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色で遊ぶ



ストリートフォトを撮っている時、僕が狙う被写体は人物だけではない。
写真の入ったフォルダを見ると塀や柵、電信柱、空などの写真が多いのに自分でも驚く。
シャッターを切るときは、もちろん何か思うところ、感じるところがあるからそうするのだが、人物じゃない被写体にレンズを向けるときは色に引きつけられることが多い。
色と遊ぶわけだが、これは「So what?」(で、なんなの?)写真になる恐れが多い。

色と遊んでいるのに「So what?」じゃない写真ってどういうものだろう、、、?


こういった写真を撮るきっかけとなった写真集が2冊ある。

一冊目は「ベルリン天使の詩」「パリ・テキサス」を撮った映画監督ヴィム・ヴェンダースの写真集だ。
もともと彼の映画の大ファンだったが、ニューオーリンズを旅していた時に写真ギャラリーでこの写真集を見つけた時は胸がときめいた。
当時モノクロ一筋だった僕にとってこういったカラー写真が放つ匂いはとても新鮮で惹きつけられた。










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もう一冊はメキシコ旅行中に見つけた写真集だ。
この写真集の写真家のことは全く知らない。
当時、メキシコを旅行するにあたってカメラ一台とフィルムはたしか30本までという決まりがあった。
フィルムはさすがにたくさん隠し持っていったが、カメラはニコンFM2と暗いF値のズームレンズに50mmの単レンズ一本だ。
結果的に90%以上の写真を50mmレンズで撮ったはずだ。
このレンズ縛りがあった旅行で僕は自分の写真の殻を破ることが出来た。
というか、写真の殻を破ったと感じたはじめての経験だった。
この旅行の最初の段階でこの写真集を見つけたことはこの旅の写真に強く影響した。
いいか悪いかは別として、「こんな写真が撮りたい」という指標を持って写真が撮れたからだ。










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もし運良く自分の写真の指標となる写真家や写真集を見つけたら、まずはその作品や作風をとことんコピーすることをオススメする。
「優れた芸術家は真似、偉大な芸術家は盗む」ー パブロ・ピカソ

自分の写真のスタイルは自分の哲学に正直に撮っているうちに、自ずと生まれるのだと思う。










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これらの写真集を見つけてからもう20年近く経つ。ああ、あまり進化していない自分が悲しい、、、。



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by somashiona | 2014-12-21 13:46 | 写真家

Finding Vivian Maier (ヴィヴィアン・マイヤーを探して)




先日、写真に関する素晴らしいドキュメンタリー映画を観た。
Finding Vivian Maier (ヴィヴィアン・マイヤーを探して)だ。
タスマニアの映画館では今公開中だが、日本で公開されているかどうかはわからない。
YouTubeで日本語の予告を探したが見当たらなかったところをみると、まだ未公開かもしれない。



若き青年がサイドビジネスで書いている歴史史書にそえる古い写真を手に入れるために主にリサイクル品などを扱うローカルのオークションに出かけた。
そこでダンボール一箱分の写真の露光済みネガフィルムを購入した。
スキャナーで写真をパソコンに取り込み、ざっと目を通したが彼の目的に叶いそうな写真が無かったのだが、それらの写真に彼は魅了された。
数ヶ月間、ネガの箱を部屋の隅へ放っておいたのだが、ウェブ上で写真を公開すると瞬く間に大反響を巻き起こした。
このネガの入った箱のなかから撮影者がヴィヴィアン・マイヤーという名も無きアマチュアの写真家だということが分かったが、彼女を突き止めようとしてすぐに彼女がつい先日亡くなったことを知った。
彼はvivianmaier.comというサイトを立ち上げ、彼女の写真をどう扱うべきか人々に問うた。
サイトはどんどんアクセス数を伸ばし、彼女の写真の評価は世界中で高まっていった。
彼はヴィヴィアン・マイヤーに代わり写真展を各地で開くのだが、それらは全て大盛況。
出版した写真集はアメリカで2012年、2013年と売り上げランキング1位に輝いた。



ヴィヴィアン・マイヤーの写真は1950年だいから1990年代にかけてのシカゴのストリートフォトとナニー(住み込みの家政婦、乳母)として働いた家族やその子供たちのスナップが中心だ。
ローライフレックスという6x6フォーマットの2眼レフカメラで10万枚以上にのぼる写真を残したが彼女はそれらの写真を誰にも見せなかった。
生涯独身を貫き、人との付き合いを極力避けていた彼女は謎に包まれた人物だった。
彼女の写真を見つけた青年がヴィヴィアン・マイヤーという女性の生涯を明らかにしていくという展開でこのドキュメンタリー映画は進んでいく。



さて、この映画、写真を撮る身の僕にとって考えさせられることの多い作品だった。
特に2つの点を僕は深く考えた。

1つ目。
内なる世界(自分に向けて)に向けて撮った写真は潔く、媚びず、純粋だということ。
彼女の写真はアマチュアの域をはるかに超えた素晴らしい作品だ。
あれだけの写真を撮っていれば自分でも撮った写真に十分な手応えを感じていたはず。
実際、母に宛てた手紙の中で彼女は自分はいい写真を撮っている、と言っている。
もしそうなら、次に起こる欲求は他者にそれを見せることだろう。
なぜ彼女はそうしなかったのか?
まるで日記を書くように、彼女は最後まで自分のためにシャッターを切ったのだろうか?
職業的な写真を撮る僕としては、他者の目や評価を気にせず、あくまでも自分の欲求や本能や、生理に従って撮る写真の強さにただただ打たれるばかりだった。


2つ目。
ストリートフォトの重要性と現代における肖像権の行き過ぎた被害妄想。
彼女が切り取ったシカゴのストリートフォトに世界中の人々が感動した。
殆どの写真が至近距離から被写体の許可無く撮った作品だ。
ストリートフォトを撮るものなら当たり前にわかることだが、どんなに魅力的な被写体もカメラの存在に気がついた瞬間、すべての魔法はとけてしまう。
魅力的だと思った被写体も声をかけた瞬間、ただのスナップショットに成り下がる。
世界中の人たちがヴィヴィアン・マイヤーのストリートフォトを見て感動したのは、それらが演出ゼロ、被写体の自意識ゼロの自然な一瞬だからだ。
これそこが時代を切り取ることであり、記録としての写真の真価を発揮するところだ。
昨今、こういったストリートフォトを撮るのが本当に難しくなった。
公衆を歩く人にレンズを向けると、それはほとんど犯罪者だ。
写真を撮ったのがバレたらとにかく逃げなさい、という人さえいる。
オートバイの出す音を全て騒音だと感じる人。
ヌード写真はすべてポルノだという人。
ストリートフォトは肖像権の侵害だという人。
こんな声に従っていたら、僕たちはものを自分の頭で判断する能力を失うし、なによりも未来の人たちに僕たち本当の生き様を残せなくなってしまう。
多くの人たち、特に写真や映像に関わる人は過敏な肖像権の問題と戦ってほしいものだ。


久しぶりに語りが熱くなって、長文になってしまいました。





























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最近の写真でストリートフォトを探したが、悲しいかな僕自身ほとんど撮っていない。
ストリートフォトには色々な撮り方があるが、この写真はこの空間に誰かが通るのを待ってシャッターを切ったもの。
絞りをF8にして、ピントは人が通るだろう場所に固定する。
後はそこにイメージに合う人が来た時に一瞬カメラを構え、シャッターを切るだけ。





















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ストリートフォトを撮っていて撮られた人や警察から苦情が来た場合、逃げてはいけないと思う。なぜその写真を撮る必要があるのかしっかりと説明し、それでも被写体が(警察ではない)不快に思うなら本人の前で写真を削除すべきだろう。ストリートフォトを撮るにはそれなりの気構えがいる。



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by somashiona | 2014-11-18 20:47 | 写真家

気になるフォトグラファー Evgenia Arbugaeva




前回のブログで書いたオスカー・バルナック・アワード受賞者たちの作品を見ていて、特に印象的だったのは2013年度の最優秀を受賞したEvgenia Arbugaeva(読み方が分からないのだが、たぶんイブジェニアさんというのだろう)の写真だった。
北シベリアの北極海岸にある小さな町をドキュメントしたポートフォリオだ。
かつて軍隊と科学基地として重要だったその小さな町はソビエト連邦の崩壊とともに廃れた。
しかしそこで今なお暮らす人たちは高い失業率、低生活水準、寒さ、剥奪、そして孤独と日々戦っている。
そんな町や人々の姿を追うイブジェニアの眼差しは常に温かく、彼女が撮る写真たちはまるで夢の中に出てくるおとぎ話のようだ。
こんな写真を見事に撮り、若干28歳でオスカー・バルナック・アワードの最優秀賞をとったのだから、今後彼女は世界でも指折りのフォトグラファーになるに違いない。
シベリア生まれのイブジェニアは現在フリーのフォトグラファーとしてロシアとニューヨークを中心に活動しているらしい。





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All photos by Evgenia Arbugaeva





イブジェニアさんのウェブサイトは「ここで」











Leica Oskar Barnack Award 2013 - Finalists' Portfolios


















今回の僕の写真はシベリアほど寒くはないが、それでもかなり冷え込むタスマニアの朝の風景だ。
プロジェクトの撮影地に向かう車の中から撮った写真たち。
本来なら車から降りてしっかりと撮るべきなのだが、目的地に向かう移動中の朝には、残念ながらそんな余裕はないのだ。










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写真を愛するものは他の写真家が撮った素晴らしい写真にジェラシーを感じながらも、その写真家の仕事をもっと多くの人に見てもらいたいと、必死に宣伝をしてしまう不思議な人種なのだ。



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by somashiona | 2014-11-01 20:28 | 写真家

オスカー・バルナック・アワード



僕が写真をはじめたのは27歳の時だ。
今まで色々な写真を撮ってきたが、写真への情熱を失くしたことは一度もない。
よほど写真が好きなのだろう。
独学で始め、それからアメリカへ渡って学校で写真を学び、そしてプロとしてお金を貰うようになった。
写真は誰でも写せる。
絞りやシャッタースピードの関係を理解すればさらに意図したものを写せるようになるかもしれない。
スピードライトやストロボの使い方を学べば置かれている光の状況に縛られることなく、さらに作り込める。
Photoshopをはじめとする画像処理のソフト操作が巧みなら、思うがままに表現したい世界を追求できる。
時代はフィルムからデジタルへ移行し、写真機材の進歩は驚くばかりで、益々より良い写真が撮れる環境が整ってきたにもかかわらず、ハッとする写真に出会う頻度は年々少なくなっている気がする。
これは一体どういうことなのだろう?
世の中に溢れる写真を評価する前に、自分の写真を見ても反省する点が多々ある。
仕事で撮った写真はできるだけ友人のフォトグラファーであるピーターと見せ合い、お互いに評価するようにしている。
ピーターの写真はきっちりと計算されていて、完成度が高く、いかにもプロフェッショナルな写真だ。一方僕の写真は臨場感や動き重視で、どちらかと言えばアマチュアのスナップショット的な作風でちょっと恥ずかしくなるのだが、これが好みなので仕方がない。
そんな雑な写真を撮る僕でさえ、自分の写真を見ると技術的なことに囚われている感を否めない。
何というか、飛び跳ねる感じ、崩す感じ、そして何よりも自由さに欠ような気がする。
僕は来年50歳になる。
心の持ち方や感性が写真には真っ直ぐに出てくる。
歳を重ねるにつれ写真がつまらなくなっているとすれば、それは危機だ。
もちろん、歳を重ね、人生経験を積んだからこそ見えるものがあるのは確かだが、自由さを失ってはいけない。

ライカが1979年から毎年開催している写真の賞がある。
ライカの発明者オスカー・バルナック氏を記念しプロフェッショナルなフォトグラファーを対象に開催されているオスカー・バルナック・アワードだ。
毎年受賞作品や最終選考に残った作品を動画にまとめて公開しているのだが、世界中から集まる気合の入った作品たちを見ると思いっきり頬を打たれたような気分になる。
自分が今までに培った撮影スタイルや知識をフォーマットしたい気持ちになってしまう。





















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こんな話をした後に自分の写真は見せにくいではないか、、、。
今日の写真は友人の犬。













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写真への道は長くて険しい、、、。



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by somashiona | 2014-10-27 13:29 | デジタル

写真家、10,000人の目標に焦点を合わせる




写真家、10,000人の目標に焦点を合わせる


一年間で一万人のタスマニア在住者のポートレイトを撮るというホバートの写真家がたてた目標は狙い通りに進んでいる。

日本出身のアーティスト、マナブコンドウは膨大な数のポートレイトをタスマニア中で撮り続けている。
プロジェクトを始めてから一ヶ月間、ショッピングセンター、老人ホーム、大学、マーケットなどですでに彼は1746人の顔を撮った。

「一万人を達成するには1日平均27.4人を撮らなければならないのですが、これはちょっと不可能に近いことだと思っていました。でも僕はこの現実に圧倒され続けています」とコンドウ氏は言う。
「こんなことが出来ている理由の一つは、タスマニアの地域社会がとてもいい形で僕の後ろ盾になってっくれているからなんです」

コンドウ氏いわく、前回のマーキュリーのプロジェクト紹介記事の後、50人以上の人々から力を貸したいという内容のメールが届いた。
ビジネスマンであるロバート・ロックフェラー氏は彼の所有する全てのショッピングセンター内での撮影を許可しただけでなく、彼のために大きなプロジェクトの垂れ幕まで作った。
コンドウ氏はまた老人ホームにも招待された。

「老人たちの写真を撮り、会話をするのはとても楽しい経験でした」

ホバート市も彼のプロジェクトに参加している。
コンドウ氏を2度、サラマンカ・マーケットに招待しているのだ。

コンドウ氏はプロジェクトの成果である作品を最終的に公共の場で披露したいと思っている。
しかも、今まで誰も見たことがないようなかたちで。

「ホバートの夜、無数の顔をビルや壁、もうそこらじゅう至る所に投影させたいんです」と彼は言った。

彼はまた撮影した写真を編集し蓄積保存したいと思っている。

「これらの写真は将来とても貴重なタスマニアのアーカイブとして残るでしょう。50年後、いや、100年後に人々は、かつてタスマニアに存在していた10,000人の顔を見ることができるのです」




ーーーーー ザ・マーキュリー 2013年7月25日(木)版より ーーーーー










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タスマニア10,000人プロジェクト、順調に進んでおります。
これは先月の後半に新聞で紹介された記事です。
道を歩いていても「何人までいった?」と知らない人から声をかけられるようになりました。
サラマンカ・マーケットでの撮影では、毎回知らない誰かからコーヒーの差し入れがあります。
たくさんの人たちに声をかけていますが、嫌な思いをしたことは、まだ一度もありません。
現時点での撮影人数は2906人です。
一日の最高撮影人数記録は374人でした。
全員にプロジェクトの説明をし、写真をどうやって見せたいのか夢を語り、写真ボックスに入ってもらってからは最高の一瞬に集中し、ボックスから出てもらった後は撮った写真を見せ、握手をしたり、肩を叩き、お礼を言います。
プロジェクトを始めてからまだ2ヶ月たっていませんが、毎日素晴らしい出会いであふれています。
写真で人々に喜んでもらうんだ、と言いながら、実は僕が一番喜んでいます。
明日はとても大切なプレゼンテーションと、このプロジェクトのマネージャー候補の人たちの面接があります。
毎日アドレナリンが出まくっていて、頭痛の頻度も減っています。
朝起きてから寝る瞬間まで息つく間もありませんが、考えてみると、フォトグラファーとして一番理想としていた状態にどっぷりと浸かっているのだから、文句をいうのは筋違いというものです。
2900人の人たちに夢を叶えると約束をしているのだから、最終的な結果を考えるとかなり怖くなりますが、今はただ、この瞬間瞬間を一所懸命やるだけです。

この記事のインタビューと撮影はマーキュリーの本社で行われました。
インタビューの後、新聞社のスタジオに連れて行かれ、腕利きフォトグラファーのサムからどんな写真を撮りたいのかという説明を受けます。
カメラで自分撮りをしている場面をライブビューに出し、それを撮りたいというのがサムのアイディアでした。
簡単にできると僕もサムも思ったのですが、実際やってみるとなかなかうまく行かず、この一枚のためにたぶん100枚近く彼はシャッターを切りました。
僕も写真を撮る人間なので、「大丈夫だ、いい写真が撮れた」と思えるまで撮影を終わらすことができないサムの気持ちが良くわかり、お互いにああでもない、こうでもないと言いながらやっている姿が面白いと、数年前に他のプロジェクトで僕のことを紹介してくれた新聞社の女性記者がiPhoneで僕たちの姿を撮ってくれました。











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by somashiona | 2013-08-08 21:19 | 写真家

プロジェクト 老人ホームでの撮影



















タスマニア10,000プロジェクト、老人ホームでの撮影風景です。
ビデオ撮影および編集は以前僕のブログに登場したブラックメタルのスコット青年。
www.scottbradshawphoto.com
いい仕事してくれました。






















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by somashiona | 2013-07-29 20:58 | 写真家

タスマニア10,000人プロジェクト


























HDクオリティにして、画面を拡大して鑑賞することをおすすめします。












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by somashiona | 2013-07-28 20:11 | 写真家

男一人、カメラを手にタスマニア10,000人の顔を撮る




皆さん、大変ご無沙汰しております。
多くの方にご心配をかけているようで申し訳ありません。
僕は元気なのですが、超多忙な毎日で、ブログに回す自由な時間が全くありません。
多忙な理由は6月の半ばにタスマニアの新聞2ページの見開きで紹介された記事が語ってくれているので、僕のブログに載せます。

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男一人、カメラを手にタスマニア10,000人の顔を撮る


写真家のコンドウマナブさんは1年間で一万人のタスマニア在住者を撮影するという野望を自分に課した。
日本出身のこのアーティストは年齢やバックグランドを問わず、ここタスマニアで生きる人たちの膨大な数のポートレイトを撮ろうというのだ。

「僕の友人たちがタスマニアを訪れると、誰しもその美しい自然に胸を打たれるけれど、ここに住む人たちの顔にもなにか特別な気持ちを抱くんです」とコンドウさんは言う。
「日本人の目にはタスマニアの人たちの顔がとにかく自然で、とてもリラックスしているように見えるんです。いつも笑顔を絶やさず、ハローと声をかけてくる。(今回はタスマニアに来た難民たちの写真展に招待されましたが)タスマニアに住む人たちの顔はとにかく何かを語りかけてくれるのです。難民たちだけではありません。ここに住むすべての人たちです」

コンドウさんは札幌出身で10年前にオーストラリアへ渡って来ました。
彼は20年以上、写真を撮り続けています。
オーストラリアでは新聞社や通信社の仕事をしました。
ジ・オーストラリアン、ジ・エイジ、AAPなどの仕事です。
コンドウさんは最近日本に帰国し小規模の写真のプロジェクトを行いました。
そして、そのプロジェクトが今回のタスマニア一万人プロジェクトのきっかけになったのです。

「撮影に入る前に、被写体になってくれる方々が持っているストーリーをじっくりと聞きました」と彼は言う。
「話を聞けば聞くほど、この人たちと出会い、写真を撮るのはまるで運命だったかのように感じるのです」
「札幌で100人の人たちを撮り、僕は本当に感動してしまいました。皆が一所懸命僕の撮影に協力してくれます」
「彼らは皆、とてもポジティブな人たちです。だって、ネガティブな人は自ら進んで写真を撮られようとはしませんから」
「100人からポジティブなエネルギーを貰い、僕は最高に心地よい気持ちになりました」
「そして思ったのです、これを同じようなことをタスマニアでやってみてはどうだろうと(いつやるか、今でしょ)」

コンドウさんはすでにこのタスマニア10,000人プロジェクトの初期段階に入っています。このプロジェクトには地域社会の参加が不可欠だと考えています。

「一年間で100人なら自分一人の力で成し遂げれます。たぶん1000人でも可能でしょう。でも10,000ともなれば話は別です。必ず人々の助けが必要になります」と彼は言う。
「僕は被写体になってくれた人たち全員に幸せを感じてもらいたいのです。なにかとてもいい事をしたような気持ちになってもらいたいのです」

一万人のポートレイトはとてつもない数に思われるが、人々がお互いに助け合えば可能だと彼は言う。コンドウさんは楽観的です。

「一年間に存在した一万人の顔写真はとても貴重な記録です。写真はただのアートではないのです。写真はドキュメントであり記録なのです。これはタスマニアの貴重な記録になります」

コンドウさんは昨夜のムーナ・アートセンターで行われた「タスマニア難民ウィーク展」のオープニングでこのプロジェクトを開始した。
6月の27日まで行われているこの展示会はマイグラントリソースセンターとグレノーキー市の主催だ。
テーマはタスマニアに難民として移住してきた彼らの長い旅と今ここタスマニアこそが彼らの家であるということをよく考えることだ。

「外国に定住するための様々な活動はとても困難なものになり得る」とリソースセンターの最高責任者であるセドリック・ナーメンさんは言う。

展示会では難民として南タスマニアに定住する人たちの生活と経験が写真で展示されている。

「人道的理由によりここタスマニアにやってきた人たちの顔をマナブのプロジェクトの写真に加えるのはとても意義のあることだと思うのです」とマーネンさんは言った。


ザ・マーキュリー 2013年6月15日 (土)

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この記事が掲載されて以来、僕はジェットスターに乗ったような毎日です。
そうなることは覚悟していましたが、実際になってみるとやはり大変です。
記事掲載の翌日には50を超えるボランティアや僕のプロジェクトに関わりたいという申し出のメールが届きました。
メールや電話は今でも毎日届きます。
ホバート市、タスマニア大学、アートタスマニア、政治家、不動産王、アムネスティ・インターナショナル、そして数えきれないほどの個人個人から温かい手が差し伸べられ、多くの撮影のチャンスを与えられています。

この新聞記事にあるように、6月14日に難民ウィーク展でプロジェクトの撮影を始めてから今日に至るまで、なんと、1858人のポートレイトを撮りました。
まだ一ヶ月とちょっとです。
個人的にはもうダントツのポートレイト撮影最高新記録です。
でも、これがこれから一年続くのです。
このプロジェクトについては語りたいことが山ほどあります。
でも、今日はこの辺で。
チャンスがあれば続報をお知らせします。

あ、そうだ、プロジェクトの名前はTasmania 10,000 People Project (タスマニア1万人プロジェクト)。

全くブログを更新していなかったにもかかわらず、ポチッとし続けてくれた方、感謝しています。
コメントの返事もしないまま、申し訳ありません。
何かとても意義ある作品が時間と手間をかけて生まれる予感がしています。
温かく見守ってください。

マナブ













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by somashiona | 2013-07-24 20:34 | 写真家

コダクローム、最後の一本







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イーストマン・コダック社は世界で最初にカラーリバーサルフィルムを製造した会社だ。
その顔ともいえるコダクロームの製造の打ち切りが2009年6月22日に発表されたことを知り、胸を痛めたフォトグラファーが世界中にどれだけいたことだろう。
僕は東京で働いていたときFUJIFILMのRDPll(プロビア)とコダックのEPJ 320Tというタングステンフィルムを毎月平均300本使っていたが、やはりコダクローム64の黄色い箱には特別の思い入れがある。
ロサンゼルスの学校の先生もコダクロームの魅力について耳が痛くなるほど語っていたし、憧れのフォトグラファーがナショナルジオグラフィックのために撮った写真もほとんどの場合、コダクロームだった。
一般的なリバーサルフィルムのE6現像にたいしてコダクロームのK14現像は値段が高く、いつもたっぷりと待たされた。
それでも厚紙でしっかりマウントされたコダクロームの撮影済み写真をライトテーブルの上においてルーペで見ると、そのシャープネスや渋い発色に「う〜ん、やっぱりコダクロームは違う、、、」と唸ったものだ。

そんなコダクロームの工場で生産された最後の一本を使うことを許された写真家のドキュメンタリーを最近偶然見つけた。
ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーで、その主役となるフォトグラファーは写真界のモナリザと呼ばれるアフガニスタンの少女のポートレイトを撮ったスティーブ・マッカリーだ。
とても貴重な映像で、とても面白いドキュメンタリーなので日本ではもうとっくの昔に字幕か吹き替え付きで放映されているのかもしれないが、フィルム写真ファンもデジタルしか知らない世代の人にも大変興味深いないようだと思うのでぜひ観てほしい。






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ざっくりと、非常にざっくりとしたなんちゃって日本語訳を書いてみたのでこれを読んでから映像を見ると、大体話の内容がわかると思う。






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工場で生産されたコダクローム、最後の一本の撮影をアサイメントとして与えられたスティーブ。
しかし一体、最後の一本で彼は何を撮るのか?
伝説的なフィルムであるコダクロームの最終章、チャンスはたったの36枚だ。

75年間、プロ、アマを問わず、多くの人たちがコダクロームと熱く戯れた。
その豊かで高い色再現性と信じられないほどの耐久年数。
コダクロームが捧げてきた多くの素晴らしいことも、とうとう幕引きの時となった。
2009年、コダックはこのフィルムの生産中止を発表したのだ。
とうとうデジタルがフィムルに取って代わってしまった。
これといったイベントもファンファーレもなく、その歴史に幕を閉じようとしていたが、一人の男がコダクロームに何かを捧げる機会を与えられ、その仕事に同意のサインをした。
最後のコダクロームが欲しい、と彼はコダックにお願いした。

スティーブ・マッカリーの自己紹介
カレッジで写真を学び、新聞社で2年働いた後、数百本のコダクロームを持ちインドへと旅立った。
フリーランスのキャリアのはじまりだった。
ナショナルジオグラフィックのアサイメントを受けるようになり、以後数えられないほどの記事をカバーした。
僕のベストショットはたぶん、ほとんどコダクロームで撮影されたものだと思う。
コダクロームで撮られた写真のアーカイブが数えられないほどある。

コダクロームの説明。

コダクローム、最後の一本をカメラに入れるスティーブ。 

「カメラの中にコダクロームを入れるという行為を何千回、何万回も繰り返してきたよ。
それはもう、ほとんど生まれつき備わった習性のようにね。でも、これが最後だと思うと、何かたまらなく不思議な気持ちになる」

「今までこのコダクロームで数えられないほどのアサイメントをこなしてきたが、今回のアサイメントは、自分の為に、自分の気持ちに対して、写真が何かを語りかけてくれるようなものにしたいんだよ」

これは限られた写真家にしか与えられない贅沢なチャレンジだ。
このアサイメントには6週間しか時間がない。すぐに次の仕事が待ち受けているからだ。
どこで何を撮ろうとすべては彼次第。

「僕にとって写真の楽しみというのは、家のドアから外に飛び出して、てくてくと歩き、よく観察して、何かを発見すること」

まずは自分の住むニューヨークの街のご近所からはじめる。
デジタルカメラでスナップしながらポテンシャルのある写真を探す。
もし気に入った被写体があれば、それを今度はコダクロームで撮るのだ。

ワシントンスクエアパーク
チャイナタウン
コダクロームで撮るべき被写体を探しまくるが、納得のいくものが見つからない。
結局彼が住むニューヨークの何気ないスナップを撮るという案をリセットし、ニューヨークを象徴するような被写体を選ぶべきだという結論に達した。


ブルックリンブリッジに行ったがベストなポジションは閉鎖され、そこ以外だと写真として成り立たない。
タイムススクエアーへ行ったが、どう考えてもポストカードのような写真にしかなりそうもない。
ニューヨーク、グランドセントラル駅なら間違いないだろう。
コダクローム、最後の一本の限られた36コマを使う価値があるだろう。
結局、散々苦労した挙句、ニューヨークで撮った写真はここグランドセントラル駅で撮った一枚だけだった。
コダクローム最後の一本、残りは35コマだ。 


やがてニューヨークは雨模様となり、彼の望むようなストリートフォトを撮れる見込みがなくなってきた。
カフェで熱いコーヒーを飲み、体を温めてから、案を練り直す。

「ニューヨークに住む不特定多数の人々を狙うより、この街のアイコニック的な人物、例えば、ウッディ・アレン、アル・パチーノ、あるいはロバート・デ・ニーロなどのポートレイトがいいだろう」

ロバート・デ・ニーロがその案を承諾した。
デジタルカメラでテストシュートをする。
「これって、本当にコダクロームの最後の一本?本当に最後の一本なんだね?」とロバート・デ・ニーロも少し興奮気味。
ここで彼は36枚のうちの3枚を使う。

この後、スティーブは残りのフレームを埋める写真をポートレイトにすることに決めた。
そして、彼の写真の原点であるインドへ向かった。
「インドの大きな魅力の一つは色だ」とスティーブ。
ムンバイのスラム街へ。
デジタルカメラでポテンシャルのある被写体を探し、露出、構図、すべてを決めてから撮影する。
基本的に一人につき一枚の写真。
通常のポートレイトは、刻々と変化する表情を捉えるため何度もシャッターを切るが、この最後の一本はそんな訳にはいかない。
少しの手ぶれも許されないので三脚を使い、石の如く、不動の状態で取る。
ムンバイといえば、ボリウッド(インドのハリウッド)、ドル箱の映画産業の街。
「ニューヨークでロバート・デ・ニーロを撮ったのだから、ムンバイを象徴する人物として、やはりここではボリウッドスターを撮るべきだろう」

ムンバイでインドのアイコン的な俳優、女優を次々に撮っていくスティーブ。
「コダクロームは写真家に高い技術を要求するフィルムだ。露出、手ぶれ、シャープネス、表現力、すべてにおいて慎重にチャレンジしなければならない」
ここでスティーブは9枚の写真を撮る。

その後はムンバイから北へ、インドとパキスタンの国境付近、ラージャスターンへ飛ぶ。

「昔ながらの生活が営まれてきたこの地域も、文明の波に押され、近年、刻々と変化している。
失われていく人々の生活の記録。それは消え行くコダクロームに捧げるにはうってつけの被写体だ」


(この辺から疲れてきたのでほとんどの訳をすっ飛ばします。ごめん)


灼熱のインドで出来うる限りの撮影を終えた後、数カットだけをコダクロームに残し、スティーブはアメリカ、カンザス州にあるドウェインズ・フォト社へと飛んだ。
ここはコダクロームの現像を引き受けた最後の現像所だ。
6週間、約3万キロを旅しスティーブは最後のコダクローム、36枚の写真を撮り終えた。
そして、その最後の一本が今現像されようとしている。
コダクロームの現像には約40分かかる。
その間、スティーブは落ち着かない様子で仕上がりを待つ。
デジタルカメラ世代の人には、この気持、わからないだろう。
コダクローム現像の最後のステップはマウントだ。
フィルムのカット一コマ一コマを厚紙でマウントする作業だが、ここで紙詰まりを起こす。
なにせ、古い機械なので、何事にも時間がかかる。
とうとうコダクローム、最後の一本の現像が仕上がった。
ライトテーブルの上にマウントされた36枚の写真を乗せ、ルーペを使って一枚一枚丹念に露光された写真を見る。
「今決めたことなんだけど、デジタル写真はもうやめて、これからはコダクロームに戻ることにするよ」と半ば本気の冗談をいうスティーブ。
「一枚は自分の写真を撮っておきたかったんだよ」というセルフポートレイト。
ニューヨークを象徴するイエローキャブはコダクロームと同じ明るい黄色。
よく見ると、コダクローム64プロの記号、PKR-36とナンバープレートが変えてある。
「僕が見たもの、学んだことが写真に表れるんだ」とさらりと言う彼の言葉はずっしりと響く。

(最後は訳じゃなく、主観が入った説明になってしまった、、、あー、疲れた)






ナショナルジオグラフィック:コダクローム、最後の一本





コダクローム、最後の一本で撮れれた貴重な作品たちはスティーブ・マッカリーのウェブサイトで




ポール・サイモンも歌ってます 「僕のコダクローム」





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そうだよなぁ、昔はああやって、一枚一枚を大切に撮ったよなぁ、、、(しみじみ)。



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by somashiona | 2013-06-05 14:44 | 写真家

正しいことより、幸せなこと




今回、日本では様々な人に会い、様々なチャンスも頂いた。
でも、僕は結局、提供されたいかなるチャンスにも手を出さなかった。
選択を迫られるとき、心の中は常に二つのことがキーワードとなり葛藤した。
「正しいこと」と「幸せなこと」。


幸か不幸か、タスマニアに住んでいるといつくになっても純粋に夢を追える。
「もう歳だし」「いまさら遅いよ」「世間の目が」「そんな生活で恥ずかしい」といったことを人生の価値観の中に置く人が驚くほど少ないので、自分の意志さえ強ければ、成功するか否かは別として、やりたいことをやり続けられる。
もちろん、恋人ができて、結婚し、子供ができて、徐々に自由な時間が奪われ、車を買い、家を買い、いろんなコトに何かとお金がかかるようになり、やりたいことよりやらなくてはいけないことに追われ、一日の終わりにやりたいことに使うエネルギーなど何処にも残っていず、やがて、やりたいことがあったことなど忘れてしまうというパターンは、何処に住んでいてもよくある話だ。
僕は東京へ行くたびに、カルチャーショックを受ける。
自分が日本人で、しかも以前住んでいたにもかかわらず。
とにかく、あの人の多さに圧倒される。
あの信じられないほど大勢の人たち全員が食べ、飲み、眠り、トイレに行き、何かしらの仕事をし、お金を稼ぎ、お金を使い、それぞれの人に友人知人があり、全員が何かを考え、何かを愛し、何かを憎んでいる。
あの小さな街の中で、よくも見事に全てが機能しているものだ。
僕は東京を歩くたびに空を見上げ、びっしりと立ち並ぶ高いビルディングに感動し、電車の中で携帯電話をいじくりまわしている人を観察し、すれ違いざまにぶつかっていく人たちに出来る限り「ゴメンなさい」と言ってみる。
もちろん、誰も聞いてはいないが。
ここに来ると、どんなビジネスをはじめてもそれなりにやっていけるだろう、というかなりポジティブな気持ちと、自分の写真がこの人達に評価され、認められ、写真家として成功するなんて、無理に決まってるだろ、という戦わずして諦め、目立たず、気にされもしない平凡な人生を送りたい、というネガティブな気持ちの二つを同時に味わう。


「成功する」という言葉を計る分かりやすい方法はどれだけ稼いだか、という考え方がある。
東京に住んでいたとき、雑誌や広告の仕事で稼がせてもらったが、じゃ幸せだったか?と聞かれれば、答えはノーだ。
あのまま続けていたら、僕は自分の大切なものを捨てざるを得なかったと思う。
27歳から写真をはじめて、今までさんざん撮ってきた。
写真をはじめたときと同じくらい、いや、それにもまして写真を愛しているが、一方でどんなテーマ、被写体、アサイメントでも写真が撮れるのなら幸せだと、僕にはもう思えない。
僕は高級レストランで目の前に豪華な料理が並んでも、それを写真に撮りたいとは思わないし、カメラショーのコンパニオンたちを撮りたいとも思わない。
それを否定しているわけではなく、僕にはまったく感心がないからだ。
シャッターを押すという行為は僕にはとても神聖なもので、大袈裟に聞こえるかもしれないが、シャッターを押すたびに僕の魂は吸い上げられているのだ。
たぶん、元気で写真を撮り続けていられるのは、あと20年あるかないかだろう。
自分にとって価値のあるもの、意味のあるものをもっと真剣に追いかけないと、写真家として、何も撮れずに終わってしまう。


人から見れば明らかに手を出すべきチャンス、そうすることが「正しい」と思えることが、必ずしも自分の「幸福」に繋がるわけではない。
正しいけど、幸福ではない、と感じた自分の心、人にはそれを隠せても、自分だけは騙せない。
自分を騙した小さなウソの塵はやがて雪崩のように崩れ落ち、いざという時、騙し続けた自分の決断に自信が持てなくなる。
正しくなくてもいい、幸せになれることを選んでいこう。












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僕が滞在していた池袋にはあのサンシャインビルがそびえ立っている。
あのビルの59階で美味しい中華料理を食べた。
ガラス張りの店内からは迫力の夜景が見える。
いつも見上げているので、たまには見下ろすのもいいものだ。
僕の友人が個室をとってくれたので、気兼ねなく席を立って、思う存分写真が撮れた、と言いたいところだが、食べることと、話すことに夢中で、帰り際に少し撮っただけだった。
この東京の空の下に、数えきれないほどの恐ろしい才能が眠っていると思うと、身震いがする。












f0137354_1532386.jpg


















写真家のマーク・セリガーが司会進行役をつとめる素晴らしい動画をYouTubeで見つけた。
僕の大大大好きなマリーエレンマークがゲストしてスーパーモデルのヘレナ・クリステンセンと一緒に出演している。
写真を知り抜いている人たちならではの、とても興味深い会話のオンパレード。
う〜ん、さすがだァ〜、とため息が出る。
久しぶりに彼女の写真を見たが、やはりいま見てもまったく色褪せず、素晴らしい写真のオンパレード(今日の流行りはオンパレード、何故なら明日オーストラリアはアンザックデイでアンザックパレードがあるから)。
カメラ機材はどんどん進化しているけど、こういう写真を見ると、写真を撮る者が何にもっと情熱や時間をかけるべきか、思い知らされる。
皆さんにも是非見て欲しい。


Helena Christensen & Portrait Photographer Mary Ellen Mark | Capture Ep



























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今日は短いテキストでいこうと思ったんです、本当に、、、。涙&汗



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by somashiona | 2013-04-24 15:56 | デジタル

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