。
それは他の生徒も同じだ。
みんな貧乏学生で、お金はフィルム代と暗室の薬品に消えるのだ。
学校が用意していたミディアムフォーマットのカメラがハッセルブラッドなどであるはずがなく、ヤシカ、ゼンザブロニカ、マミヤなどが生徒の貸し出し用カメラだった。
生徒たちはアサイメントを少しでも早く、コンディションのいいカメラで終わらせようするのでいいカメラはすぐに貸し出し中になり、多くの生徒が文句を言っていた。

僕がはじめてミディアムフォーマットで撮影したのはヤシカの6x6二眼レフだった。
以前、僕のブログで紹介したがこれがその写真だ。






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学校のアサイメントの為に撮ったのだが、二眼レフのこのカメラを手にした時、同じアパートメントの1階に住んでいたゲイの彼を(彼女を)被写体にすると決めていた。


大好きなダイアン・アーバスに捧げる写真を撮りたかったのだ。


そして、この写真を撮った翌日、僕はなんと、学校の貸し出し用カメラで6x6版のマミヤの二眼レフカメラを一台見つけた。
それは古く、重く、使いにくく、学生からは最も人気のないカメラだったのだが僕にはまったく問題なかった。
問題ないどころか、そのカメラは僕にとって特別な輝きを放っていたくらいだ。
それはそのカメラが僕の憧れの写真家、衝撃的を受けた写真家、伝説の写真家であるダイアン・アーバスが使っていたカメラだからだ。
彼女の作品は6x6の正方形に代表され、そのほとんどはマミヤの二眼レフカメラで撮ったと本で読んだことがあった。






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(ダイアン・アーバス写真集『An Aperture Monograph』の表紙より)







あまりにも有名な写真家なのでここで彼女の話はしないが(本当は語りたくてしかたがない)、ウィキペディア(Wikipedia) では彼女をこう説明している。
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ダイアン・アーバス(Diane Arbus, 1923年3月14日-1971年7月26日)とは、アメリカの写真家。ニューヨークに生まれ、ニューヨークに没する。
1940年代から、主としてファッション写真をこなし、夫とともに、「ヴォーグ」、「ハーパース・バザー」、「エスクァイア」などの雑誌で活躍。その後、フリークス(肉体的・精神的な障害者、肉体的・精神的に他者と著しく違いがある者、他者と著しく異なる嗜好を持つ者など)に惹かれ、次第に心のバランスを崩し、自殺。
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あれから長い月日が経ったが、どうして彼女があんな風にフリークスを撮れたのか、どうしてどの被写体も100%彼女に心を開いていたのか、The family of manという写真展で彼女の写真が展示された時、多くの人たちが彼女の写真につばを吐きかけたのか、最近やっと分かるような気がする。

彼女はモデルになってくれたフリークスたちが喜ぶような写真を撮ったわけでなく、かといって世間に対する見せ物としてフリークスたちを撮ったわけでもない。
美しい彼女とフリークスたちは見かけこそ違っていたが、本質的にまったく同じタイプの人間だったに違いない。
だから彼女は彼らの世界にすんなりと入り込み、彼らも同じ匂いを嗅ぎ付け彼女を受け入れたのだろう。

写真を学んでいた当時、学生たちはインパクトのある被写体を常に求めていた。
ホームレス(この言葉、今はダメだっけ?)ゲイ、レズビアン、ジャンキー、病気の人たち、ギャングなどは学生たちがターゲットにするお決まりの被写体だ。
そういう被写体がいけないと言う気はもちろんない。
だけど、ダイアン・アーバスは写真のインパクトを求めてフリークスたちを選んだわけではない。
彼女の写真が今見ても、何度見ても胸に突き刺さるのは、選んだ被写体たちが、実は彼女の心の拠り所だった、ということが真っすぐに僕に伝わってくるからだろう。
彼女はフリークスたちの姿を借りて、自分自身を撮っていたのだと思う。
自分探しというようなテーマは時を越え、世代や性別を越え、国を越える。
自分自身を隠さず100%出して来る作品の力は凄まじい。
最近、自分の写真を見ていてよく撮れていると思える写真はやはり自分との関係性のある写真なのだということに気がつく。
どんなに綺麗な女性を上手くまとめて撮っても、そこに自分との関係性がない写真はどこか虚しい。
だからといって、モデルになってくれた女性に深い関係を迫るわけにもいかない。
こういう写真を撮った後、はい、綺麗ですねぇ、、、の後の言葉が出てこない。


自分の心の底が何を求めているのか、それを見つめ続けるのは苦しいことだ。
多くの人がどこかある時点で自分の心の叫びに目を背け、そんなこと考えたってしかたないじゃない、はやく大人になんなきゃダメだよ、と言い聞かせ自分らしさを少しずつ捨てていく。
皆が気にしていること、世間で良いと言われていること、これなら大勢の人が頷くだろう、という方向へ徐々に、徐々に自分を向かわせ安心させる。
そして気がつくと何も感じられない人間になる。
いい機材を持っていても、写真の技術があっても、感じられなくなった心では感じるものを撮れるわけがない。


自分でも理由は分からないのだが、シェフィーフドに住むヨハンおじいさんと出会って以来、妙におじいさん、おばあさんに心弾かれる。
彼らと一緒にいると心安らぐ。
おじいさん、おばあさんの写真を撮りためているわけでは決してないのだが、自分の写真の中に頻繁に出て来る。
これは一度真剣に向き合うべき被写体なのではないかと最近思いはじめている。
身体の奥から自然と湧き出るという意味では女体を撮りたいというあの欲求に近いのだが、それでいてまったく別次元の心の欲求なのだ。
さて、それを撮ってどうするのか?
時間やお金をかける意味や価値があるのか?

そんなことは分からないに決まっている。












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ダイアン・アーバスの作品は http://photography-now.net/diane_arbus/portfolio1.html ここで見れます

彼女のプロフィールは http://www.artphoto-site.com/story77.html
こちらで






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by somashiona | 2008-10-10 23:27 | B&W Print

たまには愚痴ってみましょうか




ブログをはじめた時、日記スタイルのブログにはすまい、と決めていた。
だけど今日は日記スタイルでいこうと思う。


ここ2週間、僕は毎日朝7時から夜中の12時までパソコンの前に張り付いていた。
まとめなくてはいけない画像が溜まりにたまって次の撮影に進めなくなってきたからだ。
作業の効率化を図ろうと思い、2日目にLightroom2(画像処理ソフト)をネットで購入したが、これが不幸のはじまりだった。
いや、誤解しないで欲しい、Lightroom2は素晴らしいソフトだ。
ただ僕の要領が悪かっただけの話。

Lightroomは以前から使っていたのだがパソコン嫌いとマニュアル恐怖症のためごくごく簡単な操作のしかたしか知らなかった。
以前のデータを新しくバージョンアップしたこのソフトにどうやって移行すればいいのかという疑問が発端となって、このソフトを購入して2日間、まったく仕事をせずひたすらインターネットでチュートリアルビデオやこのソフトのスペシャリストのサイトを見てLightroom2について学んだ。
目から鱗の情報をたくさん得て、これでこの後の画像処理はスムースにいくだろうと高を括っていた。
しかし、物事はそう上手く進まない。

あまり良く分かっていない僕のMac君を色々といじってみたせいか、パソコンがフリーズしまくった。
この問題を解決するため、約3日間インターネットで原因を調べ続け、Macを使っている知り合いに電話をかけまくり、ありとあらゆる修復ソフトを試してみた。
この間、僕は猛烈にイライラした。
300回ほど舌打ちをし、F○ckと130回ほど叫び、少なくなってきた貴重な髪の毛を70本ほど引き抜き、鉛筆の芯を6回折った。
フリーで仕事をしている人間にとって努力しているにも関わらず、お金を生み出さない時間はストレスだ。
これが撮影のためのライトのテストや、新しく購入したカメラの使い方を学ぶため時間を費やすのならまだ納得がいくし、ある意味、楽しみでもある。
しかし、大の苦手であるパソコンのソフトウェアについてやパソコンのトラブル解決のため、大嫌いなパソコンの前に座り続けるのは僕にとって拷問でしかない。
この話を親友のフォトグラファーであるピーターにすると「パソコンやソフトウェアのことで時間を費やすのは今日ではフォトグラファーの大切な仕事の一つだ。トラブルに遭うたび新しいことを学び、それが次の仕事に活きるんだ」と言われた。
確かに今の職業フォトグラファーは昔ながらの写真の技術を知っているというだけでは充分ではない。
写真の技術のいう言葉の中にはデジタルテクノロジーをプロとして理解していること、それに付随するコンピュータテクノロジーを多少なりとも知っているという意味合いが含まれると思う。
そしてこれからはこの分野の知識がもっと必要になるだろう。
新しいカメラが出るたび1カットあたりのデータが重くなり、データが重くなると処理能力の高いパソコンが必要になり、新しいパソコンになるたび新しいOSの特徴や、それに付随するソフトを学ばなければいけない。
モノクロフィルム、現像液、暗室、古いカメラと古いレンズを使い、自分の作品作りに専念し、それで生計を立てているフォトグラファーも世界中にいるかもしれない。
しかし、オーストラリアに移住してから一度もフィルムで仕事をしたことのない僕にとっては縁のない世界だろう。
やはり地道にコンピュータテクノロジーを学び、明日への糧にするしかない。

やれやれ、美女がたくさんいる南の島のジャングルの中で、今日は魚を何匹釣ったとか、あそこの丘のブドウが今食べごろだから皆で摘みに行こう、などという話をして、のんびりと生きていけないものだろうか?


よし、ブログで愚痴ったらすっきりした。
明日から2日間は撮影だ。
張り切っていい写真を撮るぞ〜!


というわけで、今日はテキストと関係のないソーマとシオナの写真。






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基本的に子供は水辺が大好きだ。
僕の子供の頃もそうだったが、木の枝や葉っぱなど架空の船を水の上に浮かべて、空想の物語の世界にすぐに入り込む。
川や海など水のある場所に子供たちがいるときはカメラを持っていても彼らから目を離してはいけない。
ソーマは来月9歳になるが、それでも足を滑らせ、服を着たまま水の中に落ちれば溺れる可能性もある。






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彼らの空想の世界の邪魔をしないよう、何かあった時に備えて彼らがいる岸のほうへ橋を渡って移動する。
するとソーマがシオナを抱きしめているのが見える。
ソーマがこういうことをやっているときはたいていの場合、泣かしてしまったシオナをダディに見つかる前に何事もなかったかのように繕うための証拠隠滅作戦だ。
「どーした?」と僕が橋の上から声をかけると「なんにも」とソーマが答え、「ダディ、、、ソ、ソーマがねぇ、、、プリンセスが乗っている私の船に、、、石を投げて沈めたのぉ、、、わざとにやったのよぉ、、、」とシオナは泣きはじめた。

やれやれ。






Richmond, Tasmania















注)僕のブログに関してメール送ってくれている皆さん、返信はもう少しお待ちくださいね。






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by somashiona | 2008-10-08 22:37 | ソーマとシオナ

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