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最近、面白かった映画




ここ数年、映画館に足を運ぶのはもっぱら子供たちと一緒のときだ。
以前、ブログで書いたことがあると思うがオーストラリアでは全てのテレビ番組や映画にコードやレイティングが記されている。
• (G) GENERAL (大人から子供まで、誰でもオーケー)
• (PG) PARENTAL GUIDANCE (親が同伴で観てね)
• (M) MATURE (自分は大人だと言える人は観ていいよ)
• (MA 15+) MATURE ACCOMPANIED (君は自分が大人だと思っているかもしれないけど、もし15歳以下なら観ちゃダメよ)
• (R 18+) RESTRICTED (過激な内容だから18歳以上じゃないと絶対観ちゃダメ)

例えば、僕の家にあるスパイダーマンのDVDにはM15+と記されているし、アバターはM、カンフーパンダはPG、トイ・ストーリー3はGだった。
たとえ子供たちと観たい映画がMに指定されていても、ダディが許せば子供たちも一緒に見られるというルールを僕は採用している。(誰よりもダディが観たいから)
というわけで、ここオーストラリアでは子供たちと見る映画に過激なものは基本的にない。
度派手なアクションもエロシーンもない子供の映画がつまんないかといえば、全然そんなことはなく、巷にあふれる大人向けの映画よりも当たりの確率が高い気さえする。
先々週に観た映画「ザ カラテキッド3」(日本でのタイトルは違うかも)はかなり面白かった。
主役の少年はウィル・スミスの息子であるジェイデン・スミス、そして彼にカラテ(ではなくて実際はカンフー)を教えるのがジャッキー・チェン。
この映画、カメラワークが非常に素晴らしく、特に映画が始まってからの15分間で僕はすでに涙してしまった。(涙するシーンなど全くなかったにもかかわらず)
主役のジェイデン・スミスくんは非常に才能のある役者だと思った。
役になりきる演技力というよりむしろ、彼の映画に対する熱意みたいなものがスクリーンからビシビシと伝わり、それだけで僕は何度も涙した。
アバターでは一滴も涙は溢れなかったのに。(この日は少しエモーショナルでした)
(アバターはケビン・コスナーの「ダンス ウィズ ウルブス」のリメイクではないかと思った人はいないだろうか?同じテーマなら「ダンス ウィズ ウルブス」の方が全然いいと思う)

ところで、映画がはじまる前、僕たち親子は家から持ってきたお菓子やジュースを見つからないようにむしゃむしゃと食べながら(映画館は基本的に食べ物の持ち込み禁止)(でもポップコーンやジュースを買うと映画代が高価なものになってしまうのでこそこそする)、この映画が面白いかどうかの予想を立てた。

そこでソーマがこう言う。
「ダディ、映画がはじまってから15分以内で面白くないと思ったら、すぐに映画館を出ればいいんだよ」

「そんなことしたら映画代がもったいないだろ」と僕。

「大丈夫だよ、15分以内に出れば払い戻しが効くから」とさもそれが当たり前のことのように話すソーマ。

「ソーマ、ダディはね、今までなん百回も(少し大げさ)映画館で映画を観たけど、払い戻しの話なんか一度だって聞いたことがないよ。それホントの話かい?」と疑いの目を息子に向ける僕。

「うん、チケットの利用規約・購入規約に書いてあったよ。ダディはそういうの読まないの?」

「、、、まあ、なんというか、あんまり読まないかもしれないなぁ、、、」と息子から目をそらす僕。

この情報が真実か否か、まだきちんと確認はしていないが、この日僕たちが行ったヴィレッジシネマには15-30分ポリシーというものがあって、確かに払い戻しができるはずだと何人かの人たちは言っていた。
それにしても、親子なのに、この性格の違いはなんなのだろう?

とにかく、この映画、おすすめだ。
トイ・ストーリー3よりも面白い。

最近、すっかり映画を観なくなったが、それでも最近の大人向け映画(成人向け映画というとちょっと意味が違ってくる)の僕的ヒットはT-T.Nさんが以前ブログで紹介してくれていた「Let the right one in」、邦題は「僕のエリ 200歳の少女」だ。(誰がいったいこんな的外れの邦題を付けたのだ!)
2008年に作られたスウェーデンの映画で非常によくできている。
映像もストーリーも文句のつけどころなし。
一口で言ってしまえばヴァンパイア映画なのだけど、今ま観たどのヴァンパイア映画よりも確実に優れていた。
暑い日にこの映画を観るとちょっと涼しくなるかも。
ちなみにこの映画、R指定。

おまけで、くだらないけど意外と面白かったのが「ニンジャ アサシン」。
アメリカの映画界にニンジャを認知させた忍者映画の第一人者ショー・コスギ(ケイン・コスギの父)がいい味出してるんだなぁ。
この映画もR指定。
子供は観ちゃダメよ。

たまにはこんな話もいいのではと。



















































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写真はテキストと全く関係なしです。
最近撮ったシェフィールドの朝。













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by somashiona | 2010-07-20 22:21 | デジタル

人の心の中に土足で入らないで〜!









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オーストラリアとアメリカでの経験を合わせると僕の海外生活はもう10年になる。
外国でのライフスタイルにすっかり慣れたか?、と聞かれると少し答えに詰まる。
自国の文化や慣習は大切な事だが、それが心にあるがために居心地の悪さを感じることが海外生活では多々あるのだ。
その代表的なもののひとつに「靴」問題がある。

僕は家の中では靴を脱いで生活するスタイルをとっている。(日本式)
オーストラリア人でも家の中では靴を脱いで生活する人がいるが、たぶん80%以上の家庭は家の中で靴を履いている気がする。(根拠なし)
雨の日や犬の糞を踏んだ靴で家の中を歩きまわり、時にはそのままベッドの上に転がり込み本を読んでいる人見ると、僕は背中がざわざわする。
しかし、人の家のことを僕がとやかく言う筋合いはない。
問題は僕の家の中でこの靴に対する僕の希望をどこまで押し通して良いのかということなのだ。

親しい人が遊びに来ると、その人が玄関で靴を脱ごうとするアクションを起こすのを心のなかで期待する。
家の中で靴を脱ぐ習慣のない人は、家に入る前に靴を脱ぐという観念がまったくないので、僕が玄関のドアを開けるとなんの躊躇もなくそのまま靴で入ってくる。
日本の文化に興味があったり、日本人の友達がいる人、そして僕のライフスタイルを知っている人はそこで何も言わず靴を脱ぐか、もしくは靴を脱いだほうがいいかと聞いてくれる。
聞かれると、そうしてくれると嬉しい、と素直に答える。
はじめて僕の家に来る友人で靴を脱ぐと僕に不快な思いをさせるに違いない、と申し訳なさそうに何度も謝る人がいる。
はじめのうちはその理由が僕にはわからなかったのだが、人様の家で靴を脱ぐ習慣のない人は靴下の匂いを異常なほど気にするのだと、あとで知った。
こういう人たちにとって、他人様に靴下を見せるのは、自分の下着姿を見せるようなものなのかもしれない。
そうなると、靴を脱がせてしまった自分の配慮の無さを、僕は後悔することになる。
実際、他人様の家で靴を脱ぐのは失礼なことだと考える文化の国が沢山ある。
そういう人たちが人様の家で靴を脱ぐとき、土足で家の中に入られることに対する僕の不快感と同じような不快感をその人達は感じるのかもしれない。








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アメリカで9・11のテロが起きたあと、イスラム教徒に対する嫌がらせや脅迫があとを絶たなかった。
それを危惧したブッシュ大統領がモスクを訪れた彼らに謝罪した。(もちろんポーズで)
このとき、モスクに入るブッシュが自分の靴を脱いだことをマスコミは強調した。
イスラム教では靴を脱いでモスクに入るのが当たり前の習慣だが、アメリカ人にとって大統領がわざわざ靴を脱いだということはブッシュ大統領のイスラム教徒に対する最大のリスペクトだと(大統領の思惑通り)感じたかもしれない。

水道、電器修理、大工さん、大きな家電製品の配達人などが玄関のドアをノックするとき靴を脱いでくれとは言えない。
彼らは大抵、体が大きな見た目がワイルドな男たちで、ごつい仕事用の編上げのワークブーツを履いている。
荷物や仕事の道具を家の中に入れたい出したりするたびにブーツを脱いだり、履いたりさせると、きっとそのうち不機嫌になり、僕にいちゃもんをつけ襲いかかってくるような気がするのだ。
そんな気持ちになるのは、実はある映画のせいだ。

「フェイク」という映画を観たことがあるだろうか?
ドニー・ブラスコという偽名を使うFBIの覆面捜査官(ジョニー・デップ)が巨大なマフィアのファミリーを壊滅させるべくマフィアの一味としてファミリーとの絆を深めていく。
ある日、アル・パチーノ率いるファミリーのメンバーと日本食レストランを訪れる。
お座敷に通され、メンバーたちは靴を脱ぐが、ジョニー・デップはそれを拒む。
「俺様に靴を脱げだなんてそんな間抜けな話が聞けるか」みたいなことを言い(かなり昔に観た映画なのでセリフは覚えていない)、機嫌を悪くするが、黒い蝶ネクタイをした日本人のスタッフは「これが私たちのマナーなのだから、従ってもらわなければ困る」と一歩も引かない。
実はジョニー・デップのブーツの中には隠しマイクが入っていたのだ。
ジョニー・デップは自分の焦りと混乱を怒りに置き換え、どうにかこの場を切り抜けようとする。
ジョニー・デップの態度に同調したファミリーのメンバーはこの日本人スタッフを店のトイレに連れ込み、血みどろになるまで袋叩きにする。
この映画、このシーンだけがやけに鮮明に頭に焼き付いている。
この映画を観て以来、体の大きな人に靴を脱いでくださいと言うことに恐怖を感じてしまうのだ。(小心者)

長くオーストラリアに住む日本人でも自分の家の中には絶対に土足であがらせない人たちが意外と多い。
自分の家の中は自分の流儀に従ってもらうという気持ちは分からないでもない。
「人の心に土足で入ってくるような奴」というフレーズがあるが、土砂降りの日に自分の家のカーペットの上をワーキングブーツを履いた男たちが歩きまわるのを見ていると、まさにそんな気持ちになってしまうものだ。
家の中で靴を履かないオーストラリア人が訪問者を迎え入れるとき、靴を脱いで欲しいと頼むシーンを僕は一度も見たことがない。
僕が靴を脱ごうとすると、「脱がなくてもいいよ」とすらいうが、僕は「靴を脱いだほうが快適だから」と答える。
しかし、正直な話、他人の家にお邪魔するときは靴のまま入れたほうが快適だ。
土足で家の中に入られるのは嫌なくせして、人の家に入るときは土足の方が快適だといつの間に感じるようになったのだろう。
海外生活が長くなると自分にとって都合の良い部分だけを取り入れ、面倒なことはそれが自国の文化であっても切り捨てる、そんな我がままな人間になっていくのである。








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週末の子供たち。
「服は濡らさないから」だなんて絶対信用しないぞ!


















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by somashiona | 2010-07-19 21:04 | ソーマとシオナ

メルボルンでウェディング 後編









さて、いよいよウェディングがはじまった。
前日の暑さとはうって変わって、この日はどんよりと重い雨雲がメルボルンの空に覆いかぶさる、少し肌寒い天候だった。
雨は降ったり、やんだり。
レストランの内部で式をするか、予定通りそのとデッキで行うべきか、新郎と僕はギリギリまで悩んだが、式の時間が近づくと雨脚が弱まったので、デッキで行うことにした。
野外でのウェディングは毎回ハラハラドキドキだ。
青い空、青い海の写真にならなくて残念だね、と何人かの人たちに言われたが、僕的には昨日抱えた問題が一気に解決してくれて、願ったり叶ったり。
お母さんも練習の成果を発揮し、式は無事に終了した。








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そして、フォトセッションタイム。
雨や曇り空は式だけでなく、フォトセッションにも味方してくれた。
昨日、あれだけ人だらけだったビーチから人々をきれいに追い払ってくれた。
僕はビーチでの撮影が大好きだ。
海と砂浜のシンプルな背景は被写体への集中力を容易にしてくれる。
この日は風がとても強く、レンズは塩分をたっぷり含んだ粘りっ気のある潮風のせいで直ぐに曇り、カメラのダイヤルやレンズのリングをまわす度に砂でじゃりじゃりと音を立てたが、楽しいフォトセッションになった。
ウェディングドレスを着た花嫁さんが素足でビーチを歩く、とてもオーストラリアらしいと思う。








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レセプション(パーティ)も楽しく進行した。
レストランの窓からオレンジ色の夕日が差し込みはじめ、花婿さんが「夕日の中でもう一度写真を撮ってくれないか」と僕に尋ねた。
グッドアイディアだ。








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太陽が海の向こうに沈み、オレンジの空が赤紫に燃える。
僕は直ぐにはパーティに戻らず、しばらくこの綺麗な海や空を見つめていた。
シャイな花嫁さんの弟さんがビーチに腰を下ろし、散歩していたオージーの男性と何かを語り合っている。
こんな綺麗な海を目の前にすると言葉なんてあまり意味がない。
素晴らしい時間は一人で過ごすより、人と共有することで嬉しさが倍増する。
だから人は誰かを求め、ともに人生を歩みたいと思うのかもしれない。
メルボルンの素敵なカップルがいつまでも素晴らしい時間を分ち合えるよう、心から祈ろう。








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今回のウェディング・シリーズはこれで終了です。
お付き合いいただきありがとうございました。
また来年の今頃、ウェディング特集をやりたいと思います。






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by somashiona | 2010-07-09 01:03 | 仕事

メルボルンでウェディング 前編




ウェディングの依頼を受けるとき、依頼者がどんなタイプの人たちなのか、やはり気になる。
長い時間をともに過ごし、自分たちをさらけ出してもらうのだから、馬が合うにこしたことはない。
「自分がこれから会う人たちは、それがどんな人であれ、僕が以前からたまらなく好きな人たちなのだ」と毎回自分に呪文をかける。
そういうふうに出会ったカップルたちとぎこちない時間を過ごさなければならなかったことは、幸いにしてまだない。
しかし、考えてみると僕に写真を依頼する人たちだって気持ちは同じだろう。
いや、自分たちの人生のハイライトを写真に残してもらいたいと思っているのだから、不安な気持ちは僕以上かもしれない。

このカップルのウェディングが想い出深いのは、式の前日に二人の家に泊まらせてもらったからだろう。
メルボルンからの依頼だった。
ホバートからメルボルンまでは飛行機で約1時間と15分くらい。
オーストラリアでは政治が首都のキャンベラ、経済はシドニー、そしてメルボルンは文化、芸術をになっている。(かなり大雑把な言い方だが)
ウェディングの仕事をする場合、タスマニアでなら式の前に数回カップルに会い、会場の下見や打ち合わせを一緒にする。
一度も面識のないカップルと式の当日にはじめて会うという状況は絶対に避けたい。
少なくても式の前日にはきちんと会ってコミュニケーションをとり、式の会場の下見も必ずやっておきたい。

メルボルンの空港に朝早く到着し、迎えにきてくれた日本人の花嫁さんの人懐っこい笑顔を見たとき、僕は安堵のため息をつき、空港の外に車をとめ、運転席で待ってくれていた筋肉ムキムキでサングラスにスキンヘッドのオージーの花婿さんを見たとき、僕はもう一度姿勢を正した。(笑)
この日は花嫁さんの家族も日本から到着する日だったので、メルボルンの観光もかねた家族写真をたっぷりと撮った。
式はビーチにあるレストランで行われる。
新郎新婦、ベストマン、ブライズメイド、そして花嫁さんの家族を交えてのリハーサルがあった。
この日は立っているだけでクラクラしそうになるくらい暑い日で、皆の顔には玉の汗が浮かんでいた。
会場の下見はとても重要だ。
そこで想定すべきことを全て想定し、発生するであろう問題に対処する策を練っておかなければならない。
式が行われる予定のレストランのデッキでは、被写体の背景になる海に反射する強い太陽の光、逆光、動かせないたくさんの大きなパラソルとその濃い影、、、。
そしてロマンチックな二人の世界を撮るフォトセッションの場所を探すのだが、どこもかしこも人、人、人、、、。
この近辺で唯一人が見えない場所はレストランの厨房を通って、物置の中に入り、そこの狭い階段を上がるとたどり着く、レストランの屋上だけだった。
やれ、やれ。








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会場の下見が終わると花婿さんのお母さんの家で花嫁さんの家族の歓迎会。
お互いの家族が顔を合わせるのは式前日のこの夜がはじめて。
国際結婚でこういうことはよくある話だ。
お互いの家族にとって、この瞬間は新しい家族が生まれる瞬間であり、国を越え、言葉を越え、お互いの家族が相手に対してベストを尽くそうとする気持ちがその場に溢れる。
花婿さんのおばあちゃんは確かギリシャ(イタリアだったっけ)からの移民でテーブルに並んだグリークサラダ、ブドウの葉でライスや肉を包むドルマデス、そして釣り好きのお母さんのパートナーが作ってくれた大きなタイのアルミホイル焼きは、それは、それは、もう最高の味だった。








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家族の歓迎会はかなり遅くまで盛り上がったが、式の当日は皆スッキリとした顔をしていた。
僕が今まで見てきた多くのウェディングでは、花嫁さんが式の準備の70~80%を遂行し、花婿さんは「それでいいよ」とか「じゃあ、君がそれをやっておいて」という役割が多かった気がするが、この時のメルボルンの花婿さんは実に多くの仕事を綿密に、こつこつとこなしていた。
式の当日もまるでウォール街のビジネスマンのような働きぶり。
僕はこういうふうに計画的に責任を持って事を進めるタイプの男が好きだ。
こういう人にはお互いに信頼しながら仕事を進められそうな安心感がある。








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そして花嫁さんといえば、、、








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完全にリラックス。








なかなかリラックスできないのは花嫁さんのお母さん。
他界したお父さんの代わりにやらなくてはいけないことがたくさんある。
寝転がっている娘を捕まえ、ヴァージンロード入場やベールを上げる練習に余念がない。
部屋の隅にある仏壇からはお線香の匂いがかすかに漂う。
お父さんも空の上から眼を細めてこの様子を眺めているだろう。








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花嫁さんのメークの時間はいつ見てもいい。
そして、娘が変化していく様子を眺める親の顔もまたいい。
ヘアメークの時間はかなり長いので、僕はその間に出来るだけ物撮りをするようにしている。
ウェディングの仕事では、マクロが使えるレンズは必需品だ。








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花嫁さんのヘアメークが完了したところで必ずポートレイトをおさえておく必要がある。
花嫁さんのすっかり変身した自分自身に対する高揚感は隠しきれない。
この瞬間の花嫁さんは本当に綺麗だ。
自宅にいい感じの壁があったので、少し暗かったが、柔らかな自然光を使って撮影した。








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窓の外では何やら騒がしい声が聞こえる。
花嫁さんを乗せ式場まで行く車には通常白いリボンをかける。
この車が綺麗じゃないことを発見した花婿さんが皆に洗車命令を下しので、そとは大忙しなのだ。
こういう手違いが後でいい想い出になる。








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花嫁さんもいよいよ家を出て式場に向かう。
イギリスから駆けつけた親友のブライズメイドは本当に気の付く女性で、プロ顔負けの付き人ぶりを発揮していた。
手作りのウェディングは人々の温かい気持ちに満ちている。








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後編に続く

















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by somashiona | 2010-07-07 15:58 | 仕事

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