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泣きすぎ


日本で高倉健の「幸せの黄色いハンカチ」をたまたまテレビで観たとき、「ああ、日本映画って、いいなぁ~」と思った。
僕も妹もかなりの映画好き(僕はもう過去形かも)だが、彼女は日本の映画は詰めが甘いのであまり観たくないという。
僕も昔はそう思っていたが、海外で長く暮らすと、やはり日本映画に飢える。
詰が甘くても、日本の俳優さんが日本語で話し、日本の風景が何気なく流れるだけで、かなり満足してしまう。
高倉健の映画を観たあと、いつも思う、「これからは僕も少し無口でいこう」と。
そして、1時間もしないうちにその誓いは簡単に破られる。
先週、高倉健の「あなたへ」という映画をiTunesでレンタルした。
僕はいつものように泣かせる場面でしっかりと涙したが、男の中の男健さんは、奥さんからの最後の手紙を受け取っても涙しない。
「ボーイズ・ネバー・クライ。オーストラリア男児たるもの、人前で涙を見せるべからず」とここで男の子たちは教えられ、大人になる。
男は男らしくなければ。健さんのように。
でも、ここオーストラリアではその男らしい態度が多くの男たちを重いうつ病に追い込み、自殺という結果に繋がってしまっているという事実も深刻だ。
特に田舎で酪農業などを営む男性たちがこの問題を抱えることが多いらしい。
カウボーイが自分の抱える心の問題を人に打ち明けるシーンは、彼らの生き方に反するのだろう。

僕はすぐ泣く。
本当に情けないほど、みっともないくらいすぐに泣く。
たぶん、徳光さんよりも泣くと思う。
仕事中も感動すると涙でファインダーがくもるし、バスの中の嘔吐の連鎖のように、周りの誰か泣くと、僕もすぐに目頭が熱くなる。
泣かせる映画は十中八九泣くし、普通の娯楽映画でも、例えばジャッキー・チェンが出ていた「ベスト・キッド」で少年がデトロイトから北京に移り住むときの描写でさえ、僕はなぜか肩を震わせて泣いてしまった。映画館の中で。
以前から涙もろかったが、父親が亡くなったあと、完全に涙腺の蛇口が壊れてしまったようだ。
父の葬式から1,2年は信号待ちの車の中、カフェでコーヒーを飲んでいるとき、浜辺で海を見つめているとき、気がついたら泣いていたということが度々あった。(これは2年くらいで自然と治まった。悲しみは時がすこしずつやわらげてくれる)
テレビのCMを観ても泣くし、空港で母と別れる時も47歳のおっちゃんが号泣し、妹やフミさんを困らせた。
自分でもなんとかならないのか、と思うのだが、コントロール不能だ。

日本からオーストラリアへ帰る飛行機の中、とてもいい映画を2本観た。
1本目は「Argo」(アルゴ)。
1979年のイランアメリカ大使館人質事件を題材とした作品で、内容はなんとなく知っていて、まったく期待しないで観たのだが、息をつく暇もないほどの緊張が続く、上出来の映画だった。
2本目は「The Sessions」(ザ セッションズ)。
子供時代にポリオを患った主人公は全身麻痺になってしまい、息をするのも人工呼吸器が必要なほど。
それでも大学を卒業し、ジャーナリスト、詩人として生計を立てている。
彼の童貞を捨てたいという思いは日々強まり、信心深い彼は神父さんに相談し、セックス(代行)セラピストの助けを借りて夢を叶えようとするが、セッションを重ねるたびにセラピストへの気持ちが恋に変わっていく、といった感じのストーリー。
主人公を演じるのはジョン・ホークスで、少し前に観た「ウィンターボーンズ」というかなり重い映画に出ていたのだが、「ザ セッションズ」での彼がまったく別人で驚いた。
「ザ セッションズ」の主人公がジョン・ホークスだと気づくまで、本当に小児麻痺の人が主役を演じていたと思っていたほどの名演技だった。
神父役のウィリアム・H・メイシーがまたとてもいい味を出している。
この俳優、僕はコーエン兄弟の映画「ファーゴ」でとても好きになった。
この人が登場する作品には当たりが多い。
そして、主人公が恋に落ちるセックスセラピスト役はヘレン・ハントが演じている。
実を言うと、僕は彼女が大好きだ。
「ツイスター」「恋愛小説家」「ペイ・フォワード」「キャストアウェイ」「ハート・オブ・ウーマン」「ソウル・サーファー」、、、。
スクリーンでの彼女はいつだって強さと弱さの両方をストレートに僕たちに見せ、女性らしいが決して男性には媚びず、常に強い意志を持って行動するタイプの女性を演じる。
彼女、今年で50歳だと思うが、「ザ セッションズ」で見せたフルヌードは驚くほど綺麗だった。
(だからいい映画だった言いたいのではない)
この映画でも、満席の飛行機の中で、僕はぼろ泣きしてしまった。
フライトアテンダントがビーフがいいか魚がいいかと聞いてきても、答える余裕がなかった。
あ、もしかしたら、この映画、日本では公開されていないかもしれない。
そうだとしたら、とても残念だ。

最近のタスマニア、天候が安定せず、しょっちゅう大泣きしている。
突然の大雨で動きがとれなくなり、建物の屋根の下やバス停の待合所などでうらめし顔で空を見上げ、雨脚が弱まるのを待つことが多々ある。
まあ、僕も空も、泣きたいときは好きなだけ泣けばいいのだろう。
雨の後は虹が出るかもしれないし。













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「ザ セッションズ」














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今日、また1歳自分は老いてしまったと考えるか、また1歳人として成長することが出来たと考えるかは自分次第。とにかく、病気がちの僕がこうして今ここに存在しているという奇跡をかみしめよう。



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by somashiona | 2013-04-30 21:00 | デジタル

マンブーブス



部屋に入ってきた友人が久しぶりに会う僕を見て「マンブー」と呼んだ。彼はいつも僕を「マブー」と呼ぶ。
僕が普段使っているメールアドレスが「maboo」からはじまるのは彼の影響だ。
彼に呼ばれた僕は「やあ、元気でやってる?」と答えたが、彼はもう一度「マンブー」と呼び、ニヤニヤしながら、「マンブーの意味、知ってる?」と僕に聞く。
まわりに3人の人がいたが、韓国人のひとりを除いて、皆僕を見て、クスクスと笑いはじめた。
「え、いつもマブーって呼んでるじゃない」と僕が言うと「いや、今日は君のことをマンブーブスと呼んだんだよ」と彼が言う。
「えっ、マンブーブス、、、?なにそれ?」
「太った男の人で女の人のような見事なオッパイがある奴っているだろ。あれをマンブーブスって言うんだよ。ほら、ブーブス、オッパイさ」












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「スペルは何?」新しい言葉は音だけじゃ頭に入らない。スペルが頭に浮かばないと脳に定着しないのだ。
「man boobsさ。こういうのって、忘れないだろ?」と彼。


確かに、この年齢になって固まってしまった脳でも、性やエロスにかかわる新しい単語は、何故か一発で覚えてしまう。
例えば「オッパイ」にかかわる単語がどれくらい頭に浮かぶだろう。
breasts, chest, heart, milkers, muffins, top buttocks, twin hills, tits, そして新たにboobsだ。
それが「言い争い」というような普段よく使う単語でも、argument, fight, quarrel、、、これくらいしか思いつかないのだ。 


周りにいた男二人がスクスク笑いながら僕にこう言う。
T君「実はさ、マナブの名前を呼ぶたびにブラジャーをつけた男の姿が頭に浮かんでたんだよね」
S君「悪いけど、僕もね最初に君の名前を聞いたとき、man boobsで記憶を定着させたんだよ」
韓国人のEさんは「なるほどねぇ〜」という顔で聞いている。












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僕は人の名前を覚えるのが超ニガテだ。
日本人や英語圏の人名のように、以前どこかで聞いたことのなる名前でも難しいが、色んな人種が住むオーストラリアでは一度も聞いたことのない名前にかなり頻繁に遭遇する。


最近、タスマニアに来る移民で多いチベット人はモンゴル系の名前だが、ドルゴルスレン・ダグワドルジなどと紹介されても20回は聞き直すハメになるだろう。
ちなみに、ドルゴルスレン・ダグワドルジは朝青龍明徳の本名だ。
朝青龍に20回聞きなおしたら、殴られると思う。
ズルフィカール・アリー・ブットー(パキスタン)、僕なら「アリーと呼んでもいい?」と言うだろう。
ネボイシャ・ラドマノヴィッチ(ボスニア)、こっちの人たちはよく名前に「ヴィッチ」がつくが、僕の耳には「ビッチ」(bitch)に聞こえる。
「ビッチ/bitch」という言葉は映画などにもよく出てくるので、皆さんも馴染みがあるだろう。
もともとは「雌犬」という意味で女性に対して意地悪で軽蔑的な思いを込めて使う言葉だが、日常の会話でも割とよく耳にしる言葉だ。
「bitch about / 不平を言う」「bitch at each other / お互いに悪口を言い合う」 「real bitch / とても不快な人 あばずれ女」
マルコビッチというような名前を聞くと、失礼だが「ああ、まる子君はかなりビッチなんだなぁ」という思いが頭に浮かび、僕の記憶に定着する。
はじめて会う人に自己紹介をするとき、ほとんどの人が僕の名前を一度で覚えてしまうことにいつも驚いていた。
彼らにとって「マナブ」という音は「ドルゴルスレン」とさほど変わらないだろうと。
多くの人が「ああ、カリフォルニアのマリブーね」と記憶を定着させていたのは知っている。
実際、アメリカに住んでいたときはほとんどの人がこの反応を示した。
しかし今回の「マンブーブス」はかなり意外だった。













こんな話のあとにはホバートの風景で気分を変えよう!












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注)僕のオッパイは決して垂れ下がったりしていません。



私はエッチな英単語を覚えるのは苦手だけど、医学用語や宇宙に関する単語なら一発で覚えてしまいます、と思った人はコメント欄に名乗りでたあと、ポチッとよろしく!












by somashiona | 2013-04-28 10:03 | デジタル

伝わらない人たち



日本の会社で仕事をさせてもらう時、サラリーマンと呼ばれる人たちの真面さと、力の抜き方の上手さに脱帽してしまう時がある。
社員が上司や社長を尊敬し、上司や社長も部下一人一人を真剣に思いやる。
この関係、ビジネスライクなオーストラリア人が見ると、信じがたいだろう。
だって、昔々、サラリーマンをやっていたはずの僕だって、今では信じがたく思えるのだから。
かなり遅い時間に仕事が終わり、その後、上司と部下たちは居酒屋に向かう。
タスマニアなら、子供はもちろん、ほとんどの大人もベッドに入る時間だ。
タスマニアでも職場の人間同士が仕事を終えたあと、パブなどに行き、一杯やることはごくごくたまにあるが、それはあくまでも職場の中で気の合う人同士がやることであって、パブの中で先程まで取り組んでいた仕事の話や、ましてはボスが部下にお説教をすることなどありえない。
日本では、昔も今も、やはり外で一杯やる時間が職場の円滑な人間関係を作る上で重要らしい。
職場では伝えきれない思いを、お酒の力も少し借りて、熱く語り合う。
上司が愛する部下たちに対して仕事や人生に対する熱い想いを伝えようと熱弁を振るうが、それがいまいち伝わっていない光景を時々目にし、その微笑ましい様子に僕はニヤリとするのである。













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注)これらの写真はあくまでもイメージであり、この二人が伝わらない人たちだという訳ではありません。たぶん。

























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今日はANZAC DAYで祝日です。トイレ掃除、お風呂の掃除、インドカレー作り。天気の悪い外には一歩も出ず、カメラにも触れず、これからのんびりと高倉健の映画でも見ようと思ってます。まったり。



私も上司の話を聞きながら眠りに落ちてしまったことがる、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2013-04-25 15:46 | 人・ストーリー

正しいことより、幸せなこと




今回、日本では様々な人に会い、様々なチャンスも頂いた。
でも、僕は結局、提供されたいかなるチャンスにも手を出さなかった。
選択を迫られるとき、心の中は常に二つのことがキーワードとなり葛藤した。
「正しいこと」と「幸せなこと」。


幸か不幸か、タスマニアに住んでいるといつくになっても純粋に夢を追える。
「もう歳だし」「いまさら遅いよ」「世間の目が」「そんな生活で恥ずかしい」といったことを人生の価値観の中に置く人が驚くほど少ないので、自分の意志さえ強ければ、成功するか否かは別として、やりたいことをやり続けられる。
もちろん、恋人ができて、結婚し、子供ができて、徐々に自由な時間が奪われ、車を買い、家を買い、いろんなコトに何かとお金がかかるようになり、やりたいことよりやらなくてはいけないことに追われ、一日の終わりにやりたいことに使うエネルギーなど何処にも残っていず、やがて、やりたいことがあったことなど忘れてしまうというパターンは、何処に住んでいてもよくある話だ。
僕は東京へ行くたびに、カルチャーショックを受ける。
自分が日本人で、しかも以前住んでいたにもかかわらず。
とにかく、あの人の多さに圧倒される。
あの信じられないほど大勢の人たち全員が食べ、飲み、眠り、トイレに行き、何かしらの仕事をし、お金を稼ぎ、お金を使い、それぞれの人に友人知人があり、全員が何かを考え、何かを愛し、何かを憎んでいる。
あの小さな街の中で、よくも見事に全てが機能しているものだ。
僕は東京を歩くたびに空を見上げ、びっしりと立ち並ぶ高いビルディングに感動し、電車の中で携帯電話をいじくりまわしている人を観察し、すれ違いざまにぶつかっていく人たちに出来る限り「ゴメンなさい」と言ってみる。
もちろん、誰も聞いてはいないが。
ここに来ると、どんなビジネスをはじめてもそれなりにやっていけるだろう、というかなりポジティブな気持ちと、自分の写真がこの人達に評価され、認められ、写真家として成功するなんて、無理に決まってるだろ、という戦わずして諦め、目立たず、気にされもしない平凡な人生を送りたい、というネガティブな気持ちの二つを同時に味わう。


「成功する」という言葉を計る分かりやすい方法はどれだけ稼いだか、という考え方がある。
東京に住んでいたとき、雑誌や広告の仕事で稼がせてもらったが、じゃ幸せだったか?と聞かれれば、答えはノーだ。
あのまま続けていたら、僕は自分の大切なものを捨てざるを得なかったと思う。
27歳から写真をはじめて、今までさんざん撮ってきた。
写真をはじめたときと同じくらい、いや、それにもまして写真を愛しているが、一方でどんなテーマ、被写体、アサイメントでも写真が撮れるのなら幸せだと、僕にはもう思えない。
僕は高級レストランで目の前に豪華な料理が並んでも、それを写真に撮りたいとは思わないし、カメラショーのコンパニオンたちを撮りたいとも思わない。
それを否定しているわけではなく、僕にはまったく感心がないからだ。
シャッターを押すという行為は僕にはとても神聖なもので、大袈裟に聞こえるかもしれないが、シャッターを押すたびに僕の魂は吸い上げられているのだ。
たぶん、元気で写真を撮り続けていられるのは、あと20年あるかないかだろう。
自分にとって価値のあるもの、意味のあるものをもっと真剣に追いかけないと、写真家として、何も撮れずに終わってしまう。


人から見れば明らかに手を出すべきチャンス、そうすることが「正しい」と思えることが、必ずしも自分の「幸福」に繋がるわけではない。
正しいけど、幸福ではない、と感じた自分の心、人にはそれを隠せても、自分だけは騙せない。
自分を騙した小さなウソの塵はやがて雪崩のように崩れ落ち、いざという時、騙し続けた自分の決断に自信が持てなくなる。
正しくなくてもいい、幸せになれることを選んでいこう。












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僕が滞在していた池袋にはあのサンシャインビルがそびえ立っている。
あのビルの59階で美味しい中華料理を食べた。
ガラス張りの店内からは迫力の夜景が見える。
いつも見上げているので、たまには見下ろすのもいいものだ。
僕の友人が個室をとってくれたので、気兼ねなく席を立って、思う存分写真が撮れた、と言いたいところだが、食べることと、話すことに夢中で、帰り際に少し撮っただけだった。
この東京の空の下に、数えきれないほどの恐ろしい才能が眠っていると思うと、身震いがする。












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写真家のマーク・セリガーが司会進行役をつとめる素晴らしい動画をYouTubeで見つけた。
僕の大大大好きなマリーエレンマークがゲストしてスーパーモデルのヘレナ・クリステンセンと一緒に出演している。
写真を知り抜いている人たちならではの、とても興味深い会話のオンパレード。
う〜ん、さすがだァ〜、とため息が出る。
久しぶりに彼女の写真を見たが、やはりいま見てもまったく色褪せず、素晴らしい写真のオンパレード(今日の流行りはオンパレード、何故なら明日オーストラリアはアンザックデイでアンザックパレードがあるから)。
カメラ機材はどんどん進化しているけど、こういう写真を見ると、写真を撮る者が何にもっと情熱や時間をかけるべきか、思い知らされる。
皆さんにも是非見て欲しい。


Helena Christensen & Portrait Photographer Mary Ellen Mark | Capture Ep



























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今日は短いテキストでいこうと思ったんです、本当に、、、。涙&汗



どんな料理が出たのか一目見たかった、、、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2013-04-24 15:56 | デジタル

再会


東京都世田谷区に住む友人夫婦と久しぶりに再会した。
ロサンジェルス時代、共に写真を学んだ友人だ。
最寄りの駅まで迎えに来てくれた友の車の中で、早速、昔話に花が咲いた。


「あ〜あ、Nちゃんは今頃なにしてるのかなぁ?まだ写真、やり続けているのかなぁ?」と僕がつぶやく。
Nちゃん(男)も同じく一緒に写真を学んでいた仲間で、とにかく、僕たちは四六時中写真を語り、様々なテストや撮影に明け暮れたいた。彼は僕より少し年下で、まるで弟のような存在だった。
「マナビン(僕のこと)、Nちゃんさ、ロスを引き上げて東京に帰ってきたっていうウワサだよ」と友人の妻。
「マナビんさ、Nちゃんの弟さんがこの辺でスペイン料理のレストランをやっているという話を聞いたことがあるんだけど、ちょうどお昼時だし、探してみようか?」と夫。
「そうだ、弟さんを見つけて、お兄さんは僕たちに多額の借金をしているから、居場所を教えてもらおうじゃないか、って脅してみよう」と僕。


5分もしないうちに、レストランは見つかった、というか、あのごみごみした住宅街の中で、引き寄せられるように車はレストランの前にたどり着いた。
中に入って、がっしりとした木材の広いテーブルに僕たちはつく。
まるで大きなお屋敷民家を改造したようなレストランだが、店内は静かで、広々とし、上品な空気で満ちていた。
メニューを見るよりも、Nちゃんの弟さんらしき人を見つけることに必死な僕たちは、首を普段よりも5センチ位高く伸ばし、店内をキョロキョロ見回していたのだけど、お水を持ってきたウェイトレスさんがあまりにも美人だったので、僕と友人(夫)の眼は自然と彼女に釘付けになった。
すると友人の幼い息子が「ねえ、ねえ、あのお姉ちゃんキレイだね」といい、僕たちは我に返ると、「何しに来たんだか、、、」と友人(妻)に僕たち二人は睨みつけられた。
「ねえ、カウンターにいるあの男性、きっとNちゃんの弟さんだよ、なんとなく面影が似てるもん」
と、素早く話を本題に戻す友人(夫)。
ウィトレスさんをもう一度テーブルに呼んで(にひひ)(何度でも口実をつけて呼びたかった)カウンターの男性と話がしたいと僕たちはお願いした。
テーブルに来た男性に僕たちがロサンジェルスでお兄さんにとてもお世話になった(借金の取立ての話はやめておいた。いや、借金など、実際に無いし)という話をすると、彼はとても驚いて僕たちにこう言った。
「いやぁ、数年前に兄はたしかに東京へ戻りました。それ以来、このお店に来ることなど殆ど無いのですが、実は今日、写真教室の生徒さんを連れてお店に来ることになっているんですよ」
「え〜〜〜っ、マジで〜〜〜、会いたい、会いたい〜〜〜!」と大騒ぎする僕たちに他のお客さんの視線が集まる。
友人夫婦の息子さんの太鼓のレッスンがこの後あるのだが、それはもうキャンセルして、このお店でNちゃんを待つことにした。
まだかなり時間があったので、子供は一度、外の公園に連れていき、時間を潰した。


数時間後、Nちゃんが写真教室の生徒さんを連れてやって来た。
15年前とまったく変わらないそのままのNちゃんだ。
僕の顔を見ると彼は眼を皿のようにして、「マナブさ〜ん(彼は年下で僕と同じ誕生日)、マジですかー!!!なんでここにいるのー!」と叫び、まるで奇跡的に再会を果たした恋人同士のように固くハグしたまま、離れなかった。
「すごいなぁ〜、Nちゃん、写真を教える大先生なの?」と僕が言うと、「何言ってるんですかぁ〜、マナブさんは僕にスピードライトのバウンス撮影を教えてくれた師匠じゃないですかぁ〜!」という彼。
恥ずかしいから、そんなレベルの低い話を生徒さんたちの前でしないでください、、、。


実はこの時間、新小岩にいるもう一人のロサンジェルス時代の友人夫婦と会うことになっていたが、彼に電話を入れ、遅れるけど、サプライズがあるから待ってて欲しいと伝えた。
世田谷区の夫婦、僕、Nちゃん、そして新小岩の夫婦はロスで本当に仲が良かった。
僕たちを結び付けていたのは写真というより「夢」だった。
皆どうしょうもなく貧乏で、安いチャイニーズフードやメキシカンフードを分けあい、年がら年中ショートパンツを穴の開いたTシャツで夢を語っていた。
新小岩の居酒屋で待っていた友人夫婦が僕たちを見て、眼をトムとジェリーが驚いたときのように前に飛び出させたのは言うまでもない。
だって、15年ぶりだもの。
長かった時間は一瞬で解凍し、あの時と同じテンションで僕たちは語り合った。



ちなみに、Nちゃんの弟さんが経営するお店の料理はモロッコ風スペイン料理だった。
モロッコ風スパニッシュといえば、僕の友人チャシーの料理だ。
いろんなお店でモロッコ風スペイン料理なるものを食べたが、どれもチャシーのあの美味しさとは程遠かった。
でも、弟さんのお店の料理は、まさにカナリヤ半島出身のチャシーが作る本格的モロッコ風スペイン料理の味だった。
Nちゃんを待っている間、暇つぶしにお店の中の写真を撮っていると厨房からシェフが出てきたので、本当に美味しかった、と僕はお礼を言う。
その時の彼の笑顔がたまらなく良かったので、写真を撮らせてもらう。
「たまに雑誌の取材なんかでも写真を撮られるでしょう、私、苦手なんですよ」と笑う彼の笑顔には本物の職人が持つオーラがにじみ出ていた。












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by somashiona | 2013-04-23 18:27 | 人・ストーリー

ゴッホには見えていた







僕は写真関係の機材やソフトウェアにはあまり感心がない方だけど、アドビシステムズのphotoshop lightroomだけは新しくなるたびに必ずアップグレードしている。
最近パブリックベータ版(完成品になる前の試作品を一般の人達が使ってもらいアドビ側としてはそこでどんな問題が発生するのかテストし、消費者側としてはアップグレード版の新機能を経験することが出来る)が公開されたのでさっそくダウンロードして使ってみた。
タスマニアでLightroom Adventureというイベントが開催されて以来、僕はLightroomというソフトウェアを使い続けている。
これを使ってからというもの、Photoshopをまったく使わなくなった。
Photoshopを使っていた頃はかなり写真に手を入れていたが、Lightroomになってからはその機能の制限のおかげもあって、あまり手を入れないナチュラルな写真に戻った。







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Lightroom 5の新機能の中で写真を暗転させセンサーに付いた埃を見つける機能が付いた。
窓の外を撮った写真を一枚適当に選び、暗転させてみると、なんとゴッホの絵が浮かび上がってくるではないか。












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これを見て、僕は心底感心してしまった、ああ、ゴッホには空や雲がちゃんとこう見えていたのだと。
たぶん、突き刺すように被写体を見続けると、肉眼では認識できないものすら見えてくるのだと、天才の能力に一人感動してしまった。
写真は観察力がとても大切だ。
もっともっと、しっかり見ないと、、、。












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ソーマがアプリコットの動画を送ってきた。
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キャノンのソフトウェアDPPはまったく使っていない。Nikソフトウェア社のプラグイン Complete Collectionもグーグル社に買収されてから突然安くなり、お試し版を使ってみたが、Lightroomがあればそれで十分だというのが今のところの感想。



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by somashiona | 2013-04-21 19:32 | デジタル

笑顔は最良の薬



今回、5ヶ月間もの長期にわたり日本に滞在したのには、いくつか理由があったのだが、その最も大きな理由の一つは僕の健康状態だった。
この2年間、僕は原因不明の痛みに苦しめられ続けた。
体中が痛むのだ。
肩、腰、膝を中心に手や足の指にいたるまで、もうそれぞれが言いようもないほど常にジンジンと痛み、夜は何度も目を覚まし、日常の些細な動作の一つ一つに唸り声をあげ、最終的には自分で靴紐を結べないほど悪化した。
タスマニアの医者に何度も会い、様々な検査を受け、様々な鎮痛剤を飲み続けた。
様々な検査で可能性を探るのだが、明確な原因は分からない。
症状がリウマチと近いので、その線で治療をすすめるも、症状はまったく改善されない。
薬はどんどんと強いものになっていき、仕事をしていないときや、子供たちと会わない週末は、とにかくソファに横たわりじっとしているという日々が永く続いていた。
もちろん、そんな状態では人に会うのも億劫になる。
身体がやられる前に心がだめになると思った。
以前もブログで書いたことがあるが、僕の父親は原因不明の肩の痛みが発症してから2年間、夜もまともに寝れない日々が続き、最終的には自分で命を絶つところまで追い込まれてしまった。
父の経験をポジティブに自分に活かさないといけない。
父だって、たぶん最後まで自分の心を痛みに乗っ取られてしまうとは思わなかっただろう。
でも、酔った人が「酔ってなんかいねーよ!」というように、心は知らぬ間に侵されるのだ。
オーストラリアは専門医に診てもらうまで、非常に時間がかかる。
日本なら大きな病院へ行けば、骨から内臓から脳みそから、全て総合的に診てもらえる。
もう、日本へ行くしかないと思った。


日本へ帰り、すぐに国民健康保険の手続きをし、毎日のように病院へ通った。
ゼロから検査をし直し、原因を探った。
身体の問題は筋肉や関節の痛みだけでなく、高血圧、頻繁に起こる頭痛、鼻炎、心臓の痛み、挙げればキリがないほどある。
検査を繰り返し、あらゆる種類の薬を飲み、それが効くかどうかを試し、そのどれもが的を外した。
結果はオーストラリアのそれとまったく同じく、不明で終わった。
今度こそは、と何度も期待して、痛い思いもして、お金も時間もたっぷりかけて、体の痛みがなくなることを夢見て、いや、治らなくてもいい、せめて原因が何かを知りたいという思いで臨んだが、本当に全てが空振りだった。
いろんなものを捨てて日本に来たのに、、、。


良いお医者さんもいたが、イライラさせられること、仕事の姿勢を疑いなくなることが実に多かった。
僕は自分の身体のことなので、あらゆる可能性をネットや本で調べまくって先生に会いに行く。
僕が何かを質問したり、可能性を訊ねると、先生は僕の目の前でパソコンでそのことを調べ、本を開いたりしたあと、「じゃあ、試してみますか」というふうに診察が進む。
もちろん僕の意見や考えが素人で、先生は勉強もし、多くの実例を診てきた専門家だということは知っている。
でも、お医者さんに会うたび僕の頭には疑念が浮かび、胸には怒りがこみ上げ、深く失望するということを毎日のように経験した。
「大丈夫です、治りますよ」「頑張って一緒に直しましょう」「辛いでしょう、わかりますよ」という、先生の個人的な思いが患者である僕に伝わる言葉を投げかけるお医者さんは誰一人いなかった。
全ての先生からお手上げだと言われ、通院を打ち切りにした。
それが、10月から2月までの結果だった。


10月から2月の間、自分の抱える痛みの原因が何か、どう向き合えばいいのかをかなり真剣に考えた。
さっぽろ100人ポートレイトで出会った人たちや友人たちの紹介、そして自分のリサーチによってそれはとてもポジティブな方向へ進んでいった。
まるで病院の成果と反比例するように。
病院以外で僕が学んだことは、自分の思考パターンや毎日の生活パターン、食生活、態度、立ち方や呼吸の仕方などに眼を向けることであり、結果的にそれはこれから自分はどう生きていけば幸せでいられるのか、ということを問うことに繋がった。
元脳神経外科のカウンセラー、心理学の先生、禅寺のお坊さん、何百億ものお金を稼いだ企業家、カンフーの先生、書道の先生、そして尊敬する人生の先輩達から頂いた様々な言葉はすべて同じベクトルを向いていた。
去年から真面目に取り組んでいる瞑想の精神、将来を考えず、過去を振り返らず、一切の見返りを期待せず、今この一瞬に集中する、という方向へ全てのベクトルは向いていた。
痛みは脳が感じる。
身体の何処かに問題があっても、脳がそれを凌駕すれば、痛みに囚われず生きて行けるはず。
そして、なにより、明るく、楽しく、前向きに毎日を送ること。
常にポジティブな考えで頭を満たすこと。
好きなことをやること。
そんなふうに毎日を過ごそうと本気で決めた。
ある意味、「これが原因ですね」と病院の先生に言われ、それを抑えるといわれる薬を飲み続けながら生きるよりも、今までと同じ生活習慣、態度、思考パターン、食生活を繰り返すよりも、よほどラッキーな結果になったという思いでオーストラリアに戻ることが出来た。


東京で過ごしているとき、僕の師匠が、彼が通う名古屋の針・マッサージの先生の治療院へ連れていってくれた。
横浜に住む彼が、どうして毎月新幹線でわざわざ名古屋の治療院まで通うのだろうか、と僕は疑問を感じていたが、師匠は「行けば分かる」と笑う。
先生に会った瞬間、パッと目の前が明るくなるようだった。
総合病院で会った先生たちの中であんなに明るくて前向きなオーラを出している人は誰一人いなかった。
治療をしている間、笑い声が絶えず、先生の口からは「大丈夫、治るから」という言葉が何度も出てくる。
体中の痛みと戦う間、僕は人間が持っている不思議なエネルギーのようなものを以前より強く信じるようになった。
理屈より、感覚を信じようとするようになった。
僕は以前から深く考える人間ほど尊いと信じていたが、最近そう思わなくなった。
考えているうちは本物じゃない気がしてきたのだ。
それはほとんど今までの自分を否定するようなことでもあるのだけど。
でも、実際、いい写真が撮れる瞬間は絶対に絞りやシャッタースピード、構図など考えていない。
自分がその瞬間の一部になっていて、そんなテクニカルな考えは浮かばない。
いい写真が撮れる瞬間は感覚に頼り、感覚に身をゆだねる。
笑っているときにネガティブなことを考えるのは難しい。
笑っているときに憎んだり、怒ったりするのも難しい。
腹を抱えて笑っているとき、足のすねを思い切りぶつけてもさほど気にならない。
もし、毎日今の2倍笑ったら、体の痛みを感じる時間も減っているだろうと、容易に想像できる。
そうだ、治療院の先生のようにガハハと声を出して笑おう、と本気で思った。
師匠はたぶんそれを僕に教えたかったのだ。
「大丈夫、大丈夫」と言いながら、ぶちぶちと思考せず、いつも笑顔で過ごしたいと思う。
笑顔は最良の薬だ。








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日本へ行く前と帰ったあとでは、膝の痛みはかなり改善され、頭痛も今までより少なくなってます。甲田式健康法(毎日18時間断食)をはじめてから血圧も薬抜きでも大丈夫になり、体重は札幌にいた時より8kg減。根性です。笑



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by somashiona | 2013-04-20 22:03 | 人・ストーリー

もう、ダディのガールじゃないの?








日本からタスマニアに帰って最初に子供たちに会ったとき、シオナはなんだか恥ずかしがっていた。
近所のイタリアンレストランでランチを食べようということになり、歩いているときにいつものようにシオナと手をつなぐと、彼女はすぐにその手をふりほどいてしまう。
「どうしたんだよ、シオナ?」と僕が言うと、「べつに」と笑いソーマの後を走って追いかける。
さすがに180cm近いソーマと手をつなぐ気にはならないが、シオナは別だ。
以前なら、必ず手をつないだり、腕を組んきたあのシオナが、、、何かおかしい、、、。
レストランの中でも僕が彼女を見つめると、笑って目をそらす、、、。












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帰り道はソーマが何十メートルも先をスタスタと一人で歩き、食べきれなかったピッツアを箱に入れて僕の横を歩くシオナと短い会話をする。
「学校はどう?」「楽しいよ」
「最近、一番のニュースは何?」「特にない」
「じゃ、特にない中から一つだけ何か選ぶとしたら?」「学校対抗の陸上競技の代表選手に選ばれた」
「凄いじゃない、シオナ」「そうでもない」
「じゃ、毎日練習してるの?」「学校のお昼休みに時々」
「一人で練習するの?」「違うわ、レイチェルと一緒よ」
「レイチェルも代表選手なの?」「違うけど、私の後にくっついて走るのが楽しいんだって言ってる」












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数週間後の週末、ソーマが学校の課題で忙しかったので、シオナだけ僕の家に来た。
僕の家の中は今、これからやろうとしているプロジェクトの準備でメチャクチャだ。
このプロジェクトについては、いずれブログで詳細を説明するが、今は頭に被せるポートレイト・ボックスのようなものを試行錯誤で自作していて、様々な工具やあらゆる種類のテープ、板、箱、画材、ケント紙、などで家の中は足の踏み場もない。
シオナは何かを作ることが好きなので、僕の作ったボックスを見て、興味津々だ。
僕がやろうとしているプロジェクトについて彼女に話すと、自分もできるだけ協力すると約束してくれた。
さっそく、ポートレイト・ボックスの中に入ってもらい、テスト撮影のモデルをしてもらう。
レンズを変え、絞りを変え、ライトの出力を変えながら、何が一番安定していて、なおかつ最終的に見せようとしているイメージに近いのか、検討する。
4月中は、僕が誰かの家を訪れたり、誰かが僕の家に来るたびに、このテストのモデルになってもらいライティングだけでなく、箱を被る気分やスムースさなど、あらゆる角度からこの撮影について考えている。












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シオナが帰ったあと、テストで撮ったシオナの顔を27インチのモニターでじっくり見てみる。
顔のあちこちにニキビがある。
首が長くなった。顔も長くなった。肩幅が広くなった。
そっか、もう今までみたいに「シオナ、こっちへおいで!」というと、僕の膝の上に飛び乗ってくる年齢じゃなくなったということか、、、。
もう、ダディのガールじゃなくなったのか、、、。
ああ、子どもたちの成長がこんなに早いと知っていたなら、もっと彼らとベタベタしておくべきだった、、、。
これからは自分の子どもと会うというより、親しい友人と会い、お互いを刺激し高めあうような、そんな関係を彼らと築いていかなければ。
そのためにも、何かいつも面白いことをやっている大人でいないと。












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by somashiona | 2013-04-18 21:16 | ソーマとシオナ

ソーマの新たなパッション




5ヶ月もの間、子供たちはより一層成長した。
13歳のソーマの身長は180cmに届きそう。
足のサイズはもはや、ヒマラヤの雪男だ。
唇の上にはもやは産毛とは言いがたいものが目立ちはじめ、話す内容もますます僕の英語力では理解しがたいものになっている。

週末、子供たちは学校の宿題やプロジェクト、自分の趣味や友人達との約束で忙しく、もう以前のように僕と一緒の行動が難しくなってきた。
この日の週末はシオナが忙しく、ソーマと二人で過ごすことになった。
僕が日本にいる間、彼のデジタル動画へのパッション(情熱)はどんどん高まっているようで、この日はビーチで撮影をしたいという。
本当は僕の5D Marklllを使いたいのだが、7Dで納得させる。
7Dにソーマ自作のグライドカム(手持ちでの撮影でも手ぶれしない一脚のようなもの)を取り付け、「じゃ、ダディ、僕は自分の絵を撮るから、ダディも自分の写真を楽しんでね」と浜辺を歩いて行く。
普通、写真好きの人間が一緒に撮影に出かけたとしても、ベッタリとくっついては行動しない。
息子とはいえ、その辺のことはやはり一緒だ。
彼は動画を撮り、僕はX100でスナップを撮る。
うん、男同士の時間だ。

前回、近所の林の中の散歩道について書いたが、今回は僕の家から車で10分ほどのところにあるキングストン・ビーチという場所の散歩だ。
タスマニア、山もいいが海もいい。
ここは犬好きの人たちが集まるビーチで、犬が入っても良いエリアでは、何頭もの犬がじゃれ合い、海に投げ込まれた樹の枝やテニスボールを追いかけ、どの顔も笑顔いっぱいに見える。
雨が降った直後のビーチは上空を流れる雲の動きがまだ活発で、地上に注がれる光はめまぐるしく変化し、楽しい。
何の変哲もない海辺のスナップをX100のような、小さく、写りもよく、そして固定されたレンズで撮るのは実に気持ちがいい。

もうそろそろ、家に帰らなければならない時間だ。
ソーマが引き返してくる兆しが全く無いので、自分の撮影はやめて、彼を探しに行く。
やってる、やってる、顔をしかめてファインダーを睨んでいる。
「ダディ、もう少しでコンパクトフラッシュが一杯になるからもう少し待ってて」とソーマ。

家に帰ってから彼が撮った画像をLightroom4に取り込む。
それから反省会だ。
僕は動画のことは何も知らないが、彼が撮った絵をざっと見渡して、そこに明確なテーマやメッセージがないことはやはり分かってしまう。
ロスアンジェルスで写真を学んでいるとき、先生たちは生徒のベストショットではなく、必ずコンタクトシート(写したフィルムの全てのコマが印画紙に焼かれたもの)を見せなさいと言った。
コンタクトシートを見れば、ベストショットが偶然だったのか、撮れるべきして撮れたのかがすぐに分かるし、なにより、撮り手の被写体へのアプローチの仕方が如実に現われるので、指導しやすい。
写真を撮る時、事前にイメージを作りすぎていると写真特有の偶然を逃してしまいがちだが、それでもやはり、撮影者が何を見て感じたかという強い思いがそこにないと、写真を見てもつまらない。
いい写真じゃなくていい、その人の感動や気持ちやメッセージがそこに現れていれば、写真は見るに耐えるものになる。
そんな話を夕食を食べながら、僕たちは話し合った。
この夜、僕がどんな理由で写真を始め、どうやって学び、プロになってからはどんな写真を撮ってきたのか、ソーマが立て続けに質問してきた。
僕は感慨深い思いで、自分のヒストリーを息子に話して聞かせた。


いい夜だった。












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久しぶりに人気ブログランキングの上位に入れてもらったが、5ヶ月前と登場しているブログはまったく変りない気がするのは気のせいでしょうか?ハルちゃんの「siesta style」は前なかったか。すっごくいい写真撮る人だから、みんなハルちゃんも応援してねー!タスマニアにポチッとしたあとに。



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by somashiona | 2013-04-14 13:02 | ソーマとシオナ

久しぶりの散歩道





札幌の実家には2012年の10月から2013年の2月半ばまで居たが、雪が降るまでは頻繁に散歩をした。
北海道というと自然に溢れた場所というイメージを持っている人も多いと思う。
確かに、それは間違いではないのだが、僕の実家がある住宅街から1〜2時間歩いても、僕が満足する自然など何処にもないのだ。
もちろん大小様々な公園もあれば河の流れに沿った堤防もある。
市や区が少しでも住民たちのためにと自然環境を残そうとする努力は見える。
でも、そのどれもがとても人工的で、中途半端な自然にレンズを向けるくらいなら、パチンコ屋、ドラッグストア、コンビニ、ビデオレンタル屋、そして、それこそ、伝統や個性というものがまったく感じられない札幌の住宅を被写体にするほうが、フォトグラファーの僕の眼には、よほど楽しかった。
そう言いつつも、東京の池袋で数週間過ごしていたときは、さずがに札幌の中途半端な自然が恋しくなった。
池袋ではどこを見上げてもビルだらけで、土や樹の幹や川の水が流れる音など、そういうものに触れる機会が全くない。
いや、行くべきところに行けば、少しはあるのだろうが、サンシャインビル、ビックカメラ、東急ハンズなどの誘惑が僕を自然へ向かわせなかったという方が正しいのだろうか。
自然を身近に感じる生活がどれほど贅沢なものか、タスマニアで生きる僕はあらためて痛感した。
タスマニアにはサンシャインビルのような高い建物やビックカメラのような物欲を駆り立てるお店はないが、自然と美味しい空気ならたっぷりだ。

タスマニアに帰ってすぐに、僕はとても久しぶりにいつもの散歩道を歩いた。
澄み切った青い空、まったく人とすれ違わない道、静まり返った夕方の街を丘の上から見下ろしていると、時々セスナ機が空をよぎる音が聞こえ、僕は目を細めて空を見あげてみる。
夏場の激しい乾燥のせいで、雑草たちはラクダ色。
木々の皮が剥け、地面に垂れ下がり、立ち枯れし、折れて地面に落ちた白骨のような木々の枝がらくだ色の雑草の上に散らばる。
そう、まったくいつもと変わらない普段着のタスマニアなのだが、日本から帰ったばかりの僕には全てが輝いて見える。
家のドアを出て数分でこれが手に入る環境。
日本の便利さ、テクノロジー、人々の優しさ、美味しい食べもの、美女たちとの楽しい時間、たしかに堪能したが、何も無いのに心が満たされるこの感じは、タスマニアならではだと思う。
興奮のあまり、地面に映る自分の影にさえシャッターを切る始末だった。














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by somashiona | 2013-04-13 16:52 | デジタル

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