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スナップショット 26th Dec 2014



昨日、友人たちと会うためキングストン・ビーチへ出かけた。
彼らとはかれこれ一年ほど会っていず、お互いの近況、2014年のベスト映画、オーストラリアの選挙などの他愛もない話で楽しい時間を過ごした。
彼らと別れたあと、天気も良かったので少しだけ一人で散歩することにした。



いつものように首にはX100がぶら下がっている。
いつもブログで書いている通り、スナップショットは僕の中心にある写真行為だ。
自分ではコントロールできない光、被写体、環境のなかで何を見つけ、何を感じ、どう切り取るか。ピント、露出、スピード、技術的な面を問題なく正確に処理しているか。
この日は比較的日差しが強かったので、X100のEVF(電子ファインダー)を使うと肉眼で被写体を見るより全てが暗く見えてしまうので、すべての写真をOVF(光学ファインダー)を使って撮ることにした。



こんな事をここで書いても訳がわからない人も多いだろうが、僕が富士フィルムX100をどう設定して使っているのか少し触れておく。
まず、ピントはマニュアル・フォーカスで設定している。
フォーカス・ピーキングも設定している。
キャノンのようにサムフォーカス(親指フォーカス:マニュアルフォーカス設定なのだが、背面のAFL/AELボタンを親指で押すとオートフォーカス機能を使える)でおおまかなピントを合わせ、時間に余裕があればAFL/AELボタンの上にあるコマンドレバーを押し、フォーカスポイント部分を4倍の拡大表示しピントの微調整をする。この時、フォーカス・ピーキングが威力を発揮する。
本当はこのフォーカスポイント4倍拡大表示をした時だけフォーカス・ピーキングを使いたいのだが、それが出来るのかどうか、僕にはまだその方法を見つけることが出来ない。
オートフォーカス設定にすると僕のように動く被写体を撮ることが多い人間にとって、一枚目はピントが合うが、2枚目のピントを合わせようとしている間にシャッターチャンスを逃がすことが多いので、どうしてもマニュアルフォーカス設定にし、サムフォーカスを使ってしまう。
色々と試行錯誤しているが、この方法が今のところ一番安定しているし、信頼できる。
露出はマニュアルかAモード(露出優先)を使う。
たぶんマニュアル設定が80%でAモードが20%くらいの割合だと思う。
マニュアル設定で写真を撮るのは、やはり安定しているからなのだが、例えばこの日のスナップショットのように間違えや失敗が許される日は自分の目で見たものとカメラが表現するもの差異を感覚的に学習する絶好の機会だというのが理由の一つだ。
そう言うと「Aモードにすればカメラが表現するかたちで被写体を見ることが出来るではないか!」という人がいるかもしれない。
確かに、キャノンと違い、ファインダーをEVFにして、Aモード(露出優先)にすればカメラで設定した露出のとおりに被写体を見ることが出来るのはほんとうに素晴らしいし、画期的なことだ。
でも僕は、肉眼で被写体を見た時、自分が設定しているカメラの絞りとシャッタースピードならこうなる、と頭の中で分かった上でファインダーを覗きたいのだ。
その方がはるかに早く被写体を捉えることが出来る。
なのでファインダーをOVFにし、絞りとシャッタースピードをマニュアルにして撮影することは僕にとって大切なことなのだ。
X100はヴューファインダーとモニター、ヴューファインダーだけ、モニターだけと、どのように被写体を見るのか自分で選べるが、僕はヴューファインダーだけにしていることが多い。
そして撮影画像の表示は必ずOFFにする。
撮影するたびに撮影画像が表示されると、それが今見ているものなのか、今撮ったばかりの画像なのか混同するので撮影画像表示をOFFにするのだが、それよりも何よりも大切なことは今撮っているその瞬間に集中することだと思う。
よく一枚撮るたびにモニターで画像を確認している人がいるが、それでは被写体に対する集中力を維持できないだろう。
特に、ポートレイトを撮るときはそうだ。
ポートレイトは撮る側はもちろん、撮られる側だってかなり集中している。
撮られる側にしてみれば、フォトグラファーが一枚撮るたびにカメラのモニターに視線を落とし、それからまた自分を見るのなら張り詰めた気持を維持するのは難しいだろう。
撮るときはただひたすら撮る、仕上がりが心配なら普段から練習しその不安を払拭するしかない。
自分が被写体に集中し、真剣であればあるほど、相手が有名人であれ、まったくの一般人であれ、必ずそれに応えてくれる。
画質モードはF+RAWに設定している。
モノクロにするときは100%Lightroomで画像処理するが、カラーの場合はjpegの撮って出しで満足している。
富士フィルムは素晴らしいフィルムシュミレーションがあるが、今のところ僕はスタンダードしか使っていない。
フィルムシュミレーションは今後もっと積極的に試す必要があると思っている。
シャッターの音量は常にOFF。静かであること、このカメラが大好きな大きな理由の一つだ。
フォーカスリングの方向はキャノンを同じに設定している。
近いものにピントを合わせるときは時計回り、遠くはその逆。これはもう手が覚えこんでいて、自然に動くので逆の修正は難しい。
プロレス、格闘技の雑誌の仕事をしている時、観客席側から400mm以上のレンズを使って撮影するとき、よく会社のレンズを借りた。
僕は200mm以上のレンズを持っていなかったからだ。
会社の写真機材はニコンだったのでよくフォーカスリングの動かし方を間違って、マズイ失敗をやらかしたものだ。
あっ、今日は文章が長くなってしまった。
殆どの人にとってあまり興味が無いだろうX100の設定のことを書いたのは、今日が穏やかな土曜日で、のんびりできる一日だったからだ。
写真の講釈、ヒンシュクを買いやすいんだよなぁ、、、笑











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by somashiona | 2014-12-27 14:08 | スナップショット

クリスマスの風景2




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クリスマスが近づくと街や通りの空気が確実に変わる。
人々の家のドアにはクリスマス・リースが飾られ、塀には子供たちがサンタさんに託す願いが記されている。










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サンタのワークショップ。
自分が寝ている間にサンタさんたちが忙しくプレゼントの梱包作業をしてくれないかなぁ?










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サンタさん、約束します、僕がずっといい子でいることを。
サンタさんが僕のお願いリストを持っていますように。
サンタさん、あなたのことを信じています。










こんなサンタさんへのメッセージを目にする度、温かい気持ちになる。










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この時期、こともあろうかサンタさんたちは白昼堂々と通りを歩く。


道に立ち尽くすサンタ。










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ジョギングするサンタ。










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ジョギングの途中悪ふざけをするサンタ。










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時には集団で街を徘徊する。










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トラックだってサンタさんを待ちわびている。










今日の朝、ベッドで目が覚めた子供たちは真っ先にクリスマス・ツリーのもとへ走り出すだろう。
一人でも多くの子供の願いが叶った一日でありますように。










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僕のもとにはサンタさんが来る気配がなかったので、自分へのプレゼントを大量に自分で買ってしまいました。もちろん、全てカメラ機材。



私も自分へのクリスマス・プレゼントを買ってしまいました。だって大人は買物をするときの言い訳が必要ですから、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2014-12-25 18:42 | スナップショット

クリスマスの風景



クリスマスが近づくと家々の窓に綺麗な明かりが灯る。
僕たち日本人にとってのクリスマスとここタスマニアに住む人たちのそれとはかなり感覚が違う。
ここのクリスマスの心は、日本の正月の感じと似ていると思う。
それぞれの暮らしにふさわしいクリスマスの心が、それぞれの家の窓を飾る。



毎年、クリスマスが近づくと同じ飾り付けをする小さな窓を僕は知っている。
そこは介護者が定期的に訪問してくれる老人専用のアパートにある。
毎年同じサンタがその窓に立ち、同じ花がその窓の下に咲いている。
今年もあの窓にあるだろうか?と昨夜不意に思いたち、カメラを持って家を出た。
ひょっとしたら、今年はもうないかも、、、という気持ちが一瞬心によぎった。
老人が住んでいるであろうその窓は僕の家からほんの7,8分だ。
あった、暗闇の中にいつものサンタが浮き上がっていた。
僕は小声で「メリー・クリスマス」という。










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せっかくなので家の近所を少しふらついてみた。
いつも玄関の前や庭に雑草が生い茂っている家の前を通る。
あまりにも手入れされていない家なので、ここには人が住んでいないのかもしれないと時々思っていた家だ。
玄関のドアの横にあるポーチにお情け程度だが小さなイルミネーションが灯っているではないか。
これがこの家に住む人のクリスマスの気持ちなのだ。
家の雑草に気を回す余裕はないが、それでもクリスマスを祝っている。










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あっ、そうだ、いつも庭に物が汚く散らばっている家を他にも知っている。
その家にはクリスマスの明かりが灯っているだろうか?
行ってみると、そこにもクリスマスツリーのカタチをした小さな明かりが灯っていた。










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もう少し歩いてみよう。



遠目からも色とりどりの明かりが点滅している家を見つけた。
そこへ行くと家の前がクリスマスのイルミネーションで華やかに彩られていた。










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そういえば、いつも通りかかる豪邸の窓はどうなっているんだろうか?
行ってみると窓の一つから赤い光が漏れていた。
僕の肩辺りの高さの塀があるのであまり中の様子は分からないが、おそらくそこはキッチンだろう。
キッチンテーブルの奥でクリスマス・ツリーが赤く光っていた。
傍から見るとちょっとした不審者のようだが、僕は塀の上に腕を伸ばしてX100の背面にあるモニターを見ながらシャッターを切った。










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あるお店の窓に生まれたてのイエス・キリストを抱きかかえるマリアを囲む人たちの飾り付けがしてあった。
暗闇の中に浮き上がる人形たちはまるで本格的な舞台に立つ役者さんたちのようだった。
この写真を一枚写したあと、いい加減家に戻るべきだと思い、この夜のスナップを終えた。










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クリスマスをテーマにきちんと写真を撮ってみると面白いかも、と一瞬思ったが、そんなことをしている余裕はないとすぐに悟った。



日本人が正月にしめ飾りや鏡餅を置くのと同じようなもんだなぁ、と思った人はポチッとよろしく!









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by somashiona | 2014-12-24 21:11 | スナップショット

教会のマーケット




土曜日、朝の散歩で教会が運営するマーケットに顔を出してみた。
サウスホバートにあるその教会でマーケット(蚤の市)のようなことをやっているのは知っていたが、実際にそこを訪れたことはまだなかった。
ホバートの土曜日といえばサラマンカマーケットが有名で、観光客だけではなく、ローカルの人たちの楽しみでもある。
サラマンカマーケットは規模が大きく、歴史が古いだけあって、サラマンカプレイスに立ち並ぶストール(露店)はどれも皆かなり気合が入っている。






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一方、僕が訪れた教会のマーケットは、一口で言うととてもゆるゆるな感じだった。
古着、手作りパンやケーキ、骨董品(というかガラクタ)花、古本などが狭い教会の敷地内や教会の中で売られているのだが、運営する教会のメンバーやボランティアは皆完全にリラックスムード。
出店している人たちは品物を売ることよりもおしゃべりを楽しんでいるように見える。
そこにいる人たちや漂う空気がとても平和なマーケットで、僕はすっかり気に入ってしまった。










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ガラクタコーナでは(失礼!)作者不明の素敵なヴィンテージ・ポートレイト(8ドル)の横にイギリスからナイトの称号を与えられすっかり貴族のような人にまだなる前の怖い顔をしたボブ・ゲルドフのモノクロ写真が30ドルで売られていたりする。
僕的にはヴィンテージ・ポートレイトの方が価値がありそうに見えるのだが、、、。










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古本のコーナーでは幸せだった頃のチャールズ皇太子とダイアナ妃が肩を抱き合う「ロイヤル・ウェディング」という写真集が本棚の上に立てかけられ、思わずクスっと笑ってしまった。
古本を出店している女性は無数の本に囲まれ一心不乱に読書にふけっていたが、その姿がなんだかとても素敵だった。
あるお年を召したご婦人が「まだ読んでいない本が家の中で山積みなのに、本を見るとついついまた買ってしまうのよねぇ、、、」と言うと、古本を出店している女性は「私も全く同じだわ。挙句の果てに、ここでこんなことをしてるのよ」と声高らに笑っていた。










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ブログの更新、滞ってしまった、、、。もの事思うようには進まないものだ、、、。これからはテキスト無しで写真だけ投稿しようかなぁ〜。



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by somashiona | 2014-12-01 20:24 | デジタル

語らぬと創造性は萎むのか?



プロジェクトの撮影が終わり、今はただひたすら画像処理の毎日だ。
約11,000人分の画像処理は、あの苦しかった一年間の撮影よりも、予想を遥かに超え、心身ともにキツイ作業。
何か骨のあるものを作ろうとしているのだから、たとえどんなに時間がかかろうとも、コツコツと積み上げていくしかない。


プロジェクトをはじめてから、すっかりこのブログとの付き合いが遠ざかってしまった。
今までこのブログを楽しみにしてくれていた皆さんには、本当に申し訳ないと思っている。
ここで言い訳するのも男らしくないが、毎朝4時前後に起床し、夜10時前後にベッドに倒れこむまで、とにかく時間の余裕というものが全くないのだ。
まあ、世の中、出来ない人間に限って「時間がない」というセリフを頻繁に使うものなのだけど、、、。
今は写真の仕事も必要最低限しか入れないようにしている。
写真の仕事は打ち合わせから写真を収めるまで、とても時間がかかるからだ。
仕事で撮る写真以外は自分でも驚いてしまうほどシャッターを切っていない。
一年間撮り続けたプロジェクトの写真は手作りのフォトボックスの中で全て撮っていたので、それ以外の撮影の時は緊張してしまう。
先月も某通信社のアサイメントで2日間びっしりと撮影したのだが、久しぶりのフォトジャーナリズム的な仕事ということもあって、かなり緊張した。
僕にとってテニスラケットの素振りというか、シャドーボクシング的なストリートでのスナップショットも全くと言っていいほど撮っていない。
普段から撮っていないと、ストリートでのスナップショットは全く撮れなくなる。
しかし、ここが今回の本題なのだが(相変わらず本題に入るまでが長い)、スナップショットが撮れなくなる本当の理由は、頭の中に物語が何もないからだ。
毎日毎日単調な作業を繰り返し、時間に余裕が無い生活を送っているつけが回ってきたのだろう。
ブログを継続的に更新していた時は常に頭の中に物語があった。
写真について、友人について、自然について、誰かの生き方について、語るべきことが常にあり、僕の撮るスナップショットはそれを代弁する挿絵のようなものだった。
語らぬと創造性は萎むのか?
もしそうなら、それは深刻な問題だ。
いい機材があり、写真についての知識や経験も豊富だが、心に響く写真が撮れないのは殆どの場合、撮っている人間がつまらないからだ。
これはやはり、ブログをもっと頻繁に更新しなさいということなのだろうか、、、?










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昨日の散歩で撮った写真たち。
サマータイムに切り替わったばかりのタスマニアだが、まだまだ肌寒い日が多い。
昨日は青空が広がる気持ちの良い一日で、「ブルー」をテーマに写真を撮ってみた。
富士フィルムのX100を手に入れてからというもの、仕事以外の写真はもっぱらこの一台で済ませているのだが、やはり5Dに触れていないと腕が鈍る。
シャドーボクシング的スナップショットを撮るときは、やはり35mm、50mmの単レンズで外を歩くのがしっくりとくる。




















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ほとんど休止状態のブログでした。果たして次なる更新はいつになるのか?



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by somashiona | 2014-10-13 19:05 | デジタル

リッチモンドで墓地観光




ホバートから車で約30分ほど走ったところにあるリッチモンドという小さな街にはオーストラリアに現存する最古の刑務所、橋、そしてカソリック教会がある。
ここを観光で訪れるオーストラリア人の気分は日本人の僕たちが京都や奈良を訪れるときの感覚に似ているのかもしれない。
とにかく、オーストラリア人の郷愁を誘うリッチモンドという場所は、タスマニア観光する際には外せない街だ。
しかし、ここを訪れると僕は、見るべき観光スポットをよそに、オーストラリアに現存する最古のカソリック教会であるセント・ジョーンズの墓地で毎度のことながらほとんどの時間を過ごしてしまう。


この日、墓地の中に入ると新しく土が盛られたお墓が目に飛び込んだ。
まだ墓石もたてられていない。
たぶん、数日前までは生きていた人が今この瞬間、自分の足元で眠っているのだ。
不思議じゃないか。


墓地を訪れると、必ず墓石に彫られている文字を追いかける。

ああ、この人は僕と同じ年に生まれた人じゃないか。
この兄弟は二人同時に亡くなったんだ。何があったんだろう。事故だろうか。
「私たちの大好きなママ、いつまでも愛している」
ボロボロになったぬいぐるみが置かれている墓石に刻まれた子は4歳の時に亡くなったんだ。両親はさぞかし辛かっただろう。
この墓石はとても古いものなのにどうしてこんなに手入れが行き届いているのだろう。ああ、なるほど1800年代にタスマニアの開拓に貢献した人なんだ。


墓地をめぐるのが好きだというと、気持ち悪いとか、暗いと言われることがあるが、死について考える時ほど生を強く感じる瞬間はない。
生きていることを実感できるのは、とてもポジティブな態度だと思う。
普段は息をしていることを忘れているように、生きていることをあたり前のことと思っているから。
死を意識すると、生きていることがありがたく、そしてそれにはなにか大切な意味があるような気持ちになる。
いずれ、僕の葬式に友人や子供たちが参列する時がかならず来るのだ。
しっかりと生きなくてはならない。


墓地の写真をモノクロで表現するのは安直かもしれないけど、やはり気持ちはどっぷりとモノクロだった。














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日本の墓石にも故人に関する想いや情報がもっと語られているといいのに、と思う僕は不謹慎でしょうか?



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by somashiona | 2013-06-01 09:09 | デジタル

久しぶりの散歩道





札幌の実家には2012年の10月から2013年の2月半ばまで居たが、雪が降るまでは頻繁に散歩をした。
北海道というと自然に溢れた場所というイメージを持っている人も多いと思う。
確かに、それは間違いではないのだが、僕の実家がある住宅街から1〜2時間歩いても、僕が満足する自然など何処にもないのだ。
もちろん大小様々な公園もあれば河の流れに沿った堤防もある。
市や区が少しでも住民たちのためにと自然環境を残そうとする努力は見える。
でも、そのどれもがとても人工的で、中途半端な自然にレンズを向けるくらいなら、パチンコ屋、ドラッグストア、コンビニ、ビデオレンタル屋、そして、それこそ、伝統や個性というものがまったく感じられない札幌の住宅を被写体にするほうが、フォトグラファーの僕の眼には、よほど楽しかった。
そう言いつつも、東京の池袋で数週間過ごしていたときは、さずがに札幌の中途半端な自然が恋しくなった。
池袋ではどこを見上げてもビルだらけで、土や樹の幹や川の水が流れる音など、そういうものに触れる機会が全くない。
いや、行くべきところに行けば、少しはあるのだろうが、サンシャインビル、ビックカメラ、東急ハンズなどの誘惑が僕を自然へ向かわせなかったという方が正しいのだろうか。
自然を身近に感じる生活がどれほど贅沢なものか、タスマニアで生きる僕はあらためて痛感した。
タスマニアにはサンシャインビルのような高い建物やビックカメラのような物欲を駆り立てるお店はないが、自然と美味しい空気ならたっぷりだ。

タスマニアに帰ってすぐに、僕はとても久しぶりにいつもの散歩道を歩いた。
澄み切った青い空、まったく人とすれ違わない道、静まり返った夕方の街を丘の上から見下ろしていると、時々セスナ機が空をよぎる音が聞こえ、僕は目を細めて空を見あげてみる。
夏場の激しい乾燥のせいで、雑草たちはラクダ色。
木々の皮が剥け、地面に垂れ下がり、立ち枯れし、折れて地面に落ちた白骨のような木々の枝がらくだ色の雑草の上に散らばる。
そう、まったくいつもと変わらない普段着のタスマニアなのだが、日本から帰ったばかりの僕には全てが輝いて見える。
家のドアを出て数分でこれが手に入る環境。
日本の便利さ、テクノロジー、人々の優しさ、美味しい食べもの、美女たちとの楽しい時間、たしかに堪能したが、何も無いのに心が満たされるこの感じは、タスマニアならではだと思う。
興奮のあまり、地面に映る自分の影にさえシャッターを切る始末だった。














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by somashiona | 2013-04-13 16:52 | デジタル

底辺の底辺




今回は絶対に気を付けるぞ!と固く心に誓い日本にやって来たが、やっぱりやっちゃいました、体重5.4キロ増。
どうやったら1ヶ月半やそこらでそんなに体重が増えるのだろうと不思議でたまりません。
日本に来るたび毎回5キロ以上体重が増えてしまう。
スーパーで北海道産の人気の米である「ゆめぴりか」2キロ袋を両手に持ち、これよりも重い脂肪が一気に僕の身体に付いたのかと思うと、心もかなり重くなる。
よし、今日から食べ物に気を付けるぞ!と思っても、夜誰かと会えば居酒屋へ行くことになるし、目の前に美味しそうな焼き鳥やほっけの開き、刺身盛り合わせや豚の角煮がならんでしまうと、もう理性を抑えることが出来ない。仕方ないよね。
今、実家に戻っている歩き人の妹もどうやら僕と同じで、運動不足&食べ過ぎに悩んでいる。
一日に1時間、2時間の散歩をすればかなり違うはずなのだが、空からは雪、地面は氷と長時間歩くには向かない環境だ。
そんな訳で僕たち兄妹は思い切ってコナミというスポーツクラブに入会した。
久しぶりの日本のスポーツクラブはまるで高齢者やお母さんたちの社交場。
圧倒的に女性が多く、男性は全体の20~30%ほどしかいないのではないか。
スポーツクラブのスタジオでは様々なクラスが行われている。
てはじめに妹と二人でヨガのクラスに参加してみようということになった。
スタジオにはもうすでにたくさんの人たちが集まっていた。
ほとんどが女性で高齢の方もちらほらいる。
「あまり動かないから身体が冷えるかも。ダウンジャケット着て参加しようか」などと妹と話していたが、はじまって15分も経つと全身から汗だらだら、おまけにほとんどのポーズをまともにとることが出来ない。身体の柔軟性がなさ過ぎるのだ。
そして、腹筋や背筋など体中の筋力を使うポーズもまったく皆についていけない。
女性たちの柔軟性、筋力の強さには本当に驚いた。
僕は何日間か全身が筋肉痛。
それでも、その後、様々なクラスに挑戦してみたが、どれもまともについていけないのだ。
僕の身体はいったいどうなっているのだ、、、。
今日はプールを利用したが、ものすごく混んでいた。
どのレーンも人、また人。
男性は僕の他にたった二人、あとは皆平均年齢55歳以上(と思われる)の女性たちだ。
やれやれこんな時間に来るんじゃなかったな、と僕は独りごちる。
このスポーツクラブではナンバーワンだと聞いている若い水泳のインストラクターがプールに入るとプールにいた女性たちのほとんどが磁石に吸い寄せられる砂鉄のように彼を取り囲んだ。
いや、メッカ巡礼であの黒いカアバを取り囲みぐるぐるとまわるイスラム教徒のようでもある。
どうやら彼の水泳のクラスがはじまるらしい。
それにしてもこの参加者の数、大人気のクラスだ。
若いインストラクターが「じゃ、ウォーミングアップでクロール200メートルからはじめましょう」と言ったとたん、あの平均年齢60歳以上(あ、年齢が上がった)のおばさまがたがプールの2レーンを使って一斉に泳ぎはじめる。
それはまるでトライアスロンの大会の水泳部門の様子をヘリコプターからの映像で見ているような大迫力だった。
僕も例のへなちょこクロールで隣のレーンを泳いでみたが、まったく彼女たちに追いつけない。
なぜだ、なぜ彼女たちは全てにおいて僕を上回るのだ!
別に勝ち負けの問題ではないが、このスポーツクラブの中で僕の体力は底辺の底辺だということを痛いほど思い知らされ、なんだかとっても凹んでいる今日この頃だ。













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写真は札幌のスナップ、テキストとは無関係です。
















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by somashiona | 2012-12-11 23:48 | デジタル

良かった映画2作



昔は大の映画好きだった僕だが、オーストラリアで暮らすようになってから、全く楽しめない。
英語で映画を観るという環境、語学力の無さが最大の原因だろうと思っていた。
日本に帰ってからは実家で寝転がりながら10本以上の映画(DVDを借りて)を観たが、やはり基本的に楽しめない。
映画を観終わった後、「ああ時間がもったいなかった、、、」という思いが必ず残る。
約2時間、なにかワクワクしたいのなら、ドキドキしたいのなら、感動したいのなら、映画じゃなくて代わりに本を読めば良かった、、、と思ってしまうのだ。


そんな中でも2本だけ観てよかったと思った映画があった。

まず1本目は邦画「ALWAYS 3丁目の夕日'64」。
舞台は昭和39年、高度成長期の東京。
笑いあり、涙あり、もうこてこての作品だったが、観終わった後「いやぁ〜、映画って本当にいいもんですねぇ〜」と思わず水野晴郎になってしまいそう。
昭和の日本人、とってもいいです。
たぶん日本人がまだとっても純粋で、誰しもが将来への希望があって、人情が残っていて。
僕は昭和40年生まれだから、そんなキラキラしていた時代に生まれ育ったんだなぁ、と自分がなんだか幸運な人間に思えた。

2本目はたぶんデンマークの映画、いや、もしかしたらスウェーデン映画かもしれない「未来を生きる君たちへ」。
アフリカとデンマークを舞台にストーリーは進む。
不条理な暴力、親や大人が子供たちへ見せるべき姿勢、許すこと、信じること、復讐とは、、、自分ならどうするだろうか、と思いながら緊張の糸が切れることなく最後までのめり込んで観た。
映像、ライティングがとても綺麗だった。
シネマトグラファーはたぶんフォトグラファー出身ではないかと思うような写真的表現だった。
知らない俳優さんたちばかりの映画だったが、皆素晴らしい演技。

機会があれば是非観てほしい2本だ。













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by somashiona | 2012-11-21 23:02 | デジタル

どっちを歩く?




札幌では毎日できるだけ歩くようにしている。
皆さんは歩道を歩くときや道を歩くとき、右側通行(一本の道の中でという意味)だろうか、それとも左側?
タスマニアでは人々は左側に寄って歩く。
その調子で札幌市内を歩くと前から向かって来る人に迷惑がられる。
どうやら、札幌は右側通行っぽい。
この「っぽい」という不確かな言い方、どうも気に入らない。
こんなことまで空気を読まなければダメなのか?
歩行者がどちらに寄って歩くのか、決まりというか、方針みないなものは定められていないのだろうか?
札幌で人々は右側よりに歩くのに、エスカレーターは左側に寄って乗る。東京もそうだ。
しかし大阪でこれをやると「なんやねん?」っていう顔をされる。
大阪では人々はエスカレーターの右側に寄って止まり(というか、そもそも大阪のエスカレーターで立ち止まっている人はあまりいない)、人々は左側を歩いて止まっている人を追い越す。
大阪は商人の街だから大きな鞄を持って(右の肩にかけて)いると追い越す人の邪魔になるとか、いやお侍さんが刀を抜きやすいようにとか、色々な説を聞くが正しい根拠は未だに分からない。
車を運転する人にとって左側を歩くことがもっとも自然な気がするのだが、その考えは小学生には当てはまらない。
免許を持っていない人にとっては右側だろうが左側だろうか違和感はないはず。
ちなみに、オーストラリアでは(というかタスマニアでは)自転車を車とほぼ同じ交通ルールに則って走らせることになっている。
基本的に歩道の上を走らせるのはダメ(スケボー、自転車禁止と必ず標識がある)、車が走る道路を車と同じ方向で走り(左側の縁石の近くではなく車と同じ車線を走る人が多いので、多くの車の運転手の怒りをかう)、信号も車と同じように止まる。もちろんヘルメットはシートベルトのように厳守、夜間無燈火で自転車を走らせると罰金だ。
札幌で歩道を歩いていると、突然音もなく自転車が僕の脇を猛スピードですり抜ける。
僕は右手にカメラを持って歩いていることが多いので、もう何度もあと数センチでカメラが吹き飛ばされそうになった。いや、大袈裟でなく。
それ以来、カメラのストラップ手首に巻き付けるのではなく、旅行者のようにカメラを首に下げて歩くようにしているのだが、これはスナップショットを撮るのに適した持ち方ではない。
歩道で自転車に接触して怪我をする人はいないのだろうか?
小さな子供など連れて歩いていたら、僕なら気が気でない。
久しぶりの日本での生活、小さなことに色々と疑問を感じてしまう。













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by somashiona | 2012-11-13 01:23 | デジタル

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