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ラウルは1歳









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やあ、みんな元気してる?
僕のことは、もちろん覚えてくれてるよね?








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ラウルだよ、ギャビーとフィルの息子、ラウルだよ。
僕が生まれたのはほんの数カ月前くらいと思っている人、冗談じゃないよ!
9月の29日に僕は1歳になったのさ。
悪いけど、僕のことを赤ん坊だなんて、もう呼んじゃイヤだよ。
まだ二足歩行はできないけど、はいはいのスピードはすごいんだよ。
誰かが僕のおもちゃで遊んでいたら、すぐに取り返しに行っちゃうもんね。








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エマージェンシー(緊急)の時ははいはいじゃなくて、今お気に入りの機関車トーマスで、どんな所へもあっという間さ。








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最近覚えた言葉を使いたいからって、僕のことを「フーン」とか呼ばないでね。
飛ばしていい時と、悪い時の分別はわきまえてるつもりだから、こんな言い方するの、1歳児らしくないけどね。








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誕生日の日はね、平日のお昼だというのにいつも仲良くしてくれているお友達がお祝いに駆けつけてくれたんだ。
誕生日のケーキはね、マミーが美味しい、美味しいオレンジケーキを作ってくれたんだよ。
ケーキの上に並んでいるm&msを見てその意味がわかった人はCIAやMI6で働けると思うよ。








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「R IS ONE」って書いてあるんだけど、、、まあ、マミーはアーティストじゃなくてジャーナリストだからね。突っ込みはなしね。








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大人も子供もケーキやアイスクリームには目がないんだよね。
ケーキやアイスクリームを見つめる人たちを見ていると、とりあえず自分の取り分は先に確保しなければ、っていう気持ちになるのは僕だけなかなァ、、、。


ハッピーバスデイの唄をみんなで合唱して、おいしいケーキが跡形もなく消えてしまうと、ボーイズたちは家の中でじっとしてられないんだ。
とくに天気のいい日はね。








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オーストラリアで男子として生まれたからには、オージールールのフットボールをたしなまないと、この社会で生きていけないんだよね。
日本でキャッチボールをやったことのない男子、ブラジルでサッカーができない男子、カナダでアイスホッケーをやったことのない男子、タイでムエタイで戦ったことのない男子、中国でカンフーの技を知らない男子、そしてオーストラリアでオージールールのフットボールで遊べない男子は一生ね、男として自分へのコンプレックスを持って生きるはめになるんだ。
あ、これはちょっと言い過ぎかな?
中国のカンフーは勢いで言ってしまっただけだよ。








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そして、こういう遊びをすると最初は楽しいんだけど、男の本能にすぐ火が付いちゃうもんだから、最終的には悔し泣きすることになるんだよね。
特に年下の男子は不利なんだよ。








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あ、僕はまだ二足歩行ができないものだから、今回は黙って見てたよ。
勝てない戦いはしないんだ。

ゴッドファーザーのマナブちゃんからもらったカードには

Grow strong like your daddy  ダディのように強くなれ
Grow wise like your mummy  マミーのように賢くなれ
Grow big like a dinosaur    恐竜のように大きくなれ

って書いてあった。
まったく大げさなんだから。
もちろんプレゼントは恐竜のぬいぐるみ。
色とりどりのステゴサウルスだったよ。

そんなわけで、1歳になった僕、またちょくちょく登場するからね。
さいちぇん(再見)、あちゃ~、ばぁ~い!








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あ、そうそう、僕の凄まじい成長ぶりを確認したい人は過去の記事を見てね!

「ギャビーは妊婦 前編」

「ギャビーは妊婦 後編」

「こんにちは、赤ちゃん」

「4ヶ月の誕生日さ」











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by somashiona | 2010-09-30 19:41 | 人・ストーリー

高すぎる壁




友人宅へ夕食に招かれ、アイスクリームを手に出かけた。
家には友人のカップルを含め3組のカップルがいた。
こういう時、シングルの僕はさみしい思いをする。
食後、テーブルから離れ、皆それぞれがソファーや床の上など自分のくつろげる場所に収まり、デザートのアイスクリームと一緒にフルーツを食べる。
友人の家は一軒家なのだがトイレが一つしかない。
ほとんどのオーストラリアの一軒家にはトイレが最低二つある。
「一つで困ることない?」という質問から、トイレの話で花が咲いた。
「困ること」それは朝の忙しい時間だという。
一つしかないそのトイレはバスルームの中にあるので、歯を磨く、シャワーを浴びる、トイレを済ます、化粧をする、ヒゲを剃る、髪を整える、などの作業を朝の忙しい短時間でこなすには、バスルームの中で二人一緒に行動するしかないという。
「でもさすがにね、トイレのほう、しかも大きいほうの時はどちらか一人がバスルームからでるでしょう」と僕がいうと「いいえ、出ないわ」と奥さんが当たり前のことのように言った。
「ユーアーキディング!?」(冗談でしょ!)僕が驚くと旦那さんは「あの匂いに耐えながらシャワーを浴びたり、歯を磨いたりするんだよ」と笑った。
「そんなことできるのは、君たちカップルだけだよ」と僕が言うと、すかさず違うカップルの男性が「僕たちもするよ」といい、パートナーの女性が「もう、やめてったら」と言って彼を肘でつついた。
「えっ、君たちまでそんなことできるの?」と僕が悲鳴をあげると、パートナーの女性も顔を少し赤くして事実を認めた。
残るもう一組のカップルが会話を聞いてクスクス笑ってる。
「まさか、君たちまで、、、」と僕が言い終わらないうちに、残りのカップルが「悪いね、マナブ。僕たちもさ」と言って一同大笑いをした。
僕を食事に招いてくれたカップルの男性が「でも、君だって一度くらいは愛する女性の横でう◯ちをしたことあるだろう?」と言うので、「ない、ない、絶対ない、ありえない」と半ば呆れて答えた。
そうすると他のカップルの男性が「そうかぁ、マナブには男女の関係で越えられない壁ってものが、もっとありそうだなぁ」と呟く。
「え、え~?僕は壁を越えられなかったの?そういう話なの、これは?」
その後、僕たちの話はブログでは書けない、「男女の越えられない壁」の話題で盛り上がった。

家に帰る車の中で、この事をもう一度考えてみた。
「ひょっとして、自分は今まで壁を作っていたのかと、、、」
愛する人の前でオナラすらできない内気な僕には、この壁は高すぎる。










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お食事中の方、失礼しました。










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by somashiona | 2010-09-29 08:21 | デジタル

「空の暴走族」




東京の新小岩駅界隈に住んでいたとき、うんざりしていたのは暴走族の存在だった。
蒸し暑い夏の夜中、生まれたばかりのソーマがやっと寝付いてくれたと思ったら、窓の外から「ぶ〜ん、ぶ〜ん、ぶ〜ん、パラリラ、パラリラ」と爆音がとどろき、また泣き出す。
時にはパトカーのまわりを囲み挑発するのだが、警察は手も足も出せない。
次にマンションの下を彼らが通ったら生卵をぶつけてやろう、と何度も本気で考えた。
ロスアンジェルスに住んでいたときにも僕のような善良な市民に迷惑をかける人たちがたくさんいたが、怖かったのはそんな迷惑野郎よりもLAPD (Los Angeles Police Department)と呼ばれるポリスマンたちだった。
筋肉モリモリの身体のせいで制服はいつもピチピチ、黒いサングラスの奥の目はどこを見ているかわからず、LAPDの文字がなければプロレスラーかマフィアと間違えそうな人たちだ。
彼らの前でふざけた行為など全くできないし、また彼らを怒らせてボコボコにされている若者を何度か見たことがある。
赤信号を無視して走り過ぎる若者たちの横で、駐車違反をしているお年寄りの車の切符を切る警察などなど日本にしか存在しないのではないか?
仕事に行こうとしている僕を捕まえ職務質問をはじめた新小岩駅前の交番のおまわりさんにこの件について訊ねてみると「ほらね、奴らはみんな未成年者でしょ、追いかけてケガでもされると市民から責められるのは結局私たちなんですよ」とへらへら笑って答えた。
こういう態度って、とても日本的だと思う。

タスマニアのポリスたちには太った人が多い。
タスマニアはオーストラリア全州の中で一番犯罪が少ない州。
彼らの体型は平和の証と言えなくもないが、制服の下のお肉を揺らしながら歩く彼らを見ていると、それじゃ逃げる悪党を捕まえられないよなぁ、、、と思う。
そんなことを感じていたのはやはり僕だけではなかったようで、今年オーストラリア全土の警察官に対して身体に関する新しい基準が設けられたそうだ。
100mの泳ぎ、握力、走る能力、体重などなど、これからポリスになろうという若者たちはもちろん、ながいキャリアのあるポリスたちにもこの基準が採用されるらしい。
この基準を測定するテストにパスできなければ、職を失う可能性もあるというのだから、焦っているベテラン警官たちはかなり多いだろう。
ちなみに警察官のくだけた言い方として「The thin blue line」(細く青い線)というのがある。(たぶんイギリス英語)
善良な市民と無秩序な悪の間に引かれた細く青い線が警察官なのだろう。(警察官は一般的に青い制服を着ている)
タスマニアで太った警察官に「The thin blue line」と言ったら、おもいっきり睨まれそうだ。

平和なタスマニアには暴走族など無縁だろう、という僕の期待は簡単に打ち砕かれた。
改造車を走らせ、問題行動を起こし、善良なオーストラリア市民の眉をひそめさせるオーストラリア版暴走族のことを「Hoon」(フーン)と呼ぶ。集団なら「Hoons」(フーンズ)だ。
「ふ〜ん、なるほどねぇ」と思ったあなた、その「ふ〜ん」の発音は正しい。


クラス(階級)のない日本人を無理やり見た目で分けるなら:どう見てもお金持ち、一般市民、アルバイター、ヤクザなどの堅気(かたぎ)じゃない人たち、暴走族、ホームレス、みたいな感じになると思うが(かなり無理がある)、オーストラリアもその構造は似たりよったりだ。
フーンを暴走族と括ってしまうのは、実は少し違う。
ヘルスエンジェルスなどの、それはもう怖い、怖いバイカーたちも暴走族のカテゴリーに近いが、もう少し彼らはマフィア寄りだろう。
フーンはもっと僕たちの周りに沢山いる身近な存在だ。
普通に仕事もしているし(失業者も多いが)、家や家族も持っていたりする。
でも、服装や言動をみるとすぐに「あっ、この人はフーンだな」とカテゴライス出来る人達なのだ。(もちろんとても失礼な見方だし、ある意味上から目線だとも言えなくないが)
彼らフーン層はオーストラリアの社会を語るとき、無視できないくらいこの社会に確固たる位置を占めている。
僕の知り合いにもたくさんフーンと呼べる人たちはいるし、彼らひとりひとりは決して悪人ではない。
しかし、彼らはフーンなのだ。フーンとしか言いようがない人種なのだ。
オーストラリアに住んでいてフーンを語れない人は、たぶんこの社会への理解がまだ浅い人だろう。
オーストラリアであるタイプの人達を見て「この人達ってマナブさんがブログで書いていたフーンだろうか?」とふと思い、本人に「失礼ですけど、あなたはフーンですか?」などと間違っても聞かないで欲しい。
フーンというカテゴリーに属さない人に「あなたはフーンのように見える」というのは最上級の侮辱であり、仮に彼らが正真正銘のフーンであっても、人には一つや二つ、本人は認めていても他人からは言われたくない言葉というのがあるだろうから。






徹夜したときに限って、お昼前後に窓を揺らすほどの轟音でベッドから飛び起きることがある。
はじめての時は、本当に、本当に驚いた。
地震か、それとも隕石や爆弾でも落ちたのではないか、と思うほど大きな音だったのだ。
カーテンを開け、窓の外を見るとオーストラリアの国旗の向こうに編隊を組んで飛ぶ飛行機が見えた。










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「え、あの音?」と片目をこすりながら、寝起きの朦朧とした頭で必死に考えてみる。
そうすると、飛行機たちは横になったり、逆さまになったりしながら、あっという間にホバートの中心部へ戻ってきた。










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間違いない、奴らの音だ。
ものすごい音だ。
しかも、ビルや橋のすぐ上を飛んでやがる。










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沢山の人が仕事をしている街の上空で好き放題に飛んでやがる。










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何だこいつら、危ないじゃないか、間違って落ちたらどうなるんだ!
あ、あらら、まるで僕の心の声に反応したかのように、彼らは大きく旋回し、僕の住むフラットめがけて飛んでくるではないか、、、。










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おい、おい、よせって、やめとけって、腕がいいのは認めるよ、でも、猿だって木から落ちることがあるんだから、、、。










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「ちぇっ、だらしねぇ奴だぜ」と冷笑を浮かべながら(たぶん)、彼らはまるで僕を挑発するように僕の住むフラットの窓の前で四方八方に飛び散り、そしてまた編隊を組み、山の向こうへ消えていった。

年に何度か現われる彼らを、僕は心のなかで「空の暴走族」と呼んでいる。




















オーストラリアのお巡りさんも困ったチャンたちには手を焼いています












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by somashiona | 2010-09-27 18:26 | デジタル

満足する?しない?





長い間、心に引っかかっていたことの意味を、時を経て理解することがある。

学生時代、僕は山の中の測量をするアルバイトをしていたことがある。
測量会社のフタッフ二人と僕を含めたアルバイトの二人がチームを組んで、何日も何日も暑い山の中をヤブ蚊や蜂と闘いながら歩き続けるバイトだった。
ある日、山小屋の中で着替えをする僕を見て、当時たぶん40歳後半のベテラン測量技師がこう言った。

「なんだお前、ピンクのバンツなんかはきやがって」と。

当時僕はフルーツオブザルームの下着が大好きで、好んで明るい色のものを身につけていた。
ちなみに、今はブリーフ派だが、当時はトランクス派だった。まあ、どうでもいいことだが。
昔からあるグンゼの白いブリーフと、これまた白いランニングシャツ姿のベテラン測量技師に向かって、僕はこう言葉を返した。

「ピンクのトランクスをはく気持ちが持てなくなったら、もうおしまいですよ」

この言葉を聞いた途端、薄くなった髪から見える頭皮が赤くなるのがわかるほど、彼は激怒した。
僕にはこの男性がなぜそんなことで激怒するのか、まったく理解できず、その後もちょくちょく彼の赤くなった顔を思い出しては首をひねっていた。

最近、しゃがむとお尻の割れ目が半分見える若い男性に「そういうのって気にならないの?」と聞くと「ヘイ、メン!そんなこと気にするようじゃ、あんたももう終わりだな」と言われた。
彼の舌の中央に光るピアスや両腕、胸元から見えるタトゥーについても聞きたかったが、話をする気が失せてしまった。
ピンクのトランクス事件で激怒した彼の年齢に近づいた今、なんとなく彼の気持ちがわかりはじめている。

これが「結婚おめでとう」といってくれる人の目の中に0.3秒間だけ走る影だったのなら、その場でその意味を理解できそうなものだが、人の言葉の裏に隠れた意味は自分の成熟度や人生経験がないと紐解けないものも多い。

オーストラリアに来てまだ間もない頃、かなり有能なオージーの起業家ととても有意義な会話を交わしたことがある。
お互いのことや自分の考え方について色々と話し合った最後のパートで、「君は決して満足しない人間なんだね」と彼が僕に言ったとき、一瞬彼の顔に悲しみのような色が浮かんだのを僕は見た気がした。
「満足しない」ということはさらに進み続けるための理由であり、成長の原動力だと心から信じていた僕にとって、目の前のバリバリのビジネスマンが悲しみの色とともに「満足しない」という言葉を発する矛盾が理解できなかった。
「満足」という意味の言葉を彼は「Content」という単語で表現していた。「Content」は本の目次や物事の内容という意味もあるので、「それはnever satisfiedという意味か?」と聞き直すと、彼はそうだよ、と答えた。
僕はこの後すぐにその場を離れなくてはならなかったので、彼の真意を聞けずにこの会話は終わってしまった。

その後、タスマニアで素敵な生き方をする人たちと出会うたびに、「満足する」ことの大切さを徐々に知っていった。
自分の長所を探すより、欠点を探すほうが簡単なように、「満足する」ことより「満足しない」ことのほうが実は楽で、自分はただ楽な方へと流れていただけなんだ、と気付かされることが度々あった。
「満足する」ことは受け入れることであり、感謝することだ。

何度か離婚を経験し、その後も恋人を度々変える知人と話をしていると「満足する」ことの大切さがなんとなくわかる。
彼は新しい恋人が見つかるたびに、彼女が今までの女性と違ってどんなに素晴らしいのかを僕に説明してくれる。
しかし、半年後に彼に会うと彼女にもいくつかの問題があると認め、1年後には「彼女じゃ自分を満足させられない」と、いつものパターンに帰っていく。
この彼女も、今までの女性たちも、とても素敵な人達で、彼が今そばにいる彼女を認め、欠点も受け入れ、心から尽くしたのなら、もっと大きな「満足」が彼に返ってくることは間違いないはずなのに、、、と外野からことを眺める僕は思ってしまうのだ。

東京に住んでいたとき知り合いになった男性はもうすぐ70歳で、自分の会社を息子に譲り、引退後はのんびりと生活する予定だった。
彼の生きがいは「株」で毎日数億円単位で損をしたり、得をしたりしていた。
僕とお茶をしている時も、ひっきりなしにディーラーと携帯で話をし、僕との会話の内容も90%はお金のことだった。
儲かったと言ってはご機嫌で、損をしたと言ってはご立腹だ。
彼はいわゆるお金持ちと言われる人種の人だったが、70歳になっても儲けることが「満足」の源である彼を見るたび、当時お金を稼ぐことに夢中だった僕は70歳でお金には囚われたくないなぁ、と思った。

「君は決して満足しない人間なんだね」と僕に言ったオージーの起業家は自分のビジネスをすべて処分し、今は障害者の訪問介護を一人でやっている。
「収入は少なくなったけど、今が人生で一番充実している」と笑う彼を見て、あの時、彼の顔に浮かんだ悲しみの色の意味がやっとわかった。










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by somashiona | 2010-09-25 10:27 | デジタル

旨いコーヒーが飲みたければ




オーストラリアで就職活動をする際、面接時に「自分の長所と短所について話してください」という定番の質問をされるだろう。

「あ、長所ですか?僕はどんな人とでも打ち解けることができまして、友達の数がものすごく多いんです。一日のうちにmixiや携帯電話に費やす時間はもう半端じゃありません」なんてことを言っちゃいけない。
「僕はどんな人とでも打ち解けることができまして、以前務めていた会社ではその能力をカスタマーサポートセンターで発揮しました。短期間でこの部署の責任者になり、僕が作成したお客様苦情対応マニュアルは全国の支店に配布され、大変高い評価を得ました」ぐらいの大きなことを言わなければ、ここでは採用されない。
難しいのは短所の説明だろう。
誰にでもいくつか短所はある。
「え~、短所なんですが、、、僕は正直言いまして、生まれながらのグズグズダラダラ男でして、、、約束の時間に遅れたため、今まで何度友人たちやガールフレンドを怒らせたか、もう数えきれないほどなんです、、、」この調子で話を続けると懺悔の時間になってしまう。
これじゃいけない。
面接ではこの後こう続けるべきだろう。
「そんな学生時代の苦い経験から社会人になってからは5分前行動、ではなく、15分前行動を徹底的に自分に課しました。やらなければいけない仕事に対して必ず短期、中期、長期の計画と締切り時間を設定し、事を引き伸ばさないよう自分を厳しく管理する習慣がつきました」と自分の弱点を相手に示しつつ、それを克服できる人間だということをアピールしなければならない。
「なるほど。他に何かありませんか?」と面接官の厳しい目が光る。
「そうですね、強いて言えば、、、美しい女性に弱いことですかねぇ。あなたは違いますか?」というのは少しやりすぎだが、「正直言いまして、朝の旨いコーヒーを逃すと、僕のエンジン、一日中調子が悪いです」と言って微笑みかけるくらいのユーモアをオーストラリアの面接では忘れてはいけない。


さて、今日の本題に入る。(本題まで長すぎ)
「朝の旨いコーヒーを逃すと僕のエンジンはいまいち調子が悪い」これは僕の短所だ。
日本に住んでいたときは、一日10杯近いコーヒーを飲んでいた。
ストレートコーヒー、特にマンデリンが好きだった。
オーストラリアに移住してから一番恋しいのはこのストレートコーヒーだ。
オーストラリアのカフェで出されるコーヒーはエスプレッソマシーンで淹れるものか、もしくは紅茶などで使うプランジャーポッドだ。
コーヒー豆の焙煎(ロースト)には褐色から黒茶色までの煎りの深さを示す8つの段階があり、褐色から茶色くらいまでの前4段階がサイフォン、ペーパー、ネルドリップなどで淹れるコーヒー用の豆、そしてエスプレッソコーヒー用の焙煎は煎りの浅い方からシティーロースト、フルシティーロースト、フレンチロースト、イタリアンローストと茶色から黒茶色までの後半4段階になる。(僕の知識が正しければ)
エスプレッソをブラックで飲む気がしない。
毎日飲むには苦すぎる。
オーストラリアに来てから、コーヒーに砂糖を入れ始め、しだいにカプチーノ、ラテ、フラットホワイトなど、ミルクなしではコーヒーを飲めない体になってしまった。
日本に帰国するときの楽しみは、コーヒーの専門店で美味しいストレートコーヒーを飲むこと。
一杯目はモカ、お代わりでマンデリン、というように。
しかし、美味しいコーヒーを飲ませる専門店は毎年日本から姿を消しているような気がする。
とにかく、日本では旨いコーヒーになかなかありつけない。
結局、妥当なところで手を打って、スターバックスに行き、オーストラリアでいつも飲んでいるタイプのコーヒーを飲むことになる。
ちなみにスターバックス、カフェ戦争が激化するホバートではお店ができたかと思うやいなや、あっという間に姿を消してしまった。
スターバックスの大雑把な味は舌の肥えたホバート住民を満足させられない。
カフェでたぶん一番多く飲まれるカプチーノやラテ(カフェラッテ)はミルクが命だ。
蒸気を使って作るスチームミルク、温度と泡の密度の関係が絶妙なのだ。
不味いカプチーノやラテの一番の原因はスチームミルクの温度が高すぎること。
温度は70度が適温で80度までいくともうダメだ。
出された直後、ふぅ〜ふぅ〜息を吹きかけないと熱くて飲めないカプチーノやラテはその時点で失格だ。
忙しいカフェではいちいち温度計でこの温度を確認するわけにいかないので、コーヒーを作る人が手のひらで微妙にこの適正温度を感じなければいけない。
そして次に大切なのはミルクのフォーム(泡)の密度。
スプーンに重みを感じるくらいのこってりとした泡を含んだミルクであって欲しい。
どんなに高価なエスプレッソマシーンやコーヒー豆を置いていても、このスチームミルクが上手く作れなければおいしいカプチーノやラテにはなりえないのだ。
ちなみに、コーヒーを入れる達人たちが最終的にこだわるものは、グラインダー(コーヒーミル)の刃だ。
新鮮なコーヒー豆にはオイルがたくさん含んでいて、このグラインダーの刃をこまめにチェックしていないと豆をベストな状態で挽けないそうだ。
このレベルの味の違いは僕には分からないのだが。

ここで名前をあげても皆さんには全く関係の無い話だと思うが、ホバートで僕のお気に入りのカフェはレトロ カフェ(Retro Cafe)とアイランド カフェ(Island Cafe)だったが、最近強敵が現れた。
その名もネクストドアー・デラックス・コーヒー(Next Door Deluxe Coffee)。
ここで働くマークやカルメンの淹れるコーヒーは素晴らしい。
今年オープンしたばかりだが、すでにここで朝のコーヒーを飲まないと一日調子が悪くなる常連さんが増殖しはじめている。
僕は今、一日2~3杯の以上はコーヒーを飲まないようにしているが、この店の前を通ると、その決まりを破ってしまいがちだ。

オーナーの二人が友人なので店内の様子を撮影させてもらった。
オーストラリアの美味しいコーヒーの匂いがあなたに届くだろうか?
ホバートで旨いコーヒーが飲みたければ、Next Doorへ。
店の中はドアだらけ。











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by somashiona | 2010-09-20 11:58 | デジタル

切れるナイフとキレない人が好き




僕の家には何本かナイフ(包丁)があるが、お気に入りは一本だけだ。
学生時代にガールフレンドがプレゼントしてくれたドイツ製のナイフ、ヘンケルス。
絶妙なバランスがとても好きで、素敵な彼女の思い出と共に、いまでも大切に使っている。
子供たちの料理が本格的になるにつれて、彼らにもお気に入りの一本があってしかるべきだと考えはじめた。
というと聞こえはいいが、もう一本いいナイフがあると料理の準備がはかどるだろう、という思惑もある。








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実は僕、子供の頃からかなりのナイフ・フェチだ。
ナイフが好きになったのは、子供の頃に観ていた西部劇に出てくるインディアンのナイフの使い方がカッコよかったから。
彼らは映画の中では悪役だったけれど、鉄砲をバンバン撃つ白人なんかより、僕にはヒーローだった。
その後、夢中になった漫画の中の登場人物、例えばカムイやサスケなどはナイフの達人だったし、無人島に流れついてナイフ一本でサバイバルする話や、悪漢たちに囲まれた絶体絶命の主人公が敵の隙を突き、ブーツに隠し持っていたナイフを投げ、状況を打破するときなどはもう最高に胸がときめいた。
ナイフ一本で人はどんな苦境からも抜け出せるような気になってしまうのだ。

一時期、日本で未成年の悲惨な事件が続いたとき、バタフライナイフのことがよくマスコミに取り上げられていた。
サバイバルナイフを隠し持つ少年たちの心の闇をマスコミが書きたてるたびに、僕はかなり居心地が悪かった。
バタフライナイフを持つ彼らの気持ちが分からないでもない自分を知っているからだ。
僕はタトゥーをしたいと思ったことがないが、身体にタトゥーが彫り込まれている気持ちと、ナイフを所持している気持ちにはどこか共通点があるような気がする。
最近では警察に職務質問され、カバンの中からナイフが出てきたら状況はかなり不利になるだろう。
こんなこと大声じゃ言えないが、人に危害を与えるつもりはないのだから、それくらいはほっといて欲しいと言いたくなる。

小中学校時代、僕のカバンには常に折りたたみ式のナイフが入っていた。
銀色の日本製のナイフで文房具屋さんで普通に手に入った。
なんというブランドだったか、もう覚えていないが。
「ナイフを持ち歩く子供」ちょっと危ない響きがあるが、僕にとってはキリストを信じる人が身につける十字架のペンダントや試験会場へ向かう受験生のカバンの隅に入っている、なんとか神社のお守りのようなものだった。
近所の林の中で的を作り、投げナイフの練習も沢山したが、ナイフで誰かを殺傷したいなどと考えたことは一度もなかった。
ナイフはただ触れているだけで安らぎと、安心感を与えてくれる不思議な力を持っている。
特に、砥石でナイフを研いでいるときは、ほとんど瞑想の世界だ。
ナイフを使って仕事をしている人のナイフに対する思い入れは簡単に想像できるが、そうでない人たちもナイフに魅了されるのは他に理由があると思う。
人間が生きるためにナイフに頼って来た歴史は長く、過去に多くの男達が自分の勝負ナイフに多くの言葉を語りかけてきたにちがいない。
そういった記憶の断片が現代を生きる僕たちの細胞の何処かにまだ残っている気がするのだ。

僕のナイフ好きのもう一つの理由は母親にある。
幼い頃から家の中にはたくさんのナイフ、彫刻刀などの刃物があり、木を使って様々な作品を作っていた母親はいつも刃物に触れていたし、それらを頻繁に砥石で砥いでいた。
あの濡れた灰色の砥石の上を鈍い光を放って行ったり来たりする刃物は官能的だし、水を含んだ石と刃物がこすれ合って立てるあの規則的な音は、気持ちを落ち着かせる効果さえある気がする。
とにかく、僕は子供の頃からよく刃物に接していたし、刃物は限りなくシャープであるべきだというおかしな信念すらある。
シャープなナイフは扱い方を誤ると自分自身を傷つける。
ナイフはなめて扱ってはいけないのだ。

日本ではどうか知らないが、ここオーストラリアではGLOBAL(グローバル)というブランドのナイフが圧倒的人気だ。








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料理番組を注意してみているとかなり高い率でグローバルを使っているし、料理好きの友人のキッチンを覗くとあのシルバーに黒いドットのグローバルのナイフが必ずどこかにある。
子供たちの料理熱を受けて最近彼らの母親が買ったナイフもグローバルの6本セットだ。
僕はあれこれ悩んで、結局VICTORINOX(ビクトリノックス)のキッチン用ナイフを子供たちのために購入した。
ビクトリノックスといえば、やはりスイスアーミーなので、キッチン用と言われてもあまりピンとこないかもしれないが、こちらのシェフにはヴィクトリノックスのファンが意外と多い。
以前、ソーマの誕生日にプレゼントしたスイスアーミーは予想通り大いに気に入られた。
僕が普段持ち歩いているデイパックの中にも必ずヴィクトリノックスのスイスアーミーが入っている。
スイスアーミーやポケットナイフを普段持ち歩いている人はタスマニアでは意外と多い。
ロープがからまったり、りんごを半分に分けたり、バイクのネジが緩んだり、そんな状況を見て手を貸してくれる人たちのポケットから何気にスイスアーミーやポケットナイフが登場する場面がよくあるのだ。
そんなとき、男同士の細胞を感じる。








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新しいナイフを使ってはじめて試し切りをするときのあの喜び。
切れ味のいいナイフはゾクゾクする。
子供たちの新しいヴィクトリノックスのナイフを使ったとき、僕の愛するヘンケルスの切れ味がいまいち良くないことに気がついた。
いつもまめにシャープナーで砥いでいるので切れ味に問題はないと思っていたのだが、、、。
ホバートにあるプロ用のキッチン専門店にを何件かまわり、ナイフを砥がせたら誰が一番か、いろいろな人に聞いた。
ほとんどの人が同じ名前の男の人を僕に紹介してくれた。
その皆が勧めるナイフ砥名人の店を訪れ、僕のヘンケルスを彼に見せてこう言った。

「今の状態で十分シャープだと思うんだけど、もし、今よりもシャープになる可能性があるなら、あなたにこのナイフを砥いでほしいのですが」

たぶん、ヨーロッパ系の移民であろう彼は、僕のヘンケルスを手に取り、刃先に親指を2,3回ひっかけたあと、かなりアクセントの強い英語で僕にこう言った。
「あんた、このナイフがシャープだと思ってるの」と。

ナイフマニアがナイフの砥の達人からそんなセリフを言われたら、もう嬉しくてたまらない。
彼にナイフを預け、翌日ウキウキしながらそのナイフを引き取りに行った。
僕のヘンケルスは長年の使用でナイフの柄をとめる3つあるうちの2つのビスが取れてなくなっていた。
僕はビスの代わりに割り箸のかけらを使ってナイフの柄を留めていた。
ナイフの達人はそのビスも全て新品にし、しかもナイフの刃そのもの全体もぴっかぴかになって帰ってきた。
まるで違うナイフだ。
渡されたナイフの刃先に僕は親指で触れた。
その引っかかり方は今まで体験したことのない種類のものだった。
気を抜いて触れると簡単に指が切れてしまいそうな緊張を強いるシャープネス。
刃先に触れる親指の皮が少しずつ削られていく感覚、う〜ん、たまらない。
家に帰ってさっそくキャベツの千切りをしてみた。
力を入れなくてもストンとナイフがまな板に落ちる、体中に鳥肌がたつような素晴らしい切れ味だった。
とにかく、野菜でも果物でも鶏肉でも、なんでもいいから何か切りたくてたまらないナイフ禁断症状を誘発する切れ味。
達人にナイフを砥いでもらってからもう数カ月たつが、いまだに僕のヘンケルスを使うたびにウキウキしてしまう。
すぐに切れる人は好きでないが、切れるナイフが僕にくれる喜びは、大げさではなく大きい。
僕のヘンケルスが蘇って以来、友人の家で彼らのナイフを使うたび、僕はそのナイフ砥ぎの達人の話をする。

「騙されたと思って一度ナイフを砥いでもらいなって!自分のナイフに惚れ直すから!最低3ヶ月間はキッチンに立つたびに幸せになれるから!」

この興奮、まだ本当の意味で誰も理解してくれていない。








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by somashiona | 2010-09-17 22:51 | デジタル

我が家のシェフたち




ここ数年、オーストラリアでは料理番組の人気がうなぎ昇りだ。
たぶん、国の景気がいいからだろう。
食に対する人びとの関心、お金の使い方は僕がオーストラリアに移住した7年前とは格段の差。
日本人なら笑ってしまうかもしれないが、1993年から1999年までフジテレビで放送されていた「料理の鉄人」が今オーストラリアのSBSという局で放送されていて、これがまた人気。
ちなみにオーストラリアでのタイトルは「アイアンマン・シェフ」だ。(そのまんま)
「オーストラリアン・マスター・シェフ」という番組がしばらくの間オーストラリア人の注目の的だった。
オーストラリア中の腕に自信のあるアマチュアシェフたちが一同に集まり、毎日、毎日、様々な課題を与えられ、その中で料理の腕を競う。
彼らが作った料理は国内外の有名なシェフや料理評論家に採点され、合格点に達しなかった者たちがキッチンスタジアムを去ってゆくサバイバルゲーム形式の番組なのだ。
最終的に二人に絞られ、そのうちの一人がオーストラリアン・マスターシェフになる日の視聴率はもの凄かったらしい。
ちなみに優勝したのは日系のオーストラリア人、アダムだった。








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子供たちは毎日欠かさずこの番組を観ていて、誰がどんな料理を作って、だれが次に落とされそうなのか、僕に逐一情報を提供してくれた。(僕はこの番組を観ていなかった)
この番組が追い風となって、子供たちの料理熱はかなり上昇したようだ。
先週から「ジュニア・マスターシェフ・オーストラリア2010」という番組が始まった。
これは「オーストラリアン・マスターシェフ」の子供バージョン。
第一回目の放送を子供たちと一緒に観たが、8歳〜12歳くらいまでの子供たち、料理の腕はマジですごかった。
オーストラリアはいろいろな人種が混ざり合って生きているが、イタリア系の親を持つ子供はやはりイタリア料理、ギリシャ系ならグリークフードと食はやはり文化でアイデンティティだ。
ソーマに「もしこの番組に出たら何の料理で勝負する?」と聞くと、「う〜ん、鶏の唐揚げと、ざる蕎麦かなぁ」とソーマ。
「え、どうしてざる蕎麦さ?」と僕。
「だって、簡単だもん」
駄目だ、こりゃ!
ソーマとシオナ、今まで以上この番組に夢中になることだろう。








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毎週末、僕が料理を作るときは必ず子供たちも参加する。
彼らが手伝うたびに、小麦粉や砂糖やオリーブオイルがテーブルや床の上に散乱するので、最初は余計に時間がかかってしまって「やれやれ」と思っていたが、最近は彼らの包丁さばきもかなり上達して、ほんとうに助かっている。
ハンバーグ、コロッケ、餃子などを、ああでもない、こうでもないと言いながらテーブルを囲んで作る時間は僕には至福のひとときだ。
これがささやかな幸せというものだろう。
最近は日曜の朝、僕が少し遅めにベッドから起き上がると、子供たちが小麦粉やベーキングパウダーを計量器で測り、パンケーキ(ホットケーキ)を作っている。
ホットケーキ・サンデーの仕事は知らないうちにダディから子供たちへと移行しつつある。

今日は何もしなくていいから、と僕に言って、彼らがチキンとレッドカプシカン煮を作ってくれたときは、あまりの美味しさに驚き、そして次に目頭が熱くなった。
感情が昂ったせいで完成品の写真を撮るのを忘れてしまった。

ここ一年間、ほぼ毎週末子供たちのために作っている一品がある。
それは、かぼちゃの直煮だ。
海外に住むと日本の田舎料理が無性に恋しくなる。
かぼちゃの直煮なんて、日本に住んでいたときはこれっぽっちも好きじゃなかったのに、一度作ってみたら病みつきになった。
子供たちに食べされると、これがまた好評だ。
彼らに食べ物を出すと、すぐに実験がはじまる。
ざる蕎麦の汁にソーセージを浸して食べたり、巻き寿司にケチャップをかけてみたり、餃子にマヨネーズをつけてみたり、、、日本料理に関する常識的な組み合わせの概念が彼らにはないので、とんでもない組み合わせを試みるのだ。
せっかく作った僕としては「やれやれ」なのだが、まあ、こういう事は好きにやられておいたほうがいい。
そういえば、東京で、相原さんや東京下町、奈良、名古屋の濃いブロガーたちと中華料理屋に入ったとき、とてもおいしい餃子を出された。
お店のお母さんが「とりあえず、タレをつけずに味わってみてください」と言ったが、僕はお店のお母さんの目の前でタレをつけて餃子を食べた。
久しぶりの日本で、久しぶりの餃子、気持ち的には一刻も早くかぶりつきたかったのだ。
どう食べようが僕の勝手だ。
タレをつけるな、と言われたらつけたくなるじゃないか。
と、思ったのは僕だけで、この協調性のない行為を彼らはことあるごとに引き合いに出し、僕をいじめた。可愛らしく、憎らしく。笑
子供たちはこの遺伝子を受け継いでいると思う。
かぼちゃの直煮を僕は食後のデザートだと言って彼らに出した。
するとソーマはその上にバニラアイスクリームをかけ、シオナは生クリームをかけた。
僕は横で見ていて、おえぇ〜っと言ってみたが、味見してみると思いがけず美味しかった。
以来、かぼちゃの直煮とバニラアイスクリーム、もしくは生クリームの組み合わせは我が家の定番料理だ。
そして今、これを作るのはソーマの仕事になっている。








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by somashiona | 2010-09-15 20:27 | ソーマとシオナ

ユー・アー・ノット・アローン







しばらく雨降りの日が続き、僕のマウンテンバイク・エクササイズはお預けになっていた。
こういう時、「くそぉ〜、身体がなまっちまうよ」とか、なんとか、口では言ってみるものの、内心は「ラッキー、さぼれるぞー」と喜んでいるのだ。

雨があがって、いつもの山に入り、いつものコースを走った。
3日もエクササイズを休めば、コースのほとんどを占める上り坂、息が上がりっぱなし。
暑い日などは吐き気を催すことさえある。
下り坂、以前は調子に乗り、かなりのスピードででこぼこの下り坂を走り抜けたのだが、2回の救急病院行き、特にそのうち一回の脳しんとうでは約6ヶ月間の頭痛に悩まされ、さずがに今は安全を確保しながらゆっくりと下り坂を走るようになった。
劇作家のジョージ・バーナード・ショーは "We don't stop playing because we grow old; we grow old because we stop playing." (年を取ったから遊ばなくなったんじゃない、遊ばなくなったから年を取ったのさ)と言ったそうだが、安全を優先して下り坂を降りるようになった自分に「年寄りおやじ」の危機感を感じないわけではない。

下り坂の途中、僕の左手の沢の中に細い道があるのを一瞬、目の片隅で捉えた。
今まで全く気がつかなかった道だ。
この日は連日降り続いた雨のせいで山の中の道はまだドロドロ。
とても滑りやすく、おまけに容赦なくバイクの前輪から跳ね上がる泥のせいで、僕の胸や顔やメガネが泥だらけになり、視界が利かなかった。
なので、いつもの半分以下のスピードで下り坂を走っていたのだ。
たぶん、そのせいでこの細い道が目に入ったのだろう。

知らない道を見つけたら、その先がどこへ続いているのか知りたくなるのが人情というもの。
さっそく未知(みち)の道(みち)へ吸い込まれるように入っていった。

最初の数分、くねくねしたかなり面白い道、(といってもバイク一台分がやっと通れるくらいのけもの道)だったのだが、奥へ奥へ進むに従ってその勾配はどんどん急になり、50cmくらいの高さの太い木の根や突き出た岩の段差がこれでもか、これでもか!と言わんばかりに僕の行く手に出現し、前輪、後輪のブレーキをかけているにもかかわらず泥だらけの地面のせいで坂を下るスピードはどんどん増していくばかりだった。
「もう限界だ、このままでは危ない、バイクを降りるべきだ」と心の中の声が聞こえたが、僕の警報装置は危険に対する感度が悪いらしい。
アラームが鳴り響くのがいつだって遅すぎるのだ。
かなりのスピードで大きな岩を超えたその先には5メートルくらいのプチ谷が待ち構えていた。
こういうと大げさに聞こえるかもしれないが、気持ち的には僕は空中に3分間ほど浮かんでいたような記憶がある。たぶん大げさなのだけど。
バイクの前輪が最初に地面に触れた時点ではまだかなりの急な勾配の坂、というより沢だった。
前輪が地面に触れた次の瞬間に僕はほとんど顔面から地面に叩きつけられ、坂を転がり落ちた。
何回転もしたせいで(大げさ、たぶん5、6回転くらい)細かい記憶はないが、途中僕を追いかけるように落ちてきたマウンテンバイクちゃんがおもいっきり背中に当たったことだけはよく覚えている。
何が何だかわからないうちに、気がつけば、僕は仰向けで大の字になって寝ていた。
高い木々の隙間からは青空が見え、一度鳥がそこを横切りのを見たけれど、身体はまだ動かせなかった。
それが見えているということは、メガネもまだかろうじて顔の上に乗っているということ。
今まで何度も地面に叩きつけられているが、ヘルメットを脱がない限り、メガネはそうそう吹っ飛ばないことを知っている。
体中がジンジンと痺れるように痛かったせいもあるが、すぐに体を動かさなかったのは、正直言って怖いからだ。
頭を上げて足元をみると膝から下が不自然にねじれているとか、肩から肘と肘から手のひらまでが平行に並んでいるとか、もしくはそれを見ようと頭を動かそうとするがピクリとも動かないとか。
そういうことが怖くて、僕は大の字になったまましばらく木々の隙間の青空を眺めていた。
そして身体のジンジンが徐々に薄らぎ、ゆっくりと、普段はいない神様に祈りながら、自分の肢体の確認をした。
恐れていたことは幸いに起こっていなかったが、僕はあるものを発見し、心臓が縮みあがってしまった。
股間のすぐ下に先端が鋭い槍のように尖った40〜50cmほどの木が、僕を睨みつけるようにそそり立っているのだ。
興奮のあまり勃起でもしたのかと思ったが、40~50cmというサイズを考えると、それは違うと認めざるをえない。
危ないところだった。本当に、本当に危ないところだった
ほんの少し僕の着地がずれていたら、僕は間違いなく串刺しになっていた。
そして、絶対誰も入ってこないこんな山の中のけもの道で、痛くて、怖くて、寂しくて、絶望感に打ちひしがれて死んでいったのかもしれない。
ああ、僕たちの運命はなんて紙一重のところで成り立っているんだろう。
普段は存在感のない神様、本当にありがとう。

耳から外れてしまっていたiPod nanoのイヤフォンを差しこむとマイケル・ジャクソンが ♬You are not alone ~ For I am here with you ~ Though you're far away ~ I am here to stay ~ ♫(君はひとりじゃない 僕は君とここにいるよ 君は遠くへ離れてしまったけれど 僕はここにいるんだよ)と少し悲しそうに、か細い声を震わせて歌っていた。

お腹を串刺しされた僕が、誰もいない山の中で、血で赤く染まった手を必死に動かすのだ。
真っ白イヤホンをたぐり寄せ、赤い血でベタベタしたそのイヤホンを耳に差し込んだとき聞こえた曲がこれだったら、、、と考えると僕は一瞬泣きたい気持ちになったけれど、もう少し考えてみると何だかおかしくて、笑いがこみ上げてきた。
これがレッド・ツェッペリンの「天国への階段」だったりしたら、ブログ仲間たちは思わず失笑し、悪い冗談として語り継いだことだろう。













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写真は2006年に撮影したオーストラリアン・ナショナル・マウンテンバイク・シリーズより
以前一度ブログで紹介しています。
同じ写真をアップしている可能性あり。























速報!!
我が妹、あゆみとパートナーのフミさんがTV出演します!!

9月12日(日)夜9時30分~10時30分
フジテレビ 「エチカの鏡」


かなりしっかりと取材されたようなので、チラッとテレビに出るのではなく、しっかりとTV出演するみたいです。(日本語になっていない?)
僕は残念ながら観れません。号泣
皆さん、もし良かったらテレビ観てあげてください。
僕と妹の顔がそっくり、という噂が一部の人達の間であるようですが、妹の顔にヒゲを付け、メガネをかけされると僕になるとは思わないでください。
僕はどちらかと言えばジョージ・クルーニー似なので。
(そういえば、彼の映画「Up in the air」アップ・イン・ジ・エア、面白かった)











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2008年、夏、四万十川のほとりで幸せいっぱいの二人










そうそう、ブログの更新が滞っているのは決してマウンテンバイクでケガをしたとか、そういう理由ではありません。
擦り傷くらいはありますが、僕はピンピンです。(ビンビンだし)
やるべきことが多すぎて、心に余裕が無いだけです。
更新を楽しみにしてくれている方、スローな更新を許してください。











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by somashiona | 2010-09-11 21:46 | デジタル

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