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納得いかない、、、



おそらく日本に住んでいれば、ほとんど何も感じないのだろうけど、海外に住んでいる僕にとって納得できないことがいつくかある。

ウェブサイトのYahoo Japan (ヤフー)ではよく「オススメの映像」とか「映像トピックス」なるものがある。
面白そうだと思ってクリックしてみるとGyaO!(ギャオ)というページにリンクし、「日本国外からは視聴できません。」と表示される。
納得がいかない、、、。

オーストラリアのSBSというテレビ局では毎日日本語のニュース(NHK)が放送されている。(僕はほとんど見ていないが)
しかし映像がサッカーの試合やゴルフなど大きな国際的スポーツイベントになると突然「放送権の都合により」みたいなクレジットが出てきて、肝心要のシーンが見られない。
納得がいかない、、、。

日本からDVDの映画やドキュメンタリーを仕入れ、観ようとすると再生できない。
DVDやゲームソフトにはリージョンコードなるものが埋めこまれているからだ。
日本のリージョンコードは「2」だ。
これは中東諸国、西ヨーロッパ、グリーンランド、南アフリカなどと同じで、それらの国では日本のDVDを問題なく観ることができる。
しかし、オーストラリアは「4」で南アメリカ、メキシコ、カリブ海諸国と同じ、アメリカ合衆国は「1」でカナダ、バミューダ諸島と同じ、というように、世の中、まったく思い通りにいかない。
リージョンフリーのDVDレコーダーというものがあったが、最近は各メーカーそういうものを作らない傾向にあると電気屋の店員さんが説明してくれた。
僕はしばらく前からテレビというものを持っていないので、DVDはMac(アップルのパソコン)で観る。
Macは5回まで違うリージョンコードのDVDを再生するが、5回目以降は最後に観たDVDのリージョンコードに固定されてしまう。
オーストラリアに住んでいるのでこの国のリージョンコードである「4」を95%以上の確率で使うにもかかわらず、5回目に観たDVDが日本のものだったばかりに「2」だけしか見れないパソコンになってしまうと、それはかなりやっかいな問題になる。
裏技は色々とあるそうだが、そういう仕組があることに、僕は納得がいかない。

音楽から遠ざかっていた僕が、再び音楽を聞くようになったキッカケはApple(アップル)がだしたiTunes(アイチューンズ)というメディアプレーヤーのおかげだ。
CDなんてしばらく買っていなかったのに、iTunesだと簡単に聞きたい音楽を探せ、家に居ながら昔懐かしのアルバムをダウンロードしたり、聞きたい曲を一曲だけ購入したりと、音楽が突然身近になった。
海外生活で一番飢えるのは日本食と日本の書籍だ。
電子書籍の話が具体的になってきた当時、ああ、これでやっと好きな日本の本が好きなだけ読める、と胸をときめかせていた。
本は紙がいい、と思っているが、デジタルだろうがなんだろうが、読めないよりは読めるほうがいいのだ。
今、オーストラリアでは話題の書籍はもちろん、以前出版されたものも含め、あらゆるジャンルの本をアップルストア、キンドル、アマゾンドットコム、グーグルeブックストアなどからダウンロードできる。
例えば、村上春樹さんの本はたくさん英語に翻訳され、こちらでもかなりの人気だが、「1Q84」などは紙の書籍では、まるで電話帳のように巨大で、通勤途中で読みたければバックパックが必要なのでは、と思うくらいの厚さだ。
これがキンドルやiPhone、iPadだとかなり小さく収まるだけでなく、その日の新聞、お気に入りの雑誌までなんでも収まってしまう。
しかし、日本はどうだ?
どうして電子書籍がまともに出てこないのだ?
世界中に日本の本を日本語で読みたい人間が山ほど居るのに、どうして出てこない?
これはいったいどういう事なのだ?
今この時代の流れ、世界の人たちのコンテンツの楽しみ方についての認識をどれだけしっかりしているのか?
映画もしかり。
海外で日本映画を英語のサブタイトルで観たい人は山ほどいる。
百歩譲って、サブタイトルがなくてもいい、日本語だけでもいいから見たい。
オーストラリアのアップルストアを覗けば、音楽と同じように映画もよりどりみどり。
僕はもうビデオショップなるものにはほとんど行かず、見たい映画はMacにダウンロードする。
アップルストアの日本のサイトに行くと映画の種類の少なさに驚く。
とくに、邦画が少なすぎる。
音楽のように、日本の本、映画、NHKのドキュメンタリー番組やドラマも簡単に購入して、ダウンロードできる日はいったいいつ来るのだろうか?
世界に目を向ければ、マーケットは突然大きくなるだろうに。
だれか僕の納得いかないこの気持を解消してください。










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本日の写真
テキストとまったく関係の無い写真。
ストリートスナップの登場人物も勝手に写され、納得いかない人たちかも、、、。





















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by somashiona | 2012-02-28 19:45 | デジタル

家に来るネコ





最近、やたらと目が逢ってしまう奴がいる。
僕の家のまわりに出没するネコだ。










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初めの頃は窓から夕陽が沈む様子を見ている時など、眼下で時々うろちょろしているネコがいるな、くらいの認知度だったが、最近は少し違う。










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玄関のドアの横に椅子を一脚おいている。
靴の紐をしばったり、買い物袋をいったん置いたり、まあ、あってもなくてもいいようなピンクのマイチェア(my chair)だ。
仕事が終わり、無防備で玄関のドアに近づくと黒い物体が突然僕の目の前で飛び上がり、ギャオ〜と奇声を上げる。
僕はネコの奇声より大きな声を出して玄関の階段を踏み外しそうになる。
昼間でも驚くが、夜中だとなおさらビビる。
どうやら、僕のピンクのマイチェアがネコくんのくつろぎのユアチェア(your chair)になりつつあるようだ。
彼は(彼女かも)いつでもその椅子にいる。










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正直言って、僕は猫が苦手だ。
エドガー・アラン・ポーの小説「黒猫」を読んだことがあるだろうか?
子供の頃、ネコにまつわる怖い話をさんざん聞かされたせいか、「猫:化猫、怨念、呪い、不吉な予感」のような連鎖が頭の中にある。
ネコを見つけるとすぐにしゃがみ込み、「おいで、おいで」と呼びかけての指を舐められるシーンをたまたま見るが、そのたびに「こいつは10分前に軒下で血の滴るネズミを口に加えていたに違いない」と僕は考えてしまう。(猫好きの方、ごめんなさいねー)










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それなのに、家に来るネコの出現頻度は日増しに多くなっている。
以前は僕を見ると一目散にどこかへ逃げてしまったが、最近は2、3メートル程逃げると一度立ち止まり、僕にガンを飛ばすようになった。(いや、見つめているだけかもしれないが)
朝、コーヒーを淹れているとき、窓の外から僕を観察していたりすることもある。
(おい、ネコくん、僕にもプライバシーってもんがあるんだ!)










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ネコの写真を好んで撮る人はたくさんいる。
たしかに、被写体としてもネコは魅力的なのかもしれない。
「ねこのあくび」というとても素敵なブログもあるが、僕がネコを撮るときは、あくびどころか、いつでもバリバリのガンの飛ばし合い、睨み合い、ここがアフリカでネコがもしライオンだったら、この後僕は食べられているだろう。
ポートレイトでは、撮り手の心の状態や、態度が被写体にとても反映される。
ある意味、僕が撮っているネコくんのポートレイト(というよりパパラッチ写真)も僕の心の状態が素直に反映されていると言えなくもない。
余談だが、このネコを見かけるようになって以来、あの「幸せを運ぶ白い鳩」の姿をまったく見かけていない。(猫好きの方、怒らないでねー)










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by somashiona | 2012-02-26 19:43 | デジタル

ノースホバートの夜







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夜の街を少し一人で歩きたかった。
せっかくなのでカメラに最近の僕のお気に入りキャノン35mmf2.0を付けてノースホバートをスナップしながら歩くことにした。
夜の街の写真は難しいと思う。
人の眼はすぐに明るいものや強い色に引きつけられるからだ。
太陽がメインライトの日中と違って、夜には様々な光源がある。
タングステンのオレンジ、水銀灯のグリーン、バーやパブの真っ赤なネオンライトなど、お好みの光源を使ってパレットの絵の具をキャンバスに塗るように、自由自在に色を楽しめる。
しかし、ヘタをすると光を発している光源そのものを写真に収め、満足しかねない。
イルミネーションの写真などは綺麗な光で彩られ、一見写真映えする感じがするが、そこには撮影者の感情や街に漂う気配などストーリーを感じさせるものはあまりない。
夜を夜らしく撮るにはアンダー気味でとればいいのかというと、一概にそうでもない。
そもそも、夜の写真の適正露出など、撮っている本人ですらわからない。
今、自分の目にはこう見えているが、これが写真になると壁にあの色が反射して、路面はこんな色になって、あそこはたぶん真っ黒に潰れ、空はまだ若干青が出るはず、などと想像を巡らせながらシャッターを切るのだ。
カメラのモニターで絵をいちいち確認するなど、野暮なことをやってはつまらない。
集中すべきはリズム、そしてその場の空気と自分の気持ちをシンクロさせること。
キャノン35mmf2.0は手ぶれ補正も付いていず、しかもかなり昔のレンズなので、スローシャッターに弱い僕が手持ちで撮るとシャープネスに欠け、おまけに光の乱反射やレンズの滲みで高い完成度からは程遠い写真になるのだが、そんなことは気にすべきではない。
街灯が少なく暗いホバートの平凡な夜に、小さなドラマを見つけることが出来れば、それでいい。




















注)コメントを残してくれた方々、返信はもう少しお待ちを。最近、余裕のない毎日なのです。汗














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by somashiona | 2012-02-23 21:05 | デジタル

海へ続く道 Vol.2







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友人宅にお呼ばれし、美味しい手作りの夕食を御馳走になったあと、海の話になった。
僕が足のつかないところで泳ぐのが怖いという話をすると、友人は驚いた顔で僕を見て「僕は足のつく海が怖いんだよ」と彼は言った。
話を聞けば、彼は西オーストラリアのブルームという小さな海の街で7年間真珠の養殖の仕事をしていたという。
ブルームは1880年代から和歌山県を中心に多くの日本人が潜水夫として出稼ぎに行き、厳しい労働環境の中、潜水病や水難事故、またはサイクロンなどで多くの命が散っていった場所として日本人にも縁がある。
僕の友人もブルーム時代はダイバーとして一日平均8時間、海の中で過ごしていたそうだ。
海の中、特に浅瀬や砂の中にはありとあらゆる危険な魚介類がいるらしい。
オーストラリアの水辺で危険な動物といえばクロコダイルやサメが、もう少し頭をひねればウミヘビや巨大なエイなどが頭に浮かぶが、実際に被害が多いのはコーンシェル(イモガイ)、ブルーリングオクトパス(ヒョウモンダコ)、ボックスジェリーフィッシュなどのクラゲ類が圧倒的に多いという。
彼もハンマーシャークに背中を頭突かれたり(身体が半分に割れてしまうかと思うくらい痛いらしい)コーンシェルを踏んでしまい足が腫れてしまったりと、細かいことはいろいろあったようだが、極めつけはイルカンジ(Irukanji)という強烈なクラゲを誤って口の中に入れた時だという。
刺された場所(口の中)の痛みはそれほどなく、体中が焼けただれてしまうような強烈な痛みと呼吸困難に襲われるのだ。
溺れかけているところを仲間のダイバーに発見され、引き上げられた船の甲板では白目を向いて失神状態だったらしい。
すぐに救急病院に運び込まれ、その後、1週間病院のベッドでのたれ苦しんだそうだ。
実際、イルカンジに刺され、命を落とす人が何人かいるが、それはかなり苦しい死に方に違いない。
そんな経験の持ち主の彼だからこそ、海に入ったときは浅瀬と足元に最大の注意を払うべきという教訓があるのだろう。
彼曰く、足のつかない海では水泳が特に上手い必要はないという。
如何に長く浮いていられるか、そこが重要らしい。
「一度ね、ボートが転覆してしまって、仲間たちと12時間泳いで砂浜にたどり着いたことがあるんだ。アボリジニの奴でカナヅチの男が一人そのボートに乗っていたんだ。ボートの中にあった発泡スチロールの破片を彼はラッコのように抱きしめ、足をバタバタさせながら、12時間オロオロと泣くんだ。僕と仲間たちは血や涙、それと小便の匂いをサメは嗅ぎつけるから、泣くな、漏らすな、と彼を叱り続けるんだ。でも実際、あの時は僕も駄目かもしれないと思ったよ。あんなに長く泳ぎ続けたのも、生まれて初めてだった」と彼は笑った。


ダイバー時代、彼は同じ悪夢を何度も繰り返し見たという。
気がつくと、見渡すかぎり薄暗く青い海の中で、彼は一人浮かんでいる。
恐ろしいほど静かで、魚の一匹も周りにいない。
上を見上げると、微かな太陽の光が水中に差し込んでいるのが分かる。
背中に酸素ボンベを背負ってはいるのだが、なぜだかマウスピースが見つからない。
呼吸がだんだんと苦しくなる。
彼が浮かんでいるのは水深10メートル地点だ。
もし一気に浮上すれば、潜水病で死に至る可能性があることを、彼はよく知っている。
彼はどこかにあるはずのマウスピースを必死に探す。
必死に探せば探すほど、呼吸はどんどん苦しくなる。
そして「もう限界だ!」と思ったとき、ベッドの上で汗だくになって目を覚ます。
目を覚ましたとき、自分が息を止めていることに彼は気がつき、そのあとすぐに大きく息を吸い込む。
寝ている間に息を止めることが習慣のようになり、ダイバー時代、彼は睡眠障害で苦しんでいたそうだ。

「真夏の太陽がギラギラと照りつける日でもね、深い海の中っていうのは、とても暗くて、寒いんだよ」と彼が言ったとき、普段は陽気な彼の、人には見せない一面を垣間見た気がした。























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by somashiona | 2012-02-22 16:27 |

映画だ!タスマニアだ!「ハンター」だ!







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このブログ「タスマニアで生きる人たち」で、この映画「ハンター」を紹介しないわけにはいくまい。


オーストラリア人の原作、オーストラリア人の監督、そしてオールタスマニアロケで作られたこの映画は撮影の間も、公開後も、もちろんここタスマニアで話題になっていた。
主演はウィレム・デフォー。
戦争映画の傑作、オリバー・ストーン監督の「プラトーン」でのラストシーン、大勢のベトコンたちに追われ両腕を天高く上げ死んでいく彼の姿を忘れられない人は多いだろう。










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世界中で上映反対運動が巻き起こり、問題作となったマーティン・スコセッシ監督の「最後の誘惑」でイエス・キリストを演じた彼の演技も素晴らしかったが、割と最近の映画、スパイダーマン・シリーズのグリーン・ゴブリン役も上手くハマっていた。
そんな彼がこの小さな島タスマニアに来て映画の撮影をしているのだから、話題になって当然だ。
タスマニアでの試写会の模様もウィレム・デフォーが地元の新聞の一面を飾っていたが、その頃僕はとても忙しい時で(ブログを長く休んでいた頃)まったくこの映画の話題について行ってなかった。


で、先日、やっとこの映画を観た。
バイオ企業から絶滅されたと言われているタスマニアタイガーの生体サンプルを取ってこい、と依頼された元傭兵のウィレム・デフォー。
大学の教授(もしくは研究者)と身を偽り、単独タスマニアの山に入り、タスマニアタイガーを探しはじめる。
山にこもるためのベースキャンプとして使わせてもらっている家には病気がちの母親と幼い子供が二人、この子供たちの父親もやはりタスマニアタイガーを探しに山に入り、そのまま行方不明になっている。
孤独を愛するこの男と二人の子供たちの間で見えない絆が徐々に芽生える。
木を伐ることで生計を立てている地元の男たちからは環境保護活動家と見られ、執拗な嫌がらせを受け、バイオ企業からは早くサンプルを取ってこいとプレッシャーをかけられる。
あ、この調子でストーリーを説明していくとまた長い長いテキストになってしまう、、、。
「ハンター」のYoutubeをアップするので、ストーリーはそこから想像して欲しい。


この映画、派手さはなく、全体的に抑制が効いていて、それが逆にウィレム・デフォーの演技やタスマニアの大自然を引き立てていた。
こういうふうにジワジワじっとりとストーリーが展開するのは、オーストラリア映画の特徴だと思う。
タスマニアの木々を伐採する会社で働く人たち、それに反対する環境保護活動家のヒッピーたち、服装から言動まで、本物の人たちを使っているのではないかと思うほど、細かい部分にリアリティがあった。
二人の子役がとてもいい。
映画の中ではタスマニアの深い自然の中でハンティングをしているということになっているが、実際に使われているロケーションは僕や子供たちがしょっちゅう歩いているホバート市内にある山、マウントウェリントンだったり、マウントフィールドの観光客がスニカーで歩くトラックだったりする。それでも映画で見ると、たしかにとんでもない山奥を歩いているように見える。
山の中は写真を撮る時も露出の差が大きく、そのコントロールが難しいのだが、映画の中でも露出オーバーなシーンが多く、細かいことだが、そういうのを見てしまうと映画を観る集中力が少し削がれる。
細かいことにケチをつけてはいけないが、雪が降るタスマニアの山で何日間も寝泊まりするウィレム・デフォーの服装はあり得ない。
あれではいくら訓練を積んだ元傭兵でも死んでしまうと思う。
ウィレム・デフォー以外の登場人物の身なりは実にタスマニアらしい。
まあ、だからこそウィレム・デフォーがよそ者だということが引き立つのだろうが。

タスマニアタイガーを探す映画といえば、、、やはり1990年に公開された日本映画「タスマニア物語」だろう(がんばれニッポン)。
主演の田中邦衛さん、唇を突き出しながら「この役は俺の役だろ!」と怒っていないだろうか、、、。










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この映画のカギであるタスマニアタイガーだが、タスマニアオオカミやフクロオオカミとも呼ばれるまるで犬の背中にトラ模様を入れたような動物だが、実はコアラやウォンバットと同じ有袋類だ。
絶滅の理由とされる説は色いろあるようだが、タスマニアへ入植した人たちが飼う家畜を襲いはじめたタスマニアタイガーを害獣として徹底的に駆除したことが一番大きな理由らしい。
最後の一頭はホバートの動物園で飼われていたが(ソーマの話ではロイヤルブタニカルガーデンの敷地内)1936年に死亡、この後、公式にはまったく姿を発見されていず(目撃したという情報はたくさんあるが、証拠がない)、絶滅したと言われている。
生きるためにタスマニアタイガーを絶滅に追い込んだ入植者たち、生きるためにタスマニアの美しい自然を壊し続けるタスマニアの林業関係者たち、生きるために最後の一頭を仕留めようとするハンター、ウィレム・デフォー、ふと原子力発電のことが頭によぎった。










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映画の中で森の中をタスマニアタイガーを求めてさまよい歩き、雪のふる寒さに耐えじっと銃を構えるウィレム・デフォーの姿を見ながら、あれ、この姿、前にもどこかで見たことがあるなぁ、、、と思った。










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しばらくしてから、ふと閃いた。










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あっ、あれはカメラを持つと殺し屋の眼になる相原さんの姿と同じだ!
光のハンター写真家相原さん、「この役は俺の役だろ!」と怒っていないだろうか、、、。
(ウィレム・デフォーの頭に黄色いヘッドランプがあったら、相原さん涙ながして喜んだろうなぁ、、、)










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そういえば、相原さんの写真展でタスマニアタイガーに手を噛まれたと言って、ギャラリーの中で一人騒いでいたヨハンじいさん、「この役は俺の役だろ!」と怒っていないだろうか、、、。










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もしタスマニアタイガーを写真に収めることができたら、ものすごい額の賞金が手に入る。
すべての仕事を放り出して、この夢にかけてみようか、、、あっ、寒いところじゃ眠れません。


「ハンター」今日本で公開されているようなので、是非見てください。



































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by somashiona | 2012-02-20 20:40 | デジタル

ハトやカモメに餌をやる人



東京に住んでいたとき、よく浅草に出かけてスナップショットを撮った。
北海道出身の僕にとって、浅草という街が醸しだす匂いや空気は、なんだかとても粋に感じた。
ロスアンゼルスの中のハリウッドブルーバード界隈の雰囲気にある意味似ていないでもない。
チャイニーズシアターのように、ある時期、栄華を極めた場所は当時の鮮やかな色を失っているが、それでも、その時の誇りを今も身にまとい、今の時代を生きる僕たちに、「おい、しっかりやれよな」と言ってくれている、そんな気がする界隈だ。
浅草に行くと、物凄い数のハトに囲まれ餌をあげている人を必ずと言っていいほど見かけた。
これと同じような光景を僕はロスでも、メキシコの小さな町の広場でも、そしてここタスマニアのホバートでもよく目にする。
まあ、タスマニアの場合はハトではなくカモメなのだが。
この風景を見るたび、僕は毎回同じことを考える、餌をあげている人はとても孤独な人生を送っている人なのではないかと。
もちろん、何の根拠もない。
その人は会社の人気者かもしれないし、フェイスブックには登録している友達が500人くらいいる人かもしれない。
でも、大量の鳥に囲まれ餌をあげている人にはなにか共通点のようなものがある。

1,周りにどれだけたくさんの人がいようが、その人の目にはハト(カモメ)しか見えていない。
彼らは自分の周囲3メートル以内の世界に目に見えない特別な空気の壁のようなものを作り、世界は彼らだけのためにある。
2,餌をあげているときのその人の表情は限りなく無表情で、目はほとんどの場合、どこか一点を見つめている。
3,餌をあげている途中で彼が作り出している空気を読めない子どもがハトを驚かそうと突然彼らの世界に乱入し、彼は一斉に飛び立つハトを見つめ、人生のあらゆる希望を失った人のような悲しげな一瞥を子供に投げ、子供は無邪気に笑い声を立てる。

そう、ハトやカモメに餌をあげている人を見ていると、この3つのことが必ず起こるのだ。
あなただって、この光景を今まで何度か目にしているはずだ。
これを一度見てしまうと、仮に自分の手に、食べきれなかったフィッシュアンドチップスが入った紙袋があろうと、カモメにそれを投げることを僕は躊躇してしまう。
僕が地面に放り投げたチップスに大勢のカモメが集まり、それに囲まれる僕の姿は他の人たちから見ると、孤独な人生を送っている男じゃないかと思われる可能性があるからだ。
そして、次に思うこと、それは人の目を気にしてチップスを鳥たちに放り投げるという、そんな些細な行為も実行できないなんて、まったく意気地なしでシケた男だよ、ということ。
人目を気にせず、自分のやりたい事を無心に行える境地、意外と多くの人が経験していないのでは?
とりあえず、サングラスを掛けて、長めのコートをはおり、口には白いマスクをして、公園で一人ハトに餌を上げることからはじめてみようではないか!
人生は意外なことから開けていくものだから。










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本日の写真

ホバート、コンスティチューションドック(埠頭)で一人無心でカモメに餌をやる男。
彼の平和に満ちた世界をぶち壊したのは、無邪気な子どもではなく、カメラを持った中年の男、僕でした。



















本題とはあまり関係ないが、YouTubeで見つけたおばあちゃん。
無表情でギターを弾く姿が最高。
こんなイカした年寄りになりたい。




















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by somashiona | 2012-02-16 17:57 | デジタル

海で泳ぐ




今年に入ってから、僕はもう7回も海で泳いでる。
砂浜に寝転がって、ビキニのお姉ちゃんたちを観察し、夏の日差しを満喫するついでに泳ぐわけではない。
仕事の合間など、2時間時間があるな、と思ったらすかさずビーチへ直行し、30分から45分くらい続けざまに泳ぐ。
海から上がると、さっさと家に帰り、熱いシャワーを浴びるのだ。
タスマニアから南極までの距離は約2000キロ。
ここの海は真夏の強い日差しの下でも痛いほど冷たい。
メインランド、とくにゴールドコーストで有名なクイーンズランド州やパースなどのウエスターンオーストラリア出身の人に言わせると、タスマニアの海で泳ぐなど、正気の沙汰でないそうだ。
実際僕も、今までタスマニアの海を楽しんだのはウェットスーツを着ている時だけだった。
去年から僕は腰の問題、膝の問題、体中の痛み等を抱え(年寄りです)まともなエクササイズが出来ずにいる。
体に対するインパクトを考えると、水泳がいいのは分かっているが、プールの水はすぐにアレルギー性鼻炎を引き起こす。
以前、友人と話していて、その友人のそのまた友達のおばあちゃんの話を聞いたことがある。
おばあちゃんはもう80歳近くなのに、ずいぶん昔から毎日、しかも一年中、タスマニアの海で泳ぐことを習慣にしている。
夏でさえあの冷たい海なのに、凍えるような冬でも水着を着て荒れ狂う波に揉まれ泳ぐなんて、、、にわかに信じがたかったが、その話をことあるごとに僕は思い出し、なぜかいつもポジティブな想像力を掻き立てられた。
勢い勇んでビーチに行っても、足の先を水につけたとたん、踵を返して車に戻ろうか、という誘惑にいつも駆られる。
そんな時は、想像の中で登場する、あの水泳おばあちゃんを頭に浮かべる。
そうすると、何故かやる気になる。
冷たい水の中を歩き、太ももまで水につかったら、心を決めて水中に頭から飛び込む。
体中が痺れ、冷たい水と水圧のせいで、肺が握り潰されるような感じがする。
体を温めるため、最初の10分くらいはクロールで勢いよく泳ぐ。
すぐに腕がだるくなるが、そうするとキック中心の泳ぎに切り替える。
僕の行くビーチは風のない日でも比較的波がある所なので、息継ぎのタイミングで波に飲み込まれ、むせ返りながら泳ぐこともある。
身体が温まってきたな、と思ったら一度泳ぎを止める。
大抵は足などまったくつかない、沖のほうまで出てしまっていて、この時、必ず言い知れぬ恐怖を覚える。
足がつったらどうしよう?サメが来たらどうしよう?リップ(引き波)にさらわれたらどうしよう?
僕はあまり強いスイマーではない。
最大の弱点は立ち泳ぎができないことと、顔を水につけない平泳ぎができないこと。
日本の25メール、足が底につくプールで泳ぎを覚えた人間特有の弱点だ。
プールでなら連続で400メートルくらい泳げるのに、それが足のつかない海となると、全く自信がなくなる。
それにもかかわらず、海で長距離を泳ぐことに関する強烈な憧れを、なぜか僕は持ち続けている。
ドーバー海峡を泳いで横断、みたいなニュースを聞くたび、胸が高鳴る。
足のつかない沖まで来てしまったとき、砂浜に向かってすぐに戻ればいいものの、僕は必ず少しだけ度胸試しをしてしまう。
さらに沖に向かって泳いでしまうのだ。
たぶん、ほんの10メートルか20メートルくらいなのだが、このときは本当に怖い。
ここで溺れても、誰も気がつかにだろう。
僕の行くビーチは砂浜に人がちらほらいて、ボディボードをやっている子供たちが何人かいる程度で、ライフセーバーなどもちろんいない。
波でうねる水面は、巨大な生き物の腹の上のように強い生命力を持って動き、泳いでいる僕の背中に波を叩きつける。
怖くて胸が締め付けられるので、息継ぎの回数を多くするのだが、それでも苦しい。
この辺りはときどきイルカやオットセイ、クジラさえも来ることがある。
こんな沖で泳いでいるとき、めだかやミドリガメより大きな生き物に遭遇したら、僕は間違いなくショックで溺れてしまうだろう。
もういい大人なのに、こういう馬鹿げたリスクを犯してしまう自分の行動の意味を僕は説明することができない。
いったいどうして沖に向かって泳いでしまうのか?
今のところ、この海での水泳で失ったものはゴーグルひとつだけだが、沖でなにか起こったら、失ってしまうのは自分自身だということは百も承知なのだが、、、。
ひとしりき泳いで、砂浜に戻り、タオルで体を拭いているとき、船酔いのように自分の身体がまだ揺れている感覚に襲われる。
実際、泳いでいるときの波のせいで船酔い状態なのだろう。
身体は芯から冷え切り、歯はカチカチと音をたてるのだが、心は思いっきり解放された気分だ。
この気分の良さ、充実感はプールでは味わえない。
やはり自然と触れ合うからなのだろう。
このとき、ああ、また泳ぎに来よう、と思う。
こんな環境が身近にあるタスマニア、なんて良いところなのだろう。


















本日の一枚

この何の変哲もない写真、僕は割と気に入っている。
海の色、水面の質感、ボートの男。
一人、ボートで沖にでていくのはどういう気分なのだろう?
ときどきシーカヤックに乗るとき、誰かと一緒だから楽しめるが、たった一人だとしたら、おそらく怖いと思うだろうとふと考える。
この怖さ、沖に向かって泳いでいくときと同じ種類のものだ。
単独ヨットで世界一周をする人がいるが、これについて考えるときの恐怖も沖に向かって泳ぐ恐怖と少し重なる。










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by somashiona | 2012-02-15 19:37 | デジタル

「月」といえば




ひとつの言葉から何を連想するかは人それぞれだろう。


例えば「ゆうこ」という名前を聞けば、相手が78歳のゆうこさんだろうが、5歳のゆうこちゃんだろうが、僕は大学時代から長く付き合っていた「ゆうこ」のとろける笑顔が今でも真っ先に頭に浮かぶ。
オーストラリアの人たちにとって「F」という一文字で最初に頭に浮かぶのは、いつも皆が口にする「F○ck」というあのお行儀の悪い単語かもしれないが、僕にとってはF-stop(カメラの絞り)だ。
桃といえば高校時代友人と一緒に見て襲撃を受けた「桃尻娘」(映画)。











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夜になると、今も時々家の窓から月を撮る。










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「月」(つき)、この言葉から連想するもの。
僕の場合、まずは、「月の輝く夜に」というシェールとニコラス・ケイジが主演した1980年代の映画だ。学生時代、上映される映画という映画を観まくっていた。
いい映画は巨匠の映画も、カンフー映画も、フランス映画も、中国映画も、アクションもコメディも、ジャンルを超えて良いが、どんなに巨大な予算を注ぎ込んだ映画でも、人気俳優が出ていても、当たり前だがつまんないものはつまんない。
学生時代、僕が好きだったタイプの映画はレオス・カラックスの「ポンヌフの恋人」、ミラン・クンデラ原作の「存在の耐えられない軽さ」、ジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」、ポール・オースター原作の「スモーク」、ジョン・アーヴィング原作の「ガープの世界」、そしてヴィム・ヴェンダースの「ベルリン天使の詩」や「パリテキサス」、ジャン=ジャック・ベネックスの「ベティ・ブルー」といった映画で、若かった僕にとって、それらの映画は恋愛のしかた、生き方、人間の捉え方に関するかけがえのない教科書だったと思う。
もちろん、僕の写真にもこれらの映画から影響を受けている部分があるのだと思う。
当時、日本映画というものを頭からバカにしていた外国かぶれの僕だったが、何の気まぐれか、一人ふらりと映画館に入り観た「月はどっちに出ている」という日本映画が妙に心に残っている。
その頃は全然知らなかったが、監督崔洋一、原作梁石日という組み合わせで出来上がった映画だったのだ。骨太にならないわけがない。
この映画で真っ青な夜空に東京タワーと月が輝くシーンがあるが、とても写真的で、頭の中から払いのけることが出来ないほど印象に強く残る絵だった。










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さらに月といえば、「萩の月」。
仕事で仙台に行ったとき、萩の月と牛たんを食べずして東京行きの新幹線に乗るなんて、あり得ない行為だった。

音楽ならやはり「月の砂漠」だろう。えっ、若い方、知らない?
心して聞いてください。あなたもラクダに乗って月の砂漠に行きたくなるはず。

ビートルズ「ミスター・ムーンライト」。
かなり前に、テレビコマーシャルのBGMで日本人のバンドか歌手がカッコよくこの曲を英語で歌っていた。何かの本で英語を母国語とする人がこのCMを見るたび失笑したという話を知って、僕は驚いた。
RとLをしっかり発音できない悲しい僕たち日本人、Mr. Moonlightではなく、Mr. Moonrightになっていたというのだ。
月光さんじゃなくて、月の権利さん、月の右パンチ、月の道理、月の右翼思想、、、と声高らかに彼らはカッコよく歌っていたのだ。
RとLをしっかり発音しないと、ものすごく恥ずかしい思いをするのだ、と心の底から思ったものだ。
しかし、もう13年ほど英語圏に住んでいるが、いまだにRとLがきちんと発音できず、聞き分けることも出来ない。










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最後に「月」といえば月寒公園(札幌)。(超ローカルでごめんなさい)
僕が生まれて初めてデートした場所です。
あのドキドキ感は今も忘れない。照






















「月の砂漠」井上陽水ヴァージョンで
























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by somashiona | 2012-02-14 18:49 | デジタル

ラウルくんと昼食を







昨日、自宅の電話が鳴ったので、受話器を取ると親友のギャビーだった。
「マナブ、元気?あのね、ここ数日、ラウルがあなたの名前を呼び続けているのよ。凄く会いたいみたい。ねえ、明日仕事ある?何時から?仕事の前に家に来て一緒に昼食を食べない?」。










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自慢じゃないが、僕は子供に人気がある。
若い女性にはイマイチ人気がないが。
老人のウケもいい。
セクシー熟女のウケはイマイチだが。










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ラウルはゴッドファーザーの僕がとても気に入っているようだ。
僕のことをManboo(マンボーでなく、マンブー)と呼ぶ。
久しぶりにギャビーの家を訪れると、ラウルは僕の顔を見て大はしゃぎ。
床の上に綺麗に並べてあった汽車ポッポセットがあっという間に破壊されてしまった。










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ラウルは僕を庭に連れていく。
花に水をやるのはラウルの係らしいが、花が咲くと、あっという間に引き抜き、ギャビーに怒られる。
庭の砂場の砂があちこちに散乱している。
ギャビーと近況を報告しあう。
仕事のこと、体調のこと、写真のこと、旅行のこと、エクササイズのこと、そしてお互いの子供たちのこと。


子供たちといえば、さっきまではしゃいでいたラウルがおとなしい。
台所や洗濯機の水が流れる排水口に頭を突っ込んだまま動かない。
中を覗くと、黄色いブルドーザーが入っている。
そういえば僕も、子供の頃は水が流れるところを好んで遊んだ記憶がある。
水の流はいつだって想像力を掻き立てられる。
ラウルのちっちゃなお尻を見て気がついた、彼はリーバイスをはいている。
思えば、ソーマは一度もジーンズをはいたことがないのではないか?
いつもジャージかショートパンツ。
親がオシャレだと自然と子供もオシャレな格好になるのだ。
最近の僕のジーンズはユニクロだ。
ああ、501が恋しい、、、。










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暖かかったので、庭で昼ごはんを食べることにした。
何種類かの野菜、ボイルドエッグ、チェダーチーズ、カシューナッツとバジルのディップ、ナスのディップ、2種類のパン、オレンジジュースにコーヒー、ギャビーは大きなスーパーマーケットで食材を買わない人だ。
質の良い食材を揃えている小さなグロッサリーでいつも買い物をする。
ニンジンひとつとっても、一口食べるといつも僕が普段食べているニンジンと甘さがまったく違うことに気付く。やはり、オーガニックの野菜は味が濃い。パンも素晴らしく美味しい。ホバートで一番美味しいと言われているパン屋、ジャックマンアンドマクロスのパンに違いない。
ギャビーが皿やコップをキッチンから運んでいる間、ラウルは野菜に手を出し、もりもり食べる。
排水口で遊んだあの手で野菜をつまみ、モリモリ食べる。
僕は彼を肩に担いでバスルームへ行き、一緒に手を洗う。










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野外での食事は気持ちがいい。
ラウルは彼のお子様専用椅子に座ると、また黙々と食べはじめる。
あまりの食べっぷりの良さに、僕はしばらく見とれてしまう。
大人も子供も、モリモリ食べる人を見るのは気分がイイ。
ラウル、カメラを向けられていることに気づきちょっと驚いたあと、大笑い。
そして、また食べはじめる。










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ひとしきり食べ尽くすと、ラウル、少しご機嫌斜め。
お昼寝の時間なのだ。
トイレでもカメラを向ける僕を発見し、恥ずかしそうな笑い顔。
女性のお尻はいつだって魅力的な被写体で、たとえカメラなしでもいつもでも見ていたくなるが、小さな子供のお尻もたまらなく可愛い被写体だ。
こんなすべすべした小さなお尻が、あと17年か18年もすればゴツゴツと毛むくじゃらになるなんて、信じがたい。










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お鍋ダンスをしてくれて、温かいミルクをたっぷり飲んだあと、ギャビーに連れられ自分の部屋に。
「マンブー、バイバイ」と僕に向かって手を振る。










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30分後、ラウルの部屋に行ってみると、すやすやと寝息を立て眠っていた。
おやすみラウル、マンブー、また遊びに来るからね。










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今回の写真もキャノン35mmF2.0ですべて撮っているが、このレンズ、たまらなく撮り易い。
ピントも外さないし、写りも悪くない。小さくしかも安いレンズなので、気兼ねなくどこにでも持っていける。キャノンを使っている方、けっこうオススメです。












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ああっ、、、ああっ、ついに居心地のいい1位の座から転落、、、。僕の幸せはどうして長く続かないの、、、。バレンタインのチョコレートをあげたつもりでポチッとしてねー!



私のお尻は桃尻でとてもすべすべだ、と思ったお父さん、あっ、見せなくていいです、でもポチッとよろしく!









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by somashiona | 2012-02-14 00:04 | 人・ストーリー

別行動



ソーマとシオナはとても仲の良い兄妹だ。
2歳違いと年が近いこともあるのだろうが、いつもふたり一緒に遊んでいる。
そんな二人にも最近少し変化が現れた。
別行動をとりたがる時があるのだ。


ある日、シオナがずいぶん前から僕にお願いしていたスケートリンクに行くことになった。
僕の知る限り、ホバートにあるスケートリンクは一つだけだ。
僕は北海道で生まれ育ったのでスケートリンクはとくに珍しいものではない。
札幌の真駒内アイスアリーナは札幌オリンピックで使われた大きなリンクだったし、道東の池田町に住んでいたときは冬になると学校の校庭が巨大な屋外スケートリンクに様変わりした。
ホバートのスケートリンクに訪れるのはこの日が3回目、子供たちは2回目だ。
雪国で生まれ育った僕にとってスキーやスケートが怖いという感覚はゼロなのだが、はじめて子供たちとここに来たとき、彼らは大いに怖がった。
壁の手すりにピッタリと張り付き、なかなかスケートリンクの中央へ出てこようとしなかった。
どうやら転倒することが恐怖なのらしい。
「ダディ、もし転んだら、どうやって立ち上がればいいの?」とシオナが僕に聞いてきた。
僕は質問の意味がよく理解できず「普通に立ち上がればいいんだよ、今一度氷の上に座ってごらん」と言い、シオナが恐る恐る氷の上に座る。
そして、立ち上がろうとするのだが、氷で足がすべり、全く立ち上がれない。
スキーやスケートが出来なかった頃の記憶が全くなかったので、立ち上がれないシオナの姿を見て僕は驚いてしまった。
2時間ほど経過した頃、やっとシオナはスケートの面白さを感じはじめ、一人でリンクの中央まで出て、よたよたと滑りはじめたが、ソーマは最後まで手すりから離れようとしなかった。
好きなことには抜群の集中力を発揮し、とことんのめり込むソーマは、出来ないこと、リスクのあることに関しては積極的に挑戦をしない。
一方、好奇心旺盛なシオナは出来ないことが出来るようになることに喜びを覚えるタイプ。
努力の過程を楽しめる女の子だ。
スケート初体験の二人、ソーマの感想は「スケートってハードだよ、、、」、シオナの感想は「難しいけどすっごく楽しい」。

スケート体験2回目、受付でお金を払おうとすると、ソーマはもじもじと「ダディ、僕は今日スケートやりたくないよ」と言う、シオナが滑っている間、本を読んでいたいという。
この日、僕は本を読もうと決めていたので、結局シオナだけがスケートをし、僕とソーマはリンクの受付兼売店のテーブルで読書を楽しむことにした。
ソーマ、ずいぶん前から本を読むのが好きだったが、もっぱら恐竜や火山、地震、雷、竜巻、コイン、そういう類の図鑑や専門書ばかり読んでいて、小説はほとんど読んでいなかった。
しかし最近は長編の小説にハマっているようで、今のところトールキン(「指輪物語」ロード・オブ・ザ・リングの作者)の「The Hobbit」(ホビットの冒険)が一番面白かったと言っている。
ソーマとシオナの二人はいつもワンセットなのに、こうやって別行動をとっていることが僕には不自然で、なんだか落ち着かない。
窓越しに今にも転びそうなシオナが見えるたび、僕は同じページの同じ一行を繰り返し読むハメになり、まったく読書に集中できない。
読書中のソーマに話しかけると、怖い顔で睨まれる。
仕方が無いので、カメラを抱え、リンクで滑るシオナの方へ向かった。











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このスケートリンク、いつ頃から営業しているのだろう?
館内をよく観察すると、壁にかかっているポスター、ペイントされている文字のフォント、色んなものがなんだかレトロだ。
薄暗いスケートリンクの中に人は殆どいない。
貸切状態だ。
結局、僕はリンクの外からシオナに向かって、ああでもない、こうでもない、と大声を張り上げる鬼コーチとしてスケートリンクでの時間を過ごした。
おかげでソーマはたっぷりと読書を楽しんだらしい。










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by somashiona | 2012-02-12 08:19 | ソーマとシオナ

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