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知らぬが仏



朝7時45分に札幌市の地下鉄に乗り込んだ。
地下鉄駅はすでにたくさんの人たちであふれている。
あ、そっか、通勤ラッシュってやつだ。
タスマニアでスローライフにつかりきっていた僕にはカルチャーショックだ。
階段を下りるとちょうど車両がやって来たので、ドアが閉まる直前に飛び込んだ。
久しぶりのジャパニーズすし詰め。
これから会う医者にどんな説明をしようかと、僕は頭の中でロールプレイングを繰り返す。
しばらくして、周りの人がやけに冷たい視線を僕に向けていることに気がついた。
中には睨みつける人さえいる、なんだよ、わが故郷札幌だぜ、感じ悪いなぁもう、、、。
あ、そういえば、僕の周りは女性だらけ、うん、いいぞ、ラッキーな日だ。
もう少し観察すると車両の隅から隅まで、僕の見える範囲はすべて女性。
オーマイゴッド!素晴らしい光景じゃないか!神が与えてくれた素晴らしい朝、写真撮ろう。
僕の使っているリュックは北海道のアウトドアブランド、秀岳荘という会社が昔から作り続けているモデルで、開け閉めはファスナーでなくひもを使う。
すし詰めの地下鉄の中で足下に置いたリュックを持ち上げ、カメラを取り出すのはあまりにも重労働だと思い、この珍しい光景を写すのは涙をのんで諦めた。

同じ日のかなり後になって札幌にも女性専用車両があるという話を聞いたとき、僕は恥ずかしさで顔から火が出そうになった。と同時に、あのとき写真を撮らなかったことに心から安堵した。
フォトグラファーなのに名場面を撮り逃して安堵したのは初めてだ。
あのとき写真を撮っていたら、袋だたきにあって警察に突き出されていただろう。
やはり神が与えてくれたラッキーな日だったのだ。
無神論者だけど。












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この写真にタイトルを付けるなら、、、「注目の的」とか「なにか?」みたいな感じだろうか、、、。




















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by somashiona | 2012-11-11 12:24 | デジタル

ありがとう、ワルテル、そして、さようなら





自分の犬でもないのに、その名前は生涯、僕の心に刻まれると思う。
まるで名犬ラッシーのように。
馳さんのブログを見続けていたので、2008年にはじめてワルテルに会ったときは感動した。
ワルテルは話ができると思い込んでいたのだが、それは馳さんや家族の人だけで、僕は完全に無視され、写真も上手く撮らせてもらえなかった。
焦った僕はレンズを落としてしまい、真っ二つに割れたレンズを手に顔面蒼白になったっけ。
ところ構わず、どんな女性にもヘコヘコをしかける姿に、男として勇気づけられた。
本当に、本当に、多くの感動を与えてくれたハンサムくん。
ワルテル、今までありがとう。
そして、さようなら。













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by somashiona | 2012-10-08 14:45 | デジタル

漆黒の犬







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晴天のある日、海の見える坂道をふうふうと息を切らせながら歩いていると、バッタリと馬のように大きな真っ黒の犬と出会した。
地面を見ながら歩いていたので、犬の存在にはまったく気がつかず、僕が顔を上げたとき、ほんの2メートルほど先に彼は(彼女は)キリッと立っていた。
僕は凍りついたが、犬の目には僕の存在などまったく入っていない様子。
太陽が真上から照りつける誰もいない通りに僕と犬しかいないのに、彼は(彼女は)僕とまったく目をあわせようとしない。
もしこの犬が唸り声をあげたら、覚悟をキメようと思ったが、その前に一枚撮っておくことにした。
フォトグラファーだからファインダーから現実の世界を覗いているときに限っては比較的強気な人でいられる。
犬も動かず、僕も一歩も動けずにいると、飼い主らしき真っ白なラルフローレンのポロシャツをきた太ったおじさんが真っ赤な犬のリードを手のひらにくるくると巻いて豪華な家の門から出てきた。
太ったおじさんの目にも僕の姿は見えないらしく、凍り付いている僕を完全に無視して、ピィーと犬に向かって口笛を鳴らし、通りを歩いて行った。
ビールっ腹のおじさんと美しき肉体を持った漆黒の犬。

この日、僕は透明人間だったのかもしれない。





















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by somashiona | 2012-09-04 21:25 |

黒猫のニュートラルな視線





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ある日のお昼時、冬の光が魅力的な影を創作しているところに出くわし、僕はレンズを向けた。
創作現場は他人様のお宅の玄関先。
最初は遠慮がちだったが、撮りはじめるとエンジンの回転数が知らず知らずのうちに上がる。
気がつくと、上半身をとんど柵から乗り出し、シャッターを切っていた。
ふと、誰かの視線を感じ、すぐにカメラを顔から離した。
後ろめたさがあるときのこういう行動は、忍者のように素早い。
斜め前の窓に黒猫が一匹。
たぶん、怪しげなアジア人の男の一挙一動をはじまりから観察していたのだろう。
僕が彼(彼女)の目を見返しても、ひるむことなく僕にじっと視線を注ぐ。
怒りや恐怖の視線を注がれると、こちらも仁王立ちになり、それを凌駕しようとするか、もしくは逆に大急ぎでその場を逃げ去るのだろう。
しかし、この黒猫のように怒りでも、非難でも、友好的でもない、クールでニュートラルな視線(犬には難しい技)を向けられると、こちらの方としては静かに、そして謙虚に反応するしかない。
「すみません、お邪魔しました」、と言って、僕はその場を立ち去る。
















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by somashiona | 2012-08-07 19:33 | デジタル

Bokeh? Me?



最近、海外の写真に関するウェブサイトを見ていると”Bokeh”という単語がよく出てくる。
なんの事だろうと思いながらも、調べることなくかなり長い時が過ぎた。
そもそも、海外の写真サイトは写真を見るのが主で文章は斜め読み、わからない単語でいちいち立ち止まったりしない。
あ、そういえば、写真サイトだけでなく英語の本を読むときもわからない単語をわざわざ調べない。
わからない単語だらけなので、そんな事をやっているといっこうに前に進まないからだ。
で、この前、写真関係のYouTubeを見ていると何度も”Good bokeh”とか”Nice bokeh”というセリフが出てくるのでさすがに気になって調べてみた。
文脈から推測するとレンズの”ボケ味”なのだか、ガイジンがボケのことをbokehと言うはずがないと思い込んでいたからこそ、この”bokeh”という単語がミステリアスだったのだ。
僕がいつも使うDictionary.comで調べてみると

bokeh (ボケ)のDefinition:(定義)   
a Japanese term for the subjective aesthetic quality of out-of-focus areas of a photographic image
(写真のイメージで焦点が合っていない部分の主観的美の質を表す日本語)
Example:(例)   
The bokeh, or quality of the blurred image in the photograph, was described and discussed.
(写真の中のボケ、ぼやけた部分の質について説明され、それが議論された)

ああ、なんだやっぱり”ボケ味”のことだったんだ、と思うと同時に、こらぁ、ボケー、寝ぼけたこというたらあきまへんで〜、ボケっていうのはあんたのことやないかい、このボケナスがぁ、と突然偽関西人になってしまう自分がいた。(あっ、この関西弁、完全に間違ってますか?)
まさに"Bokeh me?"(ボケ味)。(あっ、オヤジギャグですみません)

それにしても、どうして"ボケ味”が "bokeh”として英語圏で定着したのだろう?
よく日本のカメラ雑誌やレンズファンではボケ味の美しさについて議論されるが、そういえば英語圏の人たちがボケ味の美しさについて語るのを聞いたことがない。
アメリカ時代も、ここオーストラリアでも、レンズの事で一番よく語られるのは、そのシャープさやぬけ、もしくは色味についてだ。
ひょっとするとボケの質や美についてのこだわりは、日本人特有の美学なのかもしれない。
オーストラリアに住みはじめてから僕の写真はあまり極端に絞りを開けない傾向にある。
仕事ではズームレンズを使うことが多いのでF2.8より絞りを開けることは滅多にない。
F4.0を最も多く使っている気がする。
最近、単レンズで写真を撮りたい衝動に駆られることが多い。
小さく、軽く、そして開放値がF1.4~2.0くらいのレンズがいい。
残念ながら、僕が使うキャノンはデジタルカメラ時代に対応するコンパクトで質の高い単レンズがない。
高価なLレンズの単レンズはズームレンズじゃないかと思うくらい大きくて重い。
そんなモノを付けるくらいなら、ズームレンズを付ける。
EF24mmとEF28mmがやっと新しくなって出てきたと思ったら、手ぶれ補正付きの開放値がF2.8だ。
手ぶれ補正なんてどして単レンズに必要なの?
動く被写体に手ぶれ補正なんて必要ないのに、、、F値を開いて少しでもシャッタスピードをかせぎたいのに、、、。
キャノンさん、次はEF35mmをF2.0のままにしてレンズの性能を上げ、市場にだしてください。あっ、EF50mmもF1.4で、EF85mmもF1.8そのままで、レンズの性能だけ上げてください。
手ぶれ補正もいらないし、大きく重くしてもダメです。
単レンズが充実してくると、やっぱり欲しくなるのがフルフレームのカメラ。
ああ、シャッターを切れば切るほど、お金が湯水のように湧いてくるフォトグラファーになりたい、、、。

写真上達の秘訣、スランプから抜け出る方法、初心にかえる方法、もっと言えば写真を撮るという行為の本質に気がつく方法はカメラ一台にフルフレームで50mm相当の単レンズを一本だけ付けて一日中歩きまわることだと思う。
一本でどれだけ撮れるか、どれだけ違う表現ができるか、F値とアングル、そして被写体、光をコントロールすることによってあたかもズームレンズを使っているように性格の違う写真を撮る。
被写体を見ただけでどれくらいフレームに収まるか瞬時に分かり、自分が動く。
切り捨てる部分は思い切って切り捨て、入ってしまう分は身体を動こすことによって絵を整理する。
標準レンズの醍醐味だ。
本気で上手くなりたい人、しばらく単レンズ一本勝負で頑張ってみてはいかがだろうか?












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Eos 40DにキャノンEF35mmf2.0を付けて道端に咲いていた花を持つシオナの手を撮る
僕のカメラにこのレンズを付けるとフルフレームカメラの換算で56mm相当になる。
このときはF4.0, 1/125秒で撮ったがそれでもピントがきているのは花だけだ。
ボケ味、キレイでしょ?な〜んていうコメント、僕らしくない。
レンズのクオリティはどうでもいいから、写真が語りかけてくるものを見てください。
























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by somashiona | 2012-07-02 22:55 | ソーマとシオナ

ヒツジザンマイ 最終回







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羊といえば、この曲「メリーさんの羊」。



Mary had a little lamb
little lamb, little lamb,
Mary had a little lamb
Its fleece was white as snow

メリーの子羊 メエメエ子羊 
メリーの子羊 雪のように真っ白なフリース

And everywhere that Mary went
Mary went, Mary went
Everywhere that Mary went
The lamb was sure to go.

メリーの行くところにはどこでも どこでも どこだって 
メリーの行くところにはどこだって 必ずついていく

It followed her to school one day
school one day, school one day,
It followed her to school one day
That was against the rule

ある日、学校へいく日 子羊はついて来た 学校へ 学校へ
ある時、学校へついて来た でもそれは校則違反

It made the children laugh and play
laugh and play, laugh and play
It made the children laugh and play
To see a lamb at school.

生徒たちは大はしゃぎ うはは うははは〜
生徒たちは大はしゃぎ 学校へついて来た子羊を見て

And so the teacher turned it out,
Turned it out, turned it out,
And so the teacher turned it out,
But still it lingered near

そして先生は子羊を追いたてる 追いたてる 学校の外へ
そして先生は子羊を追いたてる でも子羊はまだその辺をうろうろ
 
And waited patiently about,
Patiently about, patiently about,
And waited patiently about
Till Mary did appear

子羊はじっと待った しんぼう強く じっと待っている
子羊はじっと待った メリーが現われるのを

“Why does the lamb love Mary so?
Mary so? Mary so ?
Why does the lamb love Mary so?”
The eager children cry

どうして子羊はメリーのことをそんなに好きなの?ねえねえ どうして?
なんでメリーのことがそんなに好きなの?生徒たちは声を上げる

Why, Mary loves the lamb, you know,

lamb, you know, lamb, you know,

Why, Mary loves the lamb, you know,
The teacher did reply.

なぜって、それはメリーはその子羊が大好きだからよ そう、大好きなのよ
なぜって、メリーはこの子羊が大好きだからよ 先生はそう答えた








日本人で「屋根より高い鯉のぼり〜」や「夕焼けこやけの赤とんぼ〜」を一度も口ずさまずに幼少期を過ごした人がいないように(今の時代はいるかも)、オーストラリアで「メリーさんの羊」を通らなかった人はいないだろう。
ソーマやシオナが小さい頃、この曲を何度も英語で歌うのを聞いて、なるほど、そういう歌詞だったのか、と妙に納得した記憶がある。
ここで書いた僕の訳詞はちょっとへんてこりんかもしれないが、、、。

世界で初めてレコードに録音されたのもこの曲だ。
なんと、トーマス・エジソンが自分で歌い、蓄音機に吹き込んだそうだ。
彼がこの曲を選んだのは”誰でも知っているから”というシンプルな理由だったらしい。

ちなみにこの「メリーさんの羊」は実話をもとに作られた曲で、後日談のようなものがある。
この子羊、ある日、ふらりと牛小屋に入り込み、牛の角に突かれて死んでしまった。
メリーにとっては、子羊が学校へふらりとついて行き、生徒たちに笑われ、先生に追い出されたときとは比べものにならないショックだったろう。
メリーの母親は死んだ子羊の羊毛を使って、メリーのためにタイツ(ストッキング?)を編んであげたそうだ。
これでしばらくの間、メリーの気持ちは癒されたかもしれない。
真っ白なタイツをはいている限り、メリーの気持ちは子羊と共にあったかもしれない。
タイツの膝に穴があいてしまっても、メリーはこのタイツをはき続けたかもしれない。

のどかな牧場で羊たちを眺めているとき、僕は真っ白なタイツをはいたメリーが牧草地を走り去る姿を想像してみた。

僕たちはニワトリを見て可愛いと思いながら、その首をはねて美味しいバターチキンカレーを食べる。
遠目では真っ白に見える羊も、吹きっ晒しの大地で間近にその姿を見ると、オイルをたっぷり含んだ汚らしいグレーの色をしている。
嫌がる彼らを犬で追い立て、引きずり、温かな毛を刈った後、寒い大地にまた放り込む。
彼ら羊が与えてくれる恵みで生活する人たちは、羊たちを追いかけ、引きずりだしたとしても、羊たちへのリスペクトは忘れない。
ウールのセーター、カーディガン、ソックス、マフラー、毛布、どれも僕のお気に入りだが、どれだけの羊や人間たちが、どんな工程を経たものなのかについて、正直言ってあまり考えたことがなかった。
今回はその一端を見ることが出来て、嬉しかったし、その経験や感触をブログを見てくれている人たちとシェアしたかった。




「ヒツジザンマイ」シリーズ、付き合ってくれてありがとう。
毎日が羊は、毎日が鹿ほど威力がないということがハッキリとしたが、それでも僕は羊が大好きだ。
何故なら、羊は僕だから。
次は羊同様タスマニアにうじゃうじゃいる牛シリーズでいこうかという考えが一瞬頭をよぎったが、そうするとこのブログ、本格的に支持されなくなりそうなのでやめておくことにした。
オーストラリアなので、「カンガルー日和」でいこうか、、、。
う〜ん、あの長い「1Q84」を一気に読み終えたばかりのなので、どうも頭の中が村上化している。




















The End








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by somashiona | 2012-06-17 16:37 | デジタル

羊たちは、僕たちか?




眠れないときの定番は「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、、、羊が千二百、、、、」と羊の数を数えるという方法だが、なぜこれが効果的なのかということについては色々と説がある。

羊たちがいるのどかな風景を想像することでリラックス出来る。
単調なことを繰り返すことによって眠気を誘う。
Sheep(羊)とSleep(睡眠)の発音が似ているから。
などなど、たぶん探せばもっと出てくるだろう。

オーストラリアに住んでいると(特にタスマニア)羊は本当にそこらじゅうにいる動物で、多くの人にとっては目の前にいてもまったく目を引かず、退屈この上ない動物だ。
「好きな動物は?」と聞いて「羊です」と目を輝かせる人に、僕はまだ一度も会ったことがない。
羊と言われたら、僕の場合まずは一匹の姿を想像するだろうけど、オーストラリア人なら、いつも群れをなして行動し、一頭一頭というより塊(かたまり)として羊を想像する人のほうが多いかもしれない。
羊は英語でSheepだが、二匹以上の複数形でもSheepsにはならず、羊の複数形はSheepのままだ。
もう、語尾にSを付けるのでさえ、彼らにとっては面倒な動物なのだ。
そんな動物のことを考えるだけで、眠気に襲われるのも無理はない。
ちなみに、日本人が羊を数えるときは「Sheep」ではなく「羊が」とやるので、シープのスリープ効果は期待できない。
さらにいえば、世界の羊の家畜化の歴史は8千年前といわれているそうだが、日本に羊が本格的に入ってきたのはほんの明治以降のことで、しかも今では畜産としてほとんど採算がとれない家畜だ。ということは、日本において羊というのはかなりマイナーな動物で、退屈どころか物珍しいくらいだ。
日本の子供がライオンやキリンさんの絵を簡単に描けたとしても、羊の姿は頭に思い浮かばないかもしれない。
そんな日本人が羊を数えはじめると、想像力が頭の中を駆け巡り、眼が冴えて仕方ないだろう。












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今回、羊の毛刈りの撮影で、タップリと羊たちを観察できた。
僕は羊が好きだ。
パウロ・コエーリョの「アルケミスト」に出てくる主人公の少年は羊飼いで、羊を引き連れて旅をすることに僕は憧れをもった。
トマス・ハリスの「羊たちの沈黙」で主人公のFBI訓練生クラリス・スターリングが少女の頃、牧場で処理されそうな子羊の悲鳴を聞いて、一匹だけ抱き抱え必死で逃げるシーンは、まるで自分の記憶のように強烈に残っている。
村上春樹の初期三部作は羊三部作といわれるようだが、「羊をめぐる冒険」は羊マニアにはたまらない。

しかし、実際に羊たちを一日中見ていると、なんともいえない気持ちになる。
羊マニアのはずなのに、どこか悲しい気持ちになり、しまいには怒りさえ感じ始める。
こう言っちゃなんだが、彼らは食べることと、逃げることしか考えていないように見える。
顔は常に怯えた表情だ。
僕の姿を見つけると、ものすごく怯えた顔をし、一目散に逃げる。
シマウマだって、リスだって、逃げるときには、少しは考えや計算があって逃げようとする気持ちが顔に出るが、羊の場合、思考が見えない。とにかく逃げる。
羊たちは常に群れをなす。
そもそも、「群」をいう感じをよく見て欲しい。
そう、この漢字は羊たちの話をしているのだ。
動物の群れにはリーダーやボスが存在するものだが、羊の群れにはそういったものがない。
なので、だれかが動くと皆動く、誰かが逃げると皆逃げる、そこには思考も理由も何も無い、皆がそうするから私もそうする、自分の頭では考えないのだ。
群れをなすという彼らの生き方は、捕食の連鎖で底辺にある生き物が身を守る為の手段だ。
彼らは結局、人間と暮らすことで狼や他の猛獣から身を守る生き方を選んだのか?
その結果、日々の生活はむしゃむしゃと草を食べながら安定して送れるが、さて、これから寒い季節になるぞ、というときに突然犬に追いかけられて、暗く狭い小屋に閉じ込められ、怖いおじさんに引き摺り出され、身ぐるみ剥がされた上に、冷たい風が吹く大地にまた放り出されたりする。
彼らを一日中観察して、とてもい心地が悪くなるのは、そういう彼らの生き方がどことなく僕たち日本人を彷彿とさせるからだ。
渋谷のスターバックスからスクランブル交差点を眺めるとき、いつも羊の群れを思い出す。
もちろん、あそこを歩く人たち一人ひとりにはそれぞれ人生があって、生きる努力もしていて、仲間から、家族から尊敬もされ、沢山の愛に包まれているだろう。
羊も一匹、一匹を注意してみれば、たしかにハンサムな奴がいたり、可愛らしかったり、彼らもそれぞれ思うところがあるんだろう、とさえ感じる時がある。
でも、日本という国が進む方向、外交、世界の中の位置づけ、その独特な考え方、地震や原子力発電所をめぐる対処の仕方、政治家たちと彼らを選ぶ国民、そんな大きな事柄をひとまとまりに考えると、やはり「誰かが動くと皆動く」的な羊の群れを想像してしまうのだ。












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世界の国々(オーストラリア)では羊は退屈な生き物だという話をしたが、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教などでは、羊は良き物とされている。
聖書では、我々人間は迷える子羊であり、良き羊飼いに導かれるべきだと言っている。
もし僕たち日本人が迷える子羊なら、せめて良き羊飼いが現れて、僕たちの日本人の未来が光り輝く方へ向かっていけるよう、しっかりと導いて欲しいものだ。
タスマニアから生意気言うようですが、めぇぇ〜〜〜え。












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つづく(To be continued)














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by somashiona | 2012-06-13 21:03 | デジタル

グレッグとシープドッグ#4







午後から大仕事が待ち受けていた。
羊たちの大移動。






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トラックの荷台の上のピップはもうすでに仕事モード。
羊たちがいる牧草地の方角に向かって、じっと目を凝らしている。






今回はピップの他、もう一匹のシープドッグが加わる。
名前はメグ、シャープな印象を与えるそのシープドッグもやはりピップのようによく働くのだろう。












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トラックが動き出すとメグも羊たちの待つ牧草地の方角をじっと見つめるが、なんだかピップほどの迫力は感じない。
どことなく口元も緩んでいる気が、、、。












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と思って、彼女をじっくりと観察していると、まるでディズニーランドへ向かう車の中の子供たちのように、これから起こる楽しいを考えると胸がわくわくして落ち着いてなんていられない、という笑顔を浮かべている。
メグ、本当に大丈夫なんだろうか、、、。












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牧草地というのは遠目で見るとのっぺり真平らだが、実際にそこを車で走るとかなりでこぼこで、運転するグレッグの横の席に座る僕は何度も頭が天井へ付くくらい跳ね上げられた。
まるでパリ・ダカで疾走するミツビシパジェロの中のナビゲーターといった気分だ。






牧草地に散らばり黙々と草を食べる羊たちの姿が見えた。
車を一瞬停めると、ピップとメグが放たれた弓矢のようにまっすぐ羊たちに向かって走り、いつそんな相談をしたのか分からないが、ピップとメグは突然ふた手に分かれ、羊たちを挟み撃ちにする。
逃げ場を奪われた羊たちはトラックに向かって猛スピードで走ってくる。
羊の大波がクラックを取り巻き、ひとしきり過ぎっていったところで、グレッグはゆっくりとトラックを発信させる。
ピップとメグが先導する羊たちのお尻を、僕は感心して車のフロントガラス越しに眺める。
と、ここであることに気がついた。
僕がトラックに乗っている限り、この後も羊たちのお尻しか見えないということを。












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セクシー美女たちのハート型のお尻なら、それでも構わないのだが、、、。
目的地のシープシェッドまではまだかなり距離があるし、羊たちの足取りもかなり早いが、ここは車から降りて彼らの先回りをしながら撮るしかないだろう。
トラックから飛び降り、羊たちの前へ回ろうと僕が走りだしたとたん、せっかくまとまっていた羊たちが、またバラバラに散ってしまった。
その時のピップとメグの表情を僕は見ていないが、たぶん「まったく素人はこれだから、、、」とため息をついていたかもしれない。
トラックを運転するグレッグに向かって僕は「ごめんなさい」を意味する合掌のゼスチャーをしたが、このゼスチャーの意味を果たしてオーストラリア人のファーマーが理解するのだろうか?












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走る、走る、息を切らせてとにかく走る。
羊たちの話ではない。
走っているのは僕だ。
自分たちの進む方向に僕が立っていると羊たちは歩みを止め、そして右左へと必ず散っていく。
くそっ、忌々しい奴らだ、君たちにはガッツってものがないのか、臆病者めが、、、とぶつぶつ言っても仕方がない。
羊たちの群れが散るたび、苦労するのはピップ、メグ、そしてグレッグなのだ。
彼らに迷惑をかけてはいけない。
首にEos 7D+15-85mm+スピードライト、左肩にEos 40D+70-200mm、右肩に小さなカメラバック+50mm+20mm+スピードライトのバッテリーパック+カメラのバッテリー4本+8GBのCF6枚、4GB2枚、16GB1枚、スピードライトのスペアバッテリー12本、ポケットには財布、iPhone、車の鍵、家の鍵、コンドーム(いや、これは冗談)、、、そんなモノを身にまといながら、とにかく走る、走る、そして羊たちが通ると絵になるだろう場所で待ち構え、そこで数枚撮ってはまた走りに走って羊たちが来るのを待つ。
せめて靴はブーツではなく、ランニングシューズにしておくべきだった。
最近深刻な問題になりつつある両膝がギシギシと痛むが、神経質な僕も写真を撮っているときだけはアドレナリンが出ているのか痛みも寒さも空腹も気にならない。
牧草地を羊たちが移動している分にはピップやメグもほとんど羊の群れを乱さずに綺麗な形を保っていたが、一度牧場の柵を超え、道路に出ると話は大きく変わる。












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舗装されていない道路を羊たちが移動するさまは、まるで氾濫した河川から溢れ出た新たな水流の上にまとまって浮かぶ白い流木たちのようだ。
こんなことさえ起こらなかったら、今日もいつものように暖かい太陽の下でのんびりとできたろうに。
川の水に押し流される流木くんたちが水路を外れそうになると、ピップとメグが飛んでくる。












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狭い道を歩き、












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坂を登り、












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扉を開けて、












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ブロックリーエステイトの庭にもお邪魔し












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坂を下っていく












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僕にはとても可愛らしいピップとメグだが、羊たちにとっては余程の脅威なのだろう。
ピップに睨まれた羊たちは思わず数メートル後ずさりし、蛇に睨まれた蛙のように身動きできなくなる。
アルプスの少女ハイジのセントバーナードもシープドッグだしフランダースの犬もシープドッグらしいが、ピップやメグは彼らの優しいイメージとちょっと違う。
純粋なワーキングドックなのだ。












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シープシェッドが近づき、地形が少し複雑になったり、越える柵が多くなってくるとさすがにグレッグもせっせと働き出す。
ピップやメグたちへの指示はよく響く口笛。












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口笛をぴ、ぴぃ~っと鳴らすとピップやメグは突然方向転換をしたり、群れから遠くはなれてしまった一頭を見つけ、すかさず次の行動へ移す。
部下をたくさん持つ管理職のお父さんたちがこれを見たら、こんなふうに口笛一つで部下たちが的確な仕事をしてくれたらどんなにいいだろうと願うだろう。
僕は口笛が吹けないが、、、。












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ようやくシープシェッドにたどり着き、後は柵の中に追い詰めるだけ。
最初は大丈夫なんだろうか、と思っていたメグも睨みをきかせて羊たちを追い詰める。












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すごいなぁ、メグ、と思ったら、、、どや顔された。












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仕事を終え、充実した様子のピップとメグ。












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「すごいねぇ、まったく」と心から感心した僕が彼に言うが、表情ひとつ変えないグレッグ。
「どうしたら犬たちがこんなにきちんと仕事をするようになるの?」とグレッグに聞くと、「俺が教え込めば、そうなる」とまたしてもまったく表情を変えず答えてくれた。
そして帰り際、「今日写真に撮った犬たちの写真だが、俺にも少しわけてくれんかな?」とまた表情を変えずに僕に言った。












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つづく(To be continued)












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by somashiona | 2012-06-08 21:03 | デジタル

グレッグとシープドッグ#3







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シープシェッド(羊小屋)に集められた羊をそれぞれのパーテーションに分ける仕事がグレッグとピップを待ち構えていた。












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薄暗く、羊たちで溢れ返った羊毛の海の中をかき分けながらグレッグは歩く。
犬の匂いとまったく違う、まさに家畜ならではの匂いでむせ返るような羊毛の波の上をピップは飛び跳ねながら移動する。
グレッグが歩きやすいよう、ピップが羊たちを右へ左へと揺さぶる。
背中の上を駆け巡るピップが余程怖いのか、ピップ軌道を追う羊たちの鳴き声がめぇぇ~~~っ、めぇぇ~~~っ、と波のように寄せては返す。












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一仕事終え、ひつじ小屋の柵の隅にグレッグは身体を預けた。
少し遅れて、ピップも自分の役割を終え、ゆっくりとグレッグに近寄る。
トラックの荷台の時とはまったく違う表情でグレッグの足元まで来ると、少し甘えたような顔で上を見上げた。
グレッグも自分の足元に立つピップに愛おしさのこもった視線を投げかけ、そして、ニッコリと微笑む。
これがこの日、僕がたった一度だけ見たシープドッグへ向けたグレッグの笑顔だった。
確かにたった一度だけだったが、ピップはこのうえなく満足だったことだろう。










つづく(To be continued)
















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by somashiona | 2012-06-06 19:39 | デジタル

グレッグとシープドッグ#2







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数分すると、、、あっ、たくさんの羊たちが、ものすごい勢いでトラックの方へと駆けて来るではないか!
まるで子供の頃に観たジョン・ウェインの西部劇に出てくるバッファローの群れのように。
砂埃こそ立っていないが、それでも、ものすごい迫力だ。
僕の姿を見て逃げる羊は今まで100回くらい見たことがあるが、こちらに向かって走って来る羊を見るのは初めかも?(感動)












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あっ、、、走る羊の群れの側面からピップが黒い弾丸のように飛んできた。
群れから外れそうになったり、群れの形が広がってくるとすぐに問題箇所に駆けつけ、軌道修正する。
群れの右側面、後ろ、左側面、それを一人で、あ、もとい、一匹でやるのだから常に猛スピード、ダッシュ状態だ。












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あれ、トラックが停まっている、、、と思ったら、グレッグが羊の群れの横を悠々と歩いている。












ピップは羊の群れを一箇所にまとめはじめている。












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羊、一頭一頭の様子を見て。












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羊、全体の様子を見て。












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納得ができなければすぐに問題箇所に駆けつける。
その一挙一動から感じられるのは、まさにレスポンスィビリティ(責任感)の一語に尽きる。
褒められたいから、ご褒美をもらいたいから、などということでななく、「これは私の仕事なの、私が全責任をもって羊たちを管理するの」という意志で溢れている。


そして、これだ、じゃ、じゃ~ん!












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まるで南大西洋の青い海の上にポッカリと浮かぶ小島のように、羊たちを見事にまとめているではないか!
群れから外れ、その完璧なフォームを崩そうとするものがいようものなら、すかさず、、、。












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僕は感動のあまり「すごいぞ、ピップ、えらいぞ、ピップ」と言いかけたが慌てて思いとどまった。
彼女の仕事の邪魔をしてはいけない。
仕事といえば、グレッグは、、、何処へ。












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トラックに寄りかかって、悠々と煙草を吸っている。
これこそ、ご主人様。












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仕事が終わるとピップは相変わらず声ひとつたてず、トラックの荷台に戻る。
あれだけ走り回ったのだから、さぞかし喉が乾いただろう、長い舌を垂らし身体全体を上下させハァハァと息をしている。
そこへグレッグが近寄ってくる。
疲れているにもかかわらず、ピップはすくっと立ち上がり、グレッグの方へと歩み寄る。
僕はこれからピップとグレッグの間で起こるだろう素晴らしいドラマの瞬間を逃すまいと露出や構図を確認する。
ソーマとシオナの愛犬であるアプリコットが投げたボールを走って取りに行き、戻ってきたり、お座りやお手がちゃんとできると「おぉ~っ、グッドガール、グッドガール」と何度も何度も言って頭が壊れそうになるくらい撫で回すのが常なので、これだけ大仕事を成し遂げたピップに対して滅多なことでは気持ちを表に出さないグレッグがどんな抱擁をするのか、僕的には殆どの人が見たことがないであろうグレッグの一面を切り撮る最高のシャッターチャンスだと思い、その瞬間を今か、今かと待ち受けていたのだ。












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グレッグはトラックに近づいたが、ピップの約1メートル先で、ピタリ、と歩を止めた。
そして、じっとピップを見つめる。
ピップもグレッグから目をそらさず、荒い息で身体を上下させながら、じっとグレッグを見つめる。
見つめ合う二人。
たぶん、ほんの5、6秒の短い時間だったと思う。
でも、二人は心で話をしていた。


「わたし、いい仕事をしたでしょ?」

「ああ、いつものようにな。でもよ、ピップ、仕事はまだ終わっちゃいないよ」













つづく(To be continued)
























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by somashiona | 2012-06-05 19:39 | デジタル

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