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『ライフ・オブ・パイ』を観た



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映画『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』を観た。
なぜこの映画なのかというと、シオナが僕に勧めてくれたからだ。
最近観た映画の中では一番良かったと、車の助手席でシオナが教えてくれた。
その話の翌日、ネットを見ていて一つのニュースが目に入った。

台湾にオーバーステイしていたチェコ国籍の男が2日、最南端のビーチリゾート、墾丁から手製のいかだで日本を目指し“出航”したがすぐに流され、行政院海岸巡防署に保護された。男は強制送還される見通し。
昨年11月に観光で来台したというマーティンさん(39)は、3カ月の滞在期限はとうに過ぎてしまったが所持金を全て使い切り帰国のチケットが買えず、台湾各地を放浪していた。
そんな時にふと思い出したのが、台湾で観たアン・リー監督の最新映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」。少年とトラがボートで漂流するストーリーにヒントを得て、自分でいかだを作り日本に行こうと思い立った。(屏東 3日 中央社)







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39歳の男が真似したくなるようなストーリーなのか?
これはやっぱり、観るべきだ。
この映画のレイティングはG指定で、どんな小さな子供でも観ていい映画だ。
僕はこの映画をトラと少年の美しい友情物語&アドベンチャーくらいにしか思っていなかった。
とにかく、次回シオナと会った時、この映画の話題で花が咲けばいい、その程度の期待値だった。
しかし、実際に観てみると、、、あれ、面白い、、、。
特にシネマトグラフィの美しさ、CGのレベルの高さに驚愕。
そして、ラストシーンで、「なるほど、そういうことだったのか!」とさらに驚愕。
多くの伏線、メタファー、そして素晴らしい役者たち、とても上出来の映画だ。
この映画を見終わって、すぐに
ティム・バートン監督『Big Fish』(ビック・フィッシュ)を思い出した。






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この映画、僕のお気に入りだ。
共通点はなんだろう?
それはたぶん、僕たちは生きるために「おとぎ話」が必要だということだろうか?
僕たちが体験する辛い経験、ぱっとしない毎日、受け入れたくない事実、果たせなかった夢、それはどこにでもありがちなストーリーかもしれない。
でも、それを「おとぎ話」にできるかどうかは自分次第。
「つまらないか、楽しいか」なら、楽しい方がいい。
映画でも本でも絵でも写真でも、良い芸術、良い作品は最終的に生きる力となるものだと思う。
どんなに辛く悲惨な出来事を描いても、エンディングは「よし、明日も頑張ろっと」と思えるものでなければ作る意味が無いのではとすら思う。
ストーリーの内容が非現実的なものでも構わない。
その中から真実を見いだせる作品が好きだ。
大切なのは、受け入れることなんじゃないだろうか。

『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』はアン・リーという台湾出身の監督だ。
竹林の中を飛びながら戦う映画(悪い説明)『グリーン・デスティニー』や切なく美しいゲイの映画(これも悪い説明)『ブロークバック・マウンテン』を作った人だ。






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そういえば『ブロークバック・マウンテン』もたまらなく綺麗なシネマトグラフィだった。
次は彼の映画『ラスト、コーション』が観たいなぁ。
あ、そういえば『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』では僕の友達、ミーアキャットもたくさん出てきます。
まだ観ていない方、オススメです!














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East Coast, near Bicheno Tasmania


















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by somashiona | 2013-06-11 19:59

浮きっぷりのいい雲



ロンリープラネット「Best in Travel 2013」誌の訪れるべき世界の都市ベスト7位にタスマニアのホバートがランクインされているらしい。
たぶん大富豪デイビッド・ウォルシュが私財を投じて作ったMONA美術館が大きく貢献しているのだろう。
ちなみに、ロンリープラネットのタスマニア最新版のほとんどを我が友ギャビーが書いている。


MONAから外へ出ると目の前に大きな雲がぽっかりと浮かんでいた。
日本からタスマニアへ来た人は皆、ここの空に浮かぶ雲の大きさについて口にする。
タスマニアの青い空にはいつだって大きな雲がプカプカと気持ち良さそうに浮いている。
「どうしてタスマニアは雲が大きいの?」今まで何十回聞かれただろう?
いつもこう答えることにしている「それは高い建物がないからですよ」実際高い建物がないので、この答えを聞いた人は「ふ~ん、なるほどねぇ」とすんなりと納得する。
でも、本当はどうしてなのかよく知らない。
雲は空中に浮いた小さな水や氷の粒が集まってできている。
高い温度で出来た空気の中の水蒸気が冷やされることによって、水や氷などの雲の成分になるらしいが、タスマニアは一年中温度差が激しいので雲が出来やすいのだろうか?
誰か知っている人がいたら、教えてください。











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いつか気象の勉強をじっくりとしてみたいなぁ。色々知ると、きっと写真も変わるんだろうなぁ。



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by somashiona | 2013-06-09 14:33 | デジタル

新聞の匂い




僕は鼻が利かない。
決して何かを見つけたり、判断したりする能力が低いという意味ではなく、文字通り、匂いをかぐ力、嗅覚が弱いのだ。
子供たちからは「ミスター・ノー・ノーズ」(鼻無し夫さん)と呼ばれているし、加齢臭に気がつかず、いつまでも若いつもりでいられていいと友人から羨ましがられたりもする。
とにかく、匂いに鈍感だ。

今まで食べたことがないものや、真新しい食材を目の前にすると、まずは匂いを嗅いで、一瞬なにか思考した後、それに手をつけはじめる人がいる。
僕の場合、腐った物も、食べてみて、味がおかしいと思うまで気がつかない。
匂いに敏感な人は男性よりも圧倒的に女性が多い。
どんなに素敵な男性も、匂いの方向性が(芳香性)自分の生理に反すれば、それ以上関係性の発展はない、と多くの女性が言うのを聞いた。
あるオーストラリア人の女性の友人は新鮮な匂いより、少しだけ汗臭いほうがグッとくる、と言っていたし、ある女性は彼氏の左脇からほんの少しだけ漂うワキガの香りに愛おしさを感じるとさえ言う。
僕には理解出来ない。

先日一緒にドライブをした女性も匂い敏感派だ。
彼女が男勝りの運転をするその助手席で、僕は面白い話を聞いた。
彼女が小学生だった頃、世の中で一番好きなものは新聞紙の匂いだったそうだ。
正確にいえば、新聞紙から漂うインクの匂いだったろうが、小学生の彼女にはそれはとにかく新聞の匂いなのだ。
いつでも、どんな悲しいことがあっても、新聞紙を顔に近づけ、胸いっぱいにその匂いを吸い込めば、彼女はいつだって至福のときを過ごせた。
あまりにも、あまりにも、その匂いが好きだった彼女は、ある日新聞紙を食べてみたいという思いにかられた。
小学生の彼女だって、新聞紙が美味しいはずがないことくらいわかっている。
分かっていても、それを口元へ近づけ、舌の上に乗せ、奥歯で噛み締めてみたいというおもいにどうしても抗うことができなかった。
食べてみると、やはりそれは美味しさのかけらもなかった。
この上なく素晴らしい匂いと、その味のギャップに、彼女はかなり落胆したが、それでも、新聞紙への愛が弱まることはなかった、という話を僕に聞かせてくれた。
僕はまるで、小学生だった彼女のすぐ脇に立って、その様子をつぶさに見ていたかのように、全ての様子を思い描くことができた。
今はもう十分に魅力的な大人の女性が、赤いランドセルをまだ背中に背負ったまま、両親がいない居間のソファの片隅に立って、テーブルの上で夕方のオレンジの光に照らされた新聞紙を手にとり、そこに顔を埋める様子を想像するのは、ちょっとセクシーな経験だった。













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写真はテキストと無関係です

























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鼻が悪いと、いろいろと不利なことが多いよね。



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by somashiona | 2013-06-07 19:07 | デジタル

コダクローム、最後の一本







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イーストマン・コダック社は世界で最初にカラーリバーサルフィルムを製造した会社だ。
その顔ともいえるコダクロームの製造の打ち切りが2009年6月22日に発表されたことを知り、胸を痛めたフォトグラファーが世界中にどれだけいたことだろう。
僕は東京で働いていたときFUJIFILMのRDPll(プロビア)とコダックのEPJ 320Tというタングステンフィルムを毎月平均300本使っていたが、やはりコダクローム64の黄色い箱には特別の思い入れがある。
ロサンゼルスの学校の先生もコダクロームの魅力について耳が痛くなるほど語っていたし、憧れのフォトグラファーがナショナルジオグラフィックのために撮った写真もほとんどの場合、コダクロームだった。
一般的なリバーサルフィルムのE6現像にたいしてコダクロームのK14現像は値段が高く、いつもたっぷりと待たされた。
それでも厚紙でしっかりマウントされたコダクロームの撮影済み写真をライトテーブルの上においてルーペで見ると、そのシャープネスや渋い発色に「う〜ん、やっぱりコダクロームは違う、、、」と唸ったものだ。

そんなコダクロームの工場で生産された最後の一本を使うことを許された写真家のドキュメンタリーを最近偶然見つけた。
ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーで、その主役となるフォトグラファーは写真界のモナリザと呼ばれるアフガニスタンの少女のポートレイトを撮ったスティーブ・マッカリーだ。
とても貴重な映像で、とても面白いドキュメンタリーなので日本ではもうとっくの昔に字幕か吹き替え付きで放映されているのかもしれないが、フィルム写真ファンもデジタルしか知らない世代の人にも大変興味深いないようだと思うのでぜひ観てほしい。






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ざっくりと、非常にざっくりとしたなんちゃって日本語訳を書いてみたのでこれを読んでから映像を見ると、大体話の内容がわかると思う。






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工場で生産されたコダクローム、最後の一本の撮影をアサイメントとして与えられたスティーブ。
しかし一体、最後の一本で彼は何を撮るのか?
伝説的なフィルムであるコダクロームの最終章、チャンスはたったの36枚だ。

75年間、プロ、アマを問わず、多くの人たちがコダクロームと熱く戯れた。
その豊かで高い色再現性と信じられないほどの耐久年数。
コダクロームが捧げてきた多くの素晴らしいことも、とうとう幕引きの時となった。
2009年、コダックはこのフィルムの生産中止を発表したのだ。
とうとうデジタルがフィムルに取って代わってしまった。
これといったイベントもファンファーレもなく、その歴史に幕を閉じようとしていたが、一人の男がコダクロームに何かを捧げる機会を与えられ、その仕事に同意のサインをした。
最後のコダクロームが欲しい、と彼はコダックにお願いした。

スティーブ・マッカリーの自己紹介
カレッジで写真を学び、新聞社で2年働いた後、数百本のコダクロームを持ちインドへと旅立った。
フリーランスのキャリアのはじまりだった。
ナショナルジオグラフィックのアサイメントを受けるようになり、以後数えられないほどの記事をカバーした。
僕のベストショットはたぶん、ほとんどコダクロームで撮影されたものだと思う。
コダクロームで撮られた写真のアーカイブが数えられないほどある。

コダクロームの説明。

コダクローム、最後の一本をカメラに入れるスティーブ。 

「カメラの中にコダクロームを入れるという行為を何千回、何万回も繰り返してきたよ。
それはもう、ほとんど生まれつき備わった習性のようにね。でも、これが最後だと思うと、何かたまらなく不思議な気持ちになる」

「今までこのコダクロームで数えられないほどのアサイメントをこなしてきたが、今回のアサイメントは、自分の為に、自分の気持ちに対して、写真が何かを語りかけてくれるようなものにしたいんだよ」

これは限られた写真家にしか与えられない贅沢なチャレンジだ。
このアサイメントには6週間しか時間がない。すぐに次の仕事が待ち受けているからだ。
どこで何を撮ろうとすべては彼次第。

「僕にとって写真の楽しみというのは、家のドアから外に飛び出して、てくてくと歩き、よく観察して、何かを発見すること」

まずは自分の住むニューヨークの街のご近所からはじめる。
デジタルカメラでスナップしながらポテンシャルのある写真を探す。
もし気に入った被写体があれば、それを今度はコダクロームで撮るのだ。

ワシントンスクエアパーク
チャイナタウン
コダクロームで撮るべき被写体を探しまくるが、納得のいくものが見つからない。
結局彼が住むニューヨークの何気ないスナップを撮るという案をリセットし、ニューヨークを象徴するような被写体を選ぶべきだという結論に達した。


ブルックリンブリッジに行ったがベストなポジションは閉鎖され、そこ以外だと写真として成り立たない。
タイムススクエアーへ行ったが、どう考えてもポストカードのような写真にしかなりそうもない。
ニューヨーク、グランドセントラル駅なら間違いないだろう。
コダクローム、最後の一本の限られた36コマを使う価値があるだろう。
結局、散々苦労した挙句、ニューヨークで撮った写真はここグランドセントラル駅で撮った一枚だけだった。
コダクローム最後の一本、残りは35コマだ。 


やがてニューヨークは雨模様となり、彼の望むようなストリートフォトを撮れる見込みがなくなってきた。
カフェで熱いコーヒーを飲み、体を温めてから、案を練り直す。

「ニューヨークに住む不特定多数の人々を狙うより、この街のアイコニック的な人物、例えば、ウッディ・アレン、アル・パチーノ、あるいはロバート・デ・ニーロなどのポートレイトがいいだろう」

ロバート・デ・ニーロがその案を承諾した。
デジタルカメラでテストシュートをする。
「これって、本当にコダクロームの最後の一本?本当に最後の一本なんだね?」とロバート・デ・ニーロも少し興奮気味。
ここで彼は36枚のうちの3枚を使う。

この後、スティーブは残りのフレームを埋める写真をポートレイトにすることに決めた。
そして、彼の写真の原点であるインドへ向かった。
「インドの大きな魅力の一つは色だ」とスティーブ。
ムンバイのスラム街へ。
デジタルカメラでポテンシャルのある被写体を探し、露出、構図、すべてを決めてから撮影する。
基本的に一人につき一枚の写真。
通常のポートレイトは、刻々と変化する表情を捉えるため何度もシャッターを切るが、この最後の一本はそんな訳にはいかない。
少しの手ぶれも許されないので三脚を使い、石の如く、不動の状態で取る。
ムンバイといえば、ボリウッド(インドのハリウッド)、ドル箱の映画産業の街。
「ニューヨークでロバート・デ・ニーロを撮ったのだから、ムンバイを象徴する人物として、やはりここではボリウッドスターを撮るべきだろう」

ムンバイでインドのアイコン的な俳優、女優を次々に撮っていくスティーブ。
「コダクロームは写真家に高い技術を要求するフィルムだ。露出、手ぶれ、シャープネス、表現力、すべてにおいて慎重にチャレンジしなければならない」
ここでスティーブは9枚の写真を撮る。

その後はムンバイから北へ、インドとパキスタンの国境付近、ラージャスターンへ飛ぶ。

「昔ながらの生活が営まれてきたこの地域も、文明の波に押され、近年、刻々と変化している。
失われていく人々の生活の記録。それは消え行くコダクロームに捧げるにはうってつけの被写体だ」


(この辺から疲れてきたのでほとんどの訳をすっ飛ばします。ごめん)


灼熱のインドで出来うる限りの撮影を終えた後、数カットだけをコダクロームに残し、スティーブはアメリカ、カンザス州にあるドウェインズ・フォト社へと飛んだ。
ここはコダクロームの現像を引き受けた最後の現像所だ。
6週間、約3万キロを旅しスティーブは最後のコダクローム、36枚の写真を撮り終えた。
そして、その最後の一本が今現像されようとしている。
コダクロームの現像には約40分かかる。
その間、スティーブは落ち着かない様子で仕上がりを待つ。
デジタルカメラ世代の人には、この気持、わからないだろう。
コダクローム現像の最後のステップはマウントだ。
フィルムのカット一コマ一コマを厚紙でマウントする作業だが、ここで紙詰まりを起こす。
なにせ、古い機械なので、何事にも時間がかかる。
とうとうコダクローム、最後の一本の現像が仕上がった。
ライトテーブルの上にマウントされた36枚の写真を乗せ、ルーペを使って一枚一枚丹念に露光された写真を見る。
「今決めたことなんだけど、デジタル写真はもうやめて、これからはコダクロームに戻ることにするよ」と半ば本気の冗談をいうスティーブ。
「一枚は自分の写真を撮っておきたかったんだよ」というセルフポートレイト。
ニューヨークを象徴するイエローキャブはコダクロームと同じ明るい黄色。
よく見ると、コダクローム64プロの記号、PKR-36とナンバープレートが変えてある。
「僕が見たもの、学んだことが写真に表れるんだ」とさらりと言う彼の言葉はずっしりと響く。

(最後は訳じゃなく、主観が入った説明になってしまった、、、あー、疲れた)






ナショナルジオグラフィック:コダクローム、最後の一本





コダクローム、最後の一本で撮れれた貴重な作品たちはスティーブ・マッカリーのウェブサイトで




ポール・サイモンも歌ってます 「僕のコダクローム」





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そうだよなぁ、昔はああやって、一枚一枚を大切に撮ったよなぁ、、、(しみじみ)。



マナブさんの写真がない「タスマニアで生きる人たち」もたまにはいいものだ、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2013-06-05 14:44 | 写真家

シオナのギターレッスン




シオナとの散歩の後も、僕たちは色々な話に花を咲かせた。
「あのねダディ、学校でギターのレッスンを受けはじめたの」とシオナ。
音楽には縁がないと思っていたシオナがギターとはちょっと驚き。
僕もギターは好きなので、なんだか共通の趣味が持てたようで嬉しい。
「へぇ〜、いいじゃない。もう弾けるようになった?どれくらいコードを覚えた?」
「あ、まだ始まったばかりでギターのいろんな場所の呼び方とか持ち方とか、あとEmは覚えた」とシオナ。
「ねえ、ダディはギターが弾けるでしょ。今夜は私にギターを教えてっ。ね、いい考えでしょ。ギターのレッスンをしようよ!」と盛り上がるシオナ。
「でもなぁ、、、ダディはそんなに上手くないしなぁ、、、ちゃんとした先生に教えてもらったほうが変なクセがつかなくていいんじゃないかなぁ、、、」と腕に自身がないダディは弱気。

初心者向けの曲をネットで探すのだが、ジェネレーションギャップがありすぎて、お互いによく知っている曲が見つからない。
「ハッピーバースデー」じゃちょっと盛り上がらないし、、、ボブ・ディラン「風に吹かれて」、、、知らないよなぁ、、、。
そういえば、知り合いの日本人女性が最近ギターを弾きはじめたのだが、日本で買ったという初心者向けのレッスン本にあった殆どの曲を僕は知らなかった。
ちょっと昔のギターの本には「神田川」「チャンピオン」「なごり雪」なんかが必ずのっていたのに、、、。

ということで僕たちが選んだ記念すべき初ギターレッスンの曲は「アメージング・グレイス」とビートルズの「エレノア・リグビー」。
僕がビートルズを聴くようになったのは、たぶん、オーストラリアに来てからだと思う。
以前はちょっと小馬鹿にしていたのだが、アコースティックギターで弾くにはもってこいの曲が多いし、聞けば聞くほど味が出る。
さすが、世界中で長く聞かれ続けているものには普遍性がある。
「エレノア・リグビー」はビートルズの曲のなかでとても好きなものの一つだ。
人気絶頂期の彼らがどうしてあんなに重く、暗い曲を作ったのだろう?
スマップや嵐がお寺の檀家さんとお坊さんのことを歌うようなものだ。
教会を訪れるたび僕の頭の中はこの曲が流れるし、エレノアという名前の人に会うと、失礼だが必ずこの歌を口づさんでしまう。
それでも、これは名曲だ。

「アメージング・グレイス」で使うコードはD,G,A7の3つ、「エレノア・リグビー」はEmとCの二つだけ。
シオナはEmからCへのコードチェンジに苦難していた。




翌朝起きると、シオナはパジャマ姿で黙々とギターを練習していた。
ソーマも何かに熱中すると止まらなくなるタイプだが、どうやらシオナも同じらしい。
歌うことをとても恥ずかしがるシオナは、声を押し殺すように、もしくは誰かに秘密の話をするかのように蚊の鳴くような声で「アメージング・グレイス」を歌い、それが5、6回続くと今度は「エレノア・リグビー」を口ずさむ。
僕の時代、音譜を読めない音楽好きは「耳コピー」といって耳で聞こえたとおりにギターを真似て弾いた。
曲の同じ箇所を聞き取るために、カセットテープをキュルキュルと巻き戻しては再生するという作業を何度も何度も繰り返したものだ。
でも、シオナの世代にはYoutubeという偉大な武器がある。
世界中のギター好きが、タダでご丁寧にどのフラットのどの弦を押さえるのか、ストロークはどうすればいいのか詳しく教えてくれる。

シャワーを浴びた後もシオナはギターを離さない。

「ダディ、私ね、ソーマのギターを頂くことにするわ」とシオナ。
確かソーマが7歳か8歳くらいの誕生日かクリスマスに僕がプレゼントした少し小さめのクラッシックギターだ。
「ギターを弾いてみたい」と呟いた息子の言葉を聞き、僕が果たせなかったギタリストの夢を彼に託したのだ。
しかし、ソーマは2、3回Emを弾いた後、ギターにはまったく興味を示さなくなった。
折り紙や料理のほうが楽しいらしい。

「そうだね、シオナ。ソーマのギターを貰っちゃうといいよ。どうせ彼は使わないもの」と僕。
「ダディ、見て。私、指の先が痛くてたまらないの」とシオナ。
「シオナ、それはね、ギターを弾く世界中の誰もが必ず通る道なんだ。痛みなくして楽しいことは手に入らないんだよ」

果たして、シオナのギター熱は続くのだろうか?
続けばいいな。













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エレノア・リグビー















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どんな人でも、あることに1万時間注ぎ込めばその道の達人になれるという「1万時間の法則」というものがある。僕の場合、ギターと英語にはとっくに1万時間使っていると思うが、達人どころか、まだ並以下だ。やっぱり何かに秀でようと思うのなら、才能は必要だと思うのだけど、皆さんはどう思いますか?



「イエローサブマリン」とかのほうが可愛くて良かったのでは、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2013-06-04 13:16 | ソーマとシオナ

娘は可愛い




最近、子供たちと会う機会がどんどん減ってきた。
彼らが学校の課題、交友関係、そして趣味などで忙しく、ダディの家まで行って、泊まって帰る時間を作るのが難しいというのだ。
何て言う話だ。寂しすぎるじゃないか。
4週間前はソーマだけが泊まりに来た。
写真やデジタルビデオの話題で盛り上がった。
今週はシオナだけが来ることになった。
やったー、シオナとふたりきりでデートだ!
自分の子どもなのに、シオナに会う前からかなりウキウキ状態。

この日は改装したタスマニアン・ミュージアム&アート・ギャラリーに行く予定だったが、途中、最近新しく出来たダーウィントリバー沿いのカラフルな桟橋をちょっと歩いてみようということになり、結局その日はそのあたりをかなり長い時間散歩している間に日が暮れてしまった。






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前に会ったとき、シオナは手を繋ぐのを嫌がったから、今回はダディも紳士的態度で臨む。
彼女をレディとして丁重に接するのだ。
シオナの頭の中を占めるのは、やはり今もアートのこと。
学校対抗の陸上競技の選手にまた選ばれたという。

カラフルな桟橋を二人で歩きながら、「でもさ、シオナ、走るのって苦しいでしょ。走っていて楽しいの?」と僕。
「最初はちょっと苦しいけど、走っていると絵を描いている時みたいに知らないうちに自分の世界に入ってしまうの」と足元を見つめながら答えるシオナ。
「じゃあさ、ネットボールやクリケットみたいな団体競技と走ったり、泳いだりするような個人競技のどっちが好き?」と僕。
桟橋の色鮮やかな柵に手を触れながら「絶対個人競技。皆は団体競技の方が楽しいって言うけど、私は好きじゃないの」
おおっ、僕や彼女の母親の遺伝子を完全に受け継いでいる。
ソーマはスポーツそのものがあまり好きじゃないようだけど、泳ぐことはかなり気に入っているらしい。
「私ね、ハイスクールに通うようになったら陸上のクラブにも入るかもしれない。アートのクラブはもちろんだけど」とシオナ。
「うん、それはいい考えだね。若い時に走ってできた筋肉は、年寄りになっても落ちないらしいよ。走るのが何よりも好きなギャビーから聞いた話だけどね」と言いながら桟橋の終わりにたどり着くと、新しく出来た無料バーベキューの設備の近くに、オレンジ色のパネルが輝いているのが見えた。
特撮の背景のようだと二人で騒ぎながらお互いに写真を撮り合う。












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「ねえ、シオナ、かけっこしたらどっちが速いかな?」と不意に思ったことを口に出してみる。
「ダディ、やろう、やろう、絶対私のほうが早いと思う。あそこに見える大きな木のところまで、いいでしょ?」突然目をキラキラさせ、やる気満々なシオナ。
「シオナ、あの木のところまでは100メートルはあるよ。そんな距離、まともに走ったら、ダディは倒れちょうよ。あの橋のふもとまででいいでしょ?」といいながら25メートルくらいの短距離なら、絶対負けるわけがないと高をくくる僕。
「いいわよダディ、用意はいい?」
「じゃ、シオナが合図して」
「レディ、ゴー!!!」

気持ちは前に行くのだが、足がもつれそうになる。
心臓が口から飛び出そうになり、マズイと思っていると、シオナが僕を抜き去っていった。
久しぶりに本気で走った。
止まってからも息が上がってまったく話ができない。

「ほらね、ダディ。私、早いでしょ」と満面の笑み。
「ねえ、ダディ。ダディが私と同じ年の時、何が一番好きだったの?」
まだ息が苦しくて答えられない。
喘息持ちの僕が少し息をひぃ~ひぃ~、させながら、「ちょうどシオナと同じくらいの時、大好きな女の子がいて、その子に夢中だった。たぶん、生まれて初めて本当の恋をした時だと思う。シオナにも経験ある?」ググっとシオナの核心に迫ろうとするダディ。
「えぇ~っ、そんなのまだ無いに決まってる。友達だって、誰も好きな人なんかいないよ」と恥ずかしそうなシオナ。
「そっかなぁ、そういう気持ちが芽生えてもいい年頃だとおもうけどねぇ。ソーマには誰か好きな人いるの?」この機会に探りを入れるダディ。
「絶対いないと思うし、いたとしてもソーマはそういうことを誰にも人には話さないタイプだと思う」とシオナ。
「それって、シャイなタイプってこと?」と僕。
「ソーマはシャイじゃないけど、そういう話題は苦手なの」とシオナも何故か居心地が悪そう。
「そっかぁ、ダディはそういう話が大好きなんだけどなぁ~、子供の頃からね。で、シオナもシャイなタイプなの?」と僕。
「私は割とシャイなタイプだと思う」と言ってから、クスっとシオナは笑った。

ああ、娘って、本当に可愛い。(親ばかです)












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by somashiona | 2013-06-03 19:35 | ソーマとシオナ

リッチモンドで墓地観光




ホバートから車で約30分ほど走ったところにあるリッチモンドという小さな街にはオーストラリアに現存する最古の刑務所、橋、そしてカソリック教会がある。
ここを観光で訪れるオーストラリア人の気分は日本人の僕たちが京都や奈良を訪れるときの感覚に似ているのかもしれない。
とにかく、オーストラリア人の郷愁を誘うリッチモンドという場所は、タスマニア観光する際には外せない街だ。
しかし、ここを訪れると僕は、見るべき観光スポットをよそに、オーストラリアに現存する最古のカソリック教会であるセント・ジョーンズの墓地で毎度のことながらほとんどの時間を過ごしてしまう。


この日、墓地の中に入ると新しく土が盛られたお墓が目に飛び込んだ。
まだ墓石もたてられていない。
たぶん、数日前までは生きていた人が今この瞬間、自分の足元で眠っているのだ。
不思議じゃないか。


墓地を訪れると、必ず墓石に彫られている文字を追いかける。

ああ、この人は僕と同じ年に生まれた人じゃないか。
この兄弟は二人同時に亡くなったんだ。何があったんだろう。事故だろうか。
「私たちの大好きなママ、いつまでも愛している」
ボロボロになったぬいぐるみが置かれている墓石に刻まれた子は4歳の時に亡くなったんだ。両親はさぞかし辛かっただろう。
この墓石はとても古いものなのにどうしてこんなに手入れが行き届いているのだろう。ああ、なるほど1800年代にタスマニアの開拓に貢献した人なんだ。


墓地をめぐるのが好きだというと、気持ち悪いとか、暗いと言われることがあるが、死について考える時ほど生を強く感じる瞬間はない。
生きていることを実感できるのは、とてもポジティブな態度だと思う。
普段は息をしていることを忘れているように、生きていることをあたり前のことと思っているから。
死を意識すると、生きていることがありがたく、そしてそれにはなにか大切な意味があるような気持ちになる。
いずれ、僕の葬式に友人や子供たちが参列する時がかならず来るのだ。
しっかりと生きなくてはならない。


墓地の写真をモノクロで表現するのは安直かもしれないけど、やはり気持ちはどっぷりとモノクロだった。














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by somashiona | 2013-06-01 09:09 | デジタル

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