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久しぶりのサラマンカ・マーケット



もしあなたがタスマニアを訪れたのなら、その美しい自然をできるだけ毎日味わいたいと思うだろう。
でも、土曜日の朝にホバートのサラマンカ・マーケットに出向く時間だけは、是非残しておいてほしい。

日本からの友達を連れて、毎週土曜日だけ開かれているサラマンカ・マーケットへ久しぶりに行ってみた。
ここではタスマニアの文化、芸術からお土産物、食、工芸、民芸、音楽、パフォーマンス、中古品、そしてがらくたにいたるまで、ありとあらゆるものを一挙に体験できる。
タスマニアを代表する観光名所だが、地元の人たちが大きな買い物カゴやエコバッグを抱えサラマンカ・マーケットに向かう姿をよく目にする。
彼らがここに集まって来るのには、やはりそれなりの理由がある。
それはお花、野菜、果物などの食材がとても新鮮で、しかもふだんスーパーマーケットなどで買い求める値段よりも随分と安いからだ。
露店で買った搾りたてホットアップルジュースなるものを飲みながら(予想以上に美味しかった)、マーケットを行き交う人々や地元のアーティストが作ったアクセサリー、バイオリンを弾く少年やヒューオンパインという貴重な木材で作った工芸品を眺めたり、からりと晴れた秋空を時々見上げてみたりする。
こだわり派の農家が作った有機栽培の野菜や果物にカメラのレンズを向けていると、その自然な形や色合いに魅了され、何枚撮っても飽きない。
1830年代に建てられたジョージア王朝様式の倉庫が立ち並ぶサラマンカ・プレイスには時折、海辺の風が吹き抜け、まだ午前中にもかかわらず、一日で味わえる幸せの80%をここで使いきってしまったかと思うほど充実した時間を過ごすことが出来た。












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by somashiona | 2013-05-30 18:52 | デジタル

スコットと森の中 ラジオスレーブ phottix ordin 




世の中には新しいカメラやレンズが出るたびに買い替え、写真の話より機材の話に花を咲かせる写真ファン(カメラファン)もいれば、「写真は機材じゃない」と古いカメラやレンズ一筋でとにかく撮りたいイメージでいつも頭をパンパンに膨らませながら写真を愛する人もいる。
僕は正直言ってカメラやレンズはもう欲しくない。
いつも必要に迫られて仕方なく買っている。
今一番欲しいカメラを強いて言うのなら(いや、ただ言ってみたいだけなのだが)、それはFUJIFILMのX100Sだ。
でも今はまだX100でこと足りているし、昨年末にキャノンの5D Marklllを買ったばかりなので、このオモチャはもう少しお預けだろう。
とにかく、仕事のためのカメラは本当にしばらく欲しくない。
仕事で写真を撮るようになるとカメラやレンズよりも他に欲しい物がたくさん出てくる。
例えば、僕はこの数ヶ月でポートレイトの背景に使う大きなロールペーパーを2本、布のバックグラウンドを2枚、ライトスタンドに使う細々とした物やキャノンの新しいスピードライト600EX-RTを一台購入している。
デジタルカメラの性能やスピードライトのパワーが上がってからというもの、モノブロックのストロボはすっかり使わなくなった。
スピードライトをどう使いこなすか、依頼されて撮る写真はこのスキルがかなり多く要求される。
カメラの高感度の性能がどんなに良くなっても、やはり人工光は必要だ。
写真を作り込もうとすればするほど、光を意図的にコントロールしなければならないからだ。
スピードライトを使う撮影(カメラから離して)で欠かせないもの、それはトランスミッターかラジオスレーブだ。
狭い室内の撮影ならキャノンのトランスミッターST-E2を使って撮影をしてしまうが(さっぽろ100人ポートレイトは全てトランスミッター ST-E2とスピードライト2台で撮影した)野外や広い室内となるとやはりラジオスレーブでなければ信頼できない。
ラジオスレーブはラジオ電波を使ってスピードライトを発光させるので、カメラとスピードライトの距離が遠くても、途中に障害物があっても安心して光を飛ばすことが出来る。
僕はアメリカに住んでいたときに購入したQuantum(クアンタム)というブランドのラジオスレーブを長年使っていたが、おそらく世界の殆どのプロフェッショナルにとってラジオスレーブといえばPocketWizard(ポケットウィザード)というブランドを意味すると思う。
ジェネレーターを使った大型のストロボやモノブロックのストロボとスピードライトでは同じ人工光でもかなり性格が違う。
僕のような撮影スタイルのフォトグラファーにとっては携帯性、機動性、ファンクションの面でスピードライトの方が遥かに使い勝手がいい。
スピードライトはTTLはもちろん、ハイスピードシンクロ、後幕シンクロなど便利な機能が満載でそれを有効的に使おうとすると、どうしてもTTLが使えるラジオスレーブが欲しくなる。
いまでこそ当たり前になってきたが、少し前までラジオスレーブでTTLが使えるなんて夢のような話だった。
僕の周りのプロフェッショナルなキャノンユーザーはPocketWizardよりradiopopper(レディオポッパー)というラジオスレーブを使っている人のほうが多い。
もちろんTTL機能やカメラ側からのマニュアル操作ができるし、値段もPocketWizardよりかなり安い。
あまのじゃくな僕はPocketWizardでもradiopopperでもなく、phottix ordin(フォティックスオーディン)というTTL機能付きラジオスレーブを先日購入した。










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カメラ側からの操作が視覚的にとてもしやすく、どのレビューを見ても抜群に安定した発光だと書いてあり、以前から気になっていたのだ。
キャノンの新しいスピードライトにやっとラジオスレーブが付き、僕も早速1台購入したが、あと2台同じものがなければ僕の撮影では使えない。
すでに3台あるキャノンのスピードライトを有効に使うために、phottix ordinを購入することに決めた。
トリガー(カメラ側に付ける)1台にレシーバー(スピードライト側に付ける)3台で600ドルくらいだった。
スコットの森の中での撮影の前日にphottix ordinが届いたので、早速使ってみた。
スピードライトは600EX-RTと580EXllの2台。
1台にディフューザー付きの傘、そしてもう1台はネイキッド(何もつけない直の状態)だ。
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写真に夢中なスコットはいまちょうど、オフカメラ(スピードライトをカメラから離して撮影する方法)のスピードライト撮影で、もうワンランク上のスキルを手に入れたいところ。
彼が撮ったスケートボードのスピードライト写真を何枚か見せてもらった。










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スケートボード写真3枚、全てスコット撮影






うん、確かに使い方が荒い、、、。
今回の森の中での撮影はスコットのスピードライトレッスンも兼ねていたのだ。
数日後、僕のスピードライトやライトスタンド、傘、その他もろもろのセットをスコットに貸してあげた。










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スコット撮影






スピードライトを上手く使って綺麗なガールフレンドを秋のタスマニアで捉えていた。
やっぱり、好きなものを撮るのが写真上達の近道だよね、スコット。










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スピードライトは何を買えばいいのかとよく聞かれるけど、答えはいつも同じ。自分の持っているカメラメーカーが出している一番新しくて、一番出力が大きくて、一番値段が高いスピードライトを買うべき、だと。



今回の話は本当に本当に何のことやらさっぱり分かりませんでした、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2013-05-23 17:45 | 人・ストーリー

スコットと森の中 カラー 後篇 









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どこか懐かしさを覚える松の香りが立ち籠める森の中。
スコットの物静かさは、歩くたびにポキっと音を立てる枯れ枝やカサカサと転がる松ぼっくりの音を際立たせる。
彼が走りだしたとしても、静けさは決して破られることなく、それはまるで森の中でよく目にするワラビーのように、目立たず、俊敏で、彼が地面に腰をおろし物思いにふければ、それはまるで朝日を浴びて風にそよぐ雑草のようだった。












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森の中で写真を撮ることに、スコットは至福の時間を感じる。
森の中でカメラを持つ彼は、目に見えないその場の空気感を捉えようとするタイプのフォトグラファーのようだった。
野生動物を傷つけることを何よりも憎む彼だが、カメラを構え、撮りたいイメージが湧き起こるのを待つスコットの姿は、ライフルを手に獲物を狙うハンターを彷彿とさせた。












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吐く息の音さえ聞こえそうな森の中で、彼の頭の中を流れる音楽があのブラックメタルだとは、彼と共に時間を過ごせば過ごすほど、信じがたい。












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スコットが大阪で公務員になるのは、ちょっと難しいかも、、、。



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by somashiona | 2013-05-20 17:56 | 人・ストーリー

スコットと森の中 モノクロ 後篇 




スコットの希望通り、ブラックメタルを彷彿とさせる衣装で撮影をした後は、僕の希望で素のままの彼を写真に収めた。

かつて僕が十代の頃、街中を歩いているときに黒い口紅にド派手のメークをほどこしたへヴィーメタルミュージシャン風の女の子に呼び止められたが、その子が誰なのか気がつかず、笑われたことがある。
その子が、教室の片隅でいつも本を読んでいる、あの大人しくて目立たない女生徒と同一であることは衝撃的だった。
「人は色々な顔を使い分けて生きている」まるでビリー・ジョエルの「ストレンジャー」のよう。
若い僕にとってそれは、人を見るときに常に心に留めておく、ある種の教訓になった。

写真を通して学んだこと、それは実際に見てみるまで、勝手に判断を下さないということ。
犯罪を犯した人、犯罪の被害者、政治家、スポーツ選手、実際に会ってみると自分の思い描いていたイメージとまったく違う顔を持っていることに驚いたり、感心したりすることが多々ある。
スコットは普段仲間たちとスケートボードを楽しむ活動的な青年だ。
タスマニアのボノロング野生動物公園で傷ついた動物たちの保護と飼育をしていた。
活動の中で静と動というものがあるのなら、そんな彼が一人想いを馳せる静の活動場所が森の中なのだ。
誰もいない森の中を歩き、走り、鬱蒼と地面に積もった枯れ木や草の中に座り、静かに目を閉じ、湧き上がる感情を木々の匂いや風が吹き抜けるときの森のざわめく音に同調させる。
彼と共に森の中を歩き、ファインダー越しに眺めていると、彼の何を撮りたいのか、自然とイメージが湧いてくる。


「森の中はね、雨が降ったあとが最高なんだ」とぼそりと呟いたスコットは完全にその場と同化していた。












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どの写真がスピードライトを使っているか、分かるかなぁ〜?笑 なかなか思うようにブログの更新ができないけれど、スコットの話、もう少し続きます。応援よろしくねー!



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by somashiona | 2013-05-15 19:36 | 人・ストーリー

スコットと森の中 カラー 前篇 







今回の撮影はモノクロのイメージだったのだが、早朝の森の中、あまりにもいい色温度に包まれ、カラーのイメージも刺激されてしまった。
RAW現像時にLightroom5ベータ版で少し色遊びをしてみたがオレンジ色の光の写真はほぼ撮って出しだ。
今回の撮影は基本的にキャノンのスピードライト2台をオフカメラ(スピードライトをカメラから離して)で撮影しているが、このスタイルの撮影で陥りがちなことはスピードライトをメインとして使うことに固執しすぎ、太陽によって創りだされたその場の美しい光を見落としてしまうことだと思う。
メインのスピードライト1台、サブのスピードライトがもう一台、そして太陽の光を加えると3つの光源を考えながらライティングすることになる。
太陽光をメインとして使い、影の部分をおこすフィルライトやハイライトを作るアクセントライトとしてスピードライトを使うこともある。
カメラからスピードライトを離して撮影するとどうしても動きのない写真になりがちで、これもまたポートレイトを撮るとき、注意しなければならないことの一つだろう。
自分としてはできるだけ自然光のみで写真を撮りたいと思っているが、イメージ通りの写真を作り上げようとするとき、人工光を使うのはやはりとても便利だ。
スピードライトをカメラから離して撮影する方法はかなり頻繁に行なっていないと、本番で準備に手間取ったり、思うような光を作れず何度もテスト撮りしている間に、被写体やまわりの人たちのモチベーションを下げてしまうことになりかねない。
今回のように自由に撮れるチャンスがあるときは、ここぞとばかりに色々と実験をしてみるのだ。

つづく













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ソーマもデジタル動画の実験を自由にやっているようだ。
彼の動画「チェス」はここをクリックしてね!














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今回は写真のうんちく、もう少し続きます。



う〜ん、私だったら、モノクロよりカラーのイメージを使うなぁ、、、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2013-05-13 14:00 | 人・ストーリー

スコットと森の中 モノクロ 前篇 




タスマニアの寿司のケータリングファクトリーで働くスコット青年。
とても素直で働き者。
スケートボード、音楽、写真、デジタルビデオ撮影、動物、アウトドア、そして恋人を心から愛する22歳の若者だ。
月曜から金曜まで、毎朝3時半、もしくは4時からファクトリーでの彼の仕事が始まる。
まだ外は真っ暗で、おまけにあたり一面が霜で凍り付いているこの時間、ファクトリーに到着したスコットはミルクとシュガーがたっぷり入ったコーヒーをマグカップになみなみと入れ、ファクトリーのデスクにあるアップル・コンピューターからiTunesを立ち上げ、お気に入りの音楽を選ぶ。
日本製の寿司ロボットで300本以上の巻き寿司を淡々と作るためには、若いスコットにとって音楽は欠かせない。



彼が好んで選ぶ音楽はロックでもラップでもポップスでもなく、ヘヴィー・メタルのサブジャンルの一つであるブラックメタルという音楽だ。
ゲリラ豪雨の中、雷が狂ったように鳴り響くようなギターとドラムに、地獄の底から悪魔が呻き、そして金切り声を上げるようなヴォーカルが特徴のブラックメタル。(この説明じゃわからないよね)
何を歌っているのかは外国人の僕たちはもちろん、普通のオーストラリア人が聞いてもまったく理解出来ないが、スコット曰く、反キリストや悪魔崇拝が主だった歌詞の内容ということだ。
この寿司ケータリングファクトリーではスコットを含め5〜6人のスタッフが働いているが、彼らは皆早朝からこの地獄の音楽を聞き、黙々と仕事をすることになる。



スタッフは皆気の優しい人たちで、お互いの人間性やテイストを尊重するので、この地獄の音楽を早朝から聞かされても文句の一つも言わない。
スタッフの一人である50代の韓国人女性にブラックメタルを聞きながら仕事をするのは辛くないのかと訊ねると、「スコットの前に働いていた人は南アメリカからやって来た移民で、キリスト教をとても深く信仰していたの。彼は毎朝♬おぉ、ジーザス〜、私たちのジーーーザス〜♫」みたいな宗教音楽を大音響で流しながら仕事をしていてね。早朝はこの建物に私たちしかいないからいいんだけど、8時を過ぎると他の会社の人たちもこのビルに来るでしょ。それで、あまりにも音が凄くて苦情が出はじめたのよ。会社のオーナーから♫おぉ、ジーザス〜♬の音楽を止めるようにと命令されたのだけど、彼はどうしてもやめられなくて、いつも音楽に合わせて大声で歌っていたわ。でも、そのうち彼が仕事を辞めるハメになったのよ」と彼女は笑った。
「じゃあ、あなたは以前は毎日神の歌を聞きながら仕事をしていて、そして今は地獄の雄叫びを聞きながら仕事をしているということなんですね。どちらか一つを選べといわれたら、あなたならどちらを選びます?」と僕が質問すると、「こう言っちゃ、神様に怒られるかもしれないけど、どちらかといえば地獄の音楽のほうがまだマシだわ」と答えた。



心優しく穏やかな彼の性格がどうしてこのブラックメタルを好むのか、僕にはどうしても理解できず、スコットにその理由を聞いてみた。
彼は自分でドラム、ギター、キーボード、ベースなどの楽器を操り、オリジナルの曲をかなり以前から作ってたのだが、どうしてもいまひとつ自分の思い描く世界観を再現できなかった。
メルボルンの街中を歩いていたとき、今まで一度も聞いたことがないサウンドがタトゥーショップから流れてきた。
その音が彼を完全に捉え、彼はその場から身動きできなくなってしまった。
それがブラックメタルだったのだ。



彼はアウトドアに身を置くことを好み、山や森の中へかなり頻繁に一人きりで出向く。
その度に、この大自然の中には人間のエゴも、争いも、神もなく、ただ彼の愛する動物たちと自分しか存在しないのでは、という軽い錯覚と、深い幸福感に包まれるのだが、その感覚を表現するサウンドがなかなか見つからなかった。
メルボルンのストリートでブラックメタルをはじめて聞いたとき、ピッタリとそのフィーリングにマッチしたのだ。



僕も山や森を歩くのが好きだが、僕はグレン・グールドの音楽が何故か一番しっくりと来る。
ブラックメタルのような世界観を山や森と重ね合わせている人がいるという事実に僕は軽いショックを受け、森の中にいるスコットをこの目で見て、森の中で彼を撮りたいと思った。


つづく













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YouTubeで見つけた典型的なブラックメタルのボーカル、トップ10。
ブラックメタルがどんな音楽なのか、感じがつかめると思います。
職場でこれを見ている方はくれぐれも音量に注意してください。



























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by somashiona | 2013-05-09 18:39 | 人・ストーリー

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