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怪しい者じゃございません



取材旅行もちょうど半ばにさしかかった。
昨日の時点でレンタカーの走行距離は約2500km。
オーストラリアは本当にでかい。

今日は久々の完全オフだ。
昨日の夕方、西オーストラリアのパースに戻り、今日はほとんど何処にも行かずホテルの部屋でひきこもりをしている。
連日、朝5時起床が続いていたので、今日の9時起きは夢心地だった。
バスタブにゆっくりつかり、Tシャツや下着を洗濯してから本を読む。
いいホテルの部屋はいつまでもそこにいたくなる。

今回の旅行中は松本清張の「砂の器」にハマっている。
もう古典と言っていいほど古く有名な本だが読むのは初めてだ。
西オーストラリアの蒼い海と松本清張、全然合っていないが、そのギャップがいい。

明日はメルボルンに飛びタスマニアに戻るが、それから再びタスマニアでの取材旅行が待ち受けている。
気が抜けない。



さて、久しぶりにブログの更新。
お題は「怪しい者じゃございません」


こう言うととても怪しい人と思われるかもしれないが、僕は物干竿に揺れる洗濯物を撮るのが好きだ。
洗濯物は多くを語る。
オーストラリア名物のヒルズホイストという巨大な傘を思わせる物干竿に揺れる洗濯物を見ていると、家族構成、年齢、持ち主のテイスト、所得層などがすぐに分かる。
これくらい生活の匂いをぷんぷんと漂わすものはない。
洗ったばかりで匂いはいいのだが。


僕のようにフラット(アパート)に住んでいると洗濯物を干す場所は共同だ。
天気のいい午前中などは同じフラットに住む人たちとよく鉢合わせになり、世間話をしながら青空の下で洗濯物を干す。
こちらは若い女性も躊躇せず下着を外で干す。
なので、何処の部屋のどの人がどんな下着を身に着けているのかは皆が共有する情報だ。
うぅ〜ん、健康的。
ちなみにオーストラリアで下着泥棒の話を聞いたことがない。
これって、ひょっとして日本特有の犯罪?

車で旅をしていて、広い牧場の中にポツンと現れる民家の庭にぶら下がっている洗濯物などもう最高だ。
カウボーイたちのチェックのシャツや擦り切れたジーンズの横に子供用のくまのプーさんのTシャツと奥さんのパジャマなんかが物干竿にぶら下がっていたら、それはもう撮らずにはいられない。
しかし、庭の塀越しに洗濯物にレンズを向ける東洋人の男の姿はどう見ても怪しい。
いくら僕が精一杯の笑顔を浮かべて「怪しい者じゃございません」と言ってみても、十分に怪しい。













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by somashiona | 2009-01-25 23:34 | デジタル

女の人生にはけじめが必要




ミーガンとマイケルの結婚式は彼らが住む家から徒歩でも数十分の住宅街の中にある公園で行なわれた。
場所の予約もなく、雨が降っても隠れる場所がないので、正直言って僕はかなり心配だった。
式を行なう場所でたくさんの家族連れがピクニックをしていたらどうしよう?
もし雨が降って女性たちの化粧が崩れたら、どうやっていい写真を撮ろう?
写真の仕事は本番に備えて想像力を発揮し、できるだけの準備をするのだが、それでも結局はその時になってみないと分からないことが多い。
二人と関わる親しい人だけが公園に集まり、朗らかに式は進められた。
セレモニーの後は近くのレストランで楽しいパーティが開かれたが「アット ホーム」というフレーズがまさにピッタリな二人のウェディングだった。






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ミーガンとマイケルにはすでに1歳の子供がいる。
オーストラリアでは結婚していないが子供がいて、いわゆる普通の家族とまったく同じ暮らしをしている人がたくさんいる。
どこからどう見ても夫婦なのだが彼らは相方をマイ ハズバンドやマイ ワイフと呼ばず、マイ パートナーという言い方をする。
詳しいことはよくわからないが、そういう関係のことをディファクトと呼び、法律上の扱いは妻や夫の立場とまったく変わりがないらしい。
今までディファクトの関係でまったく問題がなく事が進んでいたのに、ミーガンやマイケルのようにある日突然結婚をするカップルもよくいる。
彼らに「どうして今更結婚する必要があるの?」というとても失礼な質問をしてみるとマイケルは「そう思うだろ、僕も同じことをミーガンに何度も聞いたよ」と答え、ミーガンは「女の人生にはけじめ必要なのよ」と答えた。
僕はマイケルの肩を叩いて「男らしい結論を出したね」と言った。
彼は僕を見て、おどけた調子でウィンクしてみせたが、式が無事に終わってもっとも幸せそうだったのは他ならぬマイケルだった。






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式の翌日、改めてウェディングの写真を撮ることになっていた。
僕はこのパターンが好きだ。
結婚式当日はドキュメンタリー的写真を撮るように心がけ、別の日に僕個人も楽しめる特別なポートレイトをじっくりと撮れるからだ。
彼女が生まれ育った両親の家は海のすぐそばにある。
マイケルがミーガンに愛の告白をしたのも実家のすぐそばにあるビーチだったらしい。






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話は少し変わるが、結婚式の写真を撮る時に僕が心がけていることは何十年かの時を経たとき、そこに写っているものがボディブローのように(適切な表現でない)彼らの心にしみるような写真を撮ることだ。
ただ記録的に出来事を追いかけるのではなく、ただ見ため的に綺麗な写真を撮ることでもない。
式に招かれた人たちがどんな眼差しで二人を見つめていたか、お父さんやお母さんが自分の娘や息子をどんなに誇らしく思っていたか、そういうことが後でしっかりと伝わる写真を撮りたいと思っている。
ポートレイトの場所も彼らにとって思い入れのある場所の方がいい。
この日はミーガンの実家でちょっとクラッシクなポートレイトと思い出のビーチ周辺で自然と二人が一体となったポートレイトを撮ることにした。
ちゃんとした靴を履いていても歩きたくないような草むらの中に入ってもらい、ウェディングドレスが泥やホコリだらけになり、スーツがしわくちゃになっても二人は良い写真を作れるよう僕の提案をなんでも受け入れてくれた。
写真はフォトグラファーの努力だけでは決して撮れないのだ、ということを改めて確認し、僕は二人に感謝した。






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さて、ここで問題です。
マイケルの趣味は何でしょう?
1、乗馬
2、チェス
3、ダイビング




答え




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3、ダイビング












また、また話はまったく変わるのだが、先日引っ越しをした。
何の準備もしないまま引っ越しの日を迎えてしまって大変なめにあってしまった。
引っ越しを手伝ってくれた料理人のコージは「今まで手伝った中で一番ひどい引っ越しだ」と何度も僕を責め、腰の悪い僕のために重たいテーブルや今まで撮ったネガやプリントがぎっしりと詰まった数々の段ボール箱を運んでくれた。
手伝ってもらっているという負い目がある僕は、延々と続く関西弁の責め苦に涙を堪えてじっと耐えた。
とりあえず寝る場所だけはなんとか確保したが、しばらく取材旅行に出るため、後数週間は段ボール箱の山と付き合うことになりそうだ。
引っ越しが趣味だという人がたまにいるが、僕にはどうしても理解できない。
あんなめんどくさいこと、どうして好きになれるのだろうか?
今まで住んでいた山の上から、今度はその山を降りたところに移動しただけなのだが、本当にもうこりごりだ。
新居レポートはいずれしようと思っている。
え、いらない?








しばらくブログの更新ができなくなりそうだ。
決してヤメたわけではないので、「タスマニアで生きる人たち」を忘れたらダメでチュ♡












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by somashiona | 2009-01-17 16:10 | 仕事

幸せの絶頂で



幸せな人びとを撮っていて気がついたことがある。

人は嬉しいと歌をうたい踊りだすが






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女性は幸せの絶頂を噛み締める時






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かたく目を閉じる傾向がある。






どうしてだろ?






あっ、彼も幸せの絶頂、、、。






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by somashiona | 2009-01-10 22:33 | 仕事

父の視線



結婚式のセレモニーがはじまる5時間前に僕は新婦の家を訪れた。
既にヘヤードレッサーが来ていて彼女の髪の毛を整えている。

結婚式写真を撮る仕事で僕はこの時間が一番好きだ。
髪を整え、化粧をし、ウェデングドレスを着るという時間の流れとともに新婦の顔つきがだんだんと変化するのがハッキリと分かり、僕自身の気持ちも昂揚する。
新婦と最も関係の深い人たちもこの場に集まる。この時間に結婚式に参加する大切な人たちとコミュニケーションをとり、写真撮影をする部外者ではなく、この式を祝福する家族の一員となることができる。
メイクアップの仕事をしていたことがある妹さんが新婦である姉の化粧をしているとき年配の男性が部屋に入ってきた。
彼の視線は化粧をされている新婦の顔に釘付けになったまま誰とも言葉を交わさない。
新婦の顔を見る彼の眼がみるみるうちに潤んできた。
父親だ、と思った。
彼の存在に気がついた妹が「あら、お父さん、来ていたの?」と笑った。
父の顔を見つめた新婦に父親は何も言わずただ頷き、そして微笑んだ。
すると今度は娘の瞳に涙があふれた。






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結婚式写真に限らず、イベントもの、雑誌のストーリーなど人が集まる場所を撮影するときキーパーソンを素早く嗅ぎ分けないといけない。
結婚式の場合、新郎新婦がもちろん主役なわけだが、このストーリーに色を添えるキーパーソンが必ず存在するのだ。
この時、父親の眼に涙があふれるのを見て、彼がこのストーリーのキーパーソンだと確信した。






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この日、父親は愛情溢れる視線を一日中娘に注いでいたが、結婚式のセレモニーで彼が言葉を述べるときは頑に娘から視線をそらし続けていた。
どんなことがあっても娘の顔は見まい、と神に誓った神父のようだ。
チラリとでも娘の顔を見てしまうと高まった感情が爆発してしまい収拾がつかなくなってしまうことを本人が一番良く知っているからだろう。
娘もこの時は必死に父の顔から眼をそらしていた。
この二人の攻防をレンズ越しに見ていた僕は号泣寸前だったが、僕が二人から眼をそらすと仕事にならないところが辛いとこ。





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結婚式のセレモニーが終わってホッとした二人は大きな木の影で嬉しそうに頬を寄せ合っていた。






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by somashiona | 2009-01-07 23:06 | 仕事

幸せなら手をたたこう




皆さん、明けましておめでとうございます。
あれっ、遅すぎ?
ごめんなさい、昨年28日から今日まで仕事が続いていて、いまやっと全てを終えたところなんです。
僕の正月はこれからはじまります。

2009年、今年はどんな年になるのでしょう。
僕はニューイヤーのカウントダウンをフォールスフェスティバルという大野外音楽祭の会場で迎えました。音楽祭を見に来た人たちは3日間全員テント生活で、広大な土地に広がるテントの海は壮観。昔ウッドストックという伝説的な大野外音楽祭がありましたが、フォールスフェスティバルはまさにそんな感じだ。
僕は仕事でそこにいたのだけど、仲の良い多くの友人たちもこのフェスティバルを見に来ていて、カウントダウンのハグを彼らと分かち合うことができた。
シドニーで新聞の写真部のデスクをやっていた知り合いと偶然そこで会い、気持ちよく酔いがまわった彼が突然真顔で「マナブ、2009年の誓いは何だ?」と聞いてきた。
仕事を終えたばかりの僕は脳が疲れきっていていい答えが見つからず、代わりに彼の2009年の誓いを尋ねた。
「いいか、よく聞いてくれ、僕たちはね、世界のため、地球のため、何かしないといけないんだ。今年はね、地球の環境を守るため自分に何ができるかを考え、そして具体的行動を起こそうと思っている。写真や文章で何かを伝えるとかそういうことじゃないんだ。自分の身体を使って直接この地球を守るんだ。」と言った後、「そしてね、僕たちは踊るべきなんだ。うつむいてちゃダメだ!音楽に合わせて踊るんだよ。恋人と、友人と、一人だっていいんだ。アティチュード(態度)が世の中を変えていくんだよ」と言ってビールをまき散らしながら、群衆の中に再び姿を消してしまった。

月並みだが、世界が少しでも平和になり、愛する人を失う人間が一人でも減る2009年であって欲しいと思う。

今年のブログをどんな写真ではじめようかと考えた。
幸せな写真がいい。
明日お客さんに渡すディスクをたった今焼き終えたところだ。
先月28、29日と2日間に渡って撮影したウェディングの仕事だ。
2000カット以上にわたる彼らの幸せな写真を見ていて、僕もハッピーだった。
この写真を載せたいと思い、お客さんに電話をしそのことを伝え、快く承諾を得た。
彼らは自分たちの結婚式の写真を最初に僕のブログで見ることになる。
これが広告やメディア媒体でなく、一般のお客さんの為に写真を撮る仕事のいいところ。(笑)

これらの写真を処理しているとき、ある歌が頭の中で何度も繰り返し流れていた。

♬ 幸せなら手をたたこう、幸せなら手をたたこう、幸せなら態度でしめそうよ、ほらみんなで手をたたこう ♫

そうだ、これが2009年、僕の基本方針だ。
「幸せなら態度でしめし、不満なら態度で示す前に解決策を練る」これがいい。


マイケルとミーガンの結婚式、幸せなら態度でしめす人のお手本だ。






皆さん、今年も「タスマニアで生きる人たち」をよろしくね!












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by somashiona | 2009-01-06 15:41 | 仕事

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